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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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T-017

木の根っこに月光の光を浴びた青いうさ子がいました。美しい2の腕が特徴です。
 
2年前に生まれたらしいそのうさ子は、実は太陽を見たことがありません。
 
なぜかというと、青いうさ子は太陽を浴びると2秒で変色してしまうのです。
 
さらに言えば、変色は縦2色のツートンカラーになるのです。
 
でもうさ子は変色した姿を見たことがありません。そこで太陽に2日ほど当たることにしました。
 
2週間ぶりのシャバはそれはもうとてもいい空気です。青いうさ子は思わず2ステップを踏もうとしましたが、どう見てもスキップです。
 
「ふぅっ、2ステップ踏むとなんかマグロカレーが食べたくなっちゃた」とうさ子は酸欠状態で呟いています。
 
うさ子はこんなこともあろうかと2日前に作っておいたマグロカレーを取り出しました。
 
マグロカレーはスゴイ色になっていました。2色のペンキを混ぜたかのような。
 
マグロカレーはなぜか赤と白の2色です。「これを混ぜたら…ピンク?」
 
うさ子は2本のスティックでマグロカレーをかきまぜました。なんと、うさ子と同じ、青色になってしまったではありませんか!
 
うぉうっ!これは大発見だわ。さっそく2人3脚好きな親友の『オジャムンド』に報告だわ。
 
うさ子は1人2人3脚しながら西の方へ走っていきました。
 
その途中で2人ほど人(?)を跳ね飛ばしていたのはまた別の話ですが。
 
しかしオジャムンドは友達と「2泊4日・魅惑の四国巡りツアー」にいっていて留守でした。
 
うさ子は2分ほど腹を立ててみましたが、思いなおして別の友達に報告することにしました。
 
韓国のりという友達がいましたが、2日前に食べられたことを思い出してうさ子は号泣してしまいました。
 
うさ子は号泣しすぎたために2キロほどやせてしまいました。
 
「そうだわ!あの人がいた!」うさ子はMPを2ほど使って友達を召喚しました。
 
「武者小路くーーーーーーーん!!!!」武者小路くんはピザを2枚むさぼり食いながらジェット気のように颯爽と現われました。
 
うさ子はそのピザを奪い、2メートル飛びあがりました。
 
「2秒で食うっぞ~。」下で武者小路くんが煽り立てています。
 
「OKマイフレンドッ!」うさ子は自慢の2枚歯で何でも噛み砕く気満々です。
 
一瞬の出来事です。うさ子の2枚歯で武者小路くんのピザが2枚とも噛み砕…けませんでした。
 
そのかわり武者小路くんの2の腕の骨が2秒で砕けました。
 
「パキャァァァァァン!!」武者小路くんは悲鳴をあげました。
 
そのときです!青いうさ子の体が2つに割れ、見事なピンクのうさ子が2体出来あがったのです!
 
「おお、あれは2年に一度生まれるという幻のうさ子!」武者小路くんの声が震えます。
 
「2年に一度だったら別に幻でも何でもないじゃない!2万年に一度でショ!」右のうさ子はプンスカ怒りました。
 
左のうさ子は右のプンスカうさ子をなだめています。武者小路くんは左のうさ子のなだめる姿を見て2つの心臓がトキメキました。
 
しかし武者小路くんは召喚の時間切れ(?)で2秒で帰らされてしまい、うさ子とは叶わぬ恋となりました。めでたしめでたし。

T-016

今日のうさ子はムキムキです。
 
何がって頭がムキムキなのです。うさ子は脱皮しかかっています。
 
その脱げた皮はとても貴重品で、皮1グラムはコショウ1グラムと同じ値段です。
 
それを思い出したうさ子は、脱皮を中断しようとしました。
 
「ここでこの皮を丹精込めて仕込めば、美味しい皮になること間違いなし!!」とうさ子は企んでみたりします。
 
しかし部屋のタンスに足の小指をぶつけ、ショックで皮は全部めくれてしまいました。「がーん!」
 
小指を打ったときの衝撃と精神的ダメージで二重ショックを受けてしまいました。
 
皮も二重になっていました。
 
散々困った挙句、うさ子は二重になった皮を日干しにしてすりつぶしたあと、ふりかけとして食べようと考えました。
 
皮の乾燥を待つ間、ふと部屋の掃除をしようと思い立ちました。
 
うさ子はほうきを素振りしていたら、皮のコトなんかすっかり忘れてしまいました。
 
そのあいだに干していた皮は、風速30メートルの突風にあおられて飛んでいってました。
 
それにも気づかず、うさ子はひたすら掃除に没頭していました。
 
家の天井の大理石をうさ子の手(メガネ拭きにもなる)でひたすら拭いています
 
「それにしても…木造の家に大理石の天井だなんて、我ながら関心しちゃうワ」
 
「これくらいきれえなら姑にもいぢめられないわっ」と一息つくと、誰かが家にやってきました。窓から。
 
クリーニング屋のおぢさんが、きれぇにたたまれたうさ子の皮を持って登場しました。
 
ですが、うさ子はさり気(意図的)に無視です。今度は暖炉の煙突掃除に取りかかってます。
 
腹が立ったクリーニング屋のおぢさんは、暖炉に火をつけました。
 
しかし暖炉だけではなく、うさ子のハートにも火がついてしまいました。
 
それも闘争心です。「ふっ、私に勝とうなど8800円(税別・送料込み)早いわっ」
 
うさ子は煙突の途中の壁を突き破り、あっけにとられているおぢさんと格闘戦を始めました。
 
その激しい戦いは歴史のスコットランドの教科書にも記されている程のすさまじさでした。とにかくぬめぬめとしてすごいものです。
 
おぢさんはアイテムの皮(盾)を装備した。防御力が-2上がった。
 
うさ子はおぢさんを装備した。薔薇力が3.1415上がった。
 
おぢさんはうさ子に取り込まれてしまった。しばらくは動けない。
 
うさ子はとどめを刺そうと恐ろしいものを呼び出した。しかしおじさんにはきかなかった。
 
うさ子は恐ろしいものをしまおうとしたら、何と恐ろしいものはうさ子の足を揉み始めました。足ツボマッサージ攻撃!
 
