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T-015

うさ子は起床しました。今日の朝は雨が降ったり止んだりする中途半端な天気です。
 
早速うさ子は雨が降ってるときにシャワーを浴びに外に出ることにしました
 
が、外へ出るやいなや、雨はぴたっとやんでしまいました。
 
「ふん、なにさなにさ!雷様のけちんぼ!!」うさ子は華麗に罵倒をはきました。
 
うわさをすればなんとやら…。悪口を言って雷様をおびき出す作戦に出たのです。
 
「作戦名『サンダーボルト』…直球すぎね、野茂並のフォークもラーニングしなくちゃだわ。」
 
うさ子はとりあえず叫んでみました。「****!!(自主規制)」しかし相手には届きません。「やはり拡声器が必要かしら…」
 
うさ子は自分で作った拡声器を家から取り出しました。ですが、それはどう見ても糸電話です。
 
紙コップの底から出ている糸の先をくわえ、何やら口をモゴモゴさせています。
 
「う~ん、これは隠し味にトウバンジャンを使ってますなぁ。」うさ子はすっかり評論家きどりです。
 
その声は大音量で空に届きました。
 
すると「おのれ、わしがトウバンジャンが嫌いだと知って!」といって雷様がおりてきました。
 
雷様は怒りのあまり雷を落とし遊ばされました(上級敬語)。
 
雷を喰らって青いうさ子ができあがりました。
 
「うさぎは寂しいと死んじゃうんだから!」うさ子は叫びながら、受けた雷を体内から放出しています。
 
「でもお前、ウサギじゃないだろ?」雷様は鋭くツッコミます。
 
「しかし私にはウサギの血が16.67%ほど流れているのよっ!」うさ子は切り返します。
 
「うーん、程よくウサギなのか」雷様は何故か納得してしまいました。「だーいせーいこう!」宇宙人のうさ子は自分はウサギというドッキリをかましたのです。
 
「ぬぅ、謀りおったな、このわしを!」雷様はついにブチ切れ2秒前です。
 
「え!」驚いている間に2秒経過しました。雷様はブチっと切れました。
 
しかも「おへそ」のあたりから横真っ二つに。
 
「OH!モーレツ!!」雷様はあわてて上半身と下半身をくっつけました。木工用ボンドで。
 
しかし木工用ボンドの99%は米粒で出来ていたのでいとも簡単に再び真っ二つです。
 
「むぅ…もはやこれまでか…。うさ子よ、わしはおまえに言い忘れておったことがある…。」雷様は語り始めました。
 
しかしうさ子は聞く耳持たずです。何やら雷様の胴体をタコ糸で縫っています。
 
ついでに胴体も糸でしばり、紅茶の入った鍋に放り込みました。「うふふ、紅茶煮のできあがりねっ」
 
雷様は気づかず語りつづけてます。うさ子はそのままティータイムです。蒼いうさ子を呼び出して。
 
「!!蒼きうさ子…!なんて事だ…!」雷様はびっくらこきました。
 
「紅いうさ子もいるわよ」シャア専用うさ子がなぜか鍋から出てきました。
 
「何の!黄色のうさ子も…」次々といろいろな色のうさ子が出てきて雷様は困惑しました。
 
「うさザビー子は仕事で来れないってー。」蒼うさ子が報告しました。
 
「えー?ちょーショックぅ」うさ子たちは何故かギャル口調で口々に騒ぎ立てました。
 
様々なうさ子達は雷様を囲み、彼の嫌いなギャルになりきりティーパーティーを始めました。
 
「なによなによ、あなたたちってサイッテー!!」雷様はなぜかおすぎの口調で怒りました。
 
逆ギレしたうさ子達はリンクル(化粧品)を雷様につけて叩き込み始めました。
 
「う~ん、とってもドモホル~ン♪」おかげで雷様の体もくっつきました。
 
タコ糸と一体化して。
 
雷様は体からタコ糸を伸ばし、うさ子たちに襲いかかりました。
 
「まぁ~~てうさ子~~~!」雷様はなぜか銭形警部口調になっていました。
 
「うひょーかーみなりのとっつあん~」うさ子たちは散り散りに逃げ出しました。
 
雷様はピンク色のうさ子に紐付き手錠を投げつけました。
 
「コキャッ」と音がして、見事にうさ子の1匹にかかりました。
 
しかし五右衛門うさ子が斬鉄剣で手錠を真っ二つにし、ジェット機のような速さで逃走されました。
 
雷様は諦めて天に帰ろうと、雲を呼びました。しかし!
 
やってきたのは雲ではなく、賞味期限切れのわたがしだったのです。
 
雷様はそれに気付かず乗り込もうとしましたが、うさ子達が全部食べてしまいました。
 
雷様ごと。
 
雷様はうさ子の腹の中で、もがいています。
 
ピンクうさ子の中でね。
 
なんでかというと、空色うさ子がイヤだって言ったからです。
 
「すききらいすると大きくなれないぞ~!」雷様は叫びました。
 
うさ子は答えました。「そんなことないわ。親戚のロビンさんは身長が3メートル62センチもあるのに野菜が嫌いなのよ」
 
「野菜と身長は関係ないんじゃあ…。」雷様のつぶやきです。
 
そのひとことに空色うさ子がキレてそこらじゅうに雷を落としました。
 
「雷…」雷様は、空色うさ子の雷を見て涙しました。そう、引退を悟ったのです。
 
それ以来うさ子は地球規模であちこちに雷を落として暴れまくるようになったそうじゃ。

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