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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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2008年12月の記事は以下のとおりです。

T-152

「夜に爪を切るとヘビが出るよ!」うさ子はママにしかられました。
 
鬼の形相で。
 
うさ子も鬼の形相で謝ります。「夜にヘビを切ってごめんなさい?」間違えました。
 
すると鬼の形相をした鬼が「ヘビ切ってんじゃねえ!!」と怒鳴り込んできました。
 
次に謝ると負ける気がしたうさ子は、切った爪を鬼にプスプス刺しました。
 
切って刺した爪は、なぜかママの眉間にも埋まっていきます。うさ子はそれをつかみ、
 
もう一度戻しました。
 
ママの眉間はズタズタで、表情に凄みが出ました。鬼、顔負けです。
 
鬼は土下座をしてうさ子に謝りました。なんで?
 
ママもうさ子に謝りました。なんだ?
 
おじちゃんは鬼に謝りました。だれだ?
 
結局、全員ヘビに謝りました。
 
鳥の卵を丸呑みにできると評判のヘビも、状況が飲み込めません。
 
飲み込めないとそこら辺にいる人が困った顔をするので、とりあえず
 
うさ子の爪を飲み込みました。諸悪の根源が消えました。ヤッタネ!
 
体内のあちこちに刺さり始めた爪は、ヘビを蝕んでいきます。
 
──そして、数日後。
 
「アリだー!!」地中で孵った食人アリが地上にやってきてしまいました。
 
うさ子にとっては珍味です。焼いて「ハフハフッハムッ!」とほおばりました。
 
すると中に異物が混入していることに気づきました。「これは…爪?」
 
そう、あの爪です。しかしなぜアリの中に?うさ子は首をかしげます。
 
「…そうか、もしかして…」うさ子は古文書を開きます。そこには
 
かつてのアリの襲撃から、この国で唯一生き残った男の生き様がzipでまとめられていました。
 
うさ子はワクワクしながら見てみました。グロ画像でした。うっかり。
 
「ダミーか。本物はどこへやったんだっけ…」必死で外付けドライブを回します。
 
探しても探しても、どこにもありません。焦るうさ子。取り囲むアリ。
 
結局、デスクトップの『新しいフォルダ』の中にありました。そんなもんです。
 
『─私はとうとう忌々しいアリどもを退治する方法を』その先は、背後のアリに読ませてもらえませんでした。
 
アリは才能の無駄遣いを発揮して、自らのプロモーションビデオを作成しました。
 
鬼の形相で。

T-151

「みーなさーん!こーんにーちはー!」「こーんにーちはー」ここはデパートの屋上ステージ。
 
乗り気でない大人数人と、悟りきった子供数人がローテンションでこたえています。
 
さらにぼそっと「中の人のギャラって思ったより安いらしいよ」とか言う始末。
 
「ソンナコトナイヨ!」カタコトで答える黒と白のうさ子。さながら
 
アシモのようです。
 
舞台とは関係ないところで着ぐるみなので、浮いています。
 
大人の名刺で、黒と白のうさ子が討ち落とされます。あわれ。
 
あわれんじゃー。
 
子供の視線が舞台上に突き刺さります。司会は戸惑いながら進行していきます。
 
「さ、さーて!今日は、みーんなの大好きな、あの人が来てますよー!
 
朝青竜さんです、どうぞー!」
 
3日待ってもヤツは現れなかったでござる。んのっまっき!(の巻)
 
「あわれんじゃーダメ!」おねえさんはごまかします。
 
そこかしこで遊戯皇を始める子供。舞台完全無視。
 
その頃朝青竜は、スタバにいました。
 
傷心の朝青竜を癒すのは、1杯のコーヒーと
 
ミラクルビスケットでした。そう、彼もまた特別な存在なのです。
 
コーヒーにありったけのミラクルビスケットをぶちこみます。
 
身体の傷は癒えたとて、いくら食べても心までは癒えない朝青竜は、
 
日署に電話しました。
 
角界とのパイプ役として、日署は朝青竜の意向を伝えていたのです。
 
アイドルを卒業すると。もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対!と。
 
その決意にウソが無いことを理解した角界の偉い人たちは、
 
朝青竜に格闘技への転向を示唆しました。しかし一部が大反対。
 
そう、ファンの人たちです。ハチマキとハッピを着たファン連中です。
 
人の目から逃れるように、朝青竜が選んだ職業は、養蜂業でした。
 
しかしファンはそれをあざとく見つけ、ヒラヒラドレスを着る事を要求する始末。
 
しょうがないので、ヒラヒラドレスでやってみましたが、蜂がドレスに引っかかります。
 
その姿はさながらバラのようです。そして朝青竜の心のようにトゲトゲしいドレスができあがりました。
 
結局朝青竜は、デパートの屋上で司会の営業を引き継ぐ事にしたのでした。

T-150

そこにうさ子はいませんでした。
 
かわりにうさ子のぬけがらが落ちていました。
 
まだ、あたたかいです。
 
たまたま通りかかった名もなき幼稚園児がぬけがらを着始めました。
 
あたらしいうさ子の誕生です。
 
うさ子は生まれ変わった喜びを体で表現しました。のちのうさ子体操の元です。
 
つまるところの、ヨーガです。
 
中にいる幼児は虹色の世界をさまよっていました。
 
自分の体がうさ子になったのか、うさ子の念が残っているのか、わからないのです。
 
まごまごしている幼児の前に、大量の何かが近づいてきました。うさ子です。
 
うさ子たちが幼児のまわりを囲むと、触れるか触れないかの微妙な距離で
 
小さく前へならえの格好で、わさわさ回りながら手を前後させます。
 
幼児も小さく前へならえをしてみました。
 
うさ子たちは「ノッチです!」とよだれをたらしながら叫びました。うさ子なのに。
 
幼児もとりあえず「ノッチです」と言いました。意味はわかっていません。
 
瞬く間にノッチコールに包まれる一帯。中心は意味のわかっていない幼児。
 
そのまわりをぐるりと囲み、前へならえでつながるノッチたち。もうみんなノッチです。
 
「でも、本当はあなたは誰なの?」謎の少女の声により、一同は我を
 
失い、ノッチの手のままゾンビのようにわらわらと散会しました。
 
祭りの後の寂しさをわずか数歳で悟った幼児は、ひとつ大人の階段をのぼります。
 
その手には、ゾンビを倒すべく銃がにぎられていました。
 
「殺らなきゃ…殺られる…!」幼児の目つきは覚悟を決めた男の目をして
 
いました。
 
襲い来るうさ子たち。四方八方から来るうさ子を次々と撃ち抜く幼児。
 
現実との狭間、虹色の世界。もうそこに、生きたうさ子はいませんでした。
 
「終わった…俺もあいつらも…」
 
どっこい、残りはあと4行。ナレーションで締めるにもまだ早い。あわてた幼児は
 
「さっ、そういうわけでいかがでしたでしょうか本日のうさ子体操。来週は
 
もう最終回!20分拡大でお送りします。今まで喋らなかったあの人も喋るかも?」
 
などと早口でまくし立てながら、ムーンウォークでフェイドアウトしていきました。幕。

T-149

「今日はうさ子のライブに来てくれてありがとうっ!!
 