さすがのうさ子も痛さに耐えられません。ついでにおぢさんも痛がっています。
 
とうとう、うさ子の薔薇力は消えてしまいました。
 
薔薇力が消えたと同時にクリーニング屋のおぢさんが持ってきたうさ子の皮も消えてしまいました。
 
恐ろしいものは、まだいます。
 
うさ子のほうをじ----っと見つめています。どうやら恋をしてしまったようです。
 
「おらの全てを受け止めてけれー!」恐ろしいものはそう叫び、うさ子に飲み込まれました。
 
数分後、うさ子は突然暴れだしました。食当りを起こしてしまいました。
 
おぢさんはそれを哀れに思い、消火器を持ち出しました。「さあ、これで消化するんだ」
 
そんなおぢさんの優しさに触れ、今度はうさ子がおぢさんに恋をしてしまいました。
 
うさ子は恥じらいながら「キューティーハニー」を鼻ずさんで熱烈アプローチしました
 
「♪こっちをむいーて加世子~」「加世子って誰ー!!」突然のボケにおじさんはうろたえました。
 
そしておぢさんは、「おぢさんは…実は加世子だっただYOー!!」と精一杯のボケをかましました。うさ子はもうメロメロです。
 
するとおぢさんにメロメロ状態のうさ子の体色が熟れたバナナ色に変化してしまいました
 
最初のムキムキがすっかりメロメロに変わっていました。うさ子もおぢさんもガッカリです。
 
そのメロメロ加減はとてもすさまじく、うさ子のバナナ色がみるみるうちに白くなってゆきました。雪のように。
 
そして塩のように。
 
そして最後はまるで仏壇用蝋燭のような色になったうさ子はなんと溶け始めてしまいました
 
おぢさんは自分が好きなうさ子が急に愛しく思えてきて、うさ子を何とか元のピンクの宇宙人に戻そうと努力をしました。
 
おぢさんは溶けたうさ子を持って木の周りをぐるぐる回ってみました。するとバターになりました。
 
うさ子内の恐ろしいものが。
 
おぢさんがありったけの声をしぼりうさ子が好きだと言ったその時、うさ子はもとのピンクの宇宙人に戻りました。奇跡が起きたのです。
 
しかし、悲しいかな元に戻ったうさ子はおぢさんへの愛情をすっかり忘れていました。
 
ショックを受けたおぢさんは、うさ子を1人残して、傷心旅行に出ることにしました。
 
うさ子はクリスマス祭りの準備があったことを思いだし、沈みゆく夕陽が見える広場へとスキップしていきました。おしまい。

T-015

うさ子は起床しました。今日の朝は雨が降ったり止んだりする中途半端な天気です。
 
早速うさ子は雨が降ってるときにシャワーを浴びに外に出ることにしました
 
が、外へ出るやいなや、雨はぴたっとやんでしまいました。
 
「ふん、なにさなにさ!雷様のけちんぼ!!」うさ子は華麗に罵倒をはきました。
 
うわさをすればなんとやら…。悪口を言って雷様をおびき出す作戦に出たのです。
 
「作戦名『サンダーボルト』…直球すぎね、野茂並のフォークもラーニングしなくちゃだわ。」
 
うさ子はとりあえず叫んでみました。「****!!(自主規制)」しかし相手には届きません。「やはり拡声器が必要かしら…」
 
うさ子は自分で作った拡声器を家から取り出しました。ですが、それはどう見ても糸電話です。
 
紙コップの底から出ている糸の先をくわえ、何やら口をモゴモゴさせています。
 
「う~ん、これは隠し味にトウバンジャンを使ってますなぁ。」うさ子はすっかり評論家きどりです。
 
その声は大音量で空に届きました。
 
すると「おのれ、わしがトウバンジャンが嫌いだと知って!」といって雷様がおりてきました。
 
雷様は怒りのあまり雷を落とし遊ばされました(上級敬語)。
 
雷を喰らって青いうさ子ができあがりました。
 
「うさぎは寂しいと死んじゃうんだから!」うさ子は叫びながら、受けた雷を体内から放出しています。
 
「でもお前、ウサギじゃないだろ?」雷様は鋭くツッコミます。
 
「しかし私にはウサギの血が16.67%ほど流れているのよっ!」うさ子は切り返します。
 
「うーん、程よくウサギなのか」雷様は何故か納得してしまいました。「だーいせーいこう!」宇宙人のうさ子は自分はウサギというドッキリをかましたのです。
 
「ぬぅ、謀りおったな、このわしを!」雷様はついにブチ切れ2秒前です。
 
「え!」驚いている間に2秒経過しました。雷様はブチっと切れました。
 
しかも「おへそ」のあたりから横真っ二つに。
 
「OH!モーレツ!!」雷様はあわてて上半身と下半身をくっつけました。木工用ボンドで。
 
しかし木工用ボンドの99%は米粒で出来ていたのでいとも簡単に再び真っ二つです。
 
「むぅ…もはやこれまでか…。うさ子よ、わしはおまえに言い忘れておったことがある…。」雷様は語り始めました。
 
しかしうさ子は聞く耳持たずです。何やら雷様の胴体をタコ糸で縫っています。
 
ついでに胴体も糸でしばり、紅茶の入った鍋に放り込みました。「うふふ、紅茶煮のできあがりねっ」
 
雷様は気づかず語りつづけてます。うさ子はそのままティータイムです。蒼いうさ子を呼び出して。
 
「!!蒼きうさ子…!なんて事だ…!」雷様はびっくらこきました。
 
「紅いうさ子もいるわよ」シャア専用うさ子がなぜか鍋から出てきました。
 
「何の!黄色のうさ子も…」次々といろいろな色のうさ子が出てきて雷様は困惑しました。
 
「うさザビー子は仕事で来れないってー。」蒼うさ子が報告しました。
 
「えー?ちょーショックぅ」うさ子たちは何故かギャル口調で口々に騒ぎ立てました。
 
様々なうさ子達は雷様を囲み、彼の嫌いなギャルになりきりティーパーティーを始めました。
 
「なによなによ、あなたたちってサイッテー!!」雷様はなぜかおすぎの口調で怒りました。
 
逆ギレしたうさ子達はリンクル(化粧品)を雷様につけて叩き込み始めました。
 
「う~ん、とってもドモホル~ン♪」おかげで雷様の体もくっつきました。
 
タコ糸と一体化して。
 
雷様は体からタコ糸を伸ばし、うさ子たちに襲いかかりました。
 
「まぁ~~てうさ子~~~!」雷様はなぜか銭形警部口調になっていました。
 
「うひょーかーみなりのとっつあん~」うさ子たちは散り散りに逃げ出しました。
 
雷様はピンク色のうさ子に紐付き手錠を投げつけました。
 
「コキャッ」と音がして、見事にうさ子の1匹にかかりました。
 
しかし五右衛門うさ子が斬鉄剣で手錠を真っ二つにし、ジェット機のような速さで逃走されました。
 
雷様は諦めて天に帰ろうと、雲を呼びました。しかし!
 
やってきたのは雲ではなく、賞味期限切れのわたがしだったのです。
 
雷様はそれに気付かず乗り込もうとしましたが、うさ子達が全部食べてしまいました。
 
雷様ごと。
 
雷様はうさ子の腹の中で、もがいています。
 
ピンクうさ子の中でね。
 
なんでかというと、空色うさ子がイヤだって言ったからです。
 
「すききらいすると大きくなれないぞ~!」雷様は叫びました。
 
うさ子は答えました。「そんなことないわ。親戚のロビンさんは身長が3メートル62センチもあるのに野菜が嫌いなのよ」
 
「野菜と身長は関係ないんじゃあ…。」雷様のつぶやきです。
 
そのひとことに空色うさ子がキレてそこらじゅうに雷を落としました。
 
「雷…」雷様は、空色うさ子の雷を見て涙しました。そう、引退を悟ったのです。
 
それ以来うさ子は地球規模であちこちに雷を落として暴れまくるようになったそうじゃ。

T-014

地響きが聞こえます。どうやら、うさ子は昼寝をしているようです。
 
その地響きはうさ子の腹の中から聞こえてきます。うさ子の24の特技のひとつです。
 
「ふう、今日の『腹地響きセレナーデ』はこないだ食したモゲルの嘆きがコーラスに入って最高だわ」とうさ子
 
しかしその音を不快に思う人物が。隣に住むゴンザレスさん(24才・カナダ出身)です。
 
CD出せばミリオンセラーのゴンザレスさんは昔その音でかなり苦労したらしいのです。
 
「くぅ…おいどんが10年かかって出せた音を…
 
あの野郎は3日と18時間でマスターするとは……」と何気にストーカー発言をするゴンザレスさん。
 
ゴンザレスは新聞の勧誘を装い、うさ子宅に押し入ることにしました。
 
とんとんとん。「何の音?」「朝売新聞です」「あーよかった」
 
とんとんとん。「何の音?」「お化けの音~」「あーよかった」「よかったじゃない!というわけで覚悟!」
 
ゴンザレスはうさ子めがけて伝説の禁じられた大技『チョレギサラダアタック』を発動させるっ
 
「やっ…やったか」しかしうさ子の姿はなし。「ほーほほほ、私を倒そうなんて10年と23時間早いわっ!」「何
 
!?」ゴンザレスが振り返るとうさ子が立ってました。しかも、血だらけで。「しっかり攻撃受けてるー!!」
 
「なんかよう?」頭頂部から間欠泉の如くピュっピュと出血させながらもクールに訊くうさ子。
 
「お~い、自分の顔を拭ってみな。
 
お前真っ赤だぞ」「えっ…あらいやだ。赤い雨が降るなんて。天気予報のうそつきさん♡」
 
なんて言ってるうちに、うさ子の顔が土気色に変わってきました。
 
貧血でフラフラのうさ子。フラフラついでにフラダンスを踊りだしました。
 
「こ、この踊りは!!」何とうさ子の踊りはゴンザレスの師匠、イワン(アリ)の踊りそのものだったのです!
 
師匠を思い出したゴンザレスは、うさ子と一緒にフラダンスを踊り始めました。
 
と、そこへ、フラダンス歴50年の大ベテラン、九十九里カク子が乱入!
 
「だめぢゃ!腰がなっちょらん!スイングスイング!!」カク子はうさ子とゴンザレスをひっぱたきました。
 
カク子(男・65歳)の会心の一撃!うさ子とゴンザレスを倒…す前に、カク子が倒れてしまいました。
 
「カク子殿、カク子殿!」ゴンザレスはダンスをやめて介抱に駆けつけました。うさ子は踊っています。
 
「き、貴様!師を思いやる気持ちがあるのか!!」ゴンザレスは怒りに燃えています。
 
「怪我人が先でごわす!」せっせと介抱しています。
 
「そいつもう寿命なんじゃない?」とうさ子はおかまいなしに激しくダンスしています。
 
ジャン!…音楽が止まり、うさ子のポーズがキマりました。その衝撃で、カク子は…
 
「ふはーよく寝たわ」と音もなく起き上がりました。と思ったら逆立ちしてました。
 
余りにも突拍子もない動きにゴンザレスはバク転してしまいました。うさ子は「今度はバク転対決ね!」と勘違いしてます。
 
はりきるうさ子。その勢いで宇宙の彼方へ飛んでゆきました。…戻ってきました。
 
よく見ると、うさ子は椅子に座っています。
 
「その椅子は!!」何と、どこから持ってきたのかその椅子はカク子が通販で購入した万能椅子だったのです。
 
万能椅子は何でも主人の言うことをきくすごい椅子なのです。
 
要するに、うさ子はカク子の椅子の主人という権限を奪ってしまったということです。
 
あせったカク子は椅子の方へ走っていきました。もちろん、まだ逆立ちのままです。
 
「ああ、今は無きメローイエローが飲みたくなったわ」「アイアイサー」うさ子の命令に椅子はパシリに行きました。
 
数分後、椅子がメローイエローを持って走ってきました。
 
そのメローイエローはゴンザレスが丹精こめて作った手作りです。
 
ごっくん。丸のみです。もちろん、カク子ごとです。
 
するとあら不思議、うさ子の体の色が、元のピンクとメローイエローの色があわさって…
 
甘党のうさ子が出来あがりました。ほんのりイチゴ味です。
 
「いやーん!今度は『マスクメロン入り抹茶プリンパフェ(ユーゴスラビア風)』が食べたくなったわ~ん!」甘党うさ子暴走中です。
 
ゴンザレスはというと、気絶していました。「カク子殿が…カク子殿が……」いやな汗が流れています。
 
パシってた椅子が帰ってきましたが、なぜか持ってきたのは「マスク入り抹茶」でした。
 
椅子の持ってきた「マスク抹茶」を飲んだうさ子は…。
 
土と同化してしまいました。むしろ肥料です。その様子を某TV局がドキュメント放送してたのはまた別のお話です。
 
その肥料を見て、ゴンザレスが我にかえります。戦いのゴングが鳴り響きます!
 
しかし次の瞬間、戦いの終わりを告げるゴングが!
 
「チャンピオンうさ子、チャレンジャーゴンザレスをTKOで破りました!」「っていつの間にー!」
 
「いえーゃ!あいあむあちゃんぴょーん!」うさ子はボウリングを投げるポーズをとって強さをアピールしてます。
 
こうして、うさ子は履歴書の資格欄に書く項目を、また1つ増やしたのでした。おしまい。

T-013

うさ子は超ごきげんです。今日はカレーの日だからです。ていうかさっきうさ子が決めたのデス♡
 
家の回りにある素材でカレーを作ってみようと計画したうさ子は
 
手始めに、庭の植木の手入れをしようかなーなんて考えてみました。
 
すると木の下に無数のあやしいキノコが。「よし、縦にさけるから大丈夫ねっ!
 
