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T-012

「なんでグリンピースは緑色なのおお!!??」うさ子は叫んでいます。
 
電話の前にうさ子は立ち、ある場所にダイヤルします。「はい、夏休み子供相談室!」
 
「いえ…こちらはごまラーメン亭ですが」うさ子はいきなり外しました。
 
「玉子ラーメンをとりあえず2人前。と、それから、グリンピースの緑である理由がわかりそうな知人さんはいませんか?」とうさ子は言うだけ言って切りました。
 
「切るのかよ!!」なんと、電話はつながったまま。ダイヤル付糸電話だから言うまでもありません。
 
「プーップーップーッ…」うさ子はおちゃめをしています。
 
「いるのはわかってんだ。出てこい!」うさ子はごまかします。「もしもし私リカちゃん♡」
 
「ああ、リカちゃんか。玉子ラーメンとグリンピースの件だね。了解」電話は切れました。
 
「嗚呼、待ち時間が愛おしい」うさ子が1人だけで盛り上がっています。
 
「それにしても、グリンピースの件って何かしら?」うさ子はすっかり忘れています。あぁあ。
 
「ちょっとまだまだ!?もう待ちきれないわぁ~ん!!」うさ子は糸電話の相手の家まで走りました。
 
しかし糸は途中で切れていました。「ずがーん!電源を切ってるか電波が届かないー!!
 
こんなときは留守電センターよね!?」うさ子はドコモショップへ向かいました。
 
木々の間を走りぬけたその先のお菓子の家に「留守電センター」の看板がかかった建物を発見。
 
うさ子はノリで戸を開けてこういいました。「全員ワシの言うことをよく聞くのじゃ!!頭が高い」
 
「いらっしゃいませ~♪ド・コ・モ・です♡」お姉さんは笑顔でかわしました。
 
「おぅねーちゃん、留守電出せ!」「留守電がおひとつ、ご一緒にポテトは」おねーさんは動じません。
 
「いらんゆーたらいらん!いるときは始めから言う」うさ子はシブイ声でキメましたが、
 
「では、マッシュポテトはいかがですか?」さらにしつこくお姉さんは続けます。
 
「いらんちゅーとろーが、留守電出せやこるぁア!!」「それではモモレンヂャア(カクテル名)3本、以上ですネ<♡」お姉さんは
 
キレンジャーに変装してカクテル3本+カレーライスをうさ子に出しました。
 
「そーそー最初からそやって…って留守電~!!」好物(のはず)のカレーをうさ子はお姉さんにぶちまけました。
 
「なっ何するんですか!」「カレーにはミート納豆!!コレ常識ネ!!」うさ子・チャイナは怒ります。
 
うさ子のぶちまけたカレーがお姉さんの顔にクリーム皿をぶつけたかのように残ってました。
 
そのカレーと皿を見て、うさ子はハッとしました。今までの行動は何者かに操られていたのです。
 
うさ子の耳や口には操り人形の糸がっ!!
 
「ふふふ、お前は俺のあやつり人形」間髪入れずうさ子は犯人をひっぱり出してボコにしてやりました。
 
それは、ごまラーメン亭の主人(売れてないので電話番メイン)でした。
 
うさ子は自分の手や足についていた糸を主人の手と足にくくりつけてやりました。
 
うさ子はその後、3年くらい「あやつり主人」という芸名で世間をさわがせました。
 
そして5年後、あやつり主人は引退ライブを行いました。
 
「みなさん、私は、普通の男の子に戻ります」「って元ネタ古いわーっ!」主人はうさ子のつっこみに撃沈されました。
 
主人はそのこぶしにより目を覚まし、新商品「チーズラーメン」を作りました。そしてうさ子は…
 
「おっちゃ~ん!グリンピース使って何か作って~」うさ子は主人の店の常連になり、
 
長年、24代目味皇としてその名をはびこらせた、そんな夏の想ひ出……。
 
Fin

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