だがライブはもう終わりだ!
 
ここが貴様らの墓場となるのだ!!
 
しかし、生き延びるチャンスを与えてやろう。…私と共にダンスをしろ!!!
 
ひとつも狂わずリピートアフターミー!するのだ!!
 
ということで皆さん両手がぶつからないように広がってください。はい。はい、そうです。
 
では参りましょう!首を360度まわしてふくろうダンス!さんはい!」
 
以上が、大量殺人事件のVTRです。容疑者は未だ捕まっておりません。
 
警察がさじを投げたこの難事件に、一人の紳士が立ち上がりました。
 
その名もセバスチャン。彼は全裸で犯人探しに立ち上がったのです。
 
「犯人は私だ!(わいせつ物陳列罪の)
 
もうしません!もうしませんから親には言わないでくださあぁ…!!」
 
全裸のかわりに、全身黒タイツをかぶりました。目つきも悪くなり、明らかに犯人っぽいです。
 
暗闇に隠れて犯人探しを始めた所、毎晩すれ違う女性に一目惚れ。
 
そこで女性の後をつけることにしました。あくまで事件の捜査目的です。あくまで、ストーキングではありません。
 
女性の通勤路、食事のこんだて、髪の毛の採取。すべて知り尽くしました。ストーキングではありませんが。
 
当然ゴミ袋もあさっています。防犯のために切り刻まれていた下着やレシートなどもきれいに復元。ええストーキングではありませんとも。
 
そこまで話した所で、取調べの人はセバスチャンの容疑を固めました。ストーカーの。
 
そしてついに逮捕したのです!うさ子を。あ、ちなみにセバスチャンは逃げました。
 
「セバスチャンはどこへ行った?」「え、さっきあっちに…」「バッカも~ん、そいつがルパンだ~!」
 
そのすきにうさ子は通気口から逃げ出しました。
 
警官の心を奪って逃げました。なんという
 
切ない事を。心を奪われた警官は、あてもなくうさ子を探し回ります。
 
あの人に会いたい。その一心で。
 
セバスと警官のダブルストーキングに頭を悩ますうさ子。
 
まだ未成年だったので、少年院に入る選択肢を選びました。
 
日本の法律はうさ子に、いや宇宙人に甘くはありませんでした。
 
「全国ツアーで客が5万人以下しか来なかったらバツゲームね」国が下した決断でした。
 
「5万人など余裕だ!」場所は幕張メッセ。しかしライブ当日は、東京ゲームショーとかぶっています。
 
手始めにうさ子は東京ゲームショーの主催者を洗脳しました。
 
「すべてのゲームを君にあげよう」洗脳に成功しました。
 
しかし、駄作ばかりでした。
 
そもそも洗脳の必要はなかったんじゃ…と思いつつ、ライブの準備をするうさ子。おかげで遅れ気味です。
 
「今日はうさ子のライブに来てくれてありがとう!!だがライブはもう終わりだ!」
 
そこはうさ子の墓場となりました。

T-148

ある日、トルネードに襲われてしまったうさ子。
 
円形脱毛症になってしまいました。
 
うさ子はピンクの毛が抜けたことに驚きを隠せません。
 
地肌が緑だった事にも驚きが隠せません。
 
空が青いことにも驚きを隠せません。
 
トルネードが襲ってきたことに関してはかろうじて驚きを隠しました。
 
とりあえず、脱毛箇所を隠したいうさ子は、ワッペンを探して家の中を走り回ります。
 
しかし家の中にはたくあんしかありませんでした。
 
しかたがないので、たくあんを全身に貼り付けました。
 
ピンクの毛に緑の地肌、黄色のたくあん…。ショッキングな色合いに驚きを隠せません。
 
風水的にどうなのか気になる気持ちは隠しません。ドクターの元へ向かいます。
 
その研究所にはこう書かれていました。『ドキドキ♡ラボ☆ワイリー研究所へようこそ!』
 
今にもティウンティウンしそうな文字でした。
 
外から中を覗いてみたら、白ヒゲのおじいさんが倒れていたので、
 
スルーしました。
 
スルーしたうえで中に入って、最初にあった赤いボタンをポチッと押して脱出。自爆装置です。
 
ワイリー研究所は見事に散りました。そして、その隣にあるドクターの家を訪ねました。
 
ドクターは留守でした。かわりに助手が出てきました。
 
出てきたのはなんと青ヘルの少年でした。うさ子は驚きを隠しました。
 
青ヘルの少年は、自分がトルネードを発生させた張本人だと自白しました。
 
「ごめんね」少年は謝りました。うさ子は許しました。
 
2人でおべんとうを食べました。
 
少年はE缶、うさ子はおでん缶でした。まったり過ごしていくうちに、うさ子は少年に惹かれていくのでした。
 
──結婚式当日。
 
海の見える小さな丘の大きな教会で、2人の結婚式が催され、らーめん缶が振舞われました。
 
皆、2人の幸せを祝福しています。らーめん缶は正直どうかと思う感情を押し殺して。
 
「2人の出会いはトルネードから始まりました」2人の馴れ初めが語られます。
 
「事故を起こした張本人と被害者が手を取り合っての縁結び。すばらしい!!」
 
それを聞いてうさ子は、円形脱毛症が治っていないことを思い出しました。
 
うさ子は意を決して少年に告白しました。
 
少年はそれを受け入れましたが、逆にうさ子がどん引きしました。
 
2人をよそに式は終わり、新婚旅行出発の日。
 
またもトルネードが。そう、すべての始まり、トルネード。
 
そのトルネードが2人を乗せて海の向こうへ連れて行きます。2人を祝福しているかのようです。
 
気がつくとそこはうさ子の家。2人はトルネードから貰った、家ぎっしりのたくあんをほおばり、幸せに暮らしましたとさ。

T-147

今日は大型テーマパーク『うさ子ーランド』のオープン日。
 
アトラクションは全部どぶねずみ色。
 
でも敷地はアメリカくらいあります。
 
はったりですけどね。
 
それもそのはず。わくわくするのが大好きな男の手作りアトラクションは、紙とセロテープで
 
出来ているのです。中でも人気なのが、客がオリジナルアトラクションを作れるコーナーです。
 
でも使える材料は輪ゴムとごはんつぶです。
 
総支配人が園内を見回していると、くだんのアトラクションメーカーが閑古鳥です。
 
なぜかというと、料金設定がバカ高で、入場料だけでメガ○ックがいくつ買えるやら!!
 
