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T-071

今日はステキなうさ子町内1を決める日です。
 
「アタシが一番になるわよ!」うさ子はいっそう輝きを増しています。
 
あまりの輝きに、うさ子自身もビックリです。ついつい輝きを皆さんにお・す・そ・分・け♡
 
輝きを画一化された町内。逆に目立った輝きがなくなってしまいました。
 
そんな時、真っ黒に汚れたうさ子が現れました。キラキラ輝く中でひときわ目立つ汚点…。
 
黒の神秘に目を奪われた町民たちは、自分を黒くしようと…
 
悪そうなことをいっぱい考えてみました。腹から黒くするつもりです。
 
「うーん、親を殺すと見せかけて巨大ロボを作る…」でもあまり黒くありません。
 
「町民すべてを抹殺…。そうよ、そうすれば町内1に!」
 
町民が、バトルロワイヤルを始めようとしたその時です。「待てぇーい!!」
 
黒くもなく、輝いてもいないノリヒコが間に入って町民同士を止めようとしました。
 
そのあまりの普通っぷりに、その場の全員ノリヒコに目を奪われてしまいました。
 
皆は普通の人になるべく、社会に疲れたサラリーマンに扮しました。
 
しかしノリヒコはスーツを持っていなかったため、パジャマで代用しました。
 
でも、パジャマなんですっげー眠くなってしまったので、ノリヒコは25分ほど寝てしまいました。
 
目覚めたときには、微笑みながら手を拭いているうさ子と、おびただしい数の町民の死体が…
 
転がってるように見えてました。幻覚です。
 
「な、なんだ今のイメージ!?オレ、疲れてんのかな…」そんなノリヒコにうさ子は
 
「じゃあこれでもお飲みよ」と、うさ子印のナゾドリンクを無理矢理飲ませました。
 
するとどうでしょう。普通すぎたカレの体から、光り輝くうさ子があふれ出しました。
 
そして1人につき1つおさまるほど増えました。「各自に渡りましたか?」
 
「はーい」なんだか顔の色が土気色になってる町民が、うさ子を半分ほど食べているようです。
 
「さあ、このうさ子を使ってコンテストを始めるわよ!」
 
「はーい!!」町民たちはうれしそうに叫びました。うさ子を酒のツマミにしながら。
 
しかし、全員に浸透したうさ子は町民の体を食い破り、外へと出て、完全な輝きを手に入れました。
 
輝くうさ子たちは集っていき、1つの輝く物体へと合体していきました。
 
完全なる生物の誕生です。
 
とは言っても、うさ子としてはイマイチです。さらに高みを目指そうと、うさ子は
 
飛んでみました。あの空の彼方へ…!!
 
「生物は向上心を忘れてはいけないのです」池田さんの講演は、そこで止められたままです。そう今も…。

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