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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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2009年01月の記事は以下のとおりです。

T-155

暴れまくる駄々っ子がいました。うさ子です。
 
うさ子 イズ チャイルドです。
 
チャイルド イズ うさ子です。
 
私 は ロリコンです。
 
ひとしきり暴れまくったうさ子は、死にそうなほど笑っています。
 
うさ子 イズ 大爆笑です。
 
それでも駄々っ子のお母さんは、子供に物を買ってあげませんでした。それは、
 
大人用の熱を冷ますシートだったからです。チャイルドが使うと、溶けます。
 
シート イズ クールダウンです。
 
溶けた子供は世界に多数存在しています。それをテレビで見て知ったうさ子は、
 
非営利団体『世界熱を冷ますシート子供に与えない協会』を設立。
 
世界にその訴えが届きました。ボーダーレスです。
 
訴えが届いたことにより、溶けた子供の体が固まりました。全員おっさんになって。
 
見事、熱を冷ますシートを貼る権利が生じましたが、子供は、もう、固まっているのでした。
 
熱を冷ますシートを貼られた、子供だったおっさんたちは、故郷の海に浮かんでいますよ。
 
テトラポッド状になって。
 
この事態を重く見た国連は、少子化対策の先駆けとして
 
子供フィギュアを発売しました。
 
おっさんを経てテトラポッドに変形するフィギュアなのですが、変形すると元に戻らない不具合がありました。
 
しかし不思議とクレームはありませんでした。近々洪水が起きることを知っていた人々が買いに走ったのです。
 
…ほどなく、洪水は起きました。中には変形させるのを忘れて、子供のまま流されたフィギュアもあります。
 
有明の海苔漁を営む人びとからは、うれしい悲鳴が聞こえます。
 
「ちっちゃいのもえー!!」一部のマニアも血の涙が出るほど喜んでいます。
 
ちっちゃいのは流されてます。ていうか変形すると実物大ってありえなくね?
 
質量保存はどこ吹く風。トランスフォーマー顔負けのご都合主義です。
 
ご都合主義に乗じて、なんだかんだでみんな死んでしまいました。
 
屍が異臭を放つので、これも大問題。
 
あまりのグロさにうさ子はゲップをしました。世界に光が射しました。
 
もはや、うさ子 イズ ゴッドです。
 
そして、オール ゴッド ノウズなのです。未完。

T-154

「今夜のおかずは何にしようかしら」新妻うさ子がつぶやきます。
 
散々迷った挙句、自分がおかずになることにしました。
 
夫はいないので、食べてくれる人はいません。最近ではそれも受け入れています。
 
とりあえず自分の耳をムシャリ。うん、悪くはありません。
 
足も少しかじってみます。独特の臭味がありますが、食べられないほどではないです。
 
しっぽは…あれ、しっぽはもともとありませんでした。あれ?
 
しっぽが だんだん 生えて くるよ? うそだよ?
 
しっぽの行方がわかりません。神経つながってるのに。
 
…もしかしたら、あ、土に埋まってます。…これどこに行ってんだろう。
 
ひとまず地中深く探してみようと思いました。頭を地面に突っ込みます。
 
みるみるうちに丸ごと土の下にもぐるうさ子。おかしいなあ。
 
土はうさ子の栄養をどんどん吸っていきます。
 
でも、そこには何も生えません。妙。
 
結局吸われ損のうさ子。うすーくなってしまいました。
 
しかし、土と同化することに成功し、地面より下が空中のように見えてきます。
 
地底人うさ子の誕生ですか?
 
いいえ、それはボブです。
 
「見ることしか許されないのね…」初めはストレスがたまりましたが、悟りました。
 
私は、ボブなのだと。
 
中東のほうから大きな飛行機の影が視界に入り、やがて丸いものが落ちてきました。
 
正露丸です。
 
直径5メートルあるので、2ミリしかないうさ子には食べ切れません。
 
異臭騒ぎは中東におさまらずユーラシア全土を覆ったので、国連が動きました。
 
「一体どうした!何があった!」「はい、巨大な球体が落ちてきまして…。
 
吐き気がおさまるなどの報告もあり、全力で調査中です」
 
そんな会話を繰り広げる地底人うさ子ことボブ。現実逃避です。
 
「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!」うさ子ことボブは目からビームを出しながらうろたえます。
 
フリでした。なんとなく空気的に慌てた方がああわあわわ。
 
…とうろたえるフリをして2時間、状況がまったく改善しないので、仕方なくうさ子は
 
夕飯をカレーにすることに決め、テレビを見ながら夕餉を楽しむのでした。

T-153

あれから五年…。小学生になった少年は、世界中のうさ子を狩る旅に出ていた。
 
右手に銃、心に花束。
 
唇に火の酒、背中に人生を。
 
がらあきの左手を埋めるべく、少年は街へ向かった。
 
少年は左利きであり、左手はもっとも重要であった。
 
街へ向かう途中、瓦礫に埋もれたうさ子を見つけるや否や、少年は即座に狩る体勢に入る。
 
左手はナイフのようにヒュンヒュンと風を切る。もはや左手そのものが武器だ。
 
右手の銃はショックガン。殺傷力は皆無だが、少年の愛銃だった。
 
少年はおもむろに銃を構えると、それでうさ子をガッツンガッツン殴りつける。
 
うさ子の眉間はズタズタで、鬼のような形相と化していた。
 
少年はその顔を、得意のメイクアップ術でおてもやんに仕立て上げる。
 
もはや左手そのものがメイクアーティストだ。うさ子はうっとりしながら散るのだった。
 
「ふ、またつまらないものを…」少年の決め台詞が荒野に響く。
 
しかし、おてもやんは死んではいなかった。おてもやんは少年の背後に忍び寄ると、
 
首を、折った。
 
しかし、折れなかった。優良企業の『首を固定クン』のおかげである。
 
おてもやんを振り切った少年は『首を固定クン』を開発した会社に感謝した。しかし社名が思い出せない。
 
わだかまりを残したまま街に着き、教会へ入る少年は、
 
ふと気がついた。「もしかして、固定しているだけで実際は折れているのではないか」と。
 
それはもちろん杞憂だったが、不安はぬぐえなかった。
 
少年はおそるおそる『首を固定クン』を外した。 折 れ て た …。
 
外した『首を固定クン』ごと、すっぽ抜けたのだ。
 
そのすっぽ抜けた首が教会の彫像と一体化し、何事も無かったかのように歩き去っていった。
 
一方その頃、おてもやんことうさ子は、顔を元に戻す旅に出ていた。
 
伝説の外科医。その噂を頼りに、旅は続く。
 
ふと見ると、すすけたおっさんが「やあ!」とうさ子に声をかけ、うさ子も「やあ」と返した。外科医だった。
 
そのまますれ違い、はたと気づいて振り返る。二度見、三度見、当たり前。
 
外科医の、あまりのオーラの無さにさらに四度見。気づくわけが無い。
 
そんな外科医は、うさ子の背後に忍び寄ると、
 
雨が降る夜、暗い診察室の、ああ、窓に!窓に!

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