「このままでは赤字だ!」あせった支配人は自ら着ぐるみをかぶり、大ハッスルしました。
 
足元に置いた牛乳瓶にお金がたくさん入っていきます。
 
どんどん儲かる着ぐるみイベント。しかし、一番見せたいアトラクションは誰も見てくれません。
 
もうぶっつぶしてメガマルックのキャラ着ぐるみ製作費用にあてちゃおうかという気に
 
なったそのとき、『うさ子ーランド』はヤンキーにフルボッコにされ壊滅状態。
 
支配人もろとも路頭に迷う羽目になりました。ネカフェ難民にジョブチェンジです。
 
ジョブポイントが足りなくてアビリティを覚えられません。
 
金欠でネカフェにも入れなくなりました。本格的にホームレス突入です。
 
しかしこの時になってようやく、一番見せたいアトラクションを見せることができました。相手は
 
生き別れの兄者です。しかし、そのアトラクションは受け入れられませんでした。「まだまだだな」
 
アトラクションの内容を『うさ子ーランド』から『うさ子ーシー』に変えてみました。
 
要は、潮干狩りです。
 
見せたかったアトラクションは、貝がパカッと開いてうっふんでした。
 
うさ子のうっふんは世界中をとりこにしました。キャッシュがガポガポ入り、うさ子は
 
大切な存在(もの)を取り戻しました。お金です。
 
これでまたネカフェ難民に戻れます。
 
「よかったー。って、戻るのそこなのかよ」うさ子がノリツッコミをしました。道行く人に大ウケです。
 
お金をもらえたうさ子は思い切ってテラマックを注文。肉16枚です。
 
肉と肉の間からあふれる汁。油。石油。…石油?!
 
石油はうさ子の大事な栄養源です。
 
ちゅうちゅう吸う事にしました。一滴残らず吸い尽くして、
 
からからになったテラマックをストラップにしてみました。新しいビジネスチャンスです。
 
新しいビジネスでうさ子の才能は開花されました。そんなことってあるよね。
 
鉄子の部屋でそこまで語るとCMに。CMももちろんテラマックストラップ。
 
最近モデルチェンジした、中に写真が入るタイプです。
 
そうしてテラマックストラップで一代の財産を築いたうさ子は、経済の教科書に載る偉人となったのです。

T-146

ゲームレビュー『うさ子の大冒険』レビュアー評価3・3・3・10 レビュアーのコメント:
 
「ロードが長い」「シナリオが急展開」「ゲームバランスが悪い」「おじいちゃんの病気が治った」
 
『逆転うさ子』の次の作品なので楽しみにしていたさゆりさんは購入を迷っています。
 
でも唯一の救いは購入特典の…
 
『うさ子の吐息』。
 
缶詰に詰められたほのかなカレーの香りを楽しむ癒し系レアグッズで、
 
開けたら最後、1年間はカレーによる癒しを受けなくてはならないという…。
 
迷っているさゆりさんの後ろに人影が…!!
 
「そんなに迷っているのなら買えばいいじゃない」影がささやきます。
 
そう、そいつこそこのゲームに10点をつけたレビュアーの『風のようにうさ子』でした。
 
ぶっちゃけ、製作の総指揮をとった戦犯です。
 
宣伝チームの指揮もとっているので、売れないと困ってしまうのです。
 
「買え!買え!買って下さい!」あまりの必死さにさゆりさんはひいています。
 
必死になりすぎてカレーの香りを漂わせる『風のようにうさ子』。
 
勢いあまってカレー鍋に飛び込んでしまった『風のようにうさ子』。動けません。
 
そしてカレー臭を放ち続ける『風のようにうさ子』。年も取って加齢臭も加わってきました。
 
うっとうしいので、さゆりさんは『風のようにうさ子』を鍋ごと崖から放り投げました。
 
ふえました。
 
崖下からどんどんせりあがってきます。モリリンコ。モリモリ。
 
森永。
 
さゆりさんはあきらめて一枚買うことにして、5000円を差し出すと『風のようにうさ子』は消えました。
 
意外と面白い!でもすぐ売りました。「あーそのゲームはウチでは買い取れませんねぇ」
 
在庫がありすぎて本部からそう指示されていたのでした。
 
ありすぎる在庫を処分すべく、店員はまとめて溶かしてみたりしました。
 
煮てみました。煮えたかどうだか食べてみよ、ムシャムシャムシャ…。
 
ちょっといいゲームができあがっちゃいました。その名も
 
スーパーマリオブラザーズです。
 
マリオの開発者にインスピレーションを与えた末だったとか言ってます。脳天直撃。
 
セガサターンが直撃。つまるところ隕石的なものが。会社ごと潰れっちまいました。
 
隕石め。会社は潰せても俺たちの魂までは潰せないッ!
 
怒り狂う5つの魂。
 
その5つの魂がそれぞれ5人の男たちに転生。熱き男たちが再び集います。500年後に。
 
ゲームレビュー『うさ子の大々々々々々々冒険』レビュアー評価4・4・5・3 レビュアーのコメント:
 
「タイトル長すぎです」そんなもんよね、人生って。

T-145

『ポィーン』うさ子はどこからか聞こえる音に耳をすませています。
 
ふと平原を見てみると、配管工のおっさんがジャンプをしています。
 
「マンマミ~ア!!」
 
『ティウンティウンティウン』横では全身青タイツの人がどうにかなっています。
 
『テッテッテッテッテーレーテッテッテッテッテーレー』青いハリネズミがUFOキャッチャーを睨んでいます。
 
『テレレレーン』誰かがコンパスを見つけたようです。
 
『クニャコロ~ン』音は次第に大きさを増していきます。
 
『グワァラゴァアキィィィィン!!!』ついに公共物を破壊するまでに…!!
 
