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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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2009年03月の記事は以下のとおりです。

T-179

「キレイな桜…」うさ子は満開の桜を愛でながらつぶやきました。
 
この土地はかつて不毛の地でしたが、1人の老人の手によって変わったということをうさ子は知っています。
 
老人がこの地をおとずれた時、人々の目は死んだ魚のようでした。
 
それもそのはず、地下に毒々モンスターが生息していたのです。
 
老人はその毒をすべて取り込むかたちで、土地の平和を取り戻したのでした。
 
ところが話しはここで終わらず…。毒をすべて取り込んだ老人はついに
 
ねんがんのうさ子アドバイザー3級を取得しました。
 
その献身をたたえ、うさ子は老人に師事することに決めました。
 
どこへ行くにも老人の肩にぴっとり貼りついて離れないうさ子。
 
さらにその状態を見た別のうさ子が、何か楽しいイベントと勘違いして、どんどんひっつきます。
 
うさ子アドバイザー3級を持っていても、うさ子遣いの資格は持っていない老人。うさ子が桜を食い散らかすのを
 
黙って見ていることにしました。むしろ花びらを差し出されて
 
頭につける始末。それを見かねた通りすがりのうさ子遣い、ペーターは
 
巧みにうさ子をしずめ、もともといた1匹以外をどこかへ追いやりました。
 
感動した老人は、ペーターの召し使いになることにしました。
 
どこへ行くにもペーターの肩にぴっとりと貼りついて離れない老人。
 
ペーターは老人のあしらいかたを知りません。途方にくれてしまいます。
 
途方にくれてやりました。うさ子はレベルアップ!!
 
さらにその状態を見た別の老人が、何か楽しいイベントと勘違いして、どんどん
 
茶飲み相手になりました。
 
そして恋仲になりました。
 
するとどうでしょ!!カップルが成立した老人はペーターから離れていきます。まるであいのりです。
 
いえ、わるのりです。
 
どさくさにまぎれてうさ子に抱きつくペーター。うさ子は驚き
 
恥ずかしがり、恋する乙女のようにふるまいます。
 
ペーターにとっては鬱陶しいので、その辺のうさ子にけしかけました。
 
失敗しました。ひとり寂しく日本に帰るその辺のうさ子。
 
そうこうしているうちに、ペーターを軸に老人とうさ子の層が出来ました。
 
これがいわゆる惑星誕生の瞬間であると、研究者は言います。
 
それをテレビで見、鼻で笑ううさ子。まだ何か裏が…?
 
裏にはマッチとタバコが。うさ子は煙をくゆらせながら
 
「わかんねえ…」とつぶやきました。雰囲気を出してみたかっただけのようです。やっぱりね。
 
無駄にタバコを吸ったので、みんなにけむたがられました。
 
けむたがられ、外に追い出されたうさ子は、こうつぶやいたのでした。「キレイな桜…」

T-178

うさ子は息をひそめて物陰に隠れていました。
 
ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…。ハァハァしすぎでもう見つかってしまいそうです。
 
さらにケータイが鳴りっぱなしで、止め方がわかりません。
 
6時にセットしたはずの目覚まし時計も鳴り続けています。
 
さっきからイスや絵画が飛び回り、ウザいったらありゃしません。
 
「ちょっと!うるさいわよ!!」うさ子の黄金の右が大バサミを持った男にヒット。
 
代わりにうさ子のその自慢の右腕を切られました。
 
未練たらしいうさ子は見苦しいので、必死にがまんするうさ子。
 
うさ子はガマンのため、何かのボタンを連打しました。
 
そう、着ているコートのボタンです。
 
連打により、右腕がにゅっと生えてきました。もうがまんしません。
 
右腕がどんどん伸びていきます。もうやめられません、止まりません。
 
伸びる右腕を片っ端から男はハサミで切り続けました。その数2000個。
 
切りすぎて部屋が右腕でいっぱいです。死亡フラグでした。
 
男もいい加減うんざりしてきました。もはや単純労働です。
 
しかたがないので食べてみました。すっぱいうさ子の味がしますか。
 
いいえ、しませんでした。右腕の一本を手に取ったうさ子は丸めて
 
男にくっつけました。男は大バサミで切る気が失せました。
 
こうして腕をつけられてしまっては、うさ子に操られてしまい、言いなりになってしまいます。
 
「いいなりおおばさみたん」という名前で売り出すことにしました。
 
すると、王様のブランチで紹介されました。
 
「こちらが今話題の、えー『あいのりおおわさびたん』?です」
 
今ではハサミをわさびに持ち替え、顔に塗ってマッサージしています。
 
このわさびのつんとくる気持ちよさがセレブ(笑)に大人気!!
 
わびさびを理解してモテカワなでしこ(笑)というコピーでわさびの売り上げが倍に。
 
しょうがもこの流れに乗ろうとしましたが、コピーが思いつかなくて挫折しました。
 
タバスコも賞味期限が切れていて出荷できませんでした。
 
レポーターの言い間違いが成功のきっかけだなんて、と、あいのりおおわさびたん感涙。
 
「いろんなものを刻んできたボクが、こうして感謝されるなんて…!!」
 
あいのりおおわさびたんは、うさ子に感謝の投げキッスをプレゼント。
 
「普通にキモいから…」男に追われるきっかけとなったタブーを、またも踏んでしまったうさ子。
 
壁で大わさびをゴリゴリすりおろしながら迫り来る、あいのりおおわさびたん。
 
それは、大バサミを持っていた頃の感覚と同じでした。
 
うさ子は物陰で息をひそめる暮らしに戻るのでした。ああ無限ループ。

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