でもたまには横にさいてみようかしら」でもさけるわけがありました。怒りに怒ったうさ子は
 
キノコを素材にするのをやめ、丁度キノコのとなりに生えてるちゃぶ台をカレーに入れようと考えました。
 
とりあえず、ちゃぶ台を粉々に粉砕して煮ることにしました。
 
ぐつぐつぐつ…「煮えたかどうだか食べてみよう」ムシャムシャムシャ
 
「まだ煮えない!」煮え方がおそいので圧力ナベに入れようとして炊飯器にぶちこんでしまいました。
 
「さぁ、煮えたかしら?」ふたをあけると中にはふっくらたけたちゃぶ台が…。
 
「…ってたけてんじゃん!!」と言い、炊飯器ごと丸のみにしてしまいました。こうなると意地でもカレーを
 
作らざるを得ません。「しまった!ちゃぶ台を御飯に使えば良かった!」しかし、後の祭りです。
 
祭なので、どうせなら踊らにゃソンソンと思い、やぐらを組むことにしました。
 
「はっ!!祭なのにタイコがない。どこからか調達ね♡」うさ子はタイコ確保に外に出ました。
 
「ここは通さないゾ♪」うさ子の行く手をはばむモンスターが現れた!!
 
「まけるかァァん!!」と勇んだうさ子。しかしモンスターにあっさり倒されました。武器がちくわなのが敗因のようです。
 
「あるるかぁ~ん!!」どこからともなく叫び声が…。
 
山彦のようです。うさ子は山にタイコを探しに行きたくなりましたが、
 
川を見るとタイコが不法投棄されていました。「もう用はないわ、山彦さん♡」「づがーん!」
 
川の方へ、るんたったと走るうさ子をよろしく思わない山彦さん。山彦さんは…
 
「オレのためにみそ汁を作ってくれないと川に行かせん」と脅迫まがいのプロポーズをしました。
 
「嫌です。」即答です。そこで山彦さんは、
 
実力行使に出ることに。「うらぁっ!!」「あーれーごむたいなー」うさ子の帯がしゅるしゅるとほどけます。
 
「はっはっはっ観念しなっ!」しかしうさ子は木の棒に化けていました。「忍法かくれみのの術!!」
 
「させるかぁーっ!!!!奥義お見通しの術!!」うさ子はアッサリと見つかってしまいました。
 
「かくご!!」うさ子、大ピンチ!!…その時です!!「まちなされい!!」ふとみると、じじいがたたずんでいました。
 
「ごめんなさいねぇ。…おじいちゃん!他人様の家に勝手に入っちゃいけないでしょ」見知らぬ娘さんがじじいを連れていってしまいました。
 
「よし子さん、メシはまだかいのぅ」うさ子がつぶやきました。しかし、返事をする者はいません。
 
「いやーーーーーーっ!!」気まずくなったうさ子はタイコをかかえて光よりも速くダーーーッシュ!!
 
「待てぇーーーっ!!」山彦さんは追いかけましたが音速程度なので追いつくことができませんでした。
 
走ってるうちにうさ子はカレー王国についてしまいました。王国の民は「どぅーゆぅらいくかれー?」と問うてきました。
 
「Oh!Oh!Yes~~~!!」超ノリノリで答えたうさ子。
 
「カレー好きはおことわりね!!」実はカレー王国は国民全員がカレーだったのです。
 
「うああ!!」さくらんしたうさ子はタイコをうちならした!うさ子のぼうぎょりょくが10さがった!
 
防御力が下がったうさ子はカレー王国国王によって遠くへ遠くへ飛ばされてしまいました。
 
家に飛ばされたうさ子はカレーが食べられずにタイコをたたいて悲しさを紛らわせました。そう、いつまでも…。
 
The End

T-012

「なんでグリンピースは緑色なのおお!!??」うさ子は叫んでいます。
 
電話の前にうさ子は立ち、ある場所にダイヤルします。「はい、夏休み子供相談室!」
 
「いえ…こちらはごまラーメン亭ですが」うさ子はいきなり外しました。
 
「玉子ラーメンをとりあえず2人前。と、それから、グリンピースの緑である理由がわかりそうな知人さんはいませんか?」とうさ子は言うだけ言って切りました。
 
「切るのかよ!!」なんと、電話はつながったまま。ダイヤル付糸電話だから言うまでもありません。
 
「プーップーップーッ…」うさ子はおちゃめをしています。
 
「いるのはわかってんだ。出てこい!」うさ子はごまかします。「もしもし私リカちゃん♡」
 
「ああ、リカちゃんか。玉子ラーメンとグリンピースの件だね。了解」電話は切れました。
 
「嗚呼、待ち時間が愛おしい」うさ子が1人だけで盛り上がっています。
 
「それにしても、グリンピースの件って何かしら?」うさ子はすっかり忘れています。あぁあ。
 
「ちょっとまだまだ!?もう待ちきれないわぁ~ん!!」うさ子は糸電話の相手の家まで走りました。
 
しかし糸は途中で切れていました。「ずがーん!電源を切ってるか電波が届かないー!!
 
こんなときは留守電センターよね!?」うさ子はドコモショップへ向かいました。
 
木々の間を走りぬけたその先のお菓子の家に「留守電センター」の看板がかかった建物を発見。
 
うさ子はノリで戸を開けてこういいました。「全員ワシの言うことをよく聞くのじゃ!!頭が高い」
 
「いらっしゃいませ~♪ド・コ・モ・です♡」お姉さんは笑顔でかわしました。
 
「おぅねーちゃん、留守電出せ!」「留守電がおひとつ、ご一緒にポテトは」おねーさんは動じません。
 
「いらんゆーたらいらん!いるときは始めから言う」うさ子はシブイ声でキメましたが、
 
「では、マッシュポテトはいかがですか?」さらにしつこくお姉さんは続けます。
 
「いらんちゅーとろーが、留守電出せやこるぁア!!」「それではモモレンヂャア(カクテル名)3本、以上ですネ<♡」お姉さんは
 
キレンジャーに変装してカクテル3本+カレーライスをうさ子に出しました。
 
「そーそー最初からそやって…って留守電~!!」好物(のはず)のカレーをうさ子はお姉さんにぶちまけました。
 
「なっ何するんですか!」「カレーにはミート納豆!!コレ常識ネ!!」うさ子・チャイナは怒ります。
 
うさ子のぶちまけたカレーがお姉さんの顔にクリーム皿をぶつけたかのように残ってました。
 
そのカレーと皿を見て、うさ子はハッとしました。今までの行動は何者かに操られていたのです。
 
うさ子の耳や口には操り人形の糸がっ!!
 
「ふふふ、お前は俺のあやつり人形」間髪入れずうさ子は犯人をひっぱり出してボコにしてやりました。
 
それは、ごまラーメン亭の主人(売れてないので電話番メイン)でした。
 
うさ子は自分の手や足についていた糸を主人の手と足にくくりつけてやりました。
 
うさ子はその後、3年くらい「あやつり主人」という芸名で世間をさわがせました。
 
そして5年後、あやつり主人は引退ライブを行いました。
 
「みなさん、私は、普通の男の子に戻ります」「って元ネタ古いわーっ!」主人はうさ子のつっこみに撃沈されました。
 
主人はそのこぶしにより目を覚まし、新商品「チーズラーメン」を作りました。そしてうさ子は…
 
「おっちゃ~ん!グリンピース使って何か作って~」うさ子は主人の店の常連になり、
 
長年、24代目味皇としてその名をはびこらせた、そんな夏の想ひ出……。
 
Fin

T-011

うさ子はある決意をしました。
 
「素敵な殿方に出会うまで、髪の毛切らない!」
 
実は人間でいう脇の辺りに1本だけある黄金色の毛がうさ子の髪の毛なのです。それは見事に30センチのウェーブな髪です。
 
うさ子はそれを「キャサリン」と呼んでいました。通称「エル」です。
 
エルは苦しいときも嬉しい時もキモチをわかちあってきました。今ではうさ子とエルは信頼の置ける『仲間』です。
 
しかし、そんな2人(?)にも別れのときが。エルをうっかりどこかにひっかけてしまい、根元から抜いてしまいました。
 
「あのコンジョ無しがぁ!モーコンぐらいおいてけやあぁーっ!!」そう言いつつも必死でエルを探すうさ子。
 
しかしエルはいつまでたってもどこを探してもでてきません。困ったうさ子はあの秘密兵器をだすことにしました。
 
「強制的に引っ張り出す!『強力粘着テープ』ぅ~!!」
 
「説明しやう!『強力粘着テープ』とは…」と天の声が説明をしていますが、うさ子はそれどころではなく、さりげなく無視です。
 
強力粘着テープでじゅうたんをべたべたやっていると長い髪の毛が…「違う!これはヨゼフだ!」
 
うさ子は意外と友達が多いらしく、じゅうたんにあった毛だけてヅラ(部分用)ができてしまいました。
 
ヅラ(部分用)が余りにもよい出来栄えだったので、うさ子は誰かに見せたい衝動にかられました。
 
「パンチョね。」うさ子のターゲットは、ぱんちょイトーになりましたが実在の人物・団体とは全く関係ないと思って頂きたい。
 
さっそくぱんちょの部屋に潜入したのですが、あいにくぱんちょは留守のようです。かわりに弟のポンチョがたたずんでました。
 
うさ子は初対面のポンチョにしおらしくご挨拶します。「うがー、ぱんちょはどこじゃー!出しやがれー!!」
 
しかしポンチョは「武器や防具は装備しないと意味がないよ!」と、RPGの通行人のようなことしか言いません。
 
うさ子は悟りました。「そうか…これから冒険を始めるべきなのね!?ロールプレイングゲームの幕開けね?
 
