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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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2008年11月の記事は以下のとおりです。

T-101

スキー場でうさ子が雪だるまを作っています。今日で5000個目です。
 
雪だるまは皆同じ表情でうさ子にメンチを切っています。
 
するとそのうち、雪だるま達が一斉に転がり始め、どこかへ行こうとしています。
 
どうやらスキー場の管理人の所へ行こうとしているようです。うさ子がスキー場にいることが不服なようです。
 
すると、うさ子はどこからともなく火炎放射器を取り出しました。以前ドラ○もんからカツアゲした四次元ポケットからでした。
 
「動くな!」その時、背後にまで雪だるま達が取り囲んでおりました。動けなくなったのはうさ子だったのです!
 
「フフッ…負けたわ。アタシの負けよ」両手をあげてニヒルに微笑むマダムうさ子。煙草をふかします。
 
そのたばこを雪だるまのひたいにグリグリと押し付けました。
 
なんということでしょう。たばこが消え、そこに一輪の花が咲きました。
 
しかも本物の花ではありません。造花です。
 
うさ子は自分の作り出したラフレシアにすっかり心奪われてしまいました。
 
奪われすぎて魂が抜けてしまいました。ヘブン一直線です。
 
天からの迎えの光があたりを照らしました。まぶしすぎてサングラスを探して四苦八苦のうさ子。
 
やっと見つけたそれは四次元ポケットでした。うさ子は四次元にダイビング!
 
「のび太のくせに…」ポケットの先はのび家でした。ドラえも○ワールドへようこそ!
 
とりあえず押し入れに住んでみることにしました。役所の手続きもカンペキです。
 
そこへドラ○もんが帰ってきました。とりあえずうさ子はあいさつします。
 
「お前、座れ」完全にキレています。
 
「貴様こそ座りやがれ」負けじと応戦。ヤル気は3000%くらいかもしれません。
 
しかし長くは続かないヤル気。ついには0%になり出ていく事に決めました。
 
唐草模様の風呂敷を木の枝の先にくくり、草をくわえ、田舎道を行きます。
 
「その風呂敷よこせよ」たけし登場です。
 
風呂敷はよこさず、おフロをプレゼントしました。
 
「おフロだけもらってもよー」と言いつつたけしはフロおけをかぶってトボトボと
 
海の底に沈んでいきました。
 
するとどうでしょう。海から所ジョージが現れました。「お前が捨てたのはこのたけしか?」
 
「いや捨ててないし」うさ子はツッコミます。
 
そのままたけしも海に捨てようとうさ子はジャンプしたものの、自ら海に沈んでしまいました。キャー。
 
ドブーン。そこは火の海でした。「燃える!!燃えるわー!!ギャー!!」溺れるうさ子。
 
とうとう火の海の底に着きました。「息ができない、誰かタスケ…」するとそこに…
 
木下課長が救いの手を差し伸べました。課長の腕は伸縮自在なのでうさ子のハートもガッチリつかめます。
 
ハートだけしっかりと握りしめ、木下課長とその腕は上へ昇っていきます。
 
「アア、アタイの心が、アイツのトリコに…!」泣き叫ぶうさ子。おかまいなしの課長。見守る専務。
 
このままでは一生平社員窓ぎわ族の仲間入りです。うさ子はもがきます。「アタイは…!!」
 

T-100

うさ子は3日ほど前から梅干の種と乱闘を繰り広げていました。種の中のテンジン様の顔を、どうしても拝みたかったのです。
 
梅干しの種は身体が小さいのを最大限に活用し、うさ子の攻撃をヒラリヒラリと避けています。「種のくせに!!」
 
そんな種もだんだんと疲れの色が見え始めました。うさ子はそれを逃がしません。
 
「今だ!必殺、ボンジョビジョビジョビ丸・参上!!!」なにやら必殺技を繰り出しました。
 
種はぱっくり割れましたが、中にテンジン様の姿はありませんでした。
 
あまりのショックに、うさ子は目からポロポロと色々流しました。
 
涙の内の一粒が種の中に染み込むと突然!
 
テンジン様ではなく天使様が姿を現しました。「お前の願いを一つだけ…
 
かなえるつもりだったけど、頭痛がひどいので帰ります。」というと天使様は右手を残して消えてしまいました。
 
さらにショックを受けたうさ子は、耳や口からもポロポロと色々流しました。
 
えんどう豆やそら豆…さらには枝豆まで!ビーンズカーニバルの始まりです!!
 
