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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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2008年09月の記事は以下のとおりです。

T-040

「あら、お久し振りね!」うさ子がテレビに笑顔を向けます。
 
テレビ画面の向こうには、ちょうど双子のおかまの1人がセレブの主婦のファッションを辛口チェックしているところでした。
 
しかしそのオカマの1人はうさ子を無視してしゃべり続けます。うさ子は腹を立ててリモコンをテレビに投げました。
 
なんと!リモコンはテレビにはね返ってうさ子に向かってくるではありませんか。うさ子は思わず
 
リモコンを抱きしめました。
 
「よぉし、この魔法のリモコンで、ミクロうさ子に変身よ!!」もちろんうさ子のひとりごとです。
 
ところがリモコンの電池が切れていたのでサクラうさ子に変身しました。「いやーん、『ク』しかあってないー。
 
…よぉ~し!こうなったらこの姿で街行く人を裁き歩いてやるぅ~!!」うさ子は半自棄気味にドアを蹴り破って街へ繰り出しました。
 
ところが、うさ子の蹴りがすごい強力だったので、街へ繰り出すどころか勢いあまって海に繰り出してしまいました。
 
「ジャッパァ~~ン!!」と叫んだのは、飛び込んだうさ子の横に浮かぶクラゲでした。
 
「んもうなぁにチョーサイアクー!」うさ子はクラゲを頭に乗せてこぎゃるを気どってみました。
 
クラゲはうさ子に自分の足を毛のように扱われ、ひどく憤慨しました。
 
クラゲがうさ子の目らしきものに自分の触手を突き刺しました。
 
なんと!実はうさ子の目らしきものは、実はうさ子の家の洗濯機につながっていたのです!!クラゲはそこに吸い込まれていきました。
 
クラゲは脱水漕に落っこち、脱水クラゲにされました。しかしクラゲは平気です。
 
なぜならクラゲはクラーゲン豊富なのでみずみずしさは天下一品なのです。
 
しかしその水っぽさが災いし、洗濯機は一変してホストクラブに変わってしまいました。お水うさ子がおしぼりを持ってきました。
 
「あら~ぁ、お客さん、初めて?」ホストクラブなのに、何故かお水うさ子はママさんちっくにクラゲに喋りかけました。
 
「やーね違うわよー。早くNo.1ホストの翔くんを出してぇ~♡」「あいよー翔くん一丁~」翔くんがお皿に盛られてやってきました。
 
「おいおい!聞いてないぜ!こんな可愛コちゃんがお客さんなんてYO!」口をパクパクさせながら翔君は言いました。
 
翔くんはクラゲさんに口説きモードAを発動しました。
 
クラゲさんの精神に20のダメージ!クラゲさんは、とうとう、水分を失い始めました。
 
ひからびていくクラゲさんはなにか言いたげです。「まさか、愛の告白?わっ私には幼い2人の夫とカッコイイ子供が…」
 
「私…まだ死にたくない…。どうか、塩分4%以上のお水を…」
 
すると、お水うさ子は2人に散々シカトされた影響で、クチらしきところから大量の食塩水を出しました。
 
その食塩水に乗って干しクラゲから復活したクラゲさんと寄り添っていた翔くんが流されていきました。
 
うさ子はそれを、幼い2人の夫とカッコイイ子供と共に眺めようと、夫探しの旅に出ました。オワリ。

T-039

ここは雲の上。ハワイアンうさ子は空の旅を満喫中です。
 
「ハワイアンズ」と書かれたアロハを身にまとい、とっても上機嫌。
 
ウクレレを両手に、フラフープを両足に、鼻歌まじりのフライハイです。
 
しかし、そのウクレレから毒ガスが発生してきました。
 
「いけない!このままでは日本に黒い血の雨が降るわ!」
 
そこでアメリカへ移動しました。
 
バッチリ解決かと思いきや、アメリカにはすでにアメうさ子が
 