でもってラスボスはすごい身内だったりするのね。例えば私の…
 
エルとか!そうか!エルを探すには旅を始めなきゃいけないのね!!」なんだかうさ子はパニクっている様子。いや、いつも通りでしょうか。
 
というわけで、早速うさ子は旅に出る決意をしました。「はっ、冒険をするには仲間が必要!どうしよう…
 
しょうがないわ。出動よヨゼフ!」うさ子は髪の毛と同姓同名のクマのぬいぐるみを仲間にしました。
 
「まかせておくんなせぃ!あっしの爪でどんな敵キャラもマップタツ…」ヨゼフが喋ってるかと思ったら、うさ子の激ウマ腹話術でした。
 
「(パクパク)あれ?(パクパク)言葉が、(パクパク)遅れて…」うさ子の腹話術はいっこく堂レベルなのです。
 
そんなこんなで冒険を始めた3分後、あっさりかつての相棒だったエル(毛)の要塞にたどり着きました。
 
「いよいよラスボスなのね…みんな、準備はいい?」「武器や防具は(以下略)」いつの間にやらポンチョまで仲間になっていました。
 
「って、あぁッ!?ポンチョ!なんでアンタがエルを装備してるのよ!!」
 
「ダッテ、ボクトエルハマブダチナンダモノ……。」とどうやらポンチョはロボのものまねにはまっている様子です。
 
「今時そんな抑揚のない声なんて流行らないわ。ときメモ2だって自分の名前を読んでくれるのよ」うさ子のダメ出しです。
 
しかし、ポンチョは無視しました。エルと2人でロボ喋りに没頭しています。
 
「くっ、通行人レベルの人間のくせに生意気よ!」うさ子はポンチョに時速63キロほどのスピードで斬りかかりました。
 
そのときです!エルはとっさにポンチョをかばいました!あまりのエルの硬さにうさ子はこなごなです。
 
粉々になったうさ子の破片は、にょきにょきと伸び、数体のうさ子が完成しました。
 
分裂(?)したうさ子たちは、なぜかオリジナルより巨大化しています。「ふっふっふ、覚悟なさいな」
 
「くっ…そうか。貴様らが真のボスなのね!?」うさ子の顔は劇画調です。ポンチョは完全にロボ化していました。
 
「真のボスちゅかラスボスちゅかエルくれエル。」巨大うさ子達は、せっかちこの上無いカンジでハモりながら要求しました。
 
すると、ラスボスであるエルがもじもじと恥ずかしそうに「いいよ」といいつつ出てきました。もとはうさ子に生えてた毛なのに。
 
エルとの再会を喜ぶうさ子。しかしそれもつかの間、エルは隠し持っていた刃渡り50センチの剣で斬りかかってきました。
 
その時うさ子は、エルの後ろに素敵な殿方発見。「よっしゃ!これで心置きなくぶち切ったるでぇエルゥーっ!!」殺る気満々です。
 
うさ子は「気合いイッパツ、合いの手はオヒョイヒョイでタイガーバーム1ダース、お願いしまーす」と謎の呪文を唱えました。
 
すると…エルは……跡形も無く消えてしまいました。
 
消えたエルに錯乱するうさ子。「えるハ…イキテイルサ。アナタトワタシノココロノナカニ…」ポンチョはうさ子の肩を叩きました。
 
「そうね…私の心の中に…」
 
***FIN***

T-010

うさ子の世界にも梅雨がやってきました。湿っぽい空気の中うさ子は憂鬱です。
 
「あぁ、このモヤモヤは何?…もしかして、恋!?」湿っぽい環境なのか、うさ子は大きな誤解をしています。
 
「あ、わかった!これがかの有名な『マリッヂブルー』なのね!」
 
「やはりブルーは成敗しなくちゃだわっ」うさ子は家中の青いものにあたりちらしはじめました。
 
あたりちらしたのはいいけど、あたりちらした分よけいうさ子はモヤモヤしてしまいました。
 
そのモヤモヤが…煙となってうさ子の頭上に集まり始めました。「ま、魔力反応!?」
 
その煙はうさ子になって尋ねました。「…ファイナルアンサー?」
 
うさ子は緊張しながら答えました。「ファ…ファイナルパンサー!!」
 
煙は満面の笑みを浮かべ、かなり間を置いて叫びました「ざーんねん!!」
 
「正解は『ファイナルダンサー』でしたー」と、言うだけ言って煙は消えてしまいました。しかしうさ子のモヤモヤは消えません。
 
うさ子は精神統一をはかるため、『ピンクパンサー』を見ることにしました。
 
テレビをつけたその瞬間、うさ子の目に映ったものは、な、なんと、『ピンク・DA・ンサー』。うさ子はそれに釘付けになりました。
 
それもそのはず、テレビ画面では『アンパンマン』のテーマ曲にのって軽快にバンブーダンスをしている40代後半のおっさんが……
 
「お、おじさま…」うさ子は小さな声で言いました。
 
うさ子は とびちる あせの かがやきで きらめいている おじさまに ときめいてしまいました。 ひとめぼれです。
 
「わたし…わたしもつれていって!!」「ばかいうんぢゃない、うさ子」泣かすシーンですが、その時、空から…
 
何かが降ってきましたが、うさ子は家の中にいるので気づきません。「どずーーーーん!!」
 
と同時に叫び声が聞こえました。「どぢゃーん!!」
 
なんと、先ほどテレビに映っていたおじさまが空から降ってきた模様です。おじさまはほぼ無傷です。
 
その光景は全てテレビに映っていました。生中継のようです。
 
それを観ていたうさ子は「お、おおおじさま!?」と叫び、思わず大技ちゃぶだい返しがサクレツ。部屋中にポテチ散布。
 
「ああぁ、ぽてちがぁ。うさ子の命をつなぐ32のうちの1つなのにぃ!!」うさ子は散布したぽてちを拾い上げようとしたら、
 
「ぱりんっ」足下にあったぽてちの一枚をふんづけてしまいました。と思ったら前になくしたコンタクトでした。「きゃああっ!」
 
叫び声とともに、うさ子はそのコンタクトを口に入れました。「うん、ぽてちもいいけどコンタクトもね。ナイスなしお味♡」
 
そしたらどうでしょう。さっきまでのもやもや憂鬱感が一瞬にしてバラ色に染まりました。
 
「ああっ、このいかにもコンタクトていう『ふうあい』がたまらないわっ」あまりのおいしさに目がイッちゃっています。
 
「むむー…食べ足りないわっ。他に何か…あっ!」うさ子が見つけたのは
 
いつのまにか天井にあったドモホルンの結晶でした。「ああ、リンクル!?」
 
うさ子は顔に染み込ませるドモホルンの結晶を食べました。するとうさ子の肌はすべすべところかムキムキになってしまいました。
 
「ムキムキ…」戸惑ううさ子の前に、突然大岡越前が現れました。「無期懲役、島流しにいたす。ひったてい!」
 
「い、いやああぁぁぁーーーーー!!」悲痛な叫び声と共に、うさ子は瞬間移動しました。無我夢中だったので、ここがどこかわかりません。
 
そこは異国トンプクツーでした「ト、トンプクツーつてナニ!?ってかドコ!?!てか不屈っぽい豚がいるわよ、なにアレ?」
 
「フガー」と鳴きながらそのブタが突進してきます。
 
「いやああっ、こないでぇっ」うさ子の手(足?)に光が集まり、光弾となって豚を直撃しました。
 
「こなくそっ!」豚は紙一重でよけました。
 
「ヌゥ、残像拳かっ!?」唸るうさ子。「ブッフッフゥ~、我が一子相伝の暗殺拳、ヌシに見切れるか?」不敵に笑う豚。
 
「くっ、こうなったら我が家に伝わるあの伝説の魔人『にゅらぴぢょん』を召還するしかないわ……」
 
「うーーーーーーやーーーーーたーーーーーーッ!!!?!!」うさ子は呪文をとなえました。すると…
 
「ちゃーっす三河屋でーす」閃光と共に、三河屋のサブちゃん(29)が召還されました。
 
「あれ?確かサザエさん家の裏戸を開けたはずなのに。」サブちゃんは?マークでいっぱいです。
 
「サブちゃん、やっておしまい!」?マークでいっぱいのサブちゃんを、うさ子は無情にもブタの口の中にほうり込みました。
 
するとサブちゃんは「そりゃ無いよたらちゃ~ん!!」と言いながら、ブタの口の中で『プッチンプリン』を食べ始めたではありませんか!
 
「貴様の目的は何だ!?」豚はサブちゃんを口に入れたまま、器用に喋ります。うさ子は曇り空を見つめ、ぽつり、ぽつりと話し始めました。
 
「あれはちょうど5年前、家飼っていた小鳥が籠から逃げてしまったことから始まった…」
 
話が長そうなのでうさ子は自分の耳を押して早送りしました。
 
……
 
「も一度言うブヒよ。」「こんぐらいの早送りフィーリングで聞き取れやぁーー!!」「む、無理ゆーなブゥー!!」「しゃーない、もっぺんだけやで?逃げた小鳥を追うたんよ、んで…
 
小鳥を追いつづけたらいつのまにか富士の樹海にはいりこんどったとよ、したらばよぉ、前から昔馴染みのあいつが来たとよ……」
 
「あ、あいつとは?」「その昔、悪代官に捕らわれて外国へ売り飛ばされた娘さんじゃ。名前は…
 
『トプンクツ』といって…お前の生き別れの甥じゃ」「甥って、女じゃないのか?ていうか甥と生き別れって…」「だまりんしゃい!」「…」
 
「大体、口に物を入れてしゃべるんじゃありません!」しつけにキビしいうさ子。「わ、わかったブヒ。ごっくん、」「きゃあぁーササササブちゃーーん!?フツウはけやあぁーーー!!」
 
