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T-118

今日はなんともない日です。なんともない日なので、特に何も考えてません。
 
…と、うさ子は激走しながらつぶやいていました。
 
すると、同じ速度で併走する輩が。しかし、うさ子は風の音で気づいていません。
 
シカトされて悔しい輩。負けじとシャウトします。「ソウル!ソウルソウルペキン!!」
 
なんということでしょう。そのシャウトのせいでうさ子の体はペキンと折れました。
 
「ヒャッ!アァ…」驚いたものの、別に痛くはなかったので手で下半身を押さえながら走りました。
 
押さえて走ったつもりが、何か違うものを押さえていました。
 
今にも崩れてきそうな岩です。下には一輪の花が!
 
支えてあげたいのですが体が折れているので力が入りません。そこでうさ子は…
 
上半身と下半身それぞれを柱にして岩の下へ回り込むことにしました。そして見事に玉砕。
 
しかし!花が、つぶれたうさ子より高く伸び(20cm)、岩を支えたのです!!
 
「お花さん…ありがとう…」うさ子はありったけの夢と感謝を込めて花に塩をかけました。
 
うさ子は塩と強力粉を間違えたので、お花にとろみがつきました。
 
そのままサックリと油で揚げました。サックリトロトロです。
 
しかし、油断していたスキにマチャアキがパクついてしまいました。
 
「サックリサクサク歯ごたえがあってとってもジューシィ!」ご満悦のマチャアキ。
 
「この商品が今回は2ダースついて、たったの50銭!!送料はパジャメットが負担します」と言う男が。
 
しかし、油断していたスキにソフトバンプが買い占めてしまいました。
 
「うさ子、負けない!」ソフトバンプを買い占めようと企むうさ子。負けました。あっさりと。
 
カブで負けたうさ子。人生も負け、恋にも負け、負け負け負け負け負け負け負け…
 
負けて負けて負け抜きました。全てにおいて負けているので、負けに負けた気もしてきました。
 
負けに負けている事に負けた上に負けても負けてもまだ負けて、なんか逆に勝った気もします。
 
そう、負けに負けに負けに負けに負けに負け、ついにうさ子は「勝ち」を見ることができたのです!
 
その経験を忘れないために、手記にするうさ子。今日もホテルに缶詰めです。
 
「ダレニモ、カタナイ、トイウ、ショウブナラ、カテル」何故かカタカナ表記です。
 
この理論を発表した手記は、同人誌として発表され、同人会で話題になりました。
 
『ねこのやま』ショップに委託販売を展開するうさ子の頭の中は
 
カタカナの書きすぎでドロドロに溶けていました。
 
そしてそのまま大地に流れ、養分となり、とてもきれいな一輪の花を咲かせました。
 
その花は地球に息づくすべての生命の源となったのでした。めでたしめでたし。

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