カーニバルなだけに、豆たちは恐ろしく濃いメイクで、腰にはダチョウのごとく羽根をつけていました。
 
「うひょおおおぉう!」「きゃっほおおぉおう!」奇声を上げ始めました。
 
そして腰の羽をブチーとむしりとると、そのままゴミ箱に捨てる豆たち。
 
うさ子はもったいないなと思いましたが、見てみぬふりを決め込むことにしました。
 
するとその時、ゴミ箱から声が…!「あなたが落としたものは金の羽ですか、それとも銀の羽ですか?」
 
なんとそのゴミ箱から小汚いおばあさんが両手に金と銀の羽を持ち頭に普通の羽を乗せて現れました。
 
「両方です。」うさ子は明らかに嘘をついていますってな表情で答えました。
 
おばあさんはうさ子の両の耳にそれぞれ羽をブッ刺し、満足げな顔で天へと召されていきました。
 
羽はうさ子の耳から栄養を吸い取って、すくすく元気に育っていきました。
 
そのうちその羽にうさ子の顔が移植されていき、そして羽は歌います。
 
一体のうさ子と分裂した二体の羽うさ子。たった3人での大合唱です。
 
その歌声に心打たれたサラリーマンはそっと箱を置いていきました。暮れの元気なご挨拶…お歳暮です。
 
中身は羽毛布団でした。
 
うさ子たちは布団をひきちぎり、羽毛をキレイに自分の腕に貼りつけました。ナウいオシャレを研究しているのです。
 
「うぅん。ナウでヤングな若者になるにはあと一歩。何かが足りないわね。」
 
そうです!!うさ子たちに足りなかったのは「男気」だったのです!!うさ子たちは2秒でひらめきました。
 
思い立ったが吉日。うさ子たちは男気を探しに行く事にしました。
 
最高の男気を求めて海とか山とかを越え、そこらの宝箱も開けまくりましたが、どうもしっくり来る男気は見つかりませんでした。
 
…と思ったら、足下に落ちていました。そしてついに、うさ子は男気溢れる若者に…!
 
 これまでの話、「うさ子の男気伝説」は出版化され、250か国で翻訳され大ベストセラーになりました。お近くの書店で好評発売中です。
 

T-099

カレーの国があることを知ったうさ子。行ってみることにしました。
 
すごい!海がカレーだ…。泳ぐぞー!!
 
勢い勇んで飛び込んだのですが、ステキな珊瑚礁もカレーのせいで見れません。
 
というかこのカレーの海、なんと10辛!!うさ子はたちまち飛び出しました!
 
「うわー!おめめが真っ赤だー!」2人のうさ子は顔を見合わせました。
 
「目薬!目薬!」目薬もカレーでした。
 
もうやけくそです。目を赤く腫らしながら、2人で浜辺でカレーのなすり合いを始めました。
 
そうです、この国には真っ赤なうさ子しか存在しないのです。腐腐腐…!
 
「もうたくさんだ!カレーはたくさんだ!」うさ子はカレーの国脱出をこころみます。
 
でも大好物のカレーです。少しくらいタッパーにつめてからでも遅くはないでしょう。
 
やりすぎました。タッパーが大き過ぎ、詰め込み過ぎ…うさ子は脱出に手間取りました。
 
しょうがないのでタッパーの蓋に載ってカレーサーフィンをして遊ぼうと考えました。
 
ちょうどいい事に、10年に2~3度のビッグウェーブが現れました。
 
あっさり飲まれました。うさ子の体はまたしても真っ赤に…!!
 
赤うさ子は、気づきました。「この辛さをモノにすれば…アタイ、強くなれる!?」
 
うさ子は来る日も来る日もウェーブに立ち向かいました。色はもう赤ではなくなりつつあります。
 
そしてうさ子は、輝くピンク色のボディを手に入れました。うさ子の謎がまた一つ明らかに!
 