とその時、ブタの食道の3分の1の辺りからサブちゃんの声が……
 
「おーいイソノ~、出してくれよお」サブちゃんはなぜか中島君の物真似をしています。
 
「あら、カツオちゃんなら家族旅行中よ」うさ子はうきえさんの物真似で対抗しました。
 
そうこうしている間に、豚の顔色がまっつぁおに。「い、いき、息ができな…ブファ!」「まあ、激しくモンドリうっちゃってるわ!!ところでモンドリってなに?」
 
するとブタが「モンドリとは雄の鶏の事ブヒ……ってそりゃ雄鶏だっつの~!!ブヒッ」と一匹でのりつっこみをしながら、琵琶湖方面へ去って行きました。
 
「あぁ…もういいや……」心底疲れたうさ子は、梅雨明けにも気づかず家に帰りました。
 
おしまい。
 
『もんどり(翻筋斗)…とび上がって空中で一回転すること。宙返り。とんぼ返り』

T-009

いつも元気なうさ子。ところが今日のうさ子は何故か様子が違います。
 
それもそのはず。うさ子はいつものピンク色から空色に変わっていたのです。
 
「うーむ、昨日寝る前に食べた、賞味期限の切れたお菓子がまずかったのか…」
 
「ああっ!!何だかそんなこと考えてたら急にお腹が…
 
ドーナツ型に!」なんと、うさ子のお腹には穴が開いてしまいました。向こうまでバッチリ見えます。
 
おおこれは珍しい、と、うさ子はお腹をみんなに見せびらかしに出かけました。
 
その頃、うさ子の友だち兼ヒモのサトナカさん(ホスト)はのんびり睡眠をとってました。夜の仕事に備えての昼寝です。
 
「ハ~ロ~!!サトナカ~!!」うさ子が元気に入ってきました。「いきなり登場か~ぃ!!」サトナカは飛び起きました。
 
「んで、どうしたんだ?その腹?」「賞味期限過ぎたお菓子食べてこうなったの。サトナカもどう?レッツ・ドーナツ!!」
 
サトナカは迷った挙句、ねじりドーナツ(別名みつあみドーナツ)にすることにしました。レッツ・ドーナツ!!
 
サトナカはねじりドーナツだけでは足りないと思い、大量の砂糖をお腹にかけました。
 
そうするとあら不思議、サトナカ(ホスト)はしめ縄になってしまいました。うさ子は何だかサトナカが気に食いません。
 
なので、口で食ってみました。「あら、なかなかよさげ…」「食うなーーー!」サトナカは必死で暴れます。
 
サトナカは近くにあった漫画の雑誌でうさ子をひっぱたきました。ちなみに「少年マガジン」です。
 
するとどうでしょう。みるみるうちにうさ子は雑誌の表紙のグラビアアイドルになってしまいました。でも体はピンク色です。
 
しかも口からは半分サトナカが出ています。でも、うさ子は庶民派アイドル系美人です。サトナカはちょっと見惚れてしまいました。
 
しかしそのとき風でページがめくれ、サトナカはトップアイドルの具志堅ヱツ子さんのないすばでーに釘づけになりました。
 
「うーん、ぷぷっぴどぉ?」うさ子は尋ねました。するとヱツ子さんは満面の笑みを浮かべました。どうやらお迎えが来たようです。
 
『たか~さご~や~~』謎のBGMが流れてきます。「たかさごや…?買わず飛びこむ水野ォと…誰?」うさ子は混乱しています。
 
「お、おらの名前を呼んだのは君なの、だな?」そこへ水野くん(30歳・自営業)がやってきました。
 
「あ!そそそれは!いただき!」水野くんは少年マガジンを奪い、爆音と共に空高く飛んでいきました。「地球は…青かったり」
 
「うおー!ヱツ子さんを返せー!!」サトナカも半狂乱となって水野くんを追いかけました。
 
「そんな…私のために争うのはやめて…」ヱツ子さんはうれしそうです。うさ子は蚊帳の外です。
 
蚊帳の外ついでに蚊に血を吸わせてみました。
 
その蚊は水野君とサトナカの血を吸うかと思いきや、まっすぐにうさ子に向かって飛んできました
 
「あら、蚊じゃないの」うさ子は蚊を叩き潰そうとしますがなかなかつぶせません。
 
なぜならその蚊は体長2メートルもあり、うさ子よりもでかいのです。
 
ドーナツがまだ残っていたのでうさ子はとりあえず食べました。
 
そしたら、なんと不思議。うさ子が体長10mの巨大うさ子に早変わり。
 
と思いきや、うさ子はあっという間に10ミクロンに縮みました。蚊は無常にもおろおろしてるうさ子を踏み潰しました。ぎゃふん。
 
しかし踏み潰した所から、閃光とともにうさ子が現れました。「私はよみがえる、不死鳥のやうに」
 
『パラリロララ~~♪』どこからかBGMが聞こえてきます。オリーブの首飾りです。「ち、違う!手品じゃない!!」うさ子は慌てています。
 
その光景をサトナカ君と水野君は血の涙を流して感動に打ちひしがれています!!(ヱツ子さんは…?)
 
「出でよ、我等が眷族…」怪しい連中が出てきたので、うさ子はど突き倒しました。
 
連中はボケツッコミでいうところのボケだったのです。「うがー、お前の皿吸わせー」「血ぃでしょーがっ!!」
 
言い争っているすきに、蚊は全員の血を吸いました。
 
蚊は何気にご満悦です。それに比べ、吸われたヒト(?)たちはしなびています。
 
人々は叫びます。「あーうー、血を吸われて力が出ないよー。助けてアンパンマーン!」
 
飛んできたアンパンマンは、早くも血を吸われちゃっていました。
 
「くっ…このままでは皆死んでしまうわ…」うさ子は悩んだ挙句突然こう叫びました。「皆、オラに元気を分けてくれ!!」
 
しかしサトナカは拒みます。「だめだ!お前にはやれない!」「どーして」「まだ給料日前なんだぁー!」「それは現金だぁ!キャッシュだあ!」
 
「あぁもう!こうなったら…奥の手よ!」うさ子は空に向かって叫びました。「いでよ!!
 
…献血バンクのスタッフ!!」突如呼び出されてボー然としています。
 
しかし目の前に巨大な蚊がいるのを見て叫びました。「今日中にA型の血液が50人分必要です。献血してください!」
 
うさ子は全ての血を、てゆーかうさ子そのものを献血しました。その時です!!うさ子の血で命が救われた人が、
 
全員うさ子の姿になってしまいました。そして…地球のあちこちに飛んでいきました。今世界でうさ子が確認されているのはそういうことだったのです。

T-008

今日のうさ子はごきげんです。なぜなら…
 
わくわくどうぶつえんに行く日だからです。
 
いそいそとしたくをして待ち合わせ場所に行
 
くと、そこにはもう1人のうさ子が待っていました。よく見ると微妙に白いです。
 
しかもちょっとラメまじりです。「こ…小林うさ子ッ!?」
 
「よく来たわね、林屋うさ子!!」どうやら演歌の女帝ですがおかまのようです。
 
うさ子対決が始まるかと思いきや、2人はわくわくどうぶつえんに向かいました。
 
まず2人は、キリンのぼりをしました。キリンは迷惑げな顔です。
 
「キ、キリン!?」キリンが鳴きました!(注:キリンに声帯はありません)
 
そして暴れだし、2人を振り落としました。「こなくそ!(ハモルン)」2人は必死でしがみつき
 
ませんでした。むしろキリンがしがみついたようす。一体何が起こったのか…!?
 
実は小林うさ子は「しがみつきフェロモン」が脇から出ていたらいいな
 
と思っていたのですが、出ていたのは林屋うさ子の足からでした。
 
そのフェロモンをキリンが鼻から吸って耳から出していたために…
 
小林うさ子はカバにメロメロになってしまいました。
 
それに嫉妬したキリンと林屋うさ子はオリを飛び出しました。
 
すぱぽよーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!(破裂音)プチ。
 
なんと今ので高層ビルが音を立てて崩れました(しょぼっ!!)
 