血の雨を降らせて指名手配されておりました。「先を越された…!」悔しがるうさ子。
 
仕方が無いのでウクレレの雨を降らせ、日本の空へ戻ってきました。
 
「やっぱり日本よね。…そういえばなんだかお腹が空いてきたわね」
 
そう言ってうさ子は持っていた大量のフラフープを醤油で炒めて食べました。
 
に が い
 
どこからか聞こえてきたその言葉にハッとなるうさ子。フラフープは辛かったのに。
 
「何!?何族なの!!?」問いかけるうさ子。
 
に が い
 
「も、もしやこの声はあの伝説の…」
 
に が「おだまり!」とうとうキレたうさ子。伝説なんてくそくらえ精神です。
 
すると奥のハローワークからスネ毛がモップみたいな男が現れました。
 
うさ子はピンと来ました。「貴様がウクレレに毒を仕込んだのね!?」
 
「うん」男はあっさりと容疑を認めました。
 
「ふふ…知ってるわよ。そのスネ毛から伝説の苦い毒が抽出されるって」
 
「ククク…甘いな。実はこの毒は自分にもまわるのだ!!」みるみる青くなるスネ毛男。
 
「剃れよ!」「ついさっき剃ったばっかりなのさ」「だから毒が出てきたのね」
 
「うん、ボク死ぬのかなあ」「大丈夫よ、きっと助けが来るわ
 
あ、ほら、来たわ!」スネ毛男の目の前に止まったのは黒い車でした。
 
中から現れたスーツ姿の男は、スタスタとハローワークに入っていきました。
 
それを見てスネ毛男は、さきほど門前払いされたことを思い出し、
 
自らの命を絶ったのでした。
 
「めでたしめでたし」死んだつもりのスネ毛男が言いました。
 
それをうさ子が鉄砲で撃ってさ、煮てさ、焼いてさ、食ってさ、
 
にがくてさ、毒は胃液で中和できてさ、
 
その中和液がすげえ美味でさ。
 
あまりのうまさにうさ子の体内でスネ毛男が復活しちゃうイリュージョンに。
 
 ― うさ子の貴重な産卵シーン ―
 
シャララーン…ピレパラピャーン…。うさ子が光ります。
 
そして…何やらバールのようなものを取り出しましたね。
 
その実態は、スネ毛男の最終形態、スティック男のようです。
 
スティック男は言いました。「オレ、鬼を退治してくる」
 
うさ子は言いました。「アンタの毒ならイチコロね☆」
 
にがいからね…!
 
おしまい

T-038

うさ子が名刺を飛ばしています。必殺技「名刺スプラッシュ」を完成させるための特訓のようです。
 
昨日は一度に10人の人間に名刺を飛ばし配る技を編み出しました。
 
さて、今日は何人の人間に一度に飛ばし配ることができるのでしょうか? ここは東京…
 
うさ子は渋谷に繰り出しました。本当は新宿アルタでタモリに名刺を飛ばし配ろうとしたのですが、
 
今日は土曜日なのでタモリはアルタにいなかったのです。というわけで渋谷でうさ子は…
 
片足をあげてくるくる回り、とりあえず人集めを始めました。くるくるくるくる……
 
その軽やかなターンに、人は酔いしれず、そのかわりにカラスがたくさん集まってきました。
 
「しっしっ!あっちへお行き。私はエリート社員(♂)にしか用はないのよ」うさ子はカラスを追い払って
 
今度は片手逆立ちでくるくる回り始めました。さあ…するとどうでしょう…今度は
 
追い払ったはずのカラスがダンスを踊り始めました。タップダンスです。
 
「しっしっ!あっちへお行き。私はエリート部長(♂)にしか用はないのよ」と言い、カラスに石をぶつけました。
 
…が、しかし。カラスがタップダンスを踊り始めたのを見て、人間たちが集まってきました。
 
うさ子は、これを見て闘争心を燃えたぎらせました。うさ子はいい感じに焼き上がりました。ミディアムです。
 
カラスたちに対抗すべく、うさ子はコサックダンスを踊りました(逆立ちで)。
 
すると、焼きあがっていてしかもコサックダンスしてるうさ子の手から、名刺が次から次へと飛んでいくではありませんか!!
 
カラスたちは、その光景を見て、ちょっと泣けてしまいました。というのも、名刺は全部カラスに命中していたのです!!
 
