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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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2008年08月の記事は以下のとおりです。

T-030

暗い密室から、この世のものではないうめき声が聞こえます。うさ子です。
 
そのうさ子は生まれたばかりでした。リトル小さいです。
 
うさ子は何か形のはっきりしないものを押しています。
 
形のはっきりしないそれは、うさ子にテレパシーで語りかけます。「…楽しいか?」
 
「おとっつぁん、それは言わない約束でしょ」うさ子はけだるく答えます。
 
「そうか、それならいいのだが…」とテレパシーは語尾をにごします。
 
「だがな、うさ子。お前はこれからは旅立たねばならん。なぜならお前は…
 
選ばれし者、そして呼ばれざるうさ子だからだ!!」
 
「ええっ!?私はいずこへかけださなきゃいけないの?!」うさ子は嘆きます。
 
「西じゃ!西へ向かうのじゃ!さすれば…グフッ」「え!?西には何があるの!?おじいちゃーーーん!!」
 
こうしてうさ子は、おじいちゃんの遺志をひきつぎ、時速30kで勢力を強めながら西北西へ向かいました。
 
「でも、向かってどうするの?」とりあえず走ってますけど。
 
何も考えずに走っていたら、うさ子は地球を半周していました。
 
半周走ったところでうさ子が弱っていきました。エネルギー切れです。「しまった!充電しとくんだったWA!!」
 
そこへナイスタイミングでコンセントマン2世がやってきました。
 
「アァ!!充電させてぇ!たとえ刺し違えてもぉーーーー!!」うさ子は最後の力で駆け寄りました。
 
しかしヒラリとかわすコンセントマン2世。「ただでは、やれんな」
 
が、うさ子はすでに電気を5/6ほどすいとっていました。「うわ!営業妨害だっ!」
 
「ふははははっ、とりあえずこれで、カンベンしてやるさーっ」と走り去っていきました。
 
コンセントマン2世は最後の力を振り絞って、必殺技を使いました。「瞬間移動(テレポート)」
 
するとどうでしょう!お約束ですがコンセントマン2世はうさ子の中へ移動しました。むしろ異動です。
 
うさ子は急にお腹がいっぱいになったので満足げです。「充電完了♡」
 
「さーて、おなかも一杯になったし、ちょっと寝よっと」一呼吸で眠りにつくうさ子。
 
ですがおなかがいっぱいになってすぐ寝てしまったので、体が牛になってしまいました。
 
おなかのコンセントマン2世をはんすうしながら、うさ子は起きあがりました。「よく寝たわモー」
 
しかし、うさ子は体が牛になったことに気が付きません。
 
そんな時、近くの牧場にいた牛たちがモーモー言いながらうさ子の周りに集まりだしました。
 
どうやら牛うさ子に求婚しているようです。牛うさ子は牛たちに胴上げされました。
 
と思いきや、闘牛の練習です。うさ子の体はツノで穴だらけです。
 
「穴だらけで力が出ないよー、誰かアンパンくれー!!」うさ子は力なく叫びました。
 
「あーい」けだるい感じのパン屋と助手と犬が現れました。「これ。はい」と言って、
 
牛うさ子はアンパンを食べると思いきや、牛うさ子はアンパンと入れ替わりました。
 
仕事は終わった、とばかりにパン屋と助手と牛は、入れ替わった牛うさ子の顔を持って帰りました。
 
「親方!このパン(顔)はどうしましょう?」「うーむ、今日のコロの夕食にしようか」「ワン(喜)」
 
港町のパン屋で『うさ子パン』が一大ブームを巻き起こしたのはその5年後のお話です。

T-029

あの日あの時あの場所に、ヒトリのうさ子が誕生しました。
 
うさ子は地面に埋まっていました。うさ子は土から生えたようです。
 
それもそのはず、3日前に寂しがり屋の黄色うさ子がひそかにあの場所に種をまいたからです。
 
そしてお節介な緑うさ子が、昼夜問わずに水をかけ続けたからです。
 
しかし観察当番の黒うさ子がサボっていたため、生まれたてのうさ子が今どこにいるのか
 
を知っているのは、几帳面な水色うさ子だけでした。
 
水色うさ子は「なんとなく」な気持ちで生まれたてのうさ子に植毛していました。
 
すると植毛した毛はあっという間に2メートル38センチ伸びました。一本だけ。
 
それもそのはず、水色うさ子は生まれたてうさ子の他にもあらゆるうさ子に植毛していたのです。一本ずつ。
 
水色うさ子の趣味は植毛日記をつけることで、全32巻のロングベストセラーになっています。
 
しかも、「水色うさ子の植毛日記」はいまだに執筆続行中です。
 
すると赤頭巾ちゃんが「水色うさ子の植毛日記」を抱えてマッハ的に走ってきました。
 
そして「サインを!」と叫びながら、編集者と書かれた腕章を見せつつ去っていきました。
 
その走り去ったあとには、白いハンカチが点点と落ちていました。
 
水色うさ子は生まれたてのうさ子を連れてハンカチを辿って行きました。
 
水色うさ子はうさ子を連れてハンカチを辿りながらパンクズを捨てていきました。
 
そして、寂しがり屋の黄色うさ子は、そのパンクズを辿って2人の後についていきました。
 
しかし、そのパンクズはすべて腹をすかせたキュートなうさ子が食べていました。
 
困った黄色うさ子は、とりあえずキュートなうさ子を飲み込みました。
 
その時です。黄色うさ子はたちまちキュートどころかセクシーになってしまいました。これが世に言う「峰うさ子」です。
 
黄色(峰)うさ子はパンクズを辿り、ついに水色うさ子達に追いつきました。
 
そしてなんと黄色(峰)うさ子は生まれたてうさ子を賭けて水色うさ子に決闘を挑んだのです。
 
「水色うさ子!あたしと卓球勝負なさい!生まれたてうさ子を賭けて!」「やだ」水色うさ子はあっさり断りました。
 
「なんですと~!?」と叫びつつも華麗な天井サーブを黄色うさ子は放ちました。
 
水色うさ子は華やかにそして美しく、レシーブを決めました。
 
黄色うさ子は軽やかにまろやかにレシーブをかわしカレーを作っていきます。
 
生まれたてのうさ子はそのカレーを食べています。隠し味に黄色うさ子の耳をいれました。
 
「まだまだいっぱいあるからね~。」黄色うさ子は生まれたてうさ子にいいました。独り寂しそうな水色うさ子です。
 
「私は卓球勝負にもカレーにすら負けてしまったは…」水色うさ子は黄色うさ子に確かな敗北を感じました。
 
「畜生、畜生ッ!!」電柱に何度も蹴りを入れる水色うさ子。それを見て
 
「うさ子丼はいかがかな?」声をかけたのはかの有名なクッキングマスターです。
 
クッキングマスターは「召し上がれ!」といって無理矢理水色うさ子の口に押し込めました。「ほどよくまずいわ!」水色うさ子は口の中にうさ子丼をほおばりながら言いました。
 
「クッキングマスター。このどんぶりの具はいったい何なの?」と水色うさ子が尋ねると…
 
クッキングマスターは「ジョミリュンでございます、マダム。」と紳士な口調で答えました。
 
「ジョミリュン!それを知ってるおぬし、うさ子丼の秘伝レシピ所持者か!?」水色うさ子は驚愕しました。
 
「フッ。だからどうだというのだ。」マスターの化けの皮が剥がれて落ちました。
 
するとどうでしょう。マスターの化けの皮は見事な花を咲かせました。その花はジョミリュンのモトだったのです。
 
皮が剥がれたマスターの素顔を見て、水色うさ子は驚きました。「お父様!?」
 
「うさ子よ…立派に育ったな…」「お父様…いいえ、チチン…」マスターと水色うさ子は輝く夕陽の中、感動しながら夕陽の中へとゆっくり消えてゆきました。
 
残された黄色うさ子は、勝ち取った生まれたてうさ子と共に、マスター達とは反対の方向へと歩んでいくのでした。

T-028

とあるダンジョンの最深部に、黄金色に光るランプがありました。
 
それを見つけたうさ子、まけじと自分も黄金色に光ります。
 
するとランプは「甘い!!それは黄金色ではなく金色だ!?」と叫び、
 
さらに発色しました。あまりのまぶしさに自分もタジタジです。
 
まぶしすぎるせいか、うさ子の目の中に星ができました。乙女うさ子の誕生です。
 
「オーホホホホ!!それでは全国大会には出られなくってよ!?」その上キャラ的にもアレです。
 
「どれだよ!」ランプはツッコみますが、乙女うさ子はスルリと聞き流します。
 
「そんな事はどうでもいいのよ。アナタ、私をここからお出し!」お蝶うさ子は言いました。
 
うさ子は実は鳥カゴの中にいたのです。ランプが『コレクションNo.1』と書いたカードを
 
自分につけ「アイムチャンピョーン」と宣言。しかしうさ子はスルリと聞き流します。
 
そしてスルリと鳥カゴから、さらにダンジョンから抜けました。ランプは
 
「まて!外はキケンだ!」と叫びました。が、その直後に落盤。ランプはゴミになりました。
 
うさ子は身を挺して助けてくれたその元ランプをかかえ、空
 
中を旋回しました。初めて空を飛んだランプは感激のあまり
 
嵐のような号泣を展開。その嵐は今では伊勢湾台風と呼ばれています。
 
しかしそれを襲名しようとする者が現れました。うさ子です。
 
「涙で私に勝てるものか!」うさ子は涙を大量に流しました。耳から。
 
耳から手へ、手から足へ。その光景はまるで水芸のようでした。
 
「Oh!!ブラボー!!」拍手かっさい。気づくとそこはステージの上
 
の何やら怪しいハコの中。「ハコの中身はなんでしょねー」「うーん、肉?」「ブッブー、正解は
 
5年後に!!」客席はブーイングの嵐。嵐と聞いてランプがよみがえりました。
 
「SoSoイイコトなんてなーい、方向オンチの」情熱LIVEの開催です。
 
「おだまり!!」はじまったばかりのライブに邪魔者が。もちろんうさ子さんです。
 
「歌ならあなたに任せなさい!!」まったく意味不明なうさ子。それもそのはず、うさ子は
 
水芸のやりすぎでひからびていたのです。当然、脳とかもです。
 
「大変だ!!審判、タイム!!」ラグビー部のマネージャーがヤカンを持ってかけつけました。
 
と思いきや、そのヤカンはなんとランプの生き別れた兄でした!!
 