『グリュッピー』そして遠くの方で卵を産む音が聞こえました。
 
「もう!みんなシャラップ!!」うさ子の耳は、方々で聞こえる音により、レモン味になりました。
 
ちょっぴりこんにゃくの味もします。
 
所変わって、カムチャッカ半島。今日は年に一度の収穫祭です。
 
半裸のしゃくれおじさんが、作物を16連打でもぎ取ります。さすが名人。
 
名人の奥さんが15連鎖で料理して、振舞ってくれました。
 
トマト、トマト、ニンジン。ここでお邪魔ナスが降ってきてゲームオーバー
 
寸前で持ちこたえています。さすが名人の奥さん、タダでは死にません。
 
むしろ、どんどん漬けていきます。ハイスピードに漬けていきます。さすがです。
 
妻はできたての漬け物を遠くへ投げました。それを、うさ子がすかさず口でキャッチしました。
 
うさ子は漬け物を奥さんのもとへ返しました。キャッチアンドリリースです。
 
奥さんはこれにたいそう失望しました。カムチャッカでは、食べ物を返されることは「嫌い」の意志表示だからです。
 
うさ子の国では食べ物を返すことは「マズイ」の意志表示です。
 
にらみ合う奥さんとうさ子。平和な島に暗雲がたちこめました。
 
暗雲は恵みの雨をもたらし、島では大量の農作物が育ちました。
 
二人のムードをよそに、島には平和が訪れたのですが…。
 
奥さんとうさ子のいがみ合うパワーが、眠れるドラゴンを今まさに呼び覚まそうとしていました。
 
その間に割って入った配管工のおっさん。火花をくらってティウンティウンしました。
 
それにあおられ、他の人たちもティウンティウンしました。「皆の者!ティウンティウン祭りじゃ!!」
 
みんなティウンティウンして、島には奥さんとうさ子だけが残りました。
 
うさ子はそのままですが、奥さんは旦那さんを失ったショックで、萎えてしまいました。
 
頭の上の花が萎えてしまったのです。それは世界を救うキー。うさ子は世界のために
 
引っこ抜いて叩きつけました。うさ子の脳は魔王的です。
 
「よくぞここまで来たな」と魔王。よくぞここまで来た…。うさ子は自問自答をしました。
 
その言葉で全ての呪縛から解放されたうさ子は、満足げに野に帰っていきました。

T-144

週刊うさ子創刊に向けての会議もいよいよ佳境です。
 
「よーし、ここで決定事項を整理するぞー」三村課長が叫びます。
 
「袋とじは私、三村のセミヌード。これはゆずれない!」
 
この一言で、プロジェクトは終わりを迎えました。
 
諦め切れないうさ子は、なんとか実現させようと課長と密談します。
 
「課長、セミヌードなんてもったいぶらずに、全部さらけ出したらどうです?」
 
課長は惜しげもなく全部さらけだしました。ポリにしょっぴかれました。
 
「また、お前か」
 
「テヘッ☆」
 
問答無用で檻の中です。せっかくなので、投獄日記を書いて出版しようと思いました。
 
放置の社員はバカンスの真っ最中です。課長は牢獄でのいぢめに耐えています。
 
「おい新入り、オメー何をやらかしたんだ?ア?」
 
「主に、セミヌードを…」
 
「バカヤロォオ!!時代は真っ裸に決まってんだロォ!!出直して来やがれぇぇぇ!!!!」
 
言葉通り出直してきました。
 
全てをさらけ出した写真集を作り、出直してきました。
 
法には触れていたものの、写真集は需要があったのか、結構売れました。
 
そのお金でセミヌードの写真集も作りました。
 
そっちは売れませんでした。下着がヒョウ柄だったのが原因みたいです。というのも
 
隠すべき所を隠していないうえに、ヒョウ柄下着を顔から被っていたのが悪評を買ったのです。
 
その一方で、一部熱狂的なファンも。関節100ヶ所稼動の1/1スケールフィギュアも発売。
 
というより、本人に値札をつけただけなんですけどね。
 
「世界に一つだけの本物フィギュア!!」落札価格はなんと…
 
プライスレス☆
 
売れませんでした。課長涙目。
 
「ふええん、みんな、私のこともっと見てよぉ…」上目遣いで懇願を続けます。
 
その様子を、うさ子は取材し続けています。
 
いわゆるひとつの販促です。
 
店頭で上目遣いを続ける課長は、目が乾いてしまいました。目玉が動きません。
 
その乾いた瞳が、再び感動の涙で潤うことを、課長はまだ知るよしもありませんでした。
 
私が取材を続けていると、そこへ課長のかつての部下が訪れてこう言いました。
 
「あー、週刊うさ子の件だがね、セミヌードが通ったんだよ、ワッハッハッハ!!」
 
「た…田中クン!!」かつての部下との美しい握手。
 
その数日後、無事週刊うさ子が発売されました。
 
「ママ!うさ子買ってきてくれた!?」「はいはいたくちゃん。本当にうさ子が好きねぇ」「うん!ボク、課長みたいになりたいな!」少年の目には、明日が映っていました。

T-143

休日、ウインドウショッピングを楽しむうさ子は、とんでもないものが店頭にあるのを見つけました。
 
それは、夢にまで見た、1杯10,525円のカレールーでした。
 
中には、瞬間冷凍した具材も全て入った、溶かすだけのカレーなのです。
 
しかも具は全てタマネギです。
 
ですがこのタマネギが絶句!じゃない絶品!なんといってもタマネギの本場である
 
大宮からわざわざニートが重い腰をあげて取り寄せたものなのです。
 
ありがたく鑑賞したいと思います。
 
2~3時間で飽きました。
 
いよいよご賞味!「ぱくっ」
 
それが、うさ子が口にした最後の食べ物でした。
 
それ以下の食べ物が全く口に出来なくなるくらい、タマネギが絶品だったのです。
 
そのうち、ニートうさ子の食費が生活費の90%を占め、財産の底が見え始めています。
 
家賃を払えなくなったうさ子は、10LDKのアパートから追い出されました。
 
仕方が無いので、六本木ヒルズに家を建てることにしました。
 
追い出されました。追い出したセレブはうさ子が生理的に受け付けないのです。
 