カラスの周りに集まっていた人達はカラスを気の毒に思い、刺さった名刺を抜いてあげました。
 
こうして一度に何十人もの人間に名刺が行き渡ったのです。
 
うさ子はなんだか悲しくなりました。それはカラスが羨ましいからではなく、焼き上がりすぎて、黒コゲの自分の情けなさからです。
 
そんなうさ子を見た人間たちは、うさ子の体にこびりついたコゲを、名刺でふき取ってあげました。
 
中にはずっと待ち焦がれていたエリート社員(♂)や、エリート部長(♂)の姿もありました。
 
うさ子はそんな人間たちのあたたかみに触れて、思わず黄金色に光りました。
 
黄金色のうさ子を見たエリート部長(♂)は思わず「君、採用!!」と叫び、握手を交わしました。
 
こうしてうさ子は、必殺技「名刺スプラッシュ」を完成させることもなく、勤め先が決まりました。
 
Fin

T-037

ある日、森の中。うさ子は熊さんに出会いました。
 
熊さんはうさ子に「お礼に歌いましょう」といって歌い始めました。
 
うさ子は「何のお礼だよ!」とさま~ず三村ばりのつっこみをしつつも、まんざらではない様子です。
 
「なんだぁ?そのツッコミは!」と、熊さんはうさ子のツッコミが甘かったことに大変腹を立ててうさ子に怒鳴りつけました。
 
うさ子は怒鳴られた瞬間、バック転を華麗に決めカマキリのポーズをビューティフォゥに決めました。
 
熊は「ほぉ~やるっちゅうんかい、相手したるがな!」と叫び4足モードに移行しました。突進するようです。
 
「見せてやらあ!これが熊流、最強のツッコミだ!!」文字通り突っ込む熊。しかしうさ子は
 
なんと熊に巴投げを食らわせたのです!
 
「くるくる~!みんなシノラ~のこと好き~??」熊はともえ繋がりの物まねをしてみました。
 
「ええいこうなったら!
 
