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T-035

明日は遠足のうさ子。とても楽しそうに支度をしています。
 
遠足と言っても、ただの遠足ではありません。1人遠足です。
 
しかしこれでは引率の先生がいません。そこで近所のスポポビッチさんを呼びました。
 
地下室の魔法陣へ呼び出されたスポポビッチさん。うさ子を目の前にキョトンとしています。
 
「ここは…?」「来たわね、スポポビッチ!さあ、アタシを遠足へ案内するのよ!」
 
「んー、ワタシ『エンソク』なんてトコ知らナイわー」スポポビッチさんは、真顔で
 
黒板にそう書きました。得意げなスポポビッチ。どうやら自分の字の上手さを自慢したいようです。
 
しかしそれはどう見てもスワヒリ語。うさ子には全く読めません。
 
しかたがないので全部消しました。
 
スポポビッチさんごと。
 


次の日。うさ子ルーレットにより目的地を新宿に決めて、1人遠足スタート。
 
ちなみに出発点はパプアニューギニアです。海をバックに写真を撮るうさ子。
 
さっそくヒッチハイクです。空中でセスナを呼び止めました。
 
しかしセスナ(人名)は、うさ子を見るや怯えるように海の方へ逃げました。
 
「仕方がないわ。キントウーン!!」するとキントウンがうさ子の横を通過しました。
 
そしてセスナを乗せ、日本へと向かうそぶりを見せました。必死で追ううさ子。
 
「待ちなさいよ乗せなさいよ連れて行きなさいよー!!」鬼の形相。おびえるセスナ。
 
セスナのことを心配したのか、キントウン(17才乙女)は、さらにスピードを上げます。
 
しかたがないので全部消しました。
 
セスナとキントウンを中心に、です。スッキリした面持ちで空をゆくうさ子。
 
「気持ちいいわァー。ね、ゴメス!」太陽のゴメスに両目ウインクを送ります。
 
ゴメスはそれに全身ウインクで応えます。世界は闇に包まれました。
 
「く、暗いわ!このままでは…スポポビッチが危ない!」光合成でしか生きられない彼の消しカスを集めるため
 
復活したキントウンを、うさ子はゴメスの所に連れていきました。
 
「さあゴメス!わたがしよ!」ドキリとするキントウン。しかし時すでに遅し。
 
目を開いたゴメスの熱で、わたがしキントウンはすっかり溶けてしまいました。
 
そんなキントウンの仇を討とうとする人物がいました。リベンジャー・セスナです。
 
セスナとゴメスの目が合い、バチバチと火花が。俗に言う雷災害です。
 
雷は次々に都市を襲います。北京、モスクワ、パリ、ニューヨーク…。
 
カイロ、ロンドン、イスタンブール…!!しかし雷そのものの強さは大したこと
 
ありました。すげえ。マジすげえ。
 
どれくらいスゴイかというと、風邪をひくくらいです。
 
そんな光景を見て、うさ子はいたたまれなくなりました。「そうだ、新宿、行こう」
 
♪チャーラーラーチャーラーラーチャーラーラーラー(JR東海)♪メロディーにあわせて新宿に降り立つうさ子。
 
「さあ、はりきって遠足するわよ!」と、うさ子は廃墟になったアルタへと足を運ぶのでした…。

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