しかし追い出されるとき、スキをついて土地の権利書をきれいに奪いました。名義も変わっています。
 
戸籍も奪ってきました。そして養子に入りました。
 
その先はイギリスの貴族「ナントカ・ジョースターI世」の大邸宅でした。
 
ナントカさんの家は後継ぎがいなかったので、わりとすんなり養子になれました。
 
「Ms.うさ子・ナントカ…これは運命というものだヨ」I世はささやきます。
 
そして、うさ子はその貴族の借金だけを請け負いました。
 
うさ子は体を売り続けました。
 
…そんなある日、うさ子の元へ1人の老人が訪れました。老人いわく、
 
「お前…濁った目をしているな…」
 
サングラスをかけていたので、そのせいかと思いましたが、老人はうさ子を通り越して後ろを見ているのです。
 
うさ子はサングラスを奪って、どぶ川に投げました。
 
「目が…目がぁっ…!!」
 
老人はその場に女の子座りでへたり込んでしまいました。
 
その姿があまりにも可愛いので、自ら投げ捨てたサングラスを探しに行くうさ子。
 
老人はその場に溶けています。うさ子が戻ってきました。その手にサングラスを持って。
 
「おじいちゃんの探し物はコレ?」うさ子は可愛く言ってみます。
 
しかしすでに溶けてしまっているため返事がありません。そこで、かき集めて固めてみました。
 
あの1杯10,525円のカレーが出来上がりました。うさ子、マジ感動。
 
「てことはおじいちゃんはタマネギなの?大宮のニートなの?」感動しつつも冷静です。
 
その声はおじいちゃんにはもう聞こえません。ただただ教会の鐘が鳴りひびくばかりでした。

T-142

今日のうさ子は、キャバ嬢です。
 
なので体全体にスパンコールをちりばめています。
 
「外見に気を取られてばかりで内面を磨かないアナタはダメね」マダム日暮里がうさ子に言いました。
 
そこでうさ子は人間ドックへ行って体内改造を試みました。
 
まずはCTスキャンから。検査の結果、うさ子の体内に驚愕の異物が発見されました。
 
サプリです。保存料100%です。だからうさ子はいつでも元気なのです。
 
しかしこれでは医者は儲かりません。そこでうさ子に内緒でサプリを取り除く手術を始めました。
 
うさ子は医者を叱りました。医者の企みに気づいたのです。
 
叱られ慣れていないゆとり世代の医者はうさ子にトキメキと嫌悪という複雑な感情を抱きました。
 
医者はうさ子をストーキングしはじめました。
 
毎日毎日ポストに花束、留守電に愛のささやき。
 
1日1回の飲尿療法。
 
しかも、うさ子の家の便器に成り代わるキモさ加減。その上バレてません。
 
排泄物に飽きた時にはもう手遅れ!体が便器に同化しています。フュージョン!
 
しかし、30分後に戻りました。…が、油断している間にうさ子がトイレに!!
 
とっさに医者は中からカギをかけました。トイレが開かない事を不審に思ったうさ子は
 
ムシャクシャしたのでトイレを木っ端微塵にしました。後悔はしていません。
 
というのは建前で、トイレに行きたいので、木っ端微塵の医者を放置してトイレを探しに行きました。
 
うさ子を想う気持ちで医者復活!!でも色は緑色になっています。
 
老人に人気の「緑茶グリーン」です。
 
目ざとく医者を見つけた老人たちは、我先にと医者に飛び掛ります。
 
それが医者の末路となりました。うさ子は内股でデパートへ。
 
ルンルン気分でデパートに着くとそこには先回りした医者が…!このストーカーめ!
 
内股ステップで医者を誘惑するうさ子。考えを改めたようです。
 
しかしよく見ると医者ではなく武者でした。
 
武者が医者を斬り捨てたことは、また別の話です。
 
うさ子は武者でもいいやと思い、誘惑を続けました。客引きです。
 
「そんな腰振りダンス、わしには通用せぬわー!!!」
 
口だけでした。
 
遊郭遊びを覚えてしまった武者は、剣の稽古が次第におろそかになりました。
 
刀もなまくらになり、切れなくなっていました。ていうか抜けません。
 
刀はキャバクラのVIPルームに祭られました。「ドキドキチャレンジ☆これが抜けたら100万円!」
 
抜いた者は即座に斬り捨てられました。どうやら刀は意志を持っているようです。
 
そんな刀を操れるただ1人のキャバ嬢、うさ子。斬られても平気だと言い張っているからこそです。
 
そんな能力を持ったうさ子は数年後、ホワイトハウスで大統領を操っているという、そんなお話。

T-141

ヒュールリーーー ヒュールリーーー
 
…と口で言いながら歩くうさ子。どうやら口笛ができないくせにカッコつけてるようです。
 
「ヒュルーリー、ヒュルーリー」苦し紛れに口頭でごまかすうさ子。微妙に間違ってます。
 
そのごまかしに、1人の男が腹を立てました。
 
口笛世界チャンピオン、ジョン3世です。
 
「キサマ、口笛をナメてるな?口だけに!」ジョン3世は笑えないダジャレ名人でもあるのです。
 
その称号が災いして、寒いギャグに手厳しいうさ子にも反感を買いました。
 
「じゃあ、お前おもしろいこと言ってみろよ。もしくは口笛を吹いてみろよ」
 
うさ子はジョンIIIに冷たく言い放ち、口頭笛を吹き続けています。
 
ジョンIIIは常に人の上に立っていたいので、口笛を吹きました。
 
その時です。うさ子はジョンIIIの口にパテを盛って封じ込めてしまいました。
 
「あなおそろしや」ジョンIII何人だよ。
 
5人いました。
 
うち1人は火星人です。
 
あとの4人は故人です。
 
パテ封じを逃れたジョン連中は、総がかりでうさ子をとっちめることに。
 
「イジメかっこ悪い!」急にジョンのひとりが正義漢ぶりだしました。
 
フルボッコの対象が正義漢ジョンに向けられました。1人立ち向かうジョン。
 
正義は悪の前に倒れました。
 
倒れたジョンにこんもりとパテを盛ります。もう、パテでしかありません。
 
固まったパテが逆襲してきました。これはヤバイ。パテジョンだ!!!
 