私の最大奥義『チョップ・デ☆ゴジャルナバ』を登美夫(仮)にお見舞いしてやる!」うさ子はいつのまにか勝手に熊の名前を登美夫にしていました。
 
「時間差ツッコミ!『今さらシノラーかよ!!』食らえ!」登美夫(熊)は奥義に奥義で対抗しました。そして…重なる拳。
 
激しくぶつかる2人のこぶしから火花が飛び、登美夫の目がくらみました。「むっ、太陽拳!?」
 
「俺のこの手が火花を散らし、轟き叫べと激しく唸るぅ!」うさ子と熊は声を揃えて同じセリフを叫んでいます。
 
そして…今のシンクロのせいか2人には友情が芽生えていました。
 
すると、うさ子は急にガタガタと震えだしました。しかもかなり激しく。
 
「どうした!お前…茶色くなってるぞ!」登美夫はうさ子の肩を掴み、前後に揺らしました。
 
しかしうさ子は「は・は・ハッスルしてるおむすび山……」とトランスしているようで、ちょっと怖い感じです。
 
熊はうさ子のトランスぶりに少し引きましたが、「起きろ!寝たら死ぬぞ!!」とうさ子を張り倒しました。
 
「むにゃあ、もうちょっと寝かせて…」そのままうさ子は惰眠をむさぼりはじめました。
 
「おっ起きろー!」 登美夫はそう言いながらうさ子の顔を殴りつけました。
 
しかし何故かうさ子は無傷です。
 
登美夫は起こすのを諦め、起きないうさ子の横で「私のぽえむ」を書き始めました。
 
そして登美夫は、あろうことか白いギターを取り出して曲も作り始めました。
 
そして数分後、登美夫は自作のポエムを歌い始めました。激しく音を外しながら。
 
「…?なにかしら、このステキな歌は…」うさ子は登美夫の歌声で目を覚ましました。
 
「お目覚めかい、ジョンジョルフィーヌ」登美夫は目に星を映しながら微笑みました。
 
「あら…私眠っていたのね…あなたは…ミハイロフ侯爵?」うさ子は側で歌っている登美夫を優しく見つめました。
 
「そうだよ。このボクの素晴らしいポエ(ン)ム。気に入ってくれたようだね」登美夫の目に今度はうさ子が映ってます。たくさん。
 
うさ子は登美夫に感動して増殖していたのです。あたり一帯うさ子だらけです。一部バッタ物もまじってます。
 
バッタ物が好物の登美夫さん。熊らしい体勢でバッタうさ子に近づいて行きます。
 
「やめて!近づかないで!…って言ってんだろゴルァ!!」
 
バッタうさ子はそういうと周りにいたうさ子全員と合体して超合金うさ子になりました。
 
「また合体かよ!」久し振りにツッコめた登美夫はなんだか幸せそうです。
 
突っ込まれた合体うさ子は衝撃で分解し、うさ子に戻りました。バッタものに。
 
その後登美夫は、その無数のうさ子達を資本にうさ子マーケティングを展開し、ゲイツと並ぶ世界のトップになったそうです。(おしまい)

