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T-004

今日もうさ子は元気にうさ子でした。
 
でも本当は「ちょっぴり腹をくだしてピーゴロロ」な状態でした。
 
「そんなときはカレーに限る!」とばかりにカレーの材料を取りに出かけました。
 
「そうねえ、カレーと行ったらやはりサバよねっ♡」うさ子は魚屋に向かいました。
 
魚屋には何故か鈴木史郎のブロマイドしかありませんでした。
 
「ちょっとお、どーしてあのえもいわれぬかほりの鯖がないのっ!!」うさ子は魚屋をしばきました。
 
「魚屋は隣だよこんちくしょう」うさ子は勘違いをしていたようです。
 
でも、これも何かの縁だと思って、カレーはやめて、ブロマイド・バーガーを創ることにしました。
 
「よし、まずは家に帰らないとね」うさ子は踊り狂いながら家に向かいました。
 
家につくと、ポストに一通の手紙が入ってました。「まさかカミソリメールじゃないだろね」
 
カミソリメールではなく、「はさみ入りメール」でした。
 
ちょうどいいのでそのはさみでブロマイドを切り刻みました。
 
そして圧力鍋に放り込んで小1時間煮込みました。
 
そしたらあ~ら不思議。隙間掃除もラックラクの道具が出来上がりました。
 
「あ!ブロマイドバーガーができないじゃないの!」うさ子は興奮しながら部屋の隙間を掃除しています。
 
すると自分の物ではない他の女の長い髪の毛を見つけました。「あっこれは!!」
 
「あの女ね!!」と怒りました。うさ子は何故かピーコのような口調で悔しがりました。
 
あの女とは、うさ子の友達のけめこちゃんです。けめこちゃんは髪が長くて人間です。
 
それでいてしつこくない、とてもいい味です。
 
「うーむ、部屋を汚すこいつをどうしてくれよう」うさ子はとりあえず髪の毛をわら人形に入れました。
 
そしてうさ子はそのわら人形を食べました。
 
「やっぱりけめこちゃんね。まぁいいわ。昨日の残りのカレーあっためよっと」
 
そう言ってうさ子はなぜか「お父さんの日曜大工セット」をとりだして『犬小屋』を作りました。
 
犬小屋の中にカレーを入れて3分間チンしました。
 
そして隠し味に塩ジャケを入れました。
 
「い…」「そのカレーもらったぁ!」ばーんと扉を開ける音がしました
 
「曲者!?」うさ子は何故か古風な表現をしました。その直後に
 
全身黒づくめの男(すげえ美男子)が、黒いマントを翻して目の前に現われました。「はーっはっはっは」
 
うさ子は無視して食べ始めました。
 
犬小屋を。
 
しかし犬小屋はまだ堅くて食べられませんでした。
 
「硬いならともかく、堅いだなんて。困ったわ~…」うさ子は悩みに悩んで、秘蔵アイテムを取り出すことにしました。
 
「ほんやくこんにゃくー!」うさ子はお腹のポケットから白いコンニャクを取り出しました。
 
「これを食べればどんな国の言葉も分かるようになるんだ」うさ子は誰かに説明しはじめました。
 
うさ子はほんやくこんにゃくを食べさせました。
 
黒づくめの男は犬小屋と会話をはじめました。
 
「最近景気はどうだい?」「んー、あきまへんなあ。閑古鳥が鳴いてますわ」
 
このままではラチがあかないので、「翻訳こんにゃく・お味噌味」を食べ、自分も会話に入りました。
 
「むむ…これは不良品!」ガッカリしたうさ子は、2人を放っといてすっかり冷めたカレーを食べ尽くしました。
 
こうしてうさ子は海に産卵をしに行ったそうな。
 
めでたしめでたし?

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