- 2009/02/15
- テキスト
T-177
「なんでグリンピースは緑色なのおお!!??」うさ子は叫んでいます。
しかし独房の中では誰もその問いに答えてくれません。
看守があからさまな舌打ちをします。
「その舌ちょん切ってタン塩にして食ってやるわァ!!」怒り狂ったうさ子は
看守の舌を焼いておいしくいただきました。うさ子はどちらかというと
ウニみてえな味です。看守は絶命しました。異臭騒ぎでムショは大混乱です。
窓という窓を開けたので、風通しだけ一気に良くなりました。
そして囚人たちはみるみる脱獄していきます。
囚人という名の異臭が無くなったので、牢獄の中はさわやかになりました。
気分一新したところで、再びグリンピースの色について考えるうさ子。
ピンク色のグリンピース、ピンピースを作ることを思いついたうさ子は早速
自分の体組織をちぎって丸め始めました。その数2000個。
あまりの単純作業に、うさ子の心は限界をむかえていました。
そこで、バレないようにピンピースをつまみ食いしました。しょっぱいうさ子の味がします。
その味で気がつきました。自分だけ脱獄しそこねていることに。
ピンピース開発により、用事の済んだうさ子は新しく商売を始め、
株式会社ピンピースを設立。
しょっぱいその味が塩に取って代わる調味料として、バカにバカ売れしました。
しかし原材料である自分の体組織がもうありません。
背に腹は代えられないうさ子。仕方なく偽装に手を染めました。
グリンピースをピンク色にするべく、土に桜でんぶを撒いたのです。
…功を奏したのか、新しいうさ子がにょきにょきにょきにょき…。
とうとう調味料のシェアで敵になるのは、はかたの塩だけになりました。
ピンクうさ子達をけしかけて、はかたの塩本社をつぶしにかかったうさ子。
しかし全員、入口の盛り塩を見て死んでしまいました。
本社入口に大量の死がいを盛られ、はかたの塩社長はヘコみました。
大きな損害を負いつつも、はかたの社長をヘコませることに成功したうさ子。
ありったけの塩とをピンピースをかき集めて、探し物を探しに行きました。
見つけにくいものでしょう、もちろん。
カバンの中も机の中も探したけれど見つからないんですもの。
しかしまだまだ探す気でした。それより僕と踊りませんでした。
ていうか何を探してんだか忘れてました。「ああそうそう、グリンピースが緑色な理由だったわね」
足元に落ちているグリンピースを拾い、言いました。「緑って、目に優しいもんネ」