「に、兄さん!!ひどいや兄さん!!」金属音を鳴らして抱き合う2人。
 
そんな2人をかかえ、今回の冒険を終えたうさ子は冒険者ギルドへ向かったのでした。

T-027

朝、起きたらうさ子のお腹が膨らんでいました。
 
うさ子に産卵期が来たのです。その印に、だんだんうさ子が緑色に染まっていきます。
 
かなりアブナイため、うさ子は卵を生みました。卵は手足の生えた状態で誕生しました。
 
さっそく観察日記です。おや、七色に光っていますよ。将来有望ですね。
 
七色といっても、白、黒、ふかみどり、パステルピンク、エンジ、茶褐色、信号の青色です。
 
しかもなんだかまだらもようです。
 
うさ子は観察日記に卵の絵を描くべく、和紙と花のしぼり汁を探し始めました。
 
というか、うさ子の頭のくぼみに花の汁がたまってたのを思い出しました。卵が。
 
花の汁を使って絵をかいたのですが、卵が見ても明らかに下手でした。
 
「2点だな」卵の辛口批評にうさ子は大変衝撃をうけました。花の汁がこぼれんばかりに。
 
育児ノイローゼだったうさ子は怒って卵をたたきわろうと、オノ…のかわりに味つけのりを持ってきました。
 
そしてその味つけのりを花汁に浸し、イイ感じにしみこませました。
 
味つけのりを卵の上にのせて、うさ子はナイフとフォークを持ちました。--が、その時…
 
グニャリ。なんと!!うさ子の腹に穴が開きました。どうやらこのナイフとフォークはうさ子的に
 
勝手に心を持って飛んでいく「憑かれフォーク」と「逝かれナイフ」なのです。
 
うさ子の心を持っていったフォークとナイフ。しかしそれをうさ子は平然とおいかけます。
 
「待って~幸せの青い鳥~~」うさ子は楽しそうに、さらに必死です。
 
そして泣いています。おまけに踊っています。その素晴らしさにフォークとナイフは
 
卵の方に動きました。「私よりもその丸っこい卵の方がいいってか?」
 
フォークとナイフは「大好物ですもの。うさ子ごときが、調子こいてんじゃないわよ」といじわるに言いま
 
わし、心の中では「フッ、本当のことなんて言えるわけないじゃない」と思っていました。
 
いじらしいフォークとナイフ。そう、ホントはうさ子の事が好きなのです。でも言えない、このキモチ。
 
フォークとナイフは気持ちを伝えようと手紙を書きました。が、うさ子は読まずに焼きました。
 
「食べてよ!!むしろ食べてよ手紙!!」フォークとナイフはハモり叫びました。
 
「手紙なんかじゃいや!!あなたの声でその気持ちを聞かせてェ~!!」
 
「ア・イ・シ・テ・ル」うさ子は悟りました。愛というものを。生命のシンピを。
 
そして一体となるべく、うさ子は2人を食べました。お味は?「ん?なんか十円くさい。」ああ、うさ子の愛の味。
Fin

T-026

うさ子は寝不足で悩んでいます。これではお肌に良ろしくありません。
 
そこで地元でも有名な医者へ相談しに行きました。
 
でも行った先は普通の一軒家。無免の医者の家でした。
 
医者の家は玄関が開かないので、えんとつから入りました。
 
煙突から入って最初の部屋が診察室でした。うさ子は医者に事の次第を話しました。
 
「つまりこういうことか」医者はヒゲをなでながら言います。「ススだらけで困ると」
 
「そうなのよー。あたし困っちゃってェー」と医者のえんぴつで鼻をほじり、うさ子は言いました。
 
「ワシのエンピツを…!フッ、仕方がない。手練れのキミには特別治療をしてあげよう」
 
そう言いながら医者は奥の部屋からカッターナイフを持って来ました。
 
「なっ何をするの!いけないわ、さとしさん!」うさ子は医者をはりたおしました。えんぴつで。
 
どことなく投げたえんぴつは、倒れる医者の頭頂部の後ろの壁につきささりました。
 
…と思いきや、はねかえってきてうさ子の鼻につきささりました。
 
えんぴつはうさ子を貫通しています。イッツイリュージョンです。
 
偶然とはいえイリュージョンを成功させたうさ子。そのままシルクハットを取り出しました。
 
「レディースあんどじぇんとるめ~~ん!!」うさ子はノリx2です。
 
「この帽子の中からハトが出てきますよ~」と呪文を言うと、帽子が消えました。
 
その直後、ハトがとなりの部屋から一直線にうさ子目がけて滑空してきて、
 
まあ大変。うさ子は目からビームを出してハトを消しました。
 
「イッツ・イリュージョーン!」医者は焼いたハトのようなモノを食べながら叫びました。
 
医者がカンゲキして「ラーラーラーラララーララーラーラー(ケンタの歌)」を歌うと、白ひげがもっさりと。
 
「次はこのおっさんを消してみましょう!!」うさ子は医者のひげをつかみました。
 
うさ子のイリュージョンで医者…のひげが消え、うさ子にピンクのひげが生えました。
 
ひげが生えたのと同時にたてがみも生えました。尻尾もふさふさの毛で覆われました。
 
「まあ♡これならお肌の心配も要らないかしら?」うさ子はうきうきしてます。
 
あまりのうきうき加減にうさ子は自分に生えた毛を根こそぎ抜いてしまいました。
 
「キャー、イタキモチイイ!」毛を抜くカイカンにハマったうさ子。医者の毛という毛をブチリ。
 
「あ~~い~~わ~~~」医者は毛を抜かれるカイカンを覚えたようです。
 
抜く毛がなくなったふたりは毛を求めて街へ…と思ったら山に行きました。
 
そこで、毛がもじゃもじゃ生えた木を見つけ、毛を抜くカイカンを教えることにしました。
 
ところが木は聞く耳もたず。2人はあきらめて毛を生やす手段を考え
 
ませんでした。と、いうより当初の目的を思い出したうさ子はもう1回事の次第を話しました。
 
「眠い。」「はい。」「薬。」「はい。」うさ子は大量のなまこを手に医者の家を後にしました。
 
「ふう~、これでお肌の問題も解決ネ♪78364(なやみむよう)!!」うさ子は家に帰りました。
 
「って飲むのは食前食間食後いつかしら」うさ子はなまこを全て食べる前に飲みました。
 
こうして、うさ子の腹の中で飼うペットが増え、うさ子の安眠はさらに妨害されたのでした。

T-025

ある森の奥。「七色うさ子」と書かれたカンバンの立つこの小屋に、うさ子は住んでいます。
 
七色といっても七人いるワケではありません。1人でレインボーです。目によくありません。
 
うさ子本人の目にもよくありません。そこで作戦をたてました。それは…
 
赤、オレンジ、黄、黄緑、緑、青、紫の7人に分裂するというものでした。
 
うさ子は自分を遠心分離機にかけて分裂しようとしました。
 
材料は小麦粉300gに黒うさ子の涙1滴です。1滴=300ウサロマンスだと考えてください。
 
うさ子は資料と材料をかかえ、地下実験室へおりました。
 
そして遠心分離機改めコインランドリーに小麦粉を入れ、涙を入れ、自分を入れてスゥイッチ、オン!
 