T-036

あの時うさ子は何を思ったのでしょうか。これは3日前の星がきらめく夜の話です。
 
いつものように、うさ子はバラの花びらを敷き詰めたベッドで眠っておりました。
 
うなされつつも、気分よく眠っているうさ子の耳に、どこからか声が聞こえてきました。
 
えらくトゲのある声でした。
 
おれはここでは 名の知れた男 誰もがみんな 振り向くぜ…と、何かの歌詞のようでした。
 
かなりのジャニーズ系だと言い張るその男が、歌いながらうさ子に近づいた…その瞬間。
 
キュピリーン。うさ子の目が怪しげに光りました。
 
くっ……何の此れしき 正義の鉄拳 受けてみろ…声は状況に合わせた台詞をはくようでした。
 
「怪我する前に、うちに帰んな!ぼうや!」と、うさ子は正義の鉄拳をかわしながら言いました。
 
「こしゃくなッ…」声の主が姿をあらわしました。
 
さわやかな消臭材の香りとともに、うさ子の初恋の相手が立っていました。
 
心臓を5分の1ほどだしながらうさ子は初恋の相手『ホニュランジュ君』を見つめていました。
 
数十年も前の甘酸っぱい初恋の味を、うさ子はかみしめていました。
 
背の高いホニュランジュ君は、うさ子を見下ろしています。うさ子はなんだかそれが気に入りません。
 
「そうだ、前みたいにかけっこしてみない?」うさ子はかけっこでホニュランジュ君に勝負を挑みました。
 
たしかめるようにホニュランジュ君はうさ子に足払いをかけ、そしてうなずきました。
 
「血、血がッッ!!」うさ子は膝を抱えるように座りこみ、ホニュランジュ君を睨みつけ、
 
「つ~かまえたっ」といってホニュランジュ君を丸呑みしました。
 
てっきり、攻撃してくると思っていたホニュランジュ君。驚きを隠せません。
 
とっくに頭まで飲み込まれたホニュランジュ君は、それでもまだ白く固まったままモガク気配すらないようです。
 
なんとホニュランジュ君は今週のびっくりドッキリメカをうさ子に送っていたのです。
 
にんじん型のメカ達は、うさ子に向かってゆっくりと歩いてゆきます。
 
盗っ人のような歩き方をしたそのメカをうさ子はおいしそうだと思っていました
 
猫なで声を出してメカ達を誘惑するうさ子。メカ達はタジタジです。
 
「残らず食べてしまいたい…!」うさ子は逃げるメカ達を追いかけはじめました。
 
ハリセンを持ったうさ子は無敵です。メカに追いつき、足払いをしかけました。
 
酷いくらいにメカたちはバラバラにされました。
 
「ふふふ…甘いな」どこからか声がした途端、バラバラになったメカ達が集まり、合体ロボに…
 
「へ、平方根は√……」うさ子は突然の合体に脳みそが数学モードに変換されてしまいました。
 
「ホホホホホ、地獄に送ってさしあげますわ」合体ロボはうさ子めがけてデコピンをしてきました。
 
マッハで飛んでくるデコピンを、うさ子は光速で避け、そのまま
 
魅惑のダンスを踊りました。これには合体ロボもタジタジです。ロボは勢い良くバラバラになりました。
 
「む、無茶苦茶かっこ悪い……」謎の声はバナナで釘が打てる温度まで凍ってしまいました。
 
メカっぽい喋りになりながら、謎の声はどんどんどんどん凍っていきます。
 
もう言葉も出ない謎の声でしたが、かろうじてコレだけは言えました。「俺は…俺は魅惑には勝ったからな…」
 
やがて謎の声は山田君(座布団運び)へと姿を変え消滅したのです
 
雪見だいふくを食べながらうさ子は山田君を、家の周りを500ヘクタールほど探しました。
 
よく見ると家の根元に小さくなった山田君がささってました。うさ子は「生きてる?」とつぶやきました。
 
「楽にしてくれ…!」つぶやく山田。かなりピークです。
 
臨機応変という言葉の似合わないうさ子。山田君をラクにしてあげることが出来ません。
 
瑠璃色の光とともに、うさ子は山田君を空へほうり投げました。ついでにうさ子も。
 
「連結しやがったのかよ!いちゅのまにぃ~~~…」うさ子の絶叫が空しく響きます。
 
ロケンロールをBGMに、うさ子が夕日を見つめています。そろそろエンディングのようです。
 
「腕力では…人の気持ちを変えることはできない。変えられるのはハートだ!」とうさ子の心臓が叫びます。
 
「ををぅ!ちったぁ良いこと言うぢゃねぇか!うさ子ぉ!!」山田君の心臓もいい調子で煽り立てます。
 
「んふ。アンタもアタシを見習うことね」うさ子と山田君は空中でガッチリ握手しました。心臓で。

T-035

明日は遠足のうさ子。とても楽しそうに支度をしています。
 
遠足と言っても、ただの遠足ではありません。1人遠足です。
 
しかしこれでは引率の先生がいません。そこで近所のスポポビッチさんを呼びました。
 
地下室の魔法陣へ呼び出されたスポポビッチさん。うさ子を目の前にキョトンとしています。
 
「ここは…?」「来たわね、スポポビッチ!さあ、アタシを遠足へ案内するのよ!」
 
「んー、ワタシ『エンソク』なんてトコ知らナイわー」スポポビッチさんは、真顔で
 
黒板にそう書きました。得意げなスポポビッチ。どうやら自分の字の上手さを自慢したいようです。
 
しかしそれはどう見てもスワヒリ語。うさ子には全く読めません。
 
しかたがないので全部消しました。
 
スポポビッチさんごと。
 

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T-034

今日のうさ子はすっぴんです。OLのうさ子は久々のオフを満喫しようとたくわんでました。
 
お金もちょっと余裕あるし、エステにでも行こうかしら?」
 
そうと決まれば即行動。「こんにちはー。エステはありますか?」
 
「どのコースにいたしますか?松・竹・梅ございますが」受付が言いました。
 
「特上ツユだく、卵もね」うさ子は即座に答えました。「はーい特上いっちょー」
 
「ハーイ」店の奥から店員が現れました。「当店おすすめの牛丼エステ特上でございますね?
 