しかしよく見たら茶色でした。カレーだからね。
 
とたんに周囲と一体化してしまい、誰もうさ子を確認できなくなってしまいました。
 
「この国の中ならば何をしてもバレないわね!」保護色の体を持ったうさ子はウハウハです。
 
おかに上がると、そこは福神漬けの町でした。赤いです。
 
赤い中の茶色は非常に目立ちませんでした。道行く人にどんどんぶつかられます。
 
「ムキーッ!」怒ったうさ子は道行く人に足払いを始めました。
 
スパーン!スパーン!ズシャア!ズシャア!足払い100人斬りまであとわずかです。
 
99人まで斬ったところで道行く人がきれました。この町の人口はとても少なかったのです。
 
仕方が無いので自分で転びました。とってもサビしくなってきました。
 
サビしいついでにワサビをつまんでみました。
 
うさ子は鼻をツンツンさせながら泣きました。気が済むまで泣きました。
 
道行く人は感動し、うさ子に福神漬けを投げ入れました。
 
ドーン!!福神漬け山盛りうさ子のできあがり。
 
「師しょう!食べてみてください!」弟子は師しょうに味見を申し出ました。
 
「この茶色イのは何じゃあぁアァァ…!」師しょうは憤慨します。
 
「自分の子供…です。自分と師しょうのおォォッ!!」泣き叫ぶ弟子。
 
「そ…そんな!!!」師しょうはショックで立毛筋が総立ちしました。
 
突如、カレーの海が全てを飲み込みました。あーあ。
 

T-098

洗濯物を干し終わったうさ子。「さて、今からどーしよっかな」
 
ピンポーン!誰かがやってきたようです。「誰だろう?」おそるおそるドアスコープを覗きます。
 
するとそこにはドアスコープが。でかいドアスコープが立っていました。
 
そのままドアスコープはうさ子を食べてしまいました。
 
ところがそのうさ子はヤバイうさ子だったらしく、気分もだんだんヤバくなってきました。
 
「め、め、目薬!!目薬!!」ドアスコープは混乱して全く意味ない薬を探し始めました。
 
それは痔の薬でした。和がらしのような黄色い薬をドバドバ目(スコープ)に注入します。
 
「あッ、スッキリ!」うさ子がスッキリしました。
 
黄色く染まったうさ子は何だか気分もイエローになってきました。イエロー???
 