『うんがろうんがろうんごろぼっこんぎゅるるる』七人になったと思ったら8人になってました。
 
しかも8人ともレインボーカラーです。
 
8人になったうさ子は、公衆電話BOXに自分をつめ込み、もとに戻そうとしました。
 
公衆電話BOXははじけ飛びました。もうポロリどころの騒ぎではありません。
 
部屋中がピッコロピッコロ鳴っています。収拾がつきません。
 
「じゃあ集合!」「ピッコロピッコロ…」「うるさい!今から合体する方法を考えます!」マジメキャラの1人が言いました。
 
「合体といえば…組み体操?」8人はピラミッドを作りました。
 
うまくいきませんでした。そこで1人のうさ子が別のうさ子を食べてみました。
 
上半身が2つに割れ、キメラ状態になったうさ子は
 
その汗で光る肢体をくいいる様にまじまじと見つめ「イケてるじゃん」とつぶやきました。
 
それを見て、秀才タイプのうさ子がひらめきました。「1人でみんなを食べるのよ!」
 
すぐに代表うさ子が皆を食べはじめました。「苦ッ」「甘ッ」「渋ッ」「トロピカーナッ」「臭ッ」
 
全員を食べた代表うさ子は、なぜか2倍に巨大化してました(当社比)。
 
上半身は6つに割れています。色はレインボーのままです。
 
「じゃあ、下半身つながったままお互いを食べたら一つにならないかしら?」秀才うさ子が言いました。
 
「ケッ、調子こいてんじゃねーよ、うさ子のくせに!」不良うさ子は秀才うさ子にケンカを売りました。
 
「……ふっ」秀才うさ子改めイヤミうさ子はバカにした笑いでケンカを買いました。
 
「君は知ってるかい?剣はペンより強」「うさ子パンチ!!」「ボヘミアァ~~ンン」あっさりKO。イヤミぐったり。
 
「あらあら、ここで寝ちゃカゼひくわよ」おばちゃんうさ子はイヤミに毛布をかけました。
 
「口が6個なのに胃は1つしかないとおデブになっちゃうよね~?」天然うさ子は関係ないことを言っています。
 
「あらいいじゃない?おいしいものがいっぱい食べられるから」おばうさ子は天然うさ子に同調しました。
 
「あら、おもしろいコね、お友達になりましょう」「ええ、そうしましょ」他のうさ子たちをよそに2匹は
 
夕日に向かって涙を流しに行こうと、にゅるりと分裂し去ってゆきました。
 
海岸についた2匹。「なんてステキなんでしょう…」「ええ、ホント…」号泣で海の水が増える程です。
 
のこりの4人はそのふたりの姿に感動して、海の水を飲みはじめました。
 
水を飲みほした4人のうさ子はぶくぶくに太り、スライム状になりました。
 
4人うさ子スライムが天然うさ子とおばうさ子を包みこみ、海底深くに冒険に行きましたとさ。

T-024

今日のうさ子はとってもハイです。ハイついでにウーロンハイを飲んでいます。
 
「かはぁーーッ、ウマイ!ウマイよー」叫ぶうさ子。しかし電車の乗客はイヤがっています。
 
神田さん(海山商事係長・48歳)は特にうさ子に対し嫌悪を感じていました。
 
神田さんは今日、会社の上司の接待でただでさえキレ気味でした。
 
「うさ子!昼間からウーロンハイとはけしからん!!ワシにも飲ませろー!!」キレついでに神田さんも仲間入り。
 
2人のプチ宴会がはじまりました。電車も仲間に入りたそうです。
 
「こーなったら一蓮托生よーっ!」うさ子ほか47名の酒もりがはじまりました。
 
しかしおつまみがありません。「つまみ出せー!!」数人つまみ出されて残り39名。
 
見るに見かねて運転手が「お客様の中でおつまみはいらっしゃいますか?」と言いました。「私です」とうさ子の隣の
 
島崎君(ファミレスバイト中の21歳さわやか青年)が挙手をしました。
 
不覚にも手を挙げてしまった島崎君は他の客のおつまみにされてしまいました。
 
「グッ!!テイストゥ♡」あまりのおいしさに客が2人彼方へ飛びました。残り37名!
 
しかし37人に島崎君1人は足りません。暴動が起きて16人放り出され、のこり21名。
 
ここで「ブラックジャアーック!!」と21という数字に反応してか神田さん大胆発言。が、普通に流されて神田氏号泣。
 
神田氏の号泣っぷりに7人が号泣しました。このままでは車内に涙のプールができます!
 
あわてた車掌は緊急扉を開けました。水が流れ出ると同時に、5名が退場。残り16名。
 
水びたしの車内の乗客の中で水ぶくれ(飲みすぎ)になった者が2名脱落。残り14名。
 
残された14名は口ぐちに言いました。「これはバトルロワイヤル!?」
 
「そう、最強の者のみが、運転手のイスを手に入れられるのよっ!」うさ子が叫びました。
 
「え、じゃあ今だれが運転してんのさ」と乗客の1人が言いました。ハッとする数人。
 
「実はア・タ・スィ」なんと、うさ子が念力で車両を動かしてるではありませんか!
 
「そうか!あのピンクの物体を倒せば、運転手の座を…!!」神田さんやる気満々です。
 
残り14名がいっせいに運転席へ殺到!先頭は神田です。
 
ドカーン!!14人の突撃で、運転席はとんでゆきました。
 
「…あらましょーがない。でもまだ車掌のイスがあるわっ!」「まだやるんかいっ!」
 
「やるわよ!やらいでか!わしゃ男に、本物の男になっちゃるけぇのー」うさ子は跳んだ。エレガントに。
 
その跳びっぷりは宇宙新を狙える程の見事な跳びっぷりでした。
 
「よし!わしも跳んでみせる!!」神田さんは残りの12人を土台にして跳びました。
 
ところがバスの天井に飛びうつった程度のジャンプでした。
 
神田さんは天井にはりつき、クモのようにすばやく移動しました。
 
のこりの12人もつられて跳んでみました。神田さんよりはるかに高いので神田さんはYou are shock!
 
さあ天井クモレースの始まりです。若干出遅れた感のある神田さん、まき返しなるか!?
 
神田さんは渾身の力をふりしぼり、命を燃やしました。ていうか燃えました。
 
結局うさ子の1人勝ちで、うさ子は残りの人生を車掌として歩んだのでした。

T-023

今日は雲ひとつない良い天気。なのにうさ子は大変ご機嫌ななめです。
 
それもそのはず、目がめちゃくちゃかゆいのです。「きー!!花粉症なんてイヤー!!」
 
うさ子の家にはゴーグルはおろか、マスクすらないのです。そこでうさ子はマスクを探しに出かけました。
 
うさ子のマスクは、普通のマスクでは花粉症の防衛にはならないのです。
 
仕方がないので、先日防衛したチャンピオンベルトを使うことにしました。
 
「う~ん。ベストフィット♪」でも通気性最悪なので呼吸できません。
 
「このベルトはもうダメね」うさ子は新しいベルトを奪いに出かけました。
 
手はじめに、カンガルーのイノウエ君が持つ、ライト級のベルトを奪いに行きました。
 
「手を上げて、おとなしくそのチャンピ『ョ』んベルト、渡しなさい!」うさ子はささやき
 
をもらいました。イノウエ君は、ささやきのライト級現チャンピョンなのです。
 
「そう簡単には渡さんにょーー!!」イノウエ君はおもむろにカスタネットを取り出しました。
 
「ふっ、それはお見通しよ!」うさ子はトライアングルを出しました。「むぅ、やるな!」
 
こうして打楽器によるやかましい対戦がはじまりました。うさ子が優勢のようです。
 
「くっ…なかなかやりおるわい…」イノウエ君は老いた口調で長い台詞のような舌打ちをしました。
 
「ていうか楽器でささやきが聞こえないわよ!」うさ子は怒り
 
トライアングルをイノウエ君のカスタネットに投げつけました。次はアカペラ対決のようです。
 
「どう?あなたにこれができて?」うさ子はドラムセットを鳴らしはじめました。アカペラで。
 
「んなもん、ワシの十八番じゃい!」イノウエ君はボイスパーカッションで対抗しました。うさ子はたじろぎました。
 
イノウエ君は3分ボイパをやり続けましたが、おもいっきり舌をかんでしまいました。調子こいてたようです。
 
「ふふっ。これならベルトは私のものになりそうね」うさ子はほくそえみましたが
 
イノウエ君の周りを親衛隊が取り囲んでいます。うさ子もこれでは手が出せません。
 
手が出ないかわりに足が、目が、口が、うなじが、愛が出ました。親衛隊もイチコロです。
 
もだえ倒れる親衛隊の中にシラフで立つ影が一つ!…言わずもがなのイノウエ君です。
 
イノウエ君は親衛隊をうさ子にとられてだだっ子になっていました。
 
「うおりゃー!!だだキック!!」…だだとは、イノウエ君の心のヒーロー。おじいちゃんです。
 
うさ子は親衛隊を盾にして防御しました。
 
しかし防御しきれず、うさ子似もダメージです。「やったわね~!」
 
「そっちがそれならこっちはウダチョーップ!!」ウダとはうさ子の耳に住む微生物の名です。
 
「やられた…まさかウダ様の技をマスターしておられたとは…」イノウエ君は急に卑屈になりました。
 
だだとウダは実は師弟関係だったのです。お約束ですね。
 
「ウダ様の力をものにしているのなら仕方ない」イノウエ君はチャンピ『ョ』ンベルトをはずしました。
 
ベルトをはずしたとたん、イノウエ君は突然マッチョな身体(ボデー)に変身しました。
 
うさ子はベルトをうけとり、口にあてました。その途端!
 