それではこちらにどうぞー」と、森の中へ誘導されるうさ子。
 
森の中には危険がいっぱいです、先程も木の枝がうさ子のお尻を触りました。セクハラです。
 
「なんですか!?このエッチな木の枝は!」「いや、これがエステ特上コースの前菜です。
 
そしてこちらがメインです」店員の指さす先には、巨大な牛丼が。
 
「こ、こん中でもみくちゃにされるのか…」青ざめたうさ子を
 
店員はどんぶりに放り込みました。と思ったら放り込まれたのは店員でした。
 
「ギャー!!牛肉イヤー!!」店員は叫びます。「イヤならなんでエステにすんのさ!」うさ子は
 
叫びました。店員は「だってたまねぎが好きなんだもん!」と。
 
「そうよねー、たまねぎLOVEよね。むしろKILL♡」とうさ子は悦に入りましたが、店員はそれどころではないようです。
 
そんな店員に、うさ子は牛肉を追加しました。特盛です。9・10日は安いです。
 
すっかりぐったりもっさりピッカリしている店員に、うさ子は優しく声をかけます。「まだあるけど、どう?」
 
「もう結構です。勘弁してください」店員は息切れ気味に答えましたが、
 
「そーだ、卵を忘れていたわ」うさ子はおもむろに巨大な卵をぶちこみました。
 
「あ、それは嬉しいし。フッカツ♡」店員は、キラキラ光りながら立ち上がり
 
くるくると回り始めました。周りもキラキラ輝いています。
 
あまりのキレイさに、うさ子もうっとりです。店員さんはこう言いました。「踊りませんか?」
 
「ええ喜んで♡」うさ子と店員は、どんぶりの上でチークダンスを踊りました。
 
しかしそこはどんぶり。踊っていてもズブズブと沈んでいきます。
 
「ギャー!!底なし沼はヌマっててイヤーーー!」ギャグもスベるほどテンパり中です。
 
生命の危険を感じ、うさ子は助けを求めます。「あんれ、おとっつぁん助けてけろー!」
 
「ん?なんだい?」店員が言います。そう、その人こそうさ子のおとっつぁん…!
 