はたして気分は本当にイエローで良いのだろうか?うさ子は真剣に悩み始めました。
 
イエローと言えばカレーです。ちょっとカレーを食べて落ち着こうとうさ子は思いました。
 
ナベを用意したうさ子はとりあえずニンジン、ジャガイモ、ルーを放り込みます。「あとは肉か…!!」
 
さっき薬を注入したスコープの切り身を投入しようと考えましたが、スコープは逃げた後でした。
 
うさ子は手をのばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーして追跡を始めました。
 
スコープは汗をキラキラしたたらせ、涙もたらたら流しながら、必死こいて逃げました。
 
振り向いてはいけない…いけないけれど…!…振り向いてしまったスコープ、直後にせまるうさ子(ハンド)。
 
「キャアアアアアッッ!!?」…振り向いたスコープにうさ子が手をさしのべます。「おとしものだよ」
 
「あらうさ子さん、ありがとう。お礼に歌いましょう」2人は踊り始めました。
 
しんさいんが『0てん』と言いました。どうしましょう。
 
しんさいんは黙らせておく事にしました。
 
納得のいかないしんさいんはうさ子の前に出ます。「我々が見本を見せてやろう!」
 
「マイナス100万点!」2人は仕返しをしました。
 
「即答かよ!まだお立ち台に立ってすらいねェよ!!」しんさいんは唸ります。
 
「そこにあんたが立ってる時点でマイナス100万点なのよ!!」2人の心はどこまでも冷たいのです。
 
泣きながら逃げるしんさいん達。のちにこのしんさいんがダンス界のスターになろうとは、誰が予測できたでしょう…。
 
いやできない(反語)。しんさいんズという名前になることすら知りません。
 
何だかんだで今日も平和でした…とでも思ったかい?いいや思わない(反語)。
 
「みんなの期待に応えなくっちゃ!」うさ子はとびきり派手な衣装で平和をおびやかします。
 
魔王うさ子誕生の瞬間でした。「ククク…しんさいんどもを根絶やしにしてくれる」
 
と思ったらうさ子が根絶やしされそうになりました。うさ子は逃げました。
 
今度はしんさいん達がキャッチャーハンドでうさ子を追跡しだしました。
 
あまりに必死に逃げたので、うさ子はいつのまにか世界一のランナーをこころざしはじめました。
 
「アナタ、今度はランナー?前はダンサーって言ってたじゃない。そんなにコロコロ夢を変えるなんて…」お母さんが呆れます。
 
「アンタ誰よ!アタシお母さんなんて…いないわよ!」うさ子はぶち切れます。
 
なんて言ってる間に地球一周し、戻って来たうさ子はあっけなく捕まりました。あっはっは。
 

T-097

ここはとあるダンスパーティー会場。うさ子が中央で斬新かつ激しいダンスを披露しています。
 
一緒にオア鳥魔性と
 
踊りたいな、と思ったうさ子。オア鳥とは魔界の鳥です。魔性の鳥と呼ばれています。
 
うさ子は斬新かつ激しいダンスを続けながら「ヘイ!ちょっと私と踊らな~い?」とキザに誘ってみました。
 
しかし、うさ子の目に入ったものは、
 
激しくマイムマイムをムーンウォークで踊る駒鳥真知子でした。
 
「なんて…素晴らしいダンスなの…っ!」うさ子の目は彼女のダンスに釘付けです。
 
駒鳥真知子のマイムマイムの激しさに負けじと、うさ子のダンスも激しさと艶かしさを増していきます。
 
そして盛り上がりが最高潮に達した時、ふたりの体が後光に包まれているのをオア鳥魔性は見ました。
 
光はだんだん弱まり
 
うさ子と駒鳥真知子は合体していました。
 
合体した2人は、華麗なステップでさらに踊り出しました。
 
ゴージャス・コマドリーナ・うさ子の誕生です。そして伝説の始まりです。
 
2人、いや、1人、…むしろ1個と呼んだ方がしっくりくるそいつは、魅惑の小踊りであたりの花を枯らしていきました。呪いじゃよ。
 
そしてゴージャス・コマドリーナ・うさ子は周りにある全てのものを吸収しはじめました。
 
ついに、周りにある全てのものが無くなりそうになった時です。
 
騒ぎを聞きつけた正義の味方B(19歳専門学校生)が花さかじいさんを連れてやってきました。「許さないぞ!」
 
といいつつ、花さかじいさんを投げつけました。
 
花さか爺さんの毛穴という毛穴から、かの有名な灰が噴出され、撒き散らされていきます。
 
灰が噴出されるとともにどんどんおじいさんはしおれていきます。
 
ついに、おじいさんは大量の灰を出し切り、皮だけになってしまいました。
 
正義の味方は気づきました。おじいさんは、灰で出来ていたということに…。
 
とりあえず正義の味方Aに報告する為に、基地に帰る事にしました。Aに怒られるのは目に見えていますが、仕方がありません。
 
すると正義の味方Aの前に、大魔王竹取の翁が正体を現しました。
 
だけど現しただけですぐに帰っていったので正義の味方Bは気にせず墓地に走って向かいました。
 