うさ子は木端微塵に飛び散りました。むしろうさ子がミジンコになりました。
 
それを見たイノウエ君は、ほほを赤らめながら帰路についたのでした。

T-022

うさ子の目覚めはコーヒーから始まります。
 
それも漢(オトコ)なブラックです。砂糖やスジャータなど邪道です。
 
うさ子が漢かどうかは別にして、牛乳よろしくコーヒーを一気飲みしたうさ子は、
 
「くっはぁーーーー~~!!この一杯のために生きてるよなぁ~~!!」とつぶやきながら…
 
朝のおつとめをすることにしました。それはうさ子が毎朝欠かさずやっているという例のアレです。そうです。
 
「窓をあけて、外に向かって『ヱツ子さ~ん』と叫ぶんだったわ!」
 
そして窓を開けて叫ぶ直前、うさ子は視界の片隅に気になるブツを発見しました。
 
「ああ!!つむりちゃん!?」つむりちゃんはうさ子の数少ない友人の1人です。
 
つむりだからといってかたつむりではなく、ゲートボール仲間の老婆(77)です。
 
「つむりちゃん、調子はどう?」「押忍!そりゃもう絶好調っすよー!!」つむりはスティックをふりまわしました。
 
しかし、よくよく見るとふりまわしているのではなく、スティックを軸にして、つむりちゃんがまわっているのです。
 
つむりちゃん絶好調!!いつもより余計に回っています。
 
うさ子はそんなつむりちゃんを見て何故かだんだんいたたまれなくなってきました。てゆーか泣けてしまいました。
 
「いいの、もういいの。つむりちゃん、もういいのよ」うさ子はつむりちゃんをきつく抱きしめました。
 
うさ子はそのままつむりちゃんを吸収してしまいました。おかげでしわしわです。
 
っていうか、老婆なのでもともとしわしわです。
 
あまりのしわしわさにうさ子もしわしわになってしまいました。
 
身の危険を感じ、うさ子はしわしわをつむりちゃんに返しました。と思ったらカウンターではねかえされました。
 
2乗倍されたのでしわしわすぎて目がどこかわかりません。
 
「あぁ…。目が…目が見えない」うさ子は部屋をふらつきました。
 
壁に今にもぶつかりそうなその時です!!奇跡がおきました。
 
そう、うさ子は窮地に立たされた時、一度だけミラクルパワー(死語)を出すのです。
 
うさ子は半透明になり、壁の中に溶け込んでいきました。
 
うさ子は闇の世界に葬られ(?)、つむりちゃんは1人取り残されてしまいました。
 
でも、つむりちゃんは悲しんだりしません。だって…
 
つむりちゃんは「弐代目、うさ子蔵」として、しあわせに生きることになったんですもの。

T-021

うさ子はこの前、星にお願い事をしました。
 
その願いとは「立派なうさ子になれますよーに」という簡素な願いでした。
 
するとうさ子が願いをかけた星がうさ子に向かっておちてきました。
 
その星は大きいながらも星としては未熟な星です。うさ子の願いはかなえられそうにない
 
ように思えましたが、その大きな星はうさ子にむかってこう言いました。
 
「うさ子や、お願いとゆーのは突拍子なものをした方がいいのだぞ?!立派なうさ子は努力しだいでできる
 
のだ。」「そーいうえらそうな口調で言って!アンタうさ子のお願いかなえる気ないでしょ!?」
 
「そ…そんなことないぞよよ…!!」星はとまどっています。
 
「そ、そうじゃ!なにか欲しい物を3つだけかなえよう。ものじゃぞ?!いいな。」と星は続けました。
 
「それじゃ、まず『立派なうさ子になれるステッキ』。もうひとつは『立派なうさ子になれるステッキ』。さいごは
 
『立派にしてくれるごんぞうじいさん』!この3つをくださいな」
 
「ごんぞうって誰じゃーー!?」星は言い、「よ…よし、どうにかやってみようではないか」冷や汗を流しながら、
 
その辺にある泉に「すみません、2千円で出てきてください」と頼みました。どうやら呪文のようです。
 
「うるぅああ~!!オレはそんなに安くねェぞ!!1964円にしろぉ!!」と泉から返事が来ました。
 
泉の中から、青スジを立てたフツーのじいさんが顔をのぞかせました。その途端、うさ子は
 
2年前に生き別れになったうさ子になりそこねたじいさんを思い出しました。
 
「おじぃさああぁぁ~ん!!」うさ子はおじいさんにラリアットをくらわしました。劇的再開です。
 
「うさ…ぐはぁ!!」じいさんはラリアットをくらって、もんどりうって倒れました。
 
「あたい、うさ子になったよ!上司うさ子にセクハラされてもあたい、耐えてきた。おじいさんの
 
ことが好きだから!!」愛の告白をするうさ子。でも泉のじいさんには何の関わりもありません。
 
「なんか…そんなことがあったようななかったような…のう、ばあさんや。」星に向かって言いました。
 
星はどうやら聞いてない様子です。チョロQに乗って遊んでます。もちろんチョロQはコナゴナです。
 
「あたいはうさ子になるために10年頑張ったってーのに、じいさん!あんたは泉で何してたんだ!」
 
「ムシして話してんじゃねえよ!淋しいじゃんかよぅ!」星は泣きながら、うさ子とじいさんに訴えました。
 
うさ子とじいさんはとりあえず星の血の涙を集めました。たくさんためて酒盛りをするつもりの様です。
 
「オレの涙をもてあそんだなぁ!!くそぉ!!もうお前の願いなんか聞いてやんないもーん!」星は怒ってます。
 
「泉に頼んでたからうさん臭いとは思ってたのよねー。」うさ子はジト目で星を見つめました。
 
星はそのジト眼に耐えきれず、空に帰ろうとしました。
 
「そうはさせるか!!」と叫んだのはじいさんでした。何故なら1964円をまだもらってないからです。
 
すると星は言いました。「うさ子さん、後日返しますので、3964円貸してください。」
 
うさ子の社会は全て物々交換で成りたっているのでうさ子は困りました。
 
「わかったわ!そのかわり『立派なうさ子になれるステッキ』をよこしなさい!」うさ子は条件を出しました。
 
すると星は「ステッキはないが、陰陽師に降霊してもらった、この若者を持っていきなさい。」と青年をうさ子にあげました。
 
青年はうさ子を見るなり、「あなたは立派なうさ子にはなれない」と非情なセリフを吐きました。
 
「そっ、そんなぁぁ!!!!」ショックを受けたうさ子は青年をボコ×2にしました。力技に出たようです。
 
青年は負けじとうさ子にビンタをかましました。往復で20回ほど。
 
その時です!うさ子の背中がぱっくり割れました。立派なうさ子になる為の羽化のようです。
 
そして割れ目からは新うさ子が出て来ました。色は生まれたてなのでまだ黒いです。
 
しかし、新うさ子は割れ目が短いために脱皮できずにもがいています。
 
星とおじいさんは脱皮を手伝ってあげました。2人は新うさ子を力の限りひっぱりあげ
 
ました。が、出てきたのは頭なしのうさ子でした。頭は皮の中に残っている様子。
 
新うさ子は手さぐりで頭を取り出し、首にくっつけました。前後反対で。
 
新うさ子はうれしそうに空の彼方まで飛んで行きました。春の北の夜空にはこのうさ子の星が見えるそうです。

T-020

ある晴れた雨の日のこと。「くっはぁぁ…」うさ子は大あくびをしながら、屈伸運動をしていました。
 
「暇だわー。九十九里浜にでも行こうかしらー」うさ子は宝くじを眺めながらつぶやきました。
 
宝くじの中にはくず貝がでかでかと輝いていました。その貝を見てうさ子は若い頃苦労したことを思い出しました。
 
そう、それはうさ子の耳がまだ黒色だった頃のこと。雲り空の下、うさ子がくず貝探しの旅に出た時のことでした。
 
すると大きなクレーンでくす玉が釣られているのを発見しました。「まあ、旅立ちを祝ってくれるのねぇ!」
 
うさ子はくす玉を割るべく、岩をそれに投げつけました。それがクマバチの巣だとも知らずに…
 
当然のごとくクマバチはうさ子めがけてまっしぐら。トップブリーダーもビックリです。
 
「くっくっくっ…。甘いわね。このワタクシを誰だと思ってるの!?」うさ子は苦笑しながら、クマバチを華麗に避けました。
 
しかしクマバチもしつこくうさ子の愛らしいエクボめがけて突進してきてます
 
「くらえっ」うさ子は首からハチめがけて煙を吐きました。ハチのくん製のできあがりです。
 
ハチのくん製はうさ子の村の珍味です。牛乳臭いところが村中のクモたちに大人気です。
 
くん製にクモが群がります。思わずのけぞるうさ子。「キャー!クモだわー!」
 
そこでうさ子はククレカレーでカレーまんを作ってクモの群れに投げ入れました。
 
しかしクモは苦労して作ったカレーまんを踏んづけ、黒い群はうさ子に近づいてきました。
 
「このクモどもめ!私の作ったカレーまんは食えねぇってか?」うさ子はキレ気味です。
 
クモたちはあっさりうさ子に謝り、お詫びにマークの靴(韓国製)を3足渡しました。
 
しかし靴はどれも22.5くらいで、26くらいの足には履けませんでした。
 
「履かぬなら、履くまでまとう、ホトトギス」そう言ってうさ子は、クモたちを靴の中に閉じ込めてしまいました。
 
「…その後、どうだったかしら…」うさ子の、九九もバッチリの脳にも、それ以降の事は記憶されていませんでした。
 
「そうだ、椅子でくるくる回るんだったわ」うさ子はくるくる回る椅子を探しにいきました。
 
くるくる椅子を探しに行ったうさ子は、途中で誤って食べた木の実のせいで今までのことを忘れ帰宅しました。
-完-

T-019

今日のうさ子はノリノリです。なぜなら…
 
大好物のキムチなべ(ぎょうざ入り)を10人前食べたからです。
 
しかしそのおかげで人前に出られません。1人でひっそりとしています。
 
するとそこへギョウザダンサーのMr.スペアナが現れました。
 
Mr.スペアナさんがうさ子に向かって言いました。「ギョウザ・スキ・トキメキ・ブギウギ?」
 
「は?ていうかダレ?」とうさ子。
 
Mr.スペアナは華麗なダンスを見せつけながら名乗りました。「私は
 
第4649回キムチ・チゲ早食い競争チャンプ---Mr.スペアナ(仮)よっ!!」
 
「しらねーよ。アンタ帰れ」とうさ子はくるりと方向転換しましたが、ここはうさ子の部屋
 
のようで実は保健室だったので、うさ子は行き場が判りません。そこで
 
「アンタしかいないから聞くけど、こっから青森のりんご園へはどっち?」とMr.スペアナに
 
聞くと、Mr.スペアナは「こっちだけど…」と右の方を指しますが、
 
指先は上を向いていましたので、うさ子は「オッケィ!!」と言って飛び上がりま
 
せんでした。そして思いっきり右ナナメ45度の角度で地中へもぐってゆきました。
 
ズゴモモモ…と効果音が入ります。
 
…と思いきや、その音はMr.スペアナの耳から発せられていました。
 
そして目玉からはさりげなくですが、マジンガーZのテーマが………うさ子は不気味に
 
キュピーンと目を光らせます。この曲を聞くと条件反射なのです。
 
その光は、Mr.スペアナの心をとらえました。「おおお…!!」
 
とおたけびをあげたと思ったら、Mr.スペアナが急にコサックダンスを踊りながら
 
ぐるぐる回転しながら宙を浮き始めました。
 
「これでりんご園に行けるわ!!」うさ子は嬉しそうです。
 
そしてMr.スペアナの教えをやぶって、とりあえず左に3時の方向で歩きはじめ
 
たところで「きゃあっ」……落とし穴があったようです。
 
「ふっ…ふはははは!!かかったな!うさ子!!いや、王!!」
 
「なにぃ~私が王と知っている、そこのダンディーでオッチョコチョイそうなアナタは…!
 
