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T-034

今日のうさ子はすっぴんです。OLのうさ子は久々のオフを満喫しようとたくわんでました。
 
お金もちょっと余裕あるし、エステにでも行こうかしら?」
 
そうと決まれば即行動。「こんにちはー。エステはありますか?」
 
「どのコースにいたしますか?松・竹・梅ございますが」受付が言いました。
 
「特上ツユだく、卵もね」うさ子は即座に答えました。「はーい特上いっちょー」
 
「ハーイ」店の奥から店員が現れました。「当店おすすめの牛丼エステ特上でございますね?
 
それではこちらにどうぞー」と、森の中へ誘導されるうさ子。
 
森の中には危険がいっぱいです、先程も木の枝がうさ子のお尻を触りました。セクハラです。
 
「なんですか!?このエッチな木の枝は!」「いや、これがエステ特上コースの前菜です。
 
そしてこちらがメインです」店員の指さす先には、巨大な牛丼が。
 
「こ、こん中でもみくちゃにされるのか…」青ざめたうさ子を
 
店員はどんぶりに放り込みました。と思ったら放り込まれたのは店員でした。
 
「ギャー!!牛肉イヤー!!」店員は叫びます。「イヤならなんでエステにすんのさ!」うさ子は
 
叫びました。店員は「だってたまねぎが好きなんだもん!」と。
 
「そうよねー、たまねぎLOVEよね。むしろKILL♡」とうさ子は悦に入りましたが、店員はそれどころではないようです。
 
そんな店員に、うさ子は牛肉を追加しました。特盛です。9・10日は安いです。
 
すっかりぐったりもっさりピッカリしている店員に、うさ子は優しく声をかけます。「まだあるけど、どう?」
 
「もう結構です。勘弁してください」店員は息切れ気味に答えましたが、
 
「そーだ、卵を忘れていたわ」うさ子はおもむろに巨大な卵をぶちこみました。
 
「あ、それは嬉しいし。フッカツ♡」店員は、キラキラ光りながら立ち上がり
 
くるくると回り始めました。周りもキラキラ輝いています。
 
あまりのキレイさに、うさ子もうっとりです。店員さんはこう言いました。「踊りませんか?」
 
「ええ喜んで♡」うさ子と店員は、どんぶりの上でチークダンスを踊りました。
 
しかしそこはどんぶり。踊っていてもズブズブと沈んでいきます。
 
「ギャー!!底なし沼はヌマっててイヤーーー!」ギャグもスベるほどテンパり中です。
 
生命の危険を感じ、うさ子は助けを求めます。「あんれ、おとっつぁん助けてけろー!」
 
「ん?なんだい?」店員が言います。そう、その人こそうさ子のおとっつぁん…!
 
「おとっつぁんーーッ!」そう言っている間にもうさ子は沈んでいきます。しかしおとっつぁんは
 
おろおろするだけです。ようやく我にかえった店員は、うさ子をどんぶりの外に放り出した後、1人どんぶりの中で
 
シンクロナイズドスイミングを始めました。でもどんどん沈んでいきます。
 
「うさ子ー!沈んでるけど、これはこれで楽しいぞー!」「ああっ、入りたいけど入れないジェラシー…!」
 
「ハハハハハゴボゴボグブ」おとっつぁんはすっかり沈みきってしまいましたが
 
その直前にうさ子は瞬間移動していたのでした。おとっつぁんの中に。
 
そして、うさ子パワーを手に入れたおとっつぁんは、どんぶり沼から
 
這い上がろうとしましたが、だめでした。「助けてーっ」
 
おしまひ。

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