正義の味方Aは基地の前の日曜菜園で収穫の真っ最中。今年は花さかじいさんのおかげで奈良の大仏が大豊作なのです。
 
今まで忘れ去られていたゴージャス・コマドリーナ・うさ子が踊りながら奈良の大仏を収穫しています。
 
そして鎌倉の大仏を植えています。
 
しかしゴージャス・コマドリーナ・うさ子のステップは呪いのステップ。植えた端からトーテムポールに変形してしまいます。
 
トーテムポールが大魔王竹取の翁のしょうたいでした。
 
招待されたトーテムポール達は皆きらびやかな装いです。実はダンスパーティーは大魔王主催でした。
 
トーテムポール達は、くるくる回って見事な隊列を整えると
 
「すみれのハァナァ~さぁくぅころぉ~♪」と歌いながら踊り始めました。
 
のどがかれるまで歌い続けました。
 
トーテムポール達は、のどがかれてもあきらめません。
 
トーテムポール達は、遂にゴビ砂漠のようになってしまいました。
 
その素晴らしいパフォーマンスに会場にいる誰もが涙を流し、彼らが今いるだろう空(天国)に向かって惜しみない拍手を送りました。
 
それは正義の味方Aの作戦でした。
 
うさ子は正義の味方Aの作戦に気づき、いち早く正義の味方S(Aのボス、52歳独身)へ報告しました。
 
しかしうさ子はそれが終幕への全力疾走になる事をその時、知る余地もなかった…
 
報告が終わると、うさ子は意気揚々と家にかえりました。
 
大仏をたくさん連れて…。
 

T-096

そろそろ運転免許がほしいなあ…。唐突に思い立ち、教習所に向かってうさ子は歩き始めました。
 
その途中ですてきな車を見つけたので、乗っていくことにしました。
 
教習所に着くと、その車の持ち主が走って追ってきました、「カギもねえのにどうやって乗ったんだ!」
 
「潮風に聞きなさい!ヲホホホホッ!」うさ子はやけにハイテンションです。
 
「まじめに答えろ!」持ち主の問いにニヤリと笑ううさ子。「私は天才鍵師、ピッキンガーうさ子!」
 
と言うと、うさ子は手をニュルリとカギの形に変えました。
 
しかしそれはクロスワード、タテのカギ。『ポリフェノール』でした。
 
持ち主には訳がわかりません。しっかりと"?"マークが浮かんでいます。
 
その間にクロスワードはみるみるうちに完成します。答えは『キ』『リ』『バ』『ン』『ゲ』『ッ』『ト』
 
さっそく雑誌に投稿しました。パズラーです。
 
抽選が待ち遠しいうさ子。持ち主の毛を1本ずつ抜きながら待つことにしました。
 
「オイコラてめえ!もちろん賞品は山分けなんだろうな!?」持ち主は叫びます。
 
「オイコラてめえ!そもそも賞品は一体何なんだ!?」持ち主はどなりっぱなしです。
 
「オイコラてめえ!気持ちの整理がつかない時はどうしたらいいんだ!?」しかもセンシティブです。
 
「オイコラてめえ!毛ェ抜かせろや!」うさ子は聞く耳を持ちません。
 
そうしているうちに抽選会。うさ子は毛をむしりながらテレビを見ました。
 
出ました抽選結果!!ドン!!当選者はうさ子!!そして注目の賞品は……
 
とてもやわらかいものである事は間違いなさそうでした。
 
しかしよく考えてみたら雑誌に送ったのにテレビで発表なんて?と疑問に思ううさ子。
 
おまけに賞品の特徴を踏まえて考えてみると、それは間違いなく『たいしたことないもの』でした。
 
「これいる?」持ち主に訊ねるうさ子。「いらね」持ち主即答。というわけでネットオークションに出品。
 
すると1億円で売れました。
 
そのお金で持ち主にヅラを作り、持ち主と共に車に押し込むと、カギをかけ、教習所へドーン!!
 
教習所はこっぱみじん。やることがなくなったのでうさ子は家に帰りました。
 
家の中で教官が待っていました。
 
「おい、ちょっと座れ」と教官が言います。恐ろしく冷たい口調です。
 
「もう座ってるわよ」立ったままうさ子が返します。2人の間に火花が散ります。
 
火花は花火となって空を舞い、見る者を魅了しました。
 
花火大会は大盛況のうちに終了しました。「また来年も見にこようね!」という声があちこちから聞こえてきます。
 
しかし、その陰で火花を散らして花火を起こした2人がいた事に、今はまだ誰も、気がついていなかったのでした…。
 

T-095

サイレンが聞こえます。うさ子は眠い目をこすりながら外に出ました。
 
振り返ると自分の家が燃えています。
 
しかしうさ子は新しい小屋を買うという使命を思い出し、家を後に…。
 
不動産屋では3つの物件がありました。ワラの家、木の家、鉄の家。どれを買おうか悩みます。
 
全て火をつけ、耐久性を調べようとしましたが、マッチを手にしたそのとき、肩に手が…。
 
豚です。家を売りに出した豚が、うさ子をにらみつけました。
 
うさ子はにらみ返しました。「あら、今晩のメインディッシュ♡」
 
豚はとっさに鉄の家に逃げ込みました。あわてて追いかけるうさ子!
 