誰なんだー!!」
 
Mr.スペアナはニヤリと笑いました。「ふっ。俺こそが…俺こそが
 
世界一皿洗いが早い男(ギネス認定)陳・チョレギ・タコス・539(ゴサク)だー!!
 
知るかー!!っていうかMr.スペアナと陳(以下略)とどっちなんだよ!!」
 
「何を1人で言ってるのかしら…」1人で燃えるMr.スペアナを横目にうさ子はクールです。
 
あまりにクールすぎて、気づけば周りは氷河期になっています。
 
「ばびゅーっ。寒っ」うさ子は凍ってしまいました。動けません。
 
Mr.スペアナは、自らの炎でうさ子をとかしました。優しく微笑むMr.スペアナ。
 
そんなMr.スペアナをうさ子は空腹のあまり食べてしまい、1日が過ぎました。

T-018

ぴーかん照りの空の下、うさ子はとある緑色の丘の上で青空をぼへーっと眺めていました。
 
しばらくしたら空の向こうから赤と白の丸い物体がうさ子めがけて飛んできました。
 
「あ、あれは黒田くん!?」うさ子は真っ赤になって飛びあがりました。
 
しかし青い空に飛びあがった勢いでうさ子は黒田くん(らしき物体)にぶつかってしまいました。
 
ぶつかった拍子に、うさ子の頭の周りを赤い星が飛んでいます。
 
「何すんの、痛いじゃないのよー」うさ子は真っ青になりながら怒りました。
 
するとまわりを飛んでいた赤い星が変形して黄金色の大根になってしまいました。
 
大根は桃色吐息を吐きながらうさ子にこうささやきました。
 
「赤い紙…青い髪…黄色い神…どれがいい~…?」
 
「そうね、じゃあ思いきって群青色の女将にするわっ」とうさ子は全く意味不明な事を答えてしまいました。
 
「あなたのような正直者にはこの利休鼠色の裃をあげるわ」そして大根は飛んでいきました。
 
置いてきぼりの黒田くん。真っ白に怒って帰ってしまいました。
 
黒田くんが帰ってしまったのでうさ子はしょうがなく山吹色の石鹸を作る事にしました。
 
まずうさ子は、そこらに生えているパッションピンクの草を鍋にいれました。
 
この草はうさ子の好きなビリジアン絵の具の味がするのです。少々まずい味がたまらなく好きなうさ子は草を悶えるように味わいました。
 
するとどうでしょう。うさ子の体は変色し、綺麗なコバルトブルーになってしまいました。
 
それを陰から見ていた一郎さん(黄色の蛙)は「そんな…コバルトブルーのうさ子なんてうさ子じゃない!」とつぶやきました。
 
「しょーがないわね。ならこれでどう?」するとうさ子はハワイアンブルーになりました。
 
驚いた黄金色の一郎さんは、山吹色になってしまいました。
 
それを見ていたうさ子は何故か誇らしげです。一郎さんもつられて誇らしげになったと同時に一郎さんもハワイアンブルーになりました。保護色です。
 
「そんな…人と同じハワイアンブルーなんていやっ!」うさ子は灰色の煙を頭から出して逃走しました。
 
「うさ子はん、待っておくれやすぅぅ!!」一郎さんは真っ赤なバラの花束を持って逃げゆくうさ子を追いかけました。
 
そんな一郎さんのまっすぐな気持ちに気付いたのか、うさ子は足が止まり、ついでに緑の心臓がとまりました。
 
「ぶふぅ!」心臓が止まったせいか、うさ子はダークパープルの血を吐いてその場に倒れこみました
 
しかしその直後、メタリックヴァイオレットに光りながら、うさ子は天に向かって翼を広げ、立ちあがったではありませんか!
 
「おおっこんなことが!メモしておかなければ!」一郎さんは持っていた金色の折り紙にうさ子のことを書きはじめました。
 
うさ子は「光の翼を使う!」といってピンク色のビームの翼を広げ一郎さんに突撃していきました
 
一郎さんは「ボクの胸に飛び込むのはやめて!」と言って黒い土の中に逃げ込みました。
 
「ふっ青いわっ!」うさ子は一郎さんを土からひっぱりました。「ぴくみ~ん!」
 
と、一郎さんは叫びましたが、うさ子の力には勝てません。一郎さんの黄緑色のカツラが取れました。
 
その時です!!一郎さんの頭が白くひかり、全てが白くなりました。もちろんうさ子も真っ白に萌え尽きています。
 
白色の世界の中で、うさ子は混乱気味です。一郎さんもカツラが取れて混乱気味です。
 
うさ子は真っ白の世界で置いてあったリングの上の椅子に座って「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」と言ったのです
 
そう…、無色透明になりながら、そう言ったのです…。

T-017

木の根っこに月光の光を浴びた青いうさ子がいました。美しい2の腕が特徴です。
 
2年前に生まれたらしいそのうさ子は、実は太陽を見たことがありません。
 
なぜかというと、青いうさ子は太陽を浴びると2秒で変色してしまうのです。
 
さらに言えば、変色は縦2色のツートンカラーになるのです。
 
でもうさ子は変色した姿を見たことがありません。そこで太陽に2日ほど当たることにしました。
 
2週間ぶりのシャバはそれはもうとてもいい空気です。青いうさ子は思わず2ステップを踏もうとしましたが、どう見てもスキップです。
 
「ふぅっ、2ステップ踏むとなんかマグロカレーが食べたくなっちゃた」とうさ子は酸欠状態で呟いています。
 
うさ子はこんなこともあろうかと2日前に作っておいたマグロカレーを取り出しました。
 
マグロカレーはスゴイ色になっていました。2色のペンキを混ぜたかのような。
 
マグロカレーはなぜか赤と白の2色です。「これを混ぜたら…ピンク?」
 
うさ子は2本のスティックでマグロカレーをかきまぜました。なんと、うさ子と同じ、青色になってしまったではありませんか!
 
うぉうっ!これは大発見だわ。さっそく2人3脚好きな親友の『オジャムンド』に報告だわ。
 
うさ子は1人2人3脚しながら西の方へ走っていきました。
 
その途中で2人ほど人(?)を跳ね飛ばしていたのはまた別の話ですが。
 
しかしオジャムンドは友達と「2泊4日・魅惑の四国巡りツアー」にいっていて留守でした。
 
うさ子は2分ほど腹を立ててみましたが、思いなおして別の友達に報告することにしました。
 
韓国のりという友達がいましたが、2日前に食べられたことを思い出してうさ子は号泣してしまいました。
 
うさ子は号泣しすぎたために2キロほどやせてしまいました。
 
「そうだわ!あの人がいた!」うさ子はMPを2ほど使って友達を召喚しました。
 
「武者小路くーーーーーーーん!!!!」武者小路くんはピザを2枚むさぼり食いながらジェット気のように颯爽と現われました。
 
うさ子はそのピザを奪い、2メートル飛びあがりました。
 
「2秒で食うっぞ~。」下で武者小路くんが煽り立てています。
 
「OKマイフレンドッ!」うさ子は自慢の2枚歯で何でも噛み砕く気満々です。
 
一瞬の出来事です。うさ子の2枚歯で武者小路くんのピザが2枚とも噛み砕…けませんでした。
 
そのかわり武者小路くんの2の腕の骨が2秒で砕けました。
 
「パキャァァァァァン!!」武者小路くんは悲鳴をあげました。
 
そのときです!青いうさ子の体が2つに割れ、見事なピンクのうさ子が2体出来あがったのです!
 