うさ子はジョンをかばいました。失敗しました。
 
パテジョンの暴走は隣町にまでおよびました。
 
もうすべてパテにしか見えません。
 
うすれゆく意識の中、正義ジョンは最後の力を振り絞って、パテを溶かしだしました。
 
パテドリンクの完成。
 
パテドリンクは10円の叩き売り。売り上げは上々。株価も上場。ジョンはひどい目に遭いました。
 
しかもパテドリンクを飲んだ人が次々に倒れ、ジョンは一気に悪者です。
 
町を歩けばパテドリンクをぶつけられ、「パテばっかりか!!!」とののしられる始末。
 
仕方が無いので全てのパテドリンクを飲み干し、吸収しました。
 
ヒュールリー ヒュールリー 口笛が聞こえます。
 
うさ子の口頭笛です。やっぱり口笛はふけない様子。
 
ジョンがうさ子にパテで作った口型笛をそっと手渡します。
 
2人の間に清々しい風が吹きました。もう、口笛の音色は寂しげではありません。
 
パテのほのかな風味が、いつまでも空へただよい続けました。

T-140

きのこっのっこっのこ、げんきのこ。
 
このこっのっこっのこ、でんきのこ。
 
このきっんっでっこの、このこのこ。
 
これらの三本締めにて盛況のまま終わった「きのこの山VSたけのこの里弁論大会」会場。
 
今年もたけのこ側の勝利でした。
 
きのこ側にいたうさ子は歯軋りを立てています。
 
たけのこ側のももすけくんがうさ子に罵声を浴びせます。
 
しかし、勝利の歓声で罵声は聞こえな~い。
 
うさ子は勝ったくせに罵声を浴びせるももすけくんをむしろ可哀想に思いました。
 
ももすけくんを慈愛に満ちた目でじっと見つめるうさ子。
 
どうやらももすけくんは、うさ子のその視線を敵意と感じ取ったようです。
 
それを知らずか、うさ子はももすけくんの首にぶら下がっていた、
 
チンパンジーのチェルシーちゃんにバナーナを与え始めました。
 
チェルシーちゃんはそのバナーナをももすけくんに与え始めました。
 
バナーナを満面の笑みでほおばるももすけくん。
 
バナーナが満面の笑みでももすけくんを支配し始めています。
 
食べても食べてもバナーナは無くなりません。
 
そしてバナーナは伝説になりました。
 
その伝説の背景には、バナーナに支配されたももすけくんの活躍があってこそ。
 
「こんな所まで範囲かよ!世界史の山本、ありえねーよマジ」
 
「おい、何か言ったか?」振り向くと山本。
 
「今喋った奴、覚悟しろ!!」山本は、喋っていない生徒にうさ子を投げつけました。
 
生徒は、投げられたうさ子を食べました。
 
その生徒にうさ子の耳としっぽと目みたいなものが乗り移りました。
 
新種発見です。
 
たま○っちです。ピコピコー。
 
仕方が無いので飼うことにした山本。親の理解を得るべく自宅へ。
 
しかし、定職に就いているとはいえ、未だに親のスネをかじる山本は発言力ゼロです。
 
裏庭で飼ってみようと思いました。「裏庭で飼育!たままるっち!」
 
毎日ニラを与え、たま○っちはすくすくと育ちました。
 
だんだん緑がかってきましたが気にしません。
 
「ハイ、成長!!」たま○っちから、緑色のうさ子が出来ました。
 
しかし、どんどん体が崩れてゆきます。「まだ、早すぎたんだ」
 
その瞬間、バブルうさ子が誕生!!しぶとく生きていました。
 
そんな日もありますよね。

T-139

ここは江戸。平賀源内の指導のもと、うさ子がからくりの勉強をします。
 
うさ子は2秒で勉強をなげました。
 
すると、2秒で勉強をなげると自動的にうさ子をひっぱたくからくりの目が光りました。
 
ペロカーニュポムン。
 
あたりが光に包まれました。
 
ちょっと生温かいのがイヤでした。
 
生温かいのもそのはず。中肉中背のおっさんたちが出てきたからです。
 
贅肉に浮かび上がる脂汗。ギラギラテカテカ光ってます。
 
うさ子はそのギラギラテカテカしたものに火を放ちました。
 
すさまじい勢いで燃え広がるその様は、まるで夢のようでした。
 
夢でした。
 
白昼夢でした。
 
我に返ったうさ子は、中肉中背のおっさん達に胴上げされてました。
 
セクハラです。
 
怒ったうさ子はデッキブラシでおっさん達を殴りました。おっさん達はとても嬉しそうです。
 
マゾヒスティックです。
 
気分が悪くなったうさ子は、おっさん達をほったらかして街に繰り出すことにしました。
 
手に100円をにぎりしめ、ニコニコと走り出しました。
 
「これでありったけの薬をちょうだい!」うさ子が入った建物はスポーツジムでした。
 
受け付けのお姉さんは面倒くさそうな顔でプロテインを差し出します。
 
うさ子はプロテインを受け付けのお姉さんに飲ませました。
 
お姉さんから妙な音がします。
 
ドドドドド… どうやら食事の時間のようです。
 
うさ子を丸飲みするお姉さん。
 
負けじとお姉さんに食いつくうさ子。
 
きれいな輪になってうごめいています。
 
うさ子はお姉さんを丸飲みに…え?いや、ちょっとまっ…
 
ペロカーニュポムン。
 
合体技です。
 
美しさ5点、テクニック3点、すばやさ6点でした。
 
「ちょ、イマイチじゃん!」小学生はゲーム画面を見て悪態をつきます。
 
「テストプレーのバイトも辛いなァ」小学生はリセットボタンを押そうとしましたが、
 
「ちょっと待ったー!!!」ゲーム会社の社員が止めに入りました。
 
勢い余ってファミコンを蹴っ飛ばしてしまいました。
 
その失敗をバネに社員が作った新作こそ、5000万本のヒットを飛ばす裁判ゲーム「逆転うさ子」なのでした。

T-138

なんとうさ子は見事ざぶとんを10枚ゲットしてしまいました!!
 