それを追いかけるオオカミ! オォーン… 遠吠えまで聞こえます。
 
仕方が無いので豚はあきらめ、自分はワラの家に逃げ込みました。
 
…が、オオカミがふっと息を吹きかけると、たちまちにワラの家は…
 
もちこたえたーッ!!仕方が無いのでオオカミは空いてる木の家へ入居しました。
 
豚は結局鉄の家にとどまったようです。3人の近所づきあいが始まりました。
 
ある日、うさ子は親戚からもらった大量の豚足をオオカミ宅へおすそわけしに行きました。
 
それを当てつけと見た豚はうさ子を捕らえ、代わりに差し出しました。
 
「あらあら、わざわざ気を遣っていただかなくてもいいですのに…」と言いつつ、受け取ったオオカミ。うさ子とオオカミ同居です。
 
仲むつまじいオオカミとうさ子。子供もモリモリいます。いよいよジェラシー全開の豚。目がギラギラします。
 
しかも子供が夜泣きするわ遠吠えするわ羊を食べるわで豚のストレスは溜まる一方。
 
ついに豚の怒り爆発。オオカミとうさ子の家を吹き飛ばしてしまいました。
 
さらに勢いで自分の家も吹き飛ばしていました。これで3人とも家ナシ生活に逆戻りです。
 
しかし土地だけはあるので、自分の土地にテントを立てることにしました。
 
うさ子はワラのテントを、オオカミは木のテントを、豚は鉄のテントを立てました。進歩がありません。
 
結局は同じことの繰り返し…。またしても豚がテントを吹き飛ばしていました。
 
「もうさあ、不毛な争いは止めようぜ?」自分でテントを吹き飛ばしといて言い放つ豚。「そうだね、仲良くしよう」2人も同意します。
 
しかしどうすれば仲良くなるのかわかりません。とりあえず子供をモリモリ作ってみました。材料はねんどです。
 
立派なハニワが沢山できました。
 
動かないハニワに囲まれたうさ子たち。なんだか悲しくなってきました。
 
とつぜん妖精が現れてハニワに命を吹き込みます。「おまえがいい子にしてたら本物のハニワにしてやるよ!」
 
「戻るってことじゃん!」思わずツッコんでしまったうさ子たち、ハニワにされてしまいました。
 
…そして月日は流れ、今はスミソニアン博物館に大事に保管されているそうです。

T-094

今日は休日です。うさ子はとてつもなく暇でした。
 
「プッチンプリンの器集めもあきたわね~~。」
 
うさ子は、容器をトランプを切るように操りました。うさ子の573の特技のひとつです。
 
「そうだわ、ちょっと天下でも取ってこようかしら。」
 
思い立ったら吉日です。さっそくうさ子は身支度を始めました。
 
「天下をとる時の心得」と言う怪しい本を持って早速出発です。
 
さっそく、近くにあった銭湯のサウナの中で天下をとるために修行を始めました。
 
20分後、うさ子の体からは大量のとろろがでてきました。
 
うさ子は、とろろを集めとろろ丼にしました。
 
そしてうさ子はどんどん体がとろろ化していくのを感じました。
 
どんどんとろろ化していくのも気にせず、うさ子はとろろ丼をかっ込みました。
 
しだいに足が地面に吸収されていきました。
 
よく見ると、地面がうさ子の足元を中心に、少しずつとろろと化しています。
 
そのとろろは銭湯のサウナを飲み込み徐々に広がり始め、ついには付近住宅街までとろろ化してきました。
 
しかし、これに怒った住人達が立ち上がりました。
 
「何だこのとろろは!?うまいじゃないか!」住人たちの怒りはピークに達しています。
 
怒りを静めるために、うさ子は「とろろのおいしいレシピ108種」を伝授することを提案しました。
 
住人たちは半信半疑でしたが、しぶしぶ了解しました。
 
すると、うさ子の上半身から、調理セットが生えてきました。
 
うさ子は調理セットを装備し「まずはとろろのおいしいレシピ第56!!名前は『とろろとリンゴのふぁーすときっす』よ!!」
 
そう言うとうさ子は住人用のプチ農園から取ってきたリンゴをとろろにぶちこみました。「出来上がり!」
 
続いて、ハバネロを投入します。
 
「これで<レシピ第98・とろろとリンゴのファイヤーキッス>の出来上がり!」とっても自信満々でうさ子は叫びました。
 
住民たちの怒りは、ピークに達しつつ萎えていきました。うさ子のテンションについていける人とついていけない人とに別れたからです。
 