「おお、あれは2年に一度生まれるという幻のうさ子!」武者小路くんの声が震えます。
 
「2年に一度だったら別に幻でも何でもないじゃない!2万年に一度でショ!」右のうさ子はプンスカ怒りました。
 
左のうさ子は右のプンスカうさ子をなだめています。武者小路くんは左のうさ子のなだめる姿を見て2つの心臓がトキメキました。
 
しかし武者小路くんは召喚の時間切れ(?)で2秒で帰らされてしまい、うさ子とは叶わぬ恋となりました。めでたしめでたし。

T-016

今日のうさ子はムキムキです。
 
何がって頭がムキムキなのです。うさ子は脱皮しかかっています。
 
その脱げた皮はとても貴重品で、皮1グラムはコショウ1グラムと同じ値段です。
 
それを思い出したうさ子は、脱皮を中断しようとしました。
 
「ここでこの皮を丹精込めて仕込めば、美味しい皮になること間違いなし!!」とうさ子は企んでみたりします。
 
しかし部屋のタンスに足の小指をぶつけ、ショックで皮は全部めくれてしまいました。「がーん!」
 
小指を打ったときの衝撃と精神的ダメージで二重ショックを受けてしまいました。
 
皮も二重になっていました。
 
散々困った挙句、うさ子は二重になった皮を日干しにしてすりつぶしたあと、ふりかけとして食べようと考えました。
 
皮の乾燥を待つ間、ふと部屋の掃除をしようと思い立ちました。
 
うさ子はほうきを素振りしていたら、皮のコトなんかすっかり忘れてしまいました。
 
そのあいだに干していた皮は、風速30メートルの突風にあおられて飛んでいってました。
 
それにも気づかず、うさ子はひたすら掃除に没頭していました。
 
家の天井の大理石をうさ子の手(メガネ拭きにもなる)でひたすら拭いています
 
「それにしても…木造の家に大理石の天井だなんて、我ながら関心しちゃうワ」
 
「これくらいきれえなら姑にもいぢめられないわっ」と一息つくと、誰かが家にやってきました。窓から。
 
クリーニング屋のおぢさんが、きれぇにたたまれたうさ子の皮を持って登場しました。
 
ですが、うさ子はさり気(意図的)に無視です。今度は暖炉の煙突掃除に取りかかってます。
 
腹が立ったクリーニング屋のおぢさんは、暖炉に火をつけました。
 
しかし暖炉だけではなく、うさ子のハートにも火がついてしまいました。
 
それも闘争心です。「ふっ、私に勝とうなど8800円(税別・送料込み)早いわっ」
 
うさ子は煙突の途中の壁を突き破り、あっけにとられているおぢさんと格闘戦を始めました。
 
その激しい戦いは歴史のスコットランドの教科書にも記されている程のすさまじさでした。とにかくぬめぬめとしてすごいものです。
 
おぢさんはアイテムの皮(盾)を装備した。防御力が-2上がった。
 
うさ子はおぢさんを装備した。薔薇力が3.1415上がった。
 
おぢさんはうさ子に取り込まれてしまった。しばらくは動けない。
 
うさ子はとどめを刺そうと恐ろしいものを呼び出した。しかしおじさんにはきかなかった。
 
うさ子は恐ろしいものをしまおうとしたら、何と恐ろしいものはうさ子の足を揉み始めました。足ツボマッサージ攻撃!
 
さすがのうさ子も痛さに耐えられません。ついでにおぢさんも痛がっています。
 
とうとう、うさ子の薔薇力は消えてしまいました。
 
薔薇力が消えたと同時にクリーニング屋のおぢさんが持ってきたうさ子の皮も消えてしまいました。
 
恐ろしいものは、まだいます。
 
うさ子のほうをじ----っと見つめています。どうやら恋をしてしまったようです。
 
「おらの全てを受け止めてけれー!」恐ろしいものはそう叫び、うさ子に飲み込まれました。
 
数分後、うさ子は突然暴れだしました。食当りを起こしてしまいました。
 
おぢさんはそれを哀れに思い、消火器を持ち出しました。「さあ、これで消化するんだ」
 
そんなおぢさんの優しさに触れ、今度はうさ子がおぢさんに恋をしてしまいました。
 
うさ子は恥じらいながら「キューティーハニー」を鼻ずさんで熱烈アプローチしました
 
「♪こっちをむいーて加世子~」「加世子って誰ー!!」突然のボケにおじさんはうろたえました。
 
そしておぢさんは、「おぢさんは…実は加世子だっただYOー!!」と精一杯のボケをかましました。うさ子はもうメロメロです。
 
するとおぢさんにメロメロ状態のうさ子の体色が熟れたバナナ色に変化してしまいました
 
最初のムキムキがすっかりメロメロに変わっていました。うさ子もおぢさんもガッカリです。
 
そのメロメロ加減はとてもすさまじく、うさ子のバナナ色がみるみるうちに白くなってゆきました。雪のように。
 
そして塩のように。
 
そして最後はまるで仏壇用蝋燭のような色になったうさ子はなんと溶け始めてしまいました
 
おぢさんは自分が好きなうさ子が急に愛しく思えてきて、うさ子を何とか元のピンクの宇宙人に戻そうと努力をしました。
 
おぢさんは溶けたうさ子を持って木の周りをぐるぐる回ってみました。するとバターになりました。
 
うさ子内の恐ろしいものが。
 
おぢさんがありったけの声をしぼりうさ子が好きだと言ったその時、うさ子はもとのピンクの宇宙人に戻りました。奇跡が起きたのです。
 
しかし、悲しいかな元に戻ったうさ子はおぢさんへの愛情をすっかり忘れていました。
 
ショックを受けたおぢさんは、うさ子を1人残して、傷心旅行に出ることにしました。
 
うさ子はクリスマス祭りの準備があったことを思いだし、沈みゆく夕陽が見える広場へとスキップしていきました。おしまい。

T-015

うさ子は起床しました。今日の朝は雨が降ったり止んだりする中途半端な天気です。
 
早速うさ子は雨が降ってるときにシャワーを浴びに外に出ることにしました
 
が、外へ出るやいなや、雨はぴたっとやんでしまいました。
 
「ふん、なにさなにさ!雷様のけちんぼ!!」うさ子は華麗に罵倒をはきました。
 
うわさをすればなんとやら…。悪口を言って雷様をおびき出す作戦に出たのです。
 
「作戦名『サンダーボルト』…直球すぎね、野茂並のフォークもラーニングしなくちゃだわ。」
 
うさ子はとりあえず叫んでみました。「****!!(自主規制)」しかし相手には届きません。「やはり拡声器が必要かしら…」
 
うさ子は自分で作った拡声器を家から取り出しました。ですが、それはどう見ても糸電話です。
 
紙コップの底から出ている糸の先をくわえ、何やら口をモゴモゴさせています。
 
「う~ん、これは隠し味にトウバンジャンを使ってますなぁ。」うさ子はすっかり評論家きどりです。
 
その声は大音量で空に届きました。
 
すると「おのれ、わしがトウバンジャンが嫌いだと知って!」といって雷様がおりてきました。
 
雷様は怒りのあまり雷を落とし遊ばされました(上級敬語)。
 
雷を喰らって青いうさ子ができあがりました。
 
「うさぎは寂しいと死んじゃうんだから!」うさ子は叫びながら、受けた雷を体内から放出しています。
 
「でもお前、ウサギじゃないだろ?」雷様は鋭くツッコミます。
 
「しかし私にはウサギの血が16.67%ほど流れているのよっ!」うさ子は切り返します。
 
「うーん、程よくウサギなのか」雷様は何故か納得してしまいました。「だーいせーいこう!」宇宙人のうさ子は自分はウサギというドッキリをかましたのです。
 
「ぬぅ、謀りおったな、このわしを!」雷様はついにブチ切れ2秒前です。
 
「え!」驚いている間に2秒経過しました。雷様はブチっと切れました。
 
しかも「おへそ」のあたりから横真っ二つに。
 
「OH!モーレツ!!」雷様はあわてて上半身と下半身をくっつけました。木工用ボンドで。
 
しかし木工用ボンドの99%は米粒で出来ていたのでいとも簡単に再び真っ二つです。
 
「むぅ…もはやこれまでか…。うさ子よ、わしはおまえに言い忘れておったことがある…。」雷様は語り始めました。
 
しかしうさ子は聞く耳持たずです。何やら雷様の胴体をタコ糸で縫っています。
 
ついでに胴体も糸でしばり、紅茶の入った鍋に放り込みました。「うふふ、紅茶煮のできあがりねっ」
 
雷様は気づかず語りつづけてます。うさ子はそのままティータイムです。蒼いうさ子を呼び出して。
 
「!!蒼きうさ子…!なんて事だ…!」雷様はびっくらこきました。
 
「紅いうさ子もいるわよ」シャア専用うさ子がなぜか鍋から出てきました。
 
「何の!黄色のうさ子も…」次々といろいろな色のうさ子が出てきて雷様は困惑しました。
 
「うさザビー子は仕事で来れないってー。」蒼うさ子が報告しました。
 
「えー?ちょーショックぅ」うさ子たちは何故かギャル口調で口々に騒ぎ立てました。
 
様々なうさ子達は雷様を囲み、彼の嫌いなギャルになりきりティーパーティーを始めました。
 
「なによなによ、あなたたちってサイッテー!!」雷様はなぜかおすぎの口調で怒りました。
 
逆ギレしたうさ子達はリンクル(化粧品)を雷様につけて叩き込み始めました。
 
「う~ん、とってもドモホル~ン♪」おかげで雷様の体もくっつきました。
 
タコ糸と一体化して。
 
雷様は体からタコ糸を伸ばし、うさ子たちに襲いかかりました。
 
「まぁ~~てうさ子~~~!」雷様はなぜか銭形警部口調になっていました。
 
「うひょーかーみなりのとっつあん~」うさ子たちは散り散りに逃げ出しました。
 
雷様はピンク色のうさ子に紐付き手錠を投げつけました。
 
「コキャッ」と音がして、見事にうさ子の1匹にかかりました。
 
しかし五右衛門うさ子が斬鉄剣で手錠を真っ二つにし、ジェット機のような速さで逃走されました。
 
雷様は諦めて天に帰ろうと、雲を呼びました。しかし!
 