路上で。
 
どうしたものかと使い道や持ち運び方を考えてみることにしました。
 
とりあえず一枚一枚ていねいに引き裂いていきました。
 
中から座布団10枚分のワタ(腸)が。
 
そのワタをより合わせて繊維を作り始めたうさ子。いーとーまきまきいーとーまきまき♪
 
その妙技に魅せられて、ヒトがわらわら集まってきました。
 
その中の1人に狙いを定め、ロープのごとく投げました。
 
しかし!ロープは思ったより短く、届きませんでした。かわりにその前にいた
 
座布団のガワを着た社長にささりました。ささりました。
 
そのままつきぬけました。ああ、つきぬけました。
 
「社長イグノアー」という清純派アイドルが生まれたのは、この社長が転生したからです。
 
この社長がロープに巻き込まれた瞬間を見た1人のミミズからの投稿でした。
 
「ハーイ、次はうさ子の新曲、いくわよー!」ラジオのパーソナリティー、うさ子は
 
1曲につき2850円ほど客からせしめようとしています。
 
しかし皆お金を持ち合わせていなかったので、一旦家に帰りました。
 
そこで座布団作りの内職を再開しました。
 
ちくちくちくちくちくちくちくちく全て手作業です。
 
ところが弘法も筆の誤り。針を間違って自分の手に刺してしまいました。
 
その勢いに乗って自分の手に座布団を縫いつけて盾にしました。異様に柔らかいです。
 
もふもふの盾は大きいチビっ子に思いのほか大人気です。とんだサンドバック状態なのです。
 
悔しいので盾で殴ってみました。気持ち良さそうな顔してやがります。
 
今度は盾にうるしを塗って殴ってみました。かぶれとる。
 
子供たちの保護者が怒鳴り込んできました。
 
いかにもそれっぽいメガネのおばさんがリーダーです。
 
「ウチの子を暴力沙汰に関わらせないで!」メガネのつるがガタガタです。
 
話を無視してうさ子は柴田似のおばちゃんのメガネを奪ってへし折りました。
 
おばちゃんは何か悪霊かそんなのにとりつかれていたようで、それが
 
とんでもなく頭に来たうさ子。かつての妙技を使って
 
さらに悪霊を倍増させると、おばちゃんは息を引き取ったのでした…。

T-137

今日のうさ子は家の中をひたすら探し物で走り回っています。
 
ついさっき50メートル走自己新記録を出してしまいました。
 
52秒です。これでも2秒ちぢめたのです。
 
「行こうぜ、ピリオドの彼方へー!」走ることに生きがいを感じ始めました。
 
しかし相手は英語の小論文。ピリオドだらけで苦戦の模様。
 
まるで障害物競走です。実際家の中も汚いのでリアルです。
 
最初の障害は身分の差でした。
 
打ちひしがれるうさ子。ああうさ子、あなたはどうしてうさ子なの?
 
鏡に向かって嘆いていたら、後ろから忍び寄る影が1つ。
 
影そのものでした。うさ子にとりついて実体化しようとしています。
 
飛び掛ってくる影。うさ子は足もとの本を蹴飛ばしました。すると
 
本が壊れました。ショック。気に入ってたのに。
 
なんとかして直したいと思いますが、どうすればいいのか皆目見当がつきません。
 
「これ、ステンレス製だし…。インゴット精製からやるしかないのかしら」
 
そうこうしているうちに出来たのはかわら版。古風だね!
 
瓦のごとく硬いかわら版です。影を打ち返すまでの時間0.3秒!!
 
「お見事ねうさ子…でも残念だけど…そうね…
 
50メートル走が20秒を割らないと立派なうさ子にはなれないわ」
 
うさ子は速く走るために必要な技術を、専門のトレーナーから学び直すことにしました。
 
しかし、月謝が高すぎて払えません。月にうさ子3匹って何だよ…!!
 
逃げ回るうさ子を追いかけるうさ子。自然と足も速くなるってもんです。
 
気づけば追われる側になっていたうさ子。自然と足も速くなるってもんです。
 
よく見ると2人で並んで走っていたうさ子たち。自然と足も二人三脚状態に。
 
見えない紐で足を、いや心を繋ぐうさ子2人。
 
しかし片方のうさ子は「裏切り上等!」とばかりに紐を切断…ッ!!
 
見えないはずの紐を持って逃げるうさ子と追いかけるうさ子。夕陽へ向かっています。
 
ああこのまま2人のうさ子は赤い夕陽に焼かれてしまうのでしょうか。
 
焼かれてしまいました。その熱さでうさ子の家から探し物が出てきました。
 
買い置きしといたチョコレートの中に埋まっていたのは、
 
プロテインでした。おかげで50メートル走のタイムをさらに1秒ちぢめることができたのでした。

T-136

「そういえば知ってるー?どっかの国ではね、インスタント料理をマルチャンって言うらしいわよ」なんて1人でつぶやいて歩いているうさ子がいます。
 
そこの病院の患者さんです。
 
医者が「これは重症だね」と言いました。
 
「うさ子さん、お薬の時間ですよ」歩み寄る看護婦。
 
突き飛ばすうさ子。
 
それを見ていた医者はリズミカルな動きで
 
「きみも、ゆいしょ、ただしい、にんげんなら、私の言うことを、ききなさい」と言いました。
 
「そ、そ、そ、そ、そんなん、言われても、知らないゼ、私は私の生きる道を、進んでいく、だけなのサ」うさ子は答えます。
 
そんな二人を看護婦は、シラーっとした目で眺めています。突き飛ばされたまま。
 
「きっつ…」看護婦は吐き捨てるようにつぶやきました。
 
「私なんでこの病院に入ったんだっけ…」夕暮れの中、たたずむ看護婦の姿は、どこか
 
間違っているところがありました。
 
そこで看護婦は新しい病院を求めて街へ歩き出しました。
 
「私はもっともっともっともーっとすごい病院へ行くのよ」と、うさ子と医者はロケットの如く看護婦の後を追いかけました。
 
そして先行く看護婦は唐突に走り出します。当然、追いかけるうさ子と医者。
 
3人は、光の速さを超えました。
 
うさ子は、空へ。そらと書いて宇宙へ、旅立っていきました。
 
うさ子はまだしも、看護婦と医者の足には乳酸が溜まりきっていたので、これ以上走ることは出来ず、とうとう重力に負けてしまいました。
 
落ちていく看護婦と医者を見ながら、自分の俊足に酔いしれるうさ子でした。
 
そのままうさ子は走り続けて、ついにメロスのもとへ追いつきました。
 
「さあメロス、一緒にセリヌンティウスに殴られに行こうじゃないか」意気投合した2人は、いつの間にか城を越え、荒野へと走り去り、その後2人の消息を知るものはいませんでした。

