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T-221

いざかやでうさ子が酔いつぶれています。
 
「お客さん、そろそろ開店なんですけど…」
 
しかしうさ子はぐでーっとしています。ベロンベロンです。
 
そのうちうさ子はペラッペラに平たくなりました。
 
店員はそのうさ子を丸め、おしぼり蒸し機に入れました。
 
これで開店できそうです。
 
ところが蒸したうさ子がふくれておしぼり蒸し機に詰まりました。
 
「ドゥーン!」と音を立てて爆発しました。うさ子が。
 
その音を開店の合図だと思った客が、ドアを突破して入ってきました。開店のお時間です。
 
とりあえずいざかや店主は焼きうさ子をさばいて客に出しました。
 
焼き色以外はウケています。笑う方の意味で。
 
まともな客は誰1人として注文しませんが、悪ノリしている大学生の新歓コンパ席から注文が入りました。
 
出された焼きうさ子に、コンパのテーブルはすっかりお通夜ムードです。
 
店の外には参列者があふれ、様子を見守っています。
 
焼きうさ子は悲しみのあまり浄化しました。
 
砂と化していくコンパ一行。風にのってどこまでも。
 
秋葉原に辿り着いた砂コンパ一行はとりあえず
 
店先のパソコンの排気口から入り込み、不具合の原因になってみました。
 
また風に吹かれてどこまでも飛んでいきます。今度は浅草。
 
観光者を砂まみれにし、テンションがっくりダウンさせます。
 
次は銀座。アップルストアが砂で埋め尽くされました。
 
次は上野。動物が砂まみれです。
 
そして新橋。特に何もしませんでした。
 
次第に砂をかぶせることしかできないことに気づいた砂コンパ一行は絶望し
 
砂袋に引きこもりました。
 
やがて行き着いた先は、とある公園の砂場。ちびっ子たちにもみくちゃにされます。
 
ちびっ子たちから逃れたい一心で、いざかやに飛び込みました。
 
そこでアメリカの岩塩に出会いました。
 
岩塩は一行を大変気に入り、握手を求めました。しかし岩塩には手がありません。
 
そこで、手を彫ることにしました。ピックでガンガン削っていきます。
 
削った岩塩を片っ端から食べたうさ子は気分が悪くなってきたようで
 
砂糖になりたくなりました。
 
しかし調味料の棚で他にあったのは、練乳でした。
 
塩の練乳練りの出来上がりです。お酒のアテになるか、いざかや店主が試食します。
 
可もなく不可もなかったので砂で塗り固めてテレビの横に飾りましたとさ。

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