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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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2014年09月の記事は以下のとおりです。

T-225

今日はとても良い天気です。うさ子は布団に乗って空の散歩をしていました。

そこへ暴れ飛行機が現れ、うさ子にパンを買いに行けと言いました。

「滅びよ」うさ子が念じると、飛行機は木っ端微塵になりました。

因果応報、布団も木っ端微塵になりました。

布団に頼っちゃダメ…!自分の足で歩くの!普通に徒歩で移動することにしました。

ツーステップで軽やかに歩いていると、中二病を患っている男子がついてきました。

面妖な姿のうさ子を見て、中二病男子の妄想が爆発しました。

しかしそこは男子。心に秘めて通り過ぎます。

おや?男子が何か落としたようですよ?「ちょっと!指ぬき手袋落としたわよ!」

男子は顔を赤らめ、手袋をひったくっていきました。

うさ子が念じると、無礼な(思春期な)男子は蒸発しました。

しかしそこはうさ子。気体となった男子をしっかりキャッチ。

キャッチし、手ごねして、コロッケを作りました。

山原雄海という、自称グルメが「キャベツはどうした!」と怒り狂います。

「何かを添えなくても充分おいしいのがホンモノよ?」うさ子は

手からソースを噴射しました。こうかはばつぐんだ!

自称グルメ(52歳無職)の目に直撃したため、光を失うことになりました。サツバツ!

ただの散歩が殺伐とした戦いになるのはいつものことではあるのですが

そんなことは知ったことではありません。

でも、事実、そうなのです。ここにある、今が現実(リアル)なのです。

「今日はとても良い天気だというのに、私には嵐と変わらないわ」アンニュイなことを

叫びながらおじさんの残り僅かな毛をちぎっては食べちぎっては

油でかき揚げにしていきます。おじさんの頭皮はもはやペンペン草の1本も生えていません。

毛の代わりに手を植えてもみますが、メデューサよろしく邪魔なだけでした。

手がいやらしい手つきでうさ子においでおいでをしています。

「気持ち悪っ!!!」ドン引きを通り越して正気でいられなくなりました。

耳でおじさんの頭をなでるようにしてスパスパと手を切り落とします。

その切られた手は姿を変え、掛け布団になりましたよ。

人肉布団…。なんとかして、この、この世にあってはいけないおぞましい何かを消さなくては。

耳で布団をスパスパと細切れにしてみました。

うさ子が息を吹きかけると、たくさんのハートが生まれ

愛として降り注ぎ、世界を満たしました。表面張力ギリギリです。

うさ子はそれを布団袋に詰め、上に寝そべります。

その夜うさ子は百くすぐりの刑を受ける夢を見たのでした。

T-224

うさ子は初めてのフライトに緊張しています。

「大丈夫かしら、これ…というかヤバイわ絶対ヤバイ」

離陸する直前、飛行機はもう動き出しているのに、窓の外には煙が立っています。

パイロットとして初のフライトだというのに、このままでは大惨事です。

こんなのは嫌だ!うさ子が床に転がったその時です。

手のひらに乗るほど小さいサイズのオッサン作業員(22~58歳)が一斉に機長室から出てきました。

そしてあっという間に乗客を避難させました。ひとり床に転がるうさ子。

ホッとしたうさ子は、そのまま深い眠りについてしまいました。

CAの「お客様!」という声で大変不愉快な目覚めをもたらされました。うさ子マジ切れ。

ものすごい歯ぎしりをします。二度寝です。

「あと5分だけ…!」自らに呪いをかけました。うさ子は5分では起きないでしょう。

うさ子はその時、夢を見ていました。とてもきれいな風車小屋の前でおじいさんとたかしがスクワットをしている夢です。

なんて美しい夢のような光景なのでしょう。やがておじいさんとたかしは軽やかに踊り始めました。

フォークダンスを踊っていた2人はうさ子に目配せをしました。

しかしうさ子は目を伏せ、視線をかわします。

行き場を失った視線はひたすらに直進し、やがて

明治のチョコ工場生産ラインに紛れ込みました。

板チョコをキレイに割りながら進む視線は

やがて色がつき鮮やかになり、うさ子も鮮やかな青になりました。

ラインにM&M'Sが紛れ込むやいなや、内部告発者が新聞社にタレこみました。

そのあたりで

飛行機が落ちました。

うさ子はショックのあまりチョコをモリモリ食べました。うまい!これはうまい!

しかしそこはかとなく渋い?

ひょっとして、ロマンスグレーのナイスミドルに大ウケ?

ナイスミドル達は目をギラギラさせてうさ子に押し寄せました。

頼りがいのある上司、物静かなお父さん、チョイ悪な金髪のオッサンとよりどりみどりです。

1ダース525円(税込)で出荷しました。

おっさんがたくさん買っていきました。

チョコがバカ売れする店をよそに、墜落事故の現場は犠牲者こそいないものの、えらいことです。

四季を無視して花が満開。

うさ子も手に花をたくさん咲かせました。

おじさんとたかしはそれをうっとりと眺めるのでした。

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