「おとっつぁんーーッ!」そう言っている間にもうさ子は沈んでいきます。しかしおとっつぁんは
 
おろおろするだけです。ようやく我にかえった店員は、うさ子をどんぶりの外に放り出した後、1人どんぶりの中で
 
シンクロナイズドスイミングを始めました。でもどんどん沈んでいきます。
 
「うさ子ー!沈んでるけど、これはこれで楽しいぞー!」「ああっ、入りたいけど入れないジェラシー…!」
 
「ハハハハハゴボゴボグブ」おとっつぁんはすっかり沈みきってしまいましたが
 
その直前にうさ子は瞬間移動していたのでした。おとっつぁんの中に。
 
そして、うさ子パワーを手に入れたおとっつぁんは、どんぶり沼から
 
這い上がろうとしましたが、だめでした。「助けてーっ」
 
おしまひ。

T-033

真っ暗な闇の中、うさ子は1人でさまよっていました。
 
「あ"ーーー…昨日飲みすぎたかしらねェ…」日付はすでに変わっていました。
 
「いけない、早く帰らないと灰になってしまうわ」そう、それは吸血うさ子でした。
 
東の空はまだ大丈夫です。うさ子は棺桶を探してキョロキョロしています。
 
「あ、あった!」暗闇でそれらしきモノを見つけて入るうさ子。しかしそれはカンオケではなく
 
鈴木さんのドカンでした。奥さんと子供も一緒です。
 
先住民の鈴木さんに何とも言えない腹立たしさを覚えたうさ子は、2コママンガ勝負を
 
しようと思いましたが、やり方がわからないので困ってしまいました。
 
とりあえず鈴木さんの持ってるボードを全て焼却してみるうさ子。
 
「甘いっ!」鈴木さんはスキを見て、うさ子に描きはじめました。「げっ、ベタがはみ出た!」
 
「はい!次は私ね。失敗するまで描いてあげるわ…ってあぁ!!」早速失敗したうさ子に
 
車だん吉がダメ出しです。「マ、マンガ道場が台無しじゃないか!」
 
「私はマンガよりも、黒ひげ危機一発がやりたいのよ!」うさ子はマンガ道場マニアです。
 
怒ったうさ子はドカンに発破をかけました。鈴木さんは一家ともども粉々になりました。
 
「ふっ、やわな家だったわね…」呟いて去っていくうさ子。
 
その後ろを、粉状の鈴木さん一家が「よくぞここまで」という笑顔で見ていました。
 
家に帰るうさ子は、背後から殺気を感じました。「まさか…富永さん?」
 
「鈴木じゃ。あんなやつと間違うんじゃない」鈴木さん激怒中です。
 
「よくもワタシの新居を…!」家を壊された上に富永扱いでは怒るのもムリはありません。
 
「訴えてやる!!賠償金よこせー!!」鈴木さんの激怒は続きます。
 
うさ子はとてもいたたまれなくなりました。鈴木さんにあっさり賠償金(ドカン)を渡しました。
 
「これでいいでしょ」うさ子は風と共に去っていきました。
 
と思いきや、マッハのスピードで鈴木さん粉を蹴散らし、もといたところへ
 
コンクリートを抱えて帰ってきました。「ふっふ、生き埋めにしてやるわ!」
 
とたんに粉が空に舞いました。「待ーてー!!」うさ子が掃除機で
 
吸ったり吐いたりしました。するとだんだんろ過されて、キレイな粉末が出来ました。
 
粉末はキラキラ輝いてまるで結晶のようです。うさ子はそれに見とれていました。
 
うさ子はこの粉を川に流しました。「ホラ、こうするともっとキレイ…♡」
 
「何をするんだ!環境破壊じゃないか!」鈴木さんは再び怒り始めています。
 
流されているのに。
 
「大丈夫よ、海は全てをキレイにしてくれるわ」うさ子は鈴木さんに投げキッスをしました。
 
「んなわけあるかぁー!!」鈴木さんは叫びつつも流されていきます。
 
「ついでに富永も流しましょう」まったく無関係な富永氏、ゆらりゆられて水の中。
 
そんな時、東の空から朝日が昇り始め、吸血うさ子の体は徐々に灰になっていきました。
 
その灰も風に吹かれ、川に流れていきました。川は「うさ川」と名付けられ、今は村民の心のオアシスとして親しまれてます。

T-032

行列のできるお店に並んでいるうさ子。でもそれが何のお店かうさ子は知りません。
 
うさ子は聞いてみました。「ここは何のお店なの?」「それを聞くために並んでいるんじゃないか」
 
「へ??じゃあ店じゃない可能性もあるの?」「さぁ、どーかな??」相手は薄笑いしながら答えます。
 
すると、前のほうから整理券を配るおっちゃんがやって来ました。
 
そして通りすぎ、天へと召されました。「なんなの?」うさ子はイラついています。
 
「だから、ここはまずどこなのよ?!」
 
「はっ、ひょっとしたらここはうわさに聞くデパ地下?」
 
よく見ると単2とかマンガンなどの電池が売られています。単3も品数豊富です。
 
「まあ、エナジーが沢山!」さっそくそこらにいる子供に食べさせてみました。
 
一瞬力が光となって子供を包みましたが、すぐにもとに戻りました。
 
そして子供はしおしおとしぼんでいきました。
 
あわてたうさ子は、子供をふところにしまいこみました。
 
ふところにしまいこまれた子供は、もごもごと何か言っていましたが、うさ子はシカトです。
 
「キミ、事務所に来てくれないか?」うさ子は、店員に万引きされたと思われたようです。
 
うさ子は「知らないワ!」と弁解しましたが、口から無数の電池が出てきました。ワサワサと。
 
「こ、これは何だ!」「え?えーと…。タマゴ?」「うそつけ!」「ウソじゃないわよ!」すると電池から
 
子供がツブ大の大きさであふれ出てきました。子供はあっというまに店員を覆い尽くしました。
 
「しめた!今だ」とうさ子は店から出ようとしました。が、前を立ち防ぐものが…
 
電池(殻)で武装した店員マーク2スーパーアルファ2000です!!
 