あとなんかこう、ペロっとした丸いモノが、静かに消えてゆきました。
 
「グッナイ…林屋うさ子…」小林うさ子はその場に残されました。
 
とりあえず小林うさ子はカバの性別をたずねてみました。
 
「カバ、カババ?」うさ子はカバ語を巧みに使いました。するとカバは「64さいです」と答え、
 
うさ子は「なんだ、うさ語、通じるんじゃん」と言いました。
 
それから2人は、いろいろ語らいました。政治のこと、お母さんのこと…
 
海水パンツのヒモのこと…そして、うしろ髪ひかれ隊のこと。
 
いろいろ語ったらなんだかスッキリしました。小林うさ子が。林屋うさ子は切なげに
 
「もういいから…。あなたも私もうさ子はうさ子。ほら、一緒になりましょう…」
 
小林うさ子は全てを悟ったような顔をして、林屋うさ子に飲みこむように飲みこまれ、消えました。
 
それを見ていたアメリカのジョンさんの証言では、うさ子が発光して飛びまわり、歌ったそうです。
 
昔々のお話じゃて…。

T-007

ここは海の中。実はえら呼吸もできるうさ子はお散歩をしています。
 
前方から体長6メートルの巨大なジンベイザメがやってきました。
 
「おや甚兵衛さんじゃないの」うさ子はなんだかそのサメよりも大きいようです。
 
うさ子を嫌いなジンベイザメがメンチを切ろうとした瞬間、うさ子は先にメンチを切りました。
 
「おっ?おっ?なんばしよっと?」甚兵衛は土佐弁(?)で威嚇しました。
 
うさ子がひるんだその時!!甚兵衛は幻の左アッパーを繰り出しました。
 
しかし同時にうさ子の左手も甚兵衛の顔をとらえていました。クロスカウンターです。
 
巨体の繰り広げるクロスカウンターにより、辺りの海は荒れました。元冦にて日本を救ったのはこの嵐です。
 
海が荒れた後、海が2つに分かれたのもこの2人(ヒトじゃないし)が原因です。
 
99年7の月の恐怖の大王もこの2人ではないかとまことしやかな噂が流れました。
 
しかし当の本人は気付かず口げんかを始めました。小声で。
 
「みかんの皮は下からむくのがおいしいんだ!」「いいや上から以外認めんっ!」
 
3日間海中で口論した結果、「間をとって真中からむく」と言う結論に達しました。
 
これが日米修好通商条約につながったのは言うまでもありません。
 
結論に達した後2匹(?)は和解しました。海から見える夕日がまぶしいです。
 
その夕日をバックにして、何かがうさ子達に向かって飛んできました。
 
「やぁ、私はタダの通りすがりの体育教師だ!!」奴は勝手に自己紹介をしました。
 
そして彼方へ飛んでゆきました。その心意気はまるで金八のようです。
 
うさ子は何事もなかったかのように軽くシカトをしました。
 
「そろそろ海からあがらないと、塩水で髪が痛んじゃうわ」うさ子は陸に上がることにしました。
 
しかし甚兵衛は寂しいのかうさ子の足をガッチリ掴んでいます。しかも手の先の足を。
 
甚兵衛は離す気はないようです。うさ子は首を伸ばし甚兵衛に絡みつきました。このままでは甚兵衛はえら呼吸ができません。
 
「離せぇ~!!離さんとこうしてくれるわぁ~!!!」甚兵衛はもがきながらもうさ子の足にかみつきました。
 
「こっこれは!」実はうさ子の足は幻の珍味だったのです。
 
甚兵衛はうさ子の足を深く味わいはじめました。「まろやかでいて、それでしつこくない…何でこんなに…う・ま・いんだー!!」
 
甚兵衛はそのままミスたー味っ子のように宇宙に飛んでいきました。
 
ついでにうさ子も宇宙へとんでゆきました。
 
「飛んで飛んで飛んで…♪」うさ子は上機嫌で歌っています。うさ子の体は見る見るうちに溶け始めました。
 
見るとうさ子の手と足の先に3cmくらいの虫が何匹も食らいついていました。
 
うさ子は負けじとその虫に食らいつきました。しかし、甘かった!(虫が)
 
実はその虫は「トロ・で・カルロ」という幻の珍味だったのです。うさ子はあまりの美味しさに溶けかかった体が一気に硬くなりました。
 
「これをカレーに入れたらとびっきり(死語?)おいしいカレーができるわ。けどどうやって帰ろうか…」
 
そうなのです!!うさ子は硬くなりすぎて体が動かなくなったのです。
 
無理もありません。なんたってココは宇宙なんですから。息もできてません。
 
「宇宙なら…宇宙服着なきゃ」うさ子は何を思ったか、近くにいた甚兵衛さんの口からお腹の中に入りこみました。
 
するとどうでしょう、体内に入ったうさ子は宇宙服になってしまったではありませんか!!
 
宇宙服うさ子を吐き出した甚兵衛さんは、その宇宙服を着込み、イスカンダルへ向かって旅立ちました。おしまい。

T-006

今日のうさ子はいつもとちょっと一味違いました。
 
そう、イメージチェンジを試みたのです!
 
しかし、変わっていたのは外見だけでした。しかも後頭部に目があるというだけです。
 
何となく物足りなさを感じたうさ子は、体の色も変色してみようと考えました。
 
手始めに桃源郷に咲く虹色の花で作った染料を2秒で入手してみました。
 
「さぁ!!染色染色♪」そう言い、うさ子は虹色染料をグググイッと飲み干しました。
 
まるで赤い水を入れたコップにさした花のように色が変わっていくうさ子。しかし
 
体は虹色ではなくエメラルドグリーンノーバ一色になってしまったのです。
 
「そっそげな色知んねっつーの!」うさ子の喋りはどこ出身かさっぱりになってしまいました。
 
「オラこんな色好かんとよ!!こんちきしょー!!うおおお!!」
 
うさ子のなまりにつられて、クロコダイル佐野君がとびこんできました。
 
「おっ…お前は一体何者だー!!!!」うさ子がめずらしく普通の反応をしました。
 
「ホワッ?ワタシひょージュンごワカラナイねーん」クロコダイル佐野君、意味不明です。
 
「標準語のわからん奴に用はない!!」うさ子はクロコダイル佐野君を近くの川に投げ捨てました。
 
その川の水で、うさ子の後頭部の目は流れ落ちてしまいました。
 
川の激しい流れによって、うさ子の目んたまとクロコダイル佐野君が一体化しました。
 
「なっ…なんて美しいの!?」うさ子は青空を見上げています。現実逃避です。
 
一方クロコダイル佐野君は目の数が増えた事にうかれ、ラジオ体操第2を踊り出しました。
 
「んー、こんの2番目ぇがてれくさいんよねェ」クロコダイル佐野君はうっきうきです。
 
「このクソ坊主!!私の美しい目をおとなしく引き渡しなさい!!」うさ子は現実に帰って来ました。
 
「美しい?どの目が美しいんよ。ウソこくでねェ!」クロコダイル佐野君は2つの目をとじウインクします。
 
「キーッ!!!!くやしい!!」うさ子は自宅に戻り秘密兵器を持って来ました。
 
テント型ロボのうしろにあった、ハンター用サングラスです。「でゅわっ!!」
 
「エンジン全開!!パワーーーーオーン!!!!」うさ子はハンター用サングラスを装備した。
 
うさ子の服が消え、光につつまれました。「オオゥ!モーレツゥ!!」うさ子が呪文をとなえました。
 
クロコダイル佐野君は「カーバンクル」を召喚し「リフレク」をかけました。
 
しかしうさ子はそれを知らなかったのでシカトしました。うさ子の変身が完了しました。
 
その風ぼうは、まるで百済観音の如く壮大で頭からは角がはえていました。
 
「なっっなんやねぇーーーん!!」キョーフのあまりクロコダイル佐野君は逃げました。
 
「逃がすか!!」うさ子は近くにあった岩を放り投げクロコダイル佐野君の後頭部にぶつけました。
 
「がつっ!!」(※セリフ)クロコダイル佐野君の後頭部に目が出来ました。
 
しかも4つ!うち1つは魚眼です。
 
あとの3つは義眼です。
 
「お前は妖怪百目かーー!!??」クロコダイル佐野君の目は今8個あります。
 
うさ子のツッコミがむなしくこだまする中、クロコダイル佐野君は流行の先端に立とうと企んでいました。
 
クロコダイル佐野君は8つの目をギョロギョロ動かし、口を「ニヤッ♡」とさせ、満足気です。
 
さきほどまでうさ子の後頭部にも目があっただけに、うさ子はくやしそうです。
 
うさ子は木の枝を折り、それを持ってクロコダイル佐野君に突撃しました。
 
「かたきーーー!!」木の枝は、クロコダイル佐野君の、元うさ子の目に刺さりました。
 
「グッ……」うさ子は頭を抱えて倒れこんでしまいました。「頭が……」
 
やっぱりという感じですが、クロコダイル佐野君についてる、元うさ子の目はうさ子と一体だったのです。
 
「チャーンス!!」と思ったクロコダイル佐野君は、自分の後頭部についたうさ子の目を刺そうとしました。だが
 
どれが元うさ子の目なのかワケわかんなくなっていました。そのとき、砂嵐が…!!
 
それと同時に現れたたつまきに2人は巻き込まれ、2人は飛ばされてしまいました。
 
「痛ッ!目に砂がっ!!」クロコダイル佐野君は痛がっています。うさ子はニヤリと笑いました。
 
「ま…前が見えない!ココは何処?オイラは誰?あんたも誰?」クロコダイル佐野君は記憶喪失気味です。
 
「あなたは私のペットの百目ちゃんよ!ホラ!思い出して♡」うさ子はほほえんでみました。
 
「そうか!?せっ者の名前は“百目”だったのか!?」クロコダイル佐野君はとても単純でした。
 
「そうそう♡ひょーじゅん語もバリバリよ♡」と言いながらうさ子は百目に首輪をつけます。
 
「こっ…この首に巻かれたものは何ですか?」クロコダイル佐野君の喪失様はかなりのものです。
 
「ネックレスよ♡ホラ~、あんたが私に忠誠を誓ったときの♡」うさ子はメチャクチャ言います。
 
「それでね、今日は君の後頭部についた目を私に渡す事になってるのよ~♡」うさ子はノリノリです。
 
「目…?」百目の目が全部落ちました。
 
うさ子は落ちた目を口の中に入れ、食道をくぐり、腹の中におさめました。
 
「みみみ見えないよう」百目はうろたえています。
 
するとうさ子の腹の中にいる百目の魚眼が蠢き出しました。
 
ゴロゴロゴロ…。うさ子の腹でマグマのような音がしました。
 
「あら?昼食の時間だわ♡」うさ子は腹時計と勘違いしている模様。
 
百目はうさ子に調理されてしまいました。そして、うさ子の腹が噴火!!
 
調理された百目を食べ腹の噴火を抑えたうさ子。後頭部の目は消え、イメージチェンジは失敗に終わったのでした。ジャンジャン

T-005

あるところに、うさぎのようで人間じゃないうさ子が住んでいました。
 
そんなうさ子にも人には言えない大きな悩みがありました。
 
それは脇の毛が少々薄いということです。
 
さらに、頭にはつむじが4つもあることでした。
 
悩んでいたらつむじがだんだん増えていってしまったのです。
 
しょうがないのでモルモット(地名)に悩み相談に行くことにしました。
 
モルモットはつむじ治療の専門病院があります。それとカジノのメッカです。
 
病院の前まで来てはたと気づきました。「あっ保険証がないっ!!」
 
うさ子は何故か保険証を使わずに今まで生きてきたのでした。そういえば医者にも行ったことがありません。
 
医者どころかわくわく動物園にすらいったことも無かったのです。
 
「うさ子さーん」まだ受付もしてないのに病院から看護婦さんが呼んできました。
 
うさ子は「あら私って有名人ね」と看護婦に微笑んで手を振りました。が、しかし看護婦は…!
 