怒りがピークに達した集団が暴れ出しましたが、その弾みで怒りが萎えた側の男の口にファイヤーキッスが入ってしまいました。
 
「なすが~~~~」と言いながら、男は口からうずらの卵を、
 
出しました。すると卵がかえり、
 
巨大なトノサマバッタが出てきました。
 
さらに男は、鶏の卵や、トカゲの卵なども、どんどん手品のように出していきました。
 
住人たちはうさ子への怒りはすっかり忘れ、男の手品に釘付けでした。
 
すべて作戦通りです。
 
先ほど最初に暴れ出した男がニヤリと笑みを浮かべ、背後からうさ子に近付き
 
うさ子の耳(脇の下)を掃除しようとしましたが、
 
耳から出る強力な酸で目をやられてしまいました。
 
そのまま男は熔けてしまいました。
 
溶けた男は、のちにとろろになりました。
 
そして最初からあったとろろと混ざりました。
 
もちろん、これも作戦どうりです。
 
ふと、うさ子は思い出しました。
 
「とろろっておいしかったかしら?」
 
うさ子は、そのとろろに飛び込みました。
 
うさ子も体が溶けてとろろになりました。
 
そして、そのまま溶け合い、住民のいいお茶うけになりました。 終焉
 

T-093

明日は遠足。うさ子は遠足のためのお菓子を買いに行く所です。
 
「やっぱお菓子と言ったらカレー風味の佐藤さんね!」うさ子ノリノリです。
 
カレー風味の佐藤さんを探しにまずはランマへ。
 
しかしカレー風味の佐藤さんは見つからず、かわりに
 
わさび風味の佐藤さんが、ごっそり見付かりました。
 
たまに、西山さん風味の佐藤さんも見つかりました。
 
しかしここでうさ子は、今はバイトの給料日前でお菓子を買っている余裕など無いことに気付きました。
 
仕方が無いので、ワゴンセールで安売りしていたアボガド風味の加藤さんで我慢することにしました。
 
しかし、ついつい食べてしまいました。
 
気がついたら、全部食べていました
 
「アボガド風味の加藤さんがないわ!」と、うさ子はなげきました。
 
なげいたあげく出した結果、今度は魚肉ソーセージ風味の伊藤さんを探す事にしました。
 
16分55.354秒間かけてやっと0.05%OFFの魚肉ソーセージ風味の伊藤さんを見つけました。
 
「なんて事…っ!」見つけた魚肉ソーセージ風味の伊藤さんは、超特大サイズでした。デカイです。
 
直径3M、長さ100Mです。どうやって店に入れたのでしょう。
 
否、それはよく見ると店に入りきっていません。それはまるで通天閣のように空高くそびえ立ち……
 
天辺には鯨の肉入りアイスクリーム風味の近藤さんが盛り付けられている始末です。
 
うさ子は鯨の肉入りアイスクリーム風味の近藤さんを食べてみたくなったので頑張って上に上ることにしました。
 
しかし同じ事を考える人は少なくなかったらしく、魚肉ソーセージ風味の伊藤さんの胴体にはすでにたくさんの人がしがみ付いています。
 
うさ子は頑張って登りました。他の人の事なんて気にせずに、ドンドン登ります。
 
それを遠目でみた人が叫びました。「む、虫がたかってる!!!」
 
「え?マジで!?」よく見ると、蝶が魚肉ソーセージ風味の伊藤さんにむさぼりついていました。
 
遠くの人たちは、たくさんの人と蝶を蚊取り線香で退治できないものかと会議を開きました。
 
それを見たうさ子は「どっせ~~~~~~いっ!!!」と叫びながら会議している人たちを踏み潰すように飛び降りました。
 
会議している人々は生命の危機を感じ、シールドを張り始めました。
 
「PKシール」ぐしゃっ!会議している人がシールドを唱える寸前にうさ子はその人たちを踏み潰しました。
 
うさ子は反動で10メートルぐらいに伸びました
 
しかし、太さはそのままだったので、妙にひょろ長いです。風が吹くとフラフラします。
 
「ハッ…今ならすぐに鯨の肉入りアイスクリーム風味の近藤さんの所まで登れるわ!」うさ子はおぼつかない足取りで魚肉ソーセージ風味の伊藤さんに歩み寄りました。
 
BGMはゴジラのテーマです。
 
ゴジラのテーマになったせいか、どこからともなくゴジラがやってきました。お目当てはもちろん鯨の肉入りアイスクリーム風味の近藤さんです。
 
「それはあたしのよ!」うさ子はゴジラにおそいかかりました。
 