T-135

「好きなように生きればいいじゃないか」そう高橋先生が言った先には、うさ子が1人。
 
うさ子が1人たたずんでいました。そう、高橋先生は帰らぬ人となっていたのです。
 
悲しみのあまりうさ子は、高橋先生に化けてみることにしました。
 
とりあえず、内面からモノマネしても意味が無いので外面からやってみることにしました。まずはチョンマゲ。
 
そして忘れてはならないのが武将ひげ。
 
そしてネグリジェ。
 
そして水玉の靴下を履いています。
 
「お客様、お客様。ずいぶん長いこと試着室に入っておられますが大丈夫ですか?」
 
「んー無理」
 
高橋先生に化けるのを諦めたうさ子は、自分が先生になることにしました。
 
とりあえず小学校の先生から始めてみることにしました。
 
「さあみんな席について」しかし誰もいませんでした。
 
休日に学校に来てしまったうさ子は、また物思いにふけってしまいました。
 
へっくしょん。

T-134

「ミンナガ カエッテクル」牢獄の中で1人体育座りでつぶやいたうさ子。
 
「オムカエニ キタワヨ」迎えに来た人々は、なんか半透明です。
 
「よっしゃ!いっちょやってみっか!」ステキな笑顔 with ウインクで昇天にレッツ☆チャレンジするうさ子。
 
でも、できたのは脱皮だけでした。
 
「ヨクキタナ、ウサコ。ライフヲ マンタンニシテアゲヨウ」コナミマンが来て皮を着せてあげました。
 
「剥いたのに何かぶせてんのよ!」二度手間をこうむるハメになりました。
 
一度は脱皮できたのに…なんということでしょう!脱皮ができません。
 
「マッテラレン。サラバ」迎えに来たコナミマンは帰ろうとしました。
 
半透明の人が乗り移ったまま。
 
飛び立つ直前、コナミマンは失速し陸に墜落。ぐったりしています。
 
「目がうつろですッ!」かけつけたレスキュー隊員はこれを重く見て、
 
目潰し攻撃をしました。-10ポインツです。
 
うさPがハリセン片手に割り込んできましたよ。
 
「お前たちはダメだ!!」レスキュー隊員にダメ出しです。「毎日毎日人助けばっかりか!!」
 
言いながらうさ子がレスキュー隊員の頭をハリセンではたいていきます。すると
 
キュンと赤い実が弾けたのに気づきました。お相手は隊長のゴリスン=シュブクロ。
 
ゴリスンはうさ子に救命道具一式を渡し、告白しました。
 
「コロシタイ☆ほど☆ラヴユー!!~ハリセンラプソディー~!!!」
 
しかしうさ子にはその気が無かったので、救命道具の中に入っていたばんそうこうを
 
ゴリスンの口に×の字で貼り付け、スタスタと歩いていきました。
 
ゴリスンたんへのイメチェンに成功したゴリスンは、イメージを確固たるものにするため、
 
修行を始めました。イメチェンの師、うさ子仙人はこう言いました。
 
「無理」
 
それを聞いてゴリスンは、「あ、ツンデレなんだな」と思いました。
 
うさ子仙人は「無理…無理…無理…」とつぶやきながら舞台のそでへと引っ込みました。
 
「ツン分が足りない…ツンツンツンツンツンソン…」Xmasシーズンはすぐそこに。
 
うさ子仙人は次第に溶けてゆきました。
 
デレデレと音をたてて溶けてゆきました。
 
そして山から川、川から海へと流れ、完全に気化したゴリスンは
 
世界を見守る自然界の風となって、今もどこかの森で吹き抜けています。-完-

T-133

「こんなメシが食えるかァーッ!!」今日も聞こえる怒鳴り声。ここは
 
ろうごく。キレている場合ではありません。ていうかキレる立場にありません。
 
「うるさいぞ!静かにしてろ!」「おじいちゃん!それはしびんじゃなくてペットボトル!」
 
ペットボトルをクシャクシャにして食べようとするおじいちゃん。止める娘。そして孫。
 
それを見てがっかりしたうさ子は涙を流しました。おじいちゃんは流れました。
 
「そんなろうごくに体験入獄してみませんか?」そんなCM。
 
その出来を見てスポンサーは大いにガッカリしました。
 
「もう少し、シックな方がいいな…」スポンサーの要求を取り入れた結果、おじいちゃんの
 
入れ歯装着が決定しました。しかも固定していないのでフガフガです。
 
「しょうがない!TAKE3608!スタートゥ!!」監督のこの一声でついにうさ子はキレました。
 
「こんなメシが食えるかァーッ!!」
 
「うるさいぞ!静かにしてろ!」「おじいちゃん!それはペットボトルじゃなくてしびん!」
 
フガフガにペットボトルしておじいちゃんを食べる。孫(そん)は止めるも娘ができたァー!
 
「ストーップ!!ストップストップ!!意味わかんないよ、何ソレ」監督キレ気味。
 
「今回のコンセプトは『もののけ』なんだからさァ~」監督もマジ意味わかりません。
 
「しょうがない!TAKE3609(タケミロレク)ゴール!!」収拾つきませんよ監督。
 
でもスポンサーはOK。むしろ泣いてます。
 
「コレ、キタ…。革命じゃん」スポンサーは混沌(カオス)がお好きっ☆
 
オンもオフも録画していたスポンサー。全て繋げると、なんと3分の巨大CM。枠が取れません。
 
仕方が無いので社内で流すことにしました。意味がありません。
 
スポンサーはギャランティーを払ってくれるのでしょうか?
 
…と不安に思っていた一同の所へ、スポンサーが現れて、酒ブタをどっさりくれました。
 
たとえスポンサーの会社の名産品をギャラとしてもらったとしても、新しい靴は買えません。
 
スポンサーは満面の笑みで「次もよろしく頼むよ~!」とのたまいました。
 
「えー?」うさ子は困りました。今回で終わりにしたいうさ子は
 
「だがこボっ」噛みました。
 
そのスキにスポンサーは得意の妖術で
 
現実から目をそらして本日18回目の日参サイト巡回。
 
「なんか面白いサイトねーかなー」次の体験サイトを検索。
 
タカシ君が5年に渡って行き続けたお気に入りサイトのお話でした。めでたしめでたし。

ユーティリティ

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