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T-217

うさ子は立っていました。
 
セクシーポーズで世のひよこたちを総ナメにしつつあります。
 
そこへ何も知らずにチキンがやってきました。
 
うさ子は足蹴にしました。「弱虫に用は無いわ!!」
 
チキンはキチンとまちがいを指摘しました。「虫ではなく鳥です」
 
細かいことを気にする奴と、シイタケが何より嫌いなうさ子は、チキンを火あぶりの刑に処すことにしました。
 
おいしかった!
 
鳥ガラで小さなスープ屋も始めました。
 
ひよこにスープがウケてお店は大繁盛しました。
 
しかし、コーンポタージュ派のポップコーンおじさんが
 
鳥ガラを盗んだ挙句に謎のオーブにすり替えてしまいました。
 
イエローオーブだったので、勇者とかいう人に売りました。
 
その資金を使い、スープ屋は2号店を出すことにしました。出店場所はどこにしましょうか。
 
どこがいいですかね。
 
赤坂サカスの裏とか?
 
ピサの斜塔のてっぺんに出しました。
 
その重みで、ピサの斜塔はまっすぐになりました。
 
嫉妬したポップコーンおじさんが盗んだ鳥ガラを取り出し
 
ニヤリと笑い、意味深に呟きました。「甘いな…」
 
特に誰も挑発に乗りませんでした。1人虚しくその場に立っていました。
 
「ところでピサの斜塔ってまっすぐだと何て呼べばいいの?」「ピサの塔?」
 
ピサの斜塔をピサの塔にした罪でうさ子は裁判にかけられました。
 
「おまえムカついたから有罪」という判決が2秒で出て、うさ子は途方に暮れました。
 
「とほう」うさ子は言ってみました。
 
ちょっとツボに入ったようで、裁判長がクスリと笑ったのですかさずうさ子は
 
「クスリ」と言ってみました。ちょっとしてから「ナロンエース」と言い直しました。
 
「お前は死刑」笑ってしまったことを屈辱に感じた裁判長の逆襲です。
 
そこへ、オーブとかいうやつを売った勇者が入ってきました。
 
後から僧侶、戦士が入ってきました。
 
しんがりはあの武器屋です。武器屋は白目をむき、狂ったようにせいぎのそろばんを裁判長にぶつけ
 
おもむろに服を脱ぎだし、全裸に皮の盾一丁で「ベホマ!!」と絶叫すると
 
その声がむなしくこだましただけだったので虚しくなったうさ子は
 
ニフラムで武器屋を消してあげました。
 
「あっ、気にしなくていいよ、ニフラムで消えちゃう俺も悪いし…」武器屋は最後に言い残し、
 
去っていきました。人々もゾロゾロと退室し、残されたうさ子はひとり裁判室に立ち尽くすのでした。

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