「待て!本物のゴジラはこの俺だ!」突然、ゴジラ松井が現れました。今はシリーズ中なはずではないのでしょうか。
 
当然、別人です。うさ子にもゴジラにも存在を流された松井氏、自分の涙に流され海へと帰りました。
 
ゴジラは、その隙にソーセージにたかる虫を胎内にとりこみ、
 
ソーセージも取り込み、溶け、混ざり合い、新たな生命へと変貌を遂げていきます。
 
なにやら楽しそうなので、うさ子も混ぜてもらう事にしました。
 
綺麗に混ざり、そして、混ざり合ったものはみるみるうちに
 
ピンク色に変わっていきます。そして何故か、どんどん小さくなっていきます。
 
小さくなるとともに、どんどん増殖していきます。
 
その小さい増殖したピンク色のうさ子になった物を、うさ子は明日の遠足のおやつにすることにしました。
 
しかし、遠足前にすべて食べてしまいましたとさ
 

T-092

「あー、おいしい!」うさ子は23杯目のラーメンを飲み干しながらイイ顔で叫びました。
 
うさ子は今、友達と一緒に全宇宙ラーメンまつりに来ています。
 
そこには有名なラーメン店がたくさん並んでいるのでした。しかし、一店だけうどん屋さんが混じってました。
 
そのうどん屋さんの看板には「新作うどんを試食された方はタダ」と書いてありました。
 
それにつられてそのうどん屋に入りましたが、新作のうどんはどう見てもラーメンでした。
 
うどんでもラーメンでもどっちでもよくなったうさ子はそのラーメンを味わって食べてしまいました。
 
うどん屋のおじさんが、「おいしかったかい?」と笑顔で聞いてきました。
 
その笑顔の裏に隠された悲しい過去……など、うさ子には関係ありません。うさ子は、満面の笑みでそっと言いました。
 
そっとかつ高速で言ったため、おじさんは聞き取れませんでした。うさ子はおじさんに、あえて試練をあたえているのです。
 
おじさんはうさ子が試練を与えているなど知りません。逆ギレしてしまいました。
 
うさ子は逆ギレを恐れ、0コンマ1秒に1回の速さで謝りつづけました。
 
そして音速に達したうさ子から衝撃波が発生し、ラーメンまつりの一角がガレキに。うさ子自身もボロボロです。
 
そんなボロボロのうさ子を見かねたのか、おじさんはエプロンのポケットから
 
万札を出してうさ子にビンタをくれました。
 
屈辱です。なのに、なんだかリッチな気分です。うさ子はすっかりお金に目がくらんでしまっていました。
 
すると、お金の神が出てきてうさ子にささやきました。
 
うさ子は、とっさの判断でおじさんが何か言う前にボディーに重い一発を入れてやりました。
 
「若いの…アンタ…やるな…グフッ」といいながら、おじさんは
 
「スキあり!!」と叫び、うさ子に最後の一発をくらわしてやりました。
 
うさ子に捨て身の一撃をし、スッキリしたおじさんは家に帰っていきました。
 
「そうは問屋が卸さんぞ!」そのままおじさんと、電流爆破デスマッチに突入します。
 
うさ子の先制攻撃!が、おじさんはそれを予想して反復横飛びで回避します。
 
それに対抗して、うさ子も必死にほふく前進をします。
 
そしてうさ子はおじさんに飛び膝蹴りをくらわしました
 
おじさんはヒラリと身をかわすと叫びました。「変身!」
 
おじさんの頭には変身カツラがありました。叫んだ瞬間、そこから眩い光が無数に出てきます。
 
「眩しい!眩しすぎるわ!」うさ子は叫びました。その瞬間、
 
おじさんは死滅しました。
 
あまりに急な展開に、客席からブーイングと共に様々なモノが投げ込まれてきます。
 
うさ子も一緒に投げまくってます。
 
そしていつしか、全員一丸となってモノを投げまくる新たな祭りへと発展していきました。おじさんの急死やブーイングなど過去の事です。
 
おじさんは救急車に運ばれて行きます。「あんたぁ!!」おじさんの奥さんが突然現れ、
 
そして消滅しました。
 
めくるめく消滅の世界はとどまるところを知りません。
 
そしてついに世界が消滅してしまいました。
 
しかし、うさ子だけが残っていました。
 
(あー…どうしようかしら…。)うさ子は考えた挙げ句に…
 
ラーメンまつり会場を移すことをお金の神様に提案しようと心に決めるのでした。

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