おっさんだったのです!!しかも渋い!!うさ子もつられて渋くなってしまいました。
 
「うさ子さん、保険証の分は私が払って上げましょう。」とそのおっさんは言ってくれました。
 
「私は相談センターに行きたいの。病院はお呼びでないわっ」うさ子はおっさんの親切を振り切って相談センター「じゅびろ」に向かいました。
 
しかし「じゅびろ」はなぜか切り立った崖の上にあり、崖をのぼらなくてはいけません。
 
しかも其の崖は高さ3250トゲロン、幅が50トゲロンという何とも険しい崖です。
 
1トゲロン=1リットルと考えて、うさ子は耳を伸ばして崖の上に手をかけました。
 
「やあ、君はこんなところで何をしているんだい」200トゲロンほど登ったところで後ろから謎の声がしました。
 
そこにはピンクのウサギさんが空を飛んでいました。もちろんうさ子の幻覚です。
 
いえ、正確には幻聴です。うさ子の後ろには鏡があったのです。
 
「何って…これから機械の体をもらいにいくの」うさ子は鏡に向かって答えます。
 
「それなら崖を上っている場合じゃないわ、鉄道に乗って!!」鏡のうさ子は答えました。
 
うさ子は知らない間に3000トゲロン地点まで来ていたので、鉄道は遠回りだなと思いました。そこで
 
「ようし、ショートカットしてやる」うさ子は崖に大きな穴を掘り始めました。
 
うさ子の耳はドリルのように鋭いので隙間掃除もラクラクです。
 
掘り進み、突き出たのはじゅびろの中でした。じゅびろは崩壊しました
 
本末転倒なので、うさ子はボー然としています。
 
「じゅびろはひとつだけ違うね…明日に向かって走れば何とかなるよ…」あまりのショックで中国人のしゃべりになっています。
 
その時じゅびろのがれきの下から誰かの声が聞こえました。生存者がいるようです。
 
ほっとしたうさ子は、その声のする方へ歩いて行きました。
 
「た…たしゅけてくれぇ…」「そ、その声は…」うさ子はその声の主を知っているようです。
 
「その声は…まさか、おとというちにきて洗剤やらビール券やらをドカドカ置いていった新聞の勧誘のにーちゃん?」
 
「イヤ…うしゃ子のおぢーちゃんじゃ…」よく見るとかなりやばいじいさんががれきに挟まってます。
 
うさ子には肉親はいないので、名前を知ってるこいつを怪しく思い、
 
「本物のわたしのおじーちゃんなら、私が朝起きて最初にすることを知ってるはずよ。答えてみてよ」
 
「か、顔を洗う…」「ベタじゃーん!!でも合ってるー!!」なんと、じいさんは当ててしまいました。
 
そうこうしているうちに、じいさんの体はどんどん衰弱していきます。
 
うさ子の頭の中で天使と悪魔が戦います。「いけないわうさ子。たとえ見ず知らずの人でも助けなくちゃ」
 
「悪魔は黙ってなさい」とうさ子の中の天使が言いました。
 
うさ子の中の天使は悪魔を刺しました。悪魔は消えました。
 
「さあおじーさん、助けてあげるわ」うさ子はがれきをぶんぶん取り除きました。
 
がれきは上に飛び、真下に落ちてきました。うさ子は避けたのですが、おじーさんにヒット!
 
でも、うさ子はその事に気付いていません。うさ子はおじーさんに構わずブンブンがれきを取り除きました。
 
取り除いてるがれきにおじーさんはあたりまくってました。
 
「おかしい…どんだけやってもはかどらない。はっこれはまさか!」
 
ビシュゥー!!辺りは一瞬にして真っ暗闇になってしまいました…。
 
先行き不安になったうさ子は「うーむ暗くてよく見えぬ。たれぞ明かりをもてい!!」と叫びました。
 
そしたら自然に明るくなりました。目が覚めたら空が見えました。
 
「夢だったのかしら…まぁいいわ。じゅびろに行こう」おしまい。

T-004

今日もうさ子は元気にうさ子でした。
 
でも本当は「ちょっぴり腹をくだしてピーゴロロ」な状態でした。
 
「そんなときはカレーに限る!」とばかりにカレーの材料を取りに出かけました。
 
「そうねえ、カレーと行ったらやはりサバよねっ♡」うさ子は魚屋に向かいました。
 
魚屋には何故か鈴木史郎のブロマイドしかありませんでした。
 
「ちょっとお、どーしてあのえもいわれぬかほりの鯖がないのっ!!」うさ子は魚屋をしばきました。
 
「魚屋は隣だよこんちくしょう」うさ子は勘違いをしていたようです。
 
でも、これも何かの縁だと思って、カレーはやめて、ブロマイド・バーガーを創ることにしました。
 
「よし、まずは家に帰らないとね」うさ子は踊り狂いながら家に向かいました。
 
家につくと、ポストに一通の手紙が入ってました。「まさかカミソリメールじゃないだろね」
 
カミソリメールではなく、「はさみ入りメール」でした。
 
ちょうどいいのでそのはさみでブロマイドを切り刻みました。
 
そして圧力鍋に放り込んで小1時間煮込みました。
 
そしたらあ~ら不思議。隙間掃除もラックラクの道具が出来上がりました。
 
「あ!ブロマイドバーガーができないじゃないの!」うさ子は興奮しながら部屋の隙間を掃除しています。
 
すると自分の物ではない他の女の長い髪の毛を見つけました。「あっこれは!!」
 
「あの女ね!!」と怒りました。うさ子は何故かピーコのような口調で悔しがりました。
 
あの女とは、うさ子の友達のけめこちゃんです。けめこちゃんは髪が長くて人間です。
 
それでいてしつこくない、とてもいい味です。
 
「うーむ、部屋を汚すこいつをどうしてくれよう」うさ子はとりあえず髪の毛をわら人形に入れました。
 
そしてうさ子はそのわら人形を食べました。
 
「やっぱりけめこちゃんね。まぁいいわ。昨日の残りのカレーあっためよっと」
 
そう言ってうさ子はなぜか「お父さんの日曜大工セット」をとりだして『犬小屋』を作りました。
 
犬小屋の中にカレーを入れて3分間チンしました。
 
そして隠し味に塩ジャケを入れました。
 
「い…」「そのカレーもらったぁ!」ばーんと扉を開ける音がしました
 
「曲者!?」うさ子は何故か古風な表現をしました。その直後に
 
全身黒づくめの男(すげえ美男子)が、黒いマントを翻して目の前に現われました。「はーっはっはっは」
 
うさ子は無視して食べ始めました。
 
犬小屋を。
 
しかし犬小屋はまだ堅くて食べられませんでした。
 
「硬いならともかく、堅いだなんて。困ったわ~…」うさ子は悩みに悩んで、秘蔵アイテムを取り出すことにしました。
 
「ほんやくこんにゃくー!」うさ子はお腹のポケットから白いコンニャクを取り出しました。
 
「これを食べればどんな国の言葉も分かるようになるんだ」うさ子は誰かに説明しはじめました。
 
うさ子はほんやくこんにゃくを食べさせました。
 
黒づくめの男は犬小屋と会話をはじめました。
 
「最近景気はどうだい?」「んー、あきまへんなあ。閑古鳥が鳴いてますわ」
 
このままではラチがあかないので、「翻訳こんにゃく・お味噌味」を食べ、自分も会話に入りました。
 
「むむ…これは不良品!」ガッカリしたうさ子は、2人を放っといてすっかり冷めたカレーを食べ尽くしました。
 
こうしてうさ子は海に産卵をしに行ったそうな。
 
めでたしめでたし?

T-003

あるところに、「うさ子」という名の宇宙人のうさぎのようなモノがいました。
 
そいつの口ぐせは「いやーんマッチョムキムキドローン♡」でした。
 
だからうさ子はマッチョが好みなのです。
 
そんなうさ子が好きなのは、学年でいえば2つ上のひとしくんです。
 
ちなみにタレントでいえば、在りし日の「ムキムキマン」も範囲内です。
 
うさ子は愛しのひとしくんにアタック!!しようとある計画を企んでいました。
 
その名も「ひとしくんとラヴラヴハネムーンを目指せアイドル一直線!」です。その内容は…
 
1.ひとしくんをゆーかいする。
 
2.その後、カンキンする。
 
…いや、カンキンはやばいので軟禁です。
 
3.そのまま木箱に入れて羽田から荷物扱いでグアムあたりへ飛ばします。
 
4.その木箱を2週間ほど放置する。
 
5.インプリンティングのためにひとりであけ、親だと思わせる。
 
6.親になったら……だめじゃん
 
そうですね。目的は親ではありません。変…じゃなくて恋人です。
 
7.ひとし君の家に突然おしかけます。
 
8.「探しあてたら、即結婚!」という、いい加減な約束を両親に取り付けます。
 
注.両親が抵抗したらガソリンとライターで脅迫します。
 
「まあ…そんなもんかしらね」とうさ子は指をパキポキならしました。
 
うさ子はさっそく準備に取りかかりました……が最初に取り出したのは……ねずみ取りでした。
 
まず、エサ(チーズ)をねずみ取りにセットします。
 
そして床に置いたとたんに作動させて指をはさんで「あだーーーっ!!!!」(お約束?)
 
よけられた場合のこともあろうかと、またいだ先に落とし穴。横にずれたらバンジステーク(トラップ)を仕掛けました。
 
うさ子は指にねずみ取りをはさんだまま次に軟禁用木箱を用意しました。
 
「まてーーー!!」突然でかい声がうしろからしました。「なに?」「そんなことはさせん!」
 
そう、背後から聞こえてきた声の主は……うさ子のライヴァル西川きよし(オス)ではなく
 
うさ子のことが大好きな、ハタ迷惑男の……。
 
武者小路くんですっ!!ドドーーーン(効果音)
 
錦鯉と共に登場!!
 