やってきたのは雲ではなく、賞味期限切れのわたがしだったのです。
 
雷様はそれに気付かず乗り込もうとしましたが、うさ子達が全部食べてしまいました。
 
雷様ごと。
 
雷様はうさ子の腹の中で、もがいています。
 
ピンクうさ子の中でね。
 
なんでかというと、空色うさ子がイヤだって言ったからです。
 
「すききらいすると大きくなれないぞ~!」雷様は叫びました。
 
うさ子は答えました。「そんなことないわ。親戚のロビンさんは身長が3メートル62センチもあるのに野菜が嫌いなのよ」
 
「野菜と身長は関係ないんじゃあ…。」雷様のつぶやきです。
 
そのひとことに空色うさ子がキレてそこらじゅうに雷を落としました。
 
「雷…」雷様は、空色うさ子の雷を見て涙しました。そう、引退を悟ったのです。
 
それ以来うさ子は地球規模であちこちに雷を落として暴れまくるようになったそうじゃ。

T-014

地響きが聞こえます。どうやら、うさ子は昼寝をしているようです。
 
その地響きはうさ子の腹の中から聞こえてきます。うさ子の24の特技のひとつです。
 
「ふう、今日の『腹地響きセレナーデ』はこないだ食したモゲルの嘆きがコーラスに入って最高だわ」とうさ子
 
しかしその音を不快に思う人物が。隣に住むゴンザレスさん(24才・カナダ出身)です。
 
CD出せばミリオンセラーのゴンザレスさんは昔その音でかなり苦労したらしいのです。
 
「くぅ…おいどんが10年かかって出せた音を…
 
あの野郎は3日と18時間でマスターするとは……」と何気にストーカー発言をするゴンザレスさん。
 
ゴンザレスは新聞の勧誘を装い、うさ子宅に押し入ることにしました。
 
とんとんとん。「何の音?」「朝売新聞です」「あーよかった」
 
とんとんとん。「何の音?」「お化けの音~」「あーよかった」「よかったじゃない!というわけで覚悟!」
 
ゴンザレスはうさ子めがけて伝説の禁じられた大技『チョレギサラダアタック』を発動させるっ
 
「やっ…やったか」しかしうさ子の姿はなし。「ほーほほほ、私を倒そうなんて10年と23時間早いわっ!」「何
 
!?」ゴンザレスが振り返るとうさ子が立ってました。しかも、血だらけで。「しっかり攻撃受けてるー!!」
 
「なんかよう?」頭頂部から間欠泉の如くピュっピュと出血させながらもクールに訊くうさ子。
 
「お~い、自分の顔を拭ってみな。
 
お前真っ赤だぞ」「えっ…あらいやだ。赤い雨が降るなんて。天気予報のうそつきさん♡」
 
なんて言ってるうちに、うさ子の顔が土気色に変わってきました。
 
貧血でフラフラのうさ子。フラフラついでにフラダンスを踊りだしました。
 
「こ、この踊りは!!」何とうさ子の踊りはゴンザレスの師匠、イワン(アリ)の踊りそのものだったのです!
 
師匠を思い出したゴンザレスは、うさ子と一緒にフラダンスを踊り始めました。
 
と、そこへ、フラダンス歴50年の大ベテラン、九十九里カク子が乱入!
 
「だめぢゃ!腰がなっちょらん!スイングスイング!!」カク子はうさ子とゴンザレスをひっぱたきました。
 
カク子(男・65歳)の会心の一撃!うさ子とゴンザレスを倒…す前に、カク子が倒れてしまいました。
 
「カク子殿、カク子殿!」ゴンザレスはダンスをやめて介抱に駆けつけました。うさ子は踊っています。
 
「き、貴様!師を思いやる気持ちがあるのか!!」ゴンザレスは怒りに燃えています。
 
「怪我人が先でごわす!」せっせと介抱しています。
 
「そいつもう寿命なんじゃない?」とうさ子はおかまいなしに激しくダンスしています。
 
ジャン!…音楽が止まり、うさ子のポーズがキマりました。その衝撃で、カク子は…
 
「ふはーよく寝たわ」と音もなく起き上がりました。と思ったら逆立ちしてました。
 
余りにも突拍子もない動きにゴンザレスはバク転してしまいました。うさ子は「今度はバク転対決ね!」と勘違いしてます。
 
はりきるうさ子。その勢いで宇宙の彼方へ飛んでゆきました。…戻ってきました。
 
よく見ると、うさ子は椅子に座っています。
 
「その椅子は!!」何と、どこから持ってきたのかその椅子はカク子が通販で購入した万能椅子だったのです。
 
万能椅子は何でも主人の言うことをきくすごい椅子なのです。
 
要するに、うさ子はカク子の椅子の主人という権限を奪ってしまったということです。
 
あせったカク子は椅子の方へ走っていきました。もちろん、まだ逆立ちのままです。
 
「ああ、今は無きメローイエローが飲みたくなったわ」「アイアイサー」うさ子の命令に椅子はパシリに行きました。
 
数分後、椅子がメローイエローを持って走ってきました。
 
そのメローイエローはゴンザレスが丹精こめて作った手作りです。
 
ごっくん。丸のみです。もちろん、カク子ごとです。
 
するとあら不思議、うさ子の体の色が、元のピンクとメローイエローの色があわさって…
 
甘党のうさ子が出来あがりました。ほんのりイチゴ味です。
 
「いやーん!今度は『マスクメロン入り抹茶プリンパフェ(ユーゴスラビア風)』が食べたくなったわ~ん!」甘党うさ子暴走中です。
 
ゴンザレスはというと、気絶していました。「カク子殿が…カク子殿が……」いやな汗が流れています。
 
パシってた椅子が帰ってきましたが、なぜか持ってきたのは「マスク入り抹茶」でした。
 
椅子の持ってきた「マスク抹茶」を飲んだうさ子は…。
 
土と同化してしまいました。むしろ肥料です。その様子を某TV局がドキュメント放送してたのはまた別のお話です。
 
その肥料を見て、ゴンザレスが我にかえります。戦いのゴングが鳴り響きます!
 
しかし次の瞬間、戦いの終わりを告げるゴングが!
 
「チャンピオンうさ子、チャレンジャーゴンザレスをTKOで破りました!」「っていつの間にー!」
 
「いえーゃ!あいあむあちゃんぴょーん!」うさ子はボウリングを投げるポーズをとって強さをアピールしてます。
 
こうして、うさ子は履歴書の資格欄に書く項目を、また1つ増やしたのでした。おしまい。

T-013

うさ子は超ごきげんです。今日はカレーの日だからです。ていうかさっきうさ子が決めたのデス♡
 
家の回りにある素材でカレーを作ってみようと計画したうさ子は
 
手始めに、庭の植木の手入れをしようかなーなんて考えてみました。
 
すると木の下に無数のあやしいキノコが。「よし、縦にさけるから大丈夫ねっ!
 
でもたまには横にさいてみようかしら」でもさけるわけがありました。怒りに怒ったうさ子は
 
キノコを素材にするのをやめ、丁度キノコのとなりに生えてるちゃぶ台をカレーに入れようと考えました。
 
とりあえず、ちゃぶ台を粉々に粉砕して煮ることにしました。
 
ぐつぐつぐつ…「煮えたかどうだか食べてみよう」ムシャムシャムシャ
 
「まだ煮えない!」煮え方がおそいので圧力ナベに入れようとして炊飯器にぶちこんでしまいました。
 
「さぁ、煮えたかしら?」ふたをあけると中にはふっくらたけたちゃぶ台が…。
 
「…ってたけてんじゃん!!」と言い、炊飯器ごと丸のみにしてしまいました。こうなると意地でもカレーを
 
作らざるを得ません。「しまった!ちゃぶ台を御飯に使えば良かった!」しかし、後の祭りです。
 
祭なので、どうせなら踊らにゃソンソンと思い、やぐらを組むことにしました。
 
「はっ!!祭なのにタイコがない。どこからか調達ね♡」うさ子はタイコ確保に外に出ました。
 
「ここは通さないゾ♪」うさ子の行く手をはばむモンスターが現れた!!
 
「まけるかァァん!!」と勇んだうさ子。しかしモンスターにあっさり倒されました。武器がちくわなのが敗因のようです。
 
「あるるかぁ~ん!!」どこからともなく叫び声が…。
 
山彦のようです。うさ子は山にタイコを探しに行きたくなりましたが、
 
川を見るとタイコが不法投棄されていました。「もう用はないわ、山彦さん♡」「づがーん!」
 
川の方へ、るんたったと走るうさ子をよろしく思わない山彦さん。山彦さんは…
 
「オレのためにみそ汁を作ってくれないと川に行かせん」と脅迫まがいのプロポーズをしました。
 
「嫌です。」即答です。そこで山彦さんは、
 
実力行使に出ることに。「うらぁっ!!」「あーれーごむたいなー」うさ子の帯がしゅるしゅるとほどけます。
 
「はっはっはっ観念しなっ!」しかしうさ子は木の棒に化けていました。「忍法かくれみのの術!!」
 
「させるかぁーっ!!!!奥義お見通しの術!!」うさ子はアッサリと見つかってしまいました。
 
「かくご!!」うさ子、大ピンチ!!…その時です!!「まちなされい!!」ふとみると、じじいがたたずんでいました。
 
「ごめんなさいねぇ。…おじいちゃん!他人様の家に勝手に入っちゃいけないでしょ」見知らぬ娘さんがじじいを連れていってしまいました。
 
「よし子さん、メシはまだかいのぅ」うさ子がつぶやきました。しかし、返事をする者はいません。
 
「いやーーーーーーっ!!」気まずくなったうさ子はタイコをかかえて光よりも速くダーーーッシュ!!
 
「待てぇーーーっ!!」山彦さんは追いかけましたが音速程度なので追いつくことができませんでした。
 
走ってるうちにうさ子はカレー王国についてしまいました。王国の民は「どぅーゆぅらいくかれー?」と問うてきました。
 
「Oh!Oh!Yes~~~!!」超ノリノリで答えたうさ子。
 
「カレー好きはおことわりね!!」実はカレー王国は国民全員がカレーだったのです。
 
「うああ!!」さくらんしたうさ子はタイコをうちならした!うさ子のぼうぎょりょくが10さがった!
 