「うわははは!ここを通りたければ、俺を超えるがよい!」
 
「よっしゃー!」うさ子は渾身の力で飛びあがりました。20センチほど。
 
「ダメじゃん!!」あまりのうさ子のダメッぷりに店員マーク2はうさ子に同情を売りました。
 
「200円です」「どうも」
 
「さ、金も受け取ったから出ようか」「そうはいかんよ、そうは」「Oh!No!」うさ子は嘆き、
 
泣き崩れました。「仕方なかったんだぁ!!うちの父っつぁん病気で…金なくて…うっうっ」
 
目薬を目に入れて泣きマネをするつもりが、間違えてオロナインを目に。
 
「痛いっ、痛くて目が開けられないっ、貴様なかなかやるな…」
 
戦力ダウンのうさ子に店員Mk2はトドメを刺してきました。「就業規則パーんちっ!!」
 
「うぅっ…やられない」うさ子は雑草魂でその場を耐えました。
 
「アタシは…負けるワケにはいかないのよ!!」逆ギレです。万引きの上に逆ギレです。
 
「人間としての道徳に欠けているな、連行します」サッちゃんが現れました。
 
うさ子の手首に手錠がかけられました。「お前には黙秘権がある…」サッちゃんは警察です。
 
「いや、てゆーかアタシむしろ子供を強化したんだから感謝してほしいわ」
 
ふふん、と髪をかきあげる手つきです。髪ないのに。
 
うさ子逮捕のニュースは世界に広まり、歴史の教科書に載り、受験生を悩ませたということです。

T-031

明日のうさ子は彼とおデートです。うさ子さんは緊張で夜も眠れません。
 
「ああっ、どきどきするわ。どうしましょう…ぐーぐーぐー」すでに寝ています。
 
そこへ現れたのはバク使いの少女です。「ふふ…入ってやるわ…」
 
うさ子の夢の中を見たバク使いは叫びました。うさ子の夢の色が蛍光ピンクだったからです。
 
「まぶしー!!目がイタイわぁー!サングラス、サングラスぅ~ーー!」あわてて探してます。
 
サングラスを探し当てた少女。しかしそれはタモリのだったため、オールバックに。
 
「もうお嫁に行けないワーー!!」うさ子の夢を見た報いです。バク使いは後悔しました。
 
「……んなわきゃないか」バク使いはまんざらでもないようです。
 
「よっし、まず、うさ子を探すわよ」と、バクに言って少女はバクと共にまっすぐ進みます。
 
「ほらバク、『そりゃないよ』とか言いなさい!」バク使いはごきげんです。
 
でもバクはごきげんななめです。
 
「うさ子のノリに感化されたか。常識人はおれだけとは…ヤレヤレ」バクは呆れました。
 
しかしその言葉を聞いていた人物がいました。うさ子です。夢 in うさ子です。
 
「何を言うの!?うさ子世界ではアンタは非常識なのよ!それに、そのつけづめ似合わないわヨ!」さりげにFC(ファッションチェック)です。
 
「つけづめなんでどうでもいいわ。あなたの夢をいただくわ」と言ったせつな、バク使いは飲みこまれました。
 
「まずは1人目、ふふふ…」うさ子は遠い目をしてつぶやきました。
 
そして目を光らせながら、うさ子自身の夢の中を歩きはじめました。
 
「バクの肉っておいしいのかしら♪」うさ子はすでに空気食う気満々です。
 
「ハハハッ…!待ちなさいよ、バク~~!」「やーだねー」雰囲気はまるで青春の浜辺です。
 
「つーかまえたッ!」とビーチフラッグの要領でバクの足をつかむうさ子。「今夜はバク鍋ねー♡」
 
生命の危機を感じたバクはこう念じました。「じっちゃん!オラに力を!!」するとどうでしょう。
 
「よ、呼んだかいのう?」大地が割れてじっちゃんが姿を現しました。「す、すげえ気だ…」
 
「3、2、1、ブー」そう言ってじっちゃんは大地の中に戻って行ってしまいました。
 
「させるか!」バクはじっちゃんを追って大地の中へ…。1人取り残されるうさ子。
 
「ばっちゃん!オラに力を!!」うさ子は真似してみました。
 
あたりには空しくこだまが響くばかりでした。
 
「おばあちゃん…。どうして…?あんなにおいしかったのに…」ガッカリするうさ子。
 
「あいつの事なんか忘れろヨ…」なんと、さっき割れた大地の中からうさ子の彼が顔を覗かせて
 
「これからはボクたちの時代さ。さ、一緒に行こう」と言うさわやかな顔をうさ子はボコりました。
 
「あ、2人目にしておこう」ボコられた彼をうさ子は美味しくいただきました。
 
「さて…どうしようかしら」うさ子は自分の夢の中で途方に暮れます。
 
「そろそろ起きようかなあー」うさ子は目覚めるために自分の顔を殴ってみました。
 
うさ子の顔は何回も殴ったせいでボコボコに腫れ上がってしまいました。
 
「…これじゃ起きてもボコボコで痛いだけだわ」そう思ったうさ子は、
 
また寝直しました。翌日、ハチ公前でいつまでも待ってる彼は、大量の血の涙を浮かべてたとさ★
 
おちまい♡

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