「マイハニぃ~♡何故そんな年上男が良いんだい?」そう、武者小路くんはうさ子のクラスメイトでした。
 
「なによなによ!アンタなんてオトコじゃない!」実はうさ子はオスで、ひとしくんは女だったのです。
 
「いいじゃないか、愛に性別も人種もかんけーないよ」と武者小路くん。
 
「ああぁもう…!アンタとは話したくもないっ。あっちへお行き!!」
 
「そんなわけにはいかないよ。ほら、僕らには赤い糸が…」2人はいつのまにか赤い糸でつながっていました。
 
そしてうさ子の全ての指に赤い糸が……(浮気性)
 
「こんなものぶっちぎってやるわ!!」うさ子は赤い糸を食いちぎり、猛ダッシュで逃げました。
 
「まーちーくーさーれェェェ」どこまでも武者小路くんは追ってきます。「えぇいもどかしい!今だ必殺!!
 
『イヤーンマッチョムキムキドローンッ♡』!」
 
「ぎょわあぁぁっ。」うさ子の言葉で空からひとしくんが降ってきました。しょうかん魔法なのです。
 
「どがっ」うさ子の頭にひとしくんが加速度つきで命中しました。
 
♪う~~ん、加速度gは9.8m/s^2~~~♪
 
ひとしくんの頭は20cmほど裂けました。(うさ子は無事)
 
「いてぇ!!お前なんかキライだ!!」ひとしくんは怒って帰ってしまいました。(裂けたまま)
 
「いやぁーーーーーーー。ひとしくーんカムバーーーーック」うさ子は血の涙を流して叫びました。
 
「ぼくがいるじゃないか、ハニー♡」武者小路くんは頼まれてもいないのにここにいます。
 
「こんのやろーしつこいんじゃバカタレーー」うさ子は武者小路くんの首に手をかけました。
 
その時!!うさ子が首にかけてた赤い卵みたいな首飾りが血の涙を流しはじめ…。…辺りが暗くなりました。
 
「何!?なんなの!?」うさ子は興奮して武者小路くんの首をちぎれんばかりにしめています。
 
「きゅー!」武者小路くんは2つにちぎれてしまいました。
 
しかしうさ子はそんなことに気づかず、武者小路くんの頭をトマトのようにつぶしました。
 
まるでスプラッタです。げしィィッとうさ子は武者小路くんをけとばしました。
 
がしかし!突然武者小路くんの身体に雷が落ち、ショックで身体が起き上がりました。
 
その他大勢「我ら喜ばれざる者に闇を!!」新しい使徒が誕生したようです。
 
「うさ子危ない!」うさ子におそいかかる使徒武者小路からひとしくんが守ったのです。
 
「していらーーーん!!」うさ子はひとしくんをもはねとばし、神の力を手に入れていました。
 
かみの力を手に入れたうさ子は、もうひとしくんは用無しのようでした。
 
「おほほほほっ。神の力を手に入れたからには、もうあなたは必要ない!」
 
「待ってくれうさ子!落ちつけ!落ちつけっ!!」とひとしくんは言う前にふっとばされてお空の星になりました。
 
ひとしくんがふっとばされたとどうじに射った大砲がうさ子のみけんにヒット!うさ子はそのまま、シボーーン。
 
亡くなったうさ子を見てショックを受けた使徒(武)も自殺をはかり、そこは静寂に包まれた大地になりましたとさ。
 
でめたし、でめたし。

T-002

「ルルル~♪」軽やかな歌声。今日もうさ子はテント暮らし。カレー鍋を持ってくるくると踊ります。
 
「さあ、今日もカレーを作ろう」とうさ子はテント内で栽培しているミート納豆をとりにいきました。
 
ミート納豆は心のオアシス。うさ子はミート納豆に加え、近くで栽培しているまぐろを
 
とるために準備体操…なぜってまぐろは
 
体長30メートル!!早速うさ子は操縦管をにぎり、テント型スーパーロボ、その名も…
 
「まぐろはカジキ、カジキはカジヒデキ、ヒデキはまぐろを釣りにお山へ行って洗たくついでに…
 
桃をひろってきました。さっそく割ってみると、あらまあ、なんと中には…
 
ロボっぽいテント『はるかマーク2』が!!なぁんてね♡」説明の長いうさ子だった。さてまぐろを取ろう。
 
はりきるうさ子だが、まぐろは体長60メートルになっていて
 
まぁ大変。そうこうしているうちに突然まぐろが大口を開け、うさ子に
 
「うさ子ぉぉぉ!!好きだっ♡」と言ってきました。
 
「チャーンス!!いまだ!!だすんだブレストファイヤー!!」まぐろはあっという間に焼けました。
 
うさ子は焼いたまぐろとミート納豆をカレーに加えて食べようと思った。けれども、体長60メートルのまぐろは鍋に入らなかった。
 
そこでうさ子は気をとり直して焼きまぐろを食べ、ミート納豆入りカレーも食べました。
 
60メートルもあるまぐろを食べ、しかもカレーも食べたうさ子は、満腹で動けなくなっていました。そこへ
 
まさお君登場!!「なんだ、うさ子。またたべすぎたのか」と言い
 
そっと抱きしめました。「どーしたんだ、この胸の高なりは…これは、もしかして
 
生き別れた兄…!?」…そのとたん、うさ子のカラダに異変がっ…!!
 
ゲロゲロ~。「口から、もんじゃ焼きの素がー!!」やっぱり、食べすぎです。
 
それでもまさお君はうさ子を放しませんでした。「まさお君、やっぱりあなたは私の…
 
食糧になる運命なのねっ!」と言ってうさ子はおもむろにまさお君を
 
ブーメランストリートのふりつけのようにふりまわしました。「や、やめろぉぉー!!」
 
目をまわしたまさお君は、たこに変形してしまいました。
 
「オー、ガッデム!!タコキライデース!!」なんとうさ子は大のタコ嫌いだったのです!!
 
タコになったまさお君はわけがわからず追いかけてきます。うさ子は逃げます…と、うさ子は何かにつまづいてしまいました。
 
「と、とにかく、まさお君を元にもどさなきゃ!!」うさ子は夢中でカロリーメイトを食べました。
 
カロリーメイトを食べてる最中にまさお君(タコ)はうさ子の耳をつかんできたのです。「あぁ…きゅうばんが!!」
 
「うわぁぁ~~、はなしてくれーー」うさ子はもがいています。でも、タコ(まさお君)は
 
「ターコタコタコタコー」と戦隊モノのザコボスのようにお約束なことを口走っています。
 
とうとううさ子はきゅうばんからたこの中に吸いこまれてしまいました。
 
うさ子はとけながらつぶやきました。「こうなったら最後の手段だ…。今週のビックリドッキリメカー!!」
 
どどんっ!現れたのはなんとっ、うさ子にそっくり…ただ大きい…ロボットだった。
 
チュンチュンとひばりのさえずりのここちよい朝。サンシャインが、まぶたにまぶしい朝。
 
何かにつまづいて気を失っていたうさ子は、ようやく目を覚ましました。まさお君がベッドまで運んでくれたようです。でもまさお君はタコのまま……

T-001

あるところに、うさ子といううさぎのような宇宙人がいました。
 
うさ子はうさぎ(宇宙人)のくせにカレーが好き♡
 
カレーといってもただのカレーではない。宇宙名物ミート納豆入りのカレーが好きなのだ。
 
 
 
ある日うさ子は森へ出かけました。すると…
 
たんすの中にミソがあるかもしれないと思い…家にかえりました。すると
 
たんすの中のミソのとなりにチーズがおいてありました。
 
「よし、ミソチーズカレーを作ろう♪」そう決めたうさ子は台所に立ちました。
 
ミソがこげてチーズがどろどろ……。
 
「まあなんておいしそうなの」そう言ってうさ子は一口食べてみました。
 
「うーん…何か足りない…」
 
うさ子は、まさお君のことを思い出しました。まさお君は珍味な食べものです。
 
しかし、まさお君はとても高くてうさ子には買えません。
 
そこで、うさ子はタクシーの運転か大道芸でお金をかせごうと心に決めました。
 
でもおふろのガス栓が入ってるかどうかがとても気になり、
 
とりあえずもどってみた。そしたらなんと、うさ子の家が
 
大洪水!!ガス栓は無事だったが、おふろの蛇口が開いていたのだ!
 
「あ"ぁ~~!!家がぁ~~!!」うさ子は無我夢中で水を飲み始めました。
 
水はまったりしていて、それでしつこくなかったらしく、全部飲みほしましたが、家は…
 
ねじがとけてしまっていたのでバラバラになってしまいました。
 
家がないと何もできないので、うさ子は耳にかくし持っていたテントを立てました。そのテントは
 
置いといて……森の“ゲームセンター”に行きました。「さて、何をやろっかな?」
 
と思ったけど、お腹が痛くなってきました。さっきの水のせいでしょうか。
 
うさ子はお腹をかかえこみ、ゲーセンの前で倒れてしまいました。そして助けを呼びました。「誰かーーー!!」
 
「誰かと聞かれて(?)呼ばれて登場!!まさお君だぁぃ!!」
 
まさおくんはおもむろに「さぁ、ボクのかみの毛をお食べ」といいました。彼のかみのけは腹痛止めの特効薬です。
 
うさ子はまさお君のかみを食べ腹痛は治ったが、今度はまさお君の髪が
 
「痛い!」と叫びました。まさお君は「君の耳を食べれば治るんだ」と言いました。うさ子の耳は足にあります。
 
「ダンスダンスレボリューションで私に勝ったら耳をあげるわ。そのかわり、あなたが負けたらカレーの具になってもらうわよ」
 
命がけのダンスダンスレボリューションがはじまりました。まさお君の命あやうし!!
 
ところがどっこい!まさお君は毎日ゲーセンに通っていて、ダンスダンスレボリューションは大得意だったのです。
 
~♪♪~結果…なんとうさ子は負けてしまったのです!!
 
うさ子はおとなしく耳を切り取ってまさお君に差し上げました。すると切り取った所から耳が
 
うさ子の形になって次々とあふれでてきます。
 
「よっしゃ!」うさ子は大量のうさ子形のモノの耳を切りとって自分の耳につけました。「これでよし♪」
 
めでたしめでたし。

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