防御力が下がったうさ子はカレー王国国王によって遠くへ遠くへ飛ばされてしまいました。
 
家に飛ばされたうさ子はカレーが食べられずにタイコをたたいて悲しさを紛らわせました。そう、いつまでも…。
 
The End

T-012

「なんでグリンピースは緑色なのおお!!??」うさ子は叫んでいます。
 
電話の前にうさ子は立ち、ある場所にダイヤルします。「はい、夏休み子供相談室!」
 
「いえ…こちらはごまラーメン亭ですが」うさ子はいきなり外しました。
 
「玉子ラーメンをとりあえず2人前。と、それから、グリンピースの緑である理由がわかりそうな知人さんはいませんか?」とうさ子は言うだけ言って切りました。
 
「切るのかよ!!」なんと、電話はつながったまま。ダイヤル付糸電話だから言うまでもありません。
 
「プーップーップーッ…」うさ子はおちゃめをしています。
 
「いるのはわかってんだ。出てこい!」うさ子はごまかします。「もしもし私リカちゃん♡」
 
「ああ、リカちゃんか。玉子ラーメンとグリンピースの件だね。了解」電話は切れました。
 
「嗚呼、待ち時間が愛おしい」うさ子が1人だけで盛り上がっています。
 
「それにしても、グリンピースの件って何かしら?」うさ子はすっかり忘れています。あぁあ。
 
「ちょっとまだまだ!?もう待ちきれないわぁ~ん!!」うさ子は糸電話の相手の家まで走りました。
 
しかし糸は途中で切れていました。「ずがーん!電源を切ってるか電波が届かないー!!
 
こんなときは留守電センターよね!?」うさ子はドコモショップへ向かいました。
 
木々の間を走りぬけたその先のお菓子の家に「留守電センター」の看板がかかった建物を発見。
 
うさ子はノリで戸を開けてこういいました。「全員ワシの言うことをよく聞くのじゃ!!頭が高い」
 
「いらっしゃいませ~♪ド・コ・モ・です♡」お姉さんは笑顔でかわしました。
 
「おぅねーちゃん、留守電出せ!」「留守電がおひとつ、ご一緒にポテトは」おねーさんは動じません。
 
「いらんゆーたらいらん!いるときは始めから言う」うさ子はシブイ声でキメましたが、
 
「では、マッシュポテトはいかがですか?」さらにしつこくお姉さんは続けます。
 
「いらんちゅーとろーが、留守電出せやこるぁア!!」「それではモモレンヂャア(カクテル名)3本、以上ですネ<♡」お姉さんは
 
キレンジャーに変装してカクテル3本+カレーライスをうさ子に出しました。
 
「そーそー最初からそやって…って留守電~!!」好物(のはず)のカレーをうさ子はお姉さんにぶちまけました。
 
「なっ何するんですか!」「カレーにはミート納豆!!コレ常識ネ!!」うさ子・チャイナは怒ります。
 
うさ子のぶちまけたカレーがお姉さんの顔にクリーム皿をぶつけたかのように残ってました。
 
そのカレーと皿を見て、うさ子はハッとしました。今までの行動は何者かに操られていたのです。
 
うさ子の耳や口には操り人形の糸がっ!!
 
「ふふふ、お前は俺のあやつり人形」間髪入れずうさ子は犯人をひっぱり出してボコにしてやりました。
 
それは、ごまラーメン亭の主人(売れてないので電話番メイン)でした。
 
うさ子は自分の手や足についていた糸を主人の手と足にくくりつけてやりました。
 
うさ子はその後、3年くらい「あやつり主人」という芸名で世間をさわがせました。
 
そして5年後、あやつり主人は引退ライブを行いました。
 
「みなさん、私は、普通の男の子に戻ります」「って元ネタ古いわーっ!」主人はうさ子のつっこみに撃沈されました。
 
主人はそのこぶしにより目を覚まし、新商品「チーズラーメン」を作りました。そしてうさ子は…
 
「おっちゃ~ん!グリンピース使って何か作って~」うさ子は主人の店の常連になり、
 
長年、24代目味皇としてその名をはびこらせた、そんな夏の想ひ出……。
 
Fin

T-011

うさ子はある決意をしました。
 
「素敵な殿方に出会うまで、髪の毛切らない!」
 
実は人間でいう脇の辺りに1本だけある黄金色の毛がうさ子の髪の毛なのです。それは見事に30センチのウェーブな髪です。
 
うさ子はそれを「キャサリン」と呼んでいました。通称「エル」です。
 
エルは苦しいときも嬉しい時もキモチをわかちあってきました。今ではうさ子とエルは信頼の置ける『仲間』です。
 
しかし、そんな2人(?)にも別れのときが。エルをうっかりどこかにひっかけてしまい、根元から抜いてしまいました。
 
「あのコンジョ無しがぁ!モーコンぐらいおいてけやあぁーっ!!」そう言いつつも必死でエルを探すうさ子。
 
しかしエルはいつまでたってもどこを探してもでてきません。困ったうさ子はあの秘密兵器をだすことにしました。
 
「強制的に引っ張り出す!『強力粘着テープ』ぅ~!!」
 
「説明しやう!『強力粘着テープ』とは…」と天の声が説明をしていますが、うさ子はそれどころではなく、さりげなく無視です。
 
強力粘着テープでじゅうたんをべたべたやっていると長い髪の毛が…「違う!これはヨゼフだ!」
 
うさ子は意外と友達が多いらしく、じゅうたんにあった毛だけてヅラ(部分用)ができてしまいました。
 
ヅラ(部分用)が余りにもよい出来栄えだったので、うさ子は誰かに見せたい衝動にかられました。
 
「パンチョね。」うさ子のターゲットは、ぱんちょイトーになりましたが実在の人物・団体とは全く関係ないと思って頂きたい。
 
さっそくぱんちょの部屋に潜入したのですが、あいにくぱんちょは留守のようです。かわりに弟のポンチョがたたずんでました。
 
うさ子は初対面のポンチョにしおらしくご挨拶します。「うがー、ぱんちょはどこじゃー!出しやがれー!!」
 
しかしポンチョは「武器や防具は装備しないと意味がないよ!」と、RPGの通行人のようなことしか言いません。
 
うさ子は悟りました。「そうか…これから冒険を始めるべきなのね!?ロールプレイングゲームの幕開けね?
 
でもってラスボスはすごい身内だったりするのね。例えば私の…
 
エルとか!そうか!エルを探すには旅を始めなきゃいけないのね!!」なんだかうさ子はパニクっている様子。いや、いつも通りでしょうか。
 
というわけで、早速うさ子は旅に出る決意をしました。「はっ、冒険をするには仲間が必要!どうしよう…
 
しょうがないわ。出動よヨゼフ!」うさ子は髪の毛と同姓同名のクマのぬいぐるみを仲間にしました。
 
「まかせておくんなせぃ!あっしの爪でどんな敵キャラもマップタツ…」ヨゼフが喋ってるかと思ったら、うさ子の激ウマ腹話術でした。
 
「(パクパク)あれ?(パクパク)言葉が、(パクパク)遅れて…」うさ子の腹話術はいっこく堂レベルなのです。
 
そんなこんなで冒険を始めた3分後、あっさりかつての相棒だったエル(毛)の要塞にたどり着きました。
 
「いよいよラスボスなのね…みんな、準備はいい?」「武器や防具は(以下略)」いつの間にやらポンチョまで仲間になっていました。
 
「って、あぁッ!?ポンチョ!なんでアンタがエルを装備してるのよ!!」
 
「ダッテ、ボクトエルハマブダチナンダモノ……。」とどうやらポンチョはロボのものまねにはまっている様子です。
 
「今時そんな抑揚のない声なんて流行らないわ。ときメモ2だって自分の名前を読んでくれるのよ」うさ子のダメ出しです。
 
しかし、ポンチョは無視しました。エルと2人でロボ喋りに没頭しています。
 
「くっ、通行人レベルの人間のくせに生意気よ!」うさ子はポンチョに時速63キロほどのスピードで斬りかかりました。
 
そのときです!エルはとっさにポンチョをかばいました!あまりのエルの硬さにうさ子はこなごなです。
 
粉々になったうさ子の破片は、にょきにょきと伸び、数体のうさ子が完成しました。
 
分裂(?)したうさ子たちは、なぜかオリジナルより巨大化しています。「ふっふっふ、覚悟なさいな」
 
「くっ…そうか。貴様らが真のボスなのね!?」うさ子の顔は劇画調です。ポンチョは完全にロボ化していました。
 
「真のボスちゅかラスボスちゅかエルくれエル。」巨大うさ子達は、せっかちこの上無いカンジでハモりながら要求しました。
 
すると、ラスボスであるエルがもじもじと恥ずかしそうに「いいよ」といいつつ出てきました。もとはうさ子に生えてた毛なのに。
 
エルとの再会を喜ぶうさ子。しかしそれもつかの間、エルは隠し持っていた刃渡り50センチの剣で斬りかかってきました。
 
その時うさ子は、エルの後ろに素敵な殿方発見。「よっしゃ!これで心置きなくぶち切ったるでぇエルゥーっ!!」殺る気満々です。
 
うさ子は「気合いイッパツ、合いの手はオヒョイヒョイでタイガーバーム1ダース、お願いしまーす」と謎の呪文を唱えました。
 
すると…エルは……跡形も無く消えてしまいました。
 
消えたエルに錯乱するうさ子。「えるハ…イキテイルサ。アナタトワタシノココロノナカニ…」ポンチョはうさ子の肩を叩きました。
 
「そうね…私の心の中に…」
 
***FIN***

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