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T-179

「キレイな桜…」うさ子は満開の桜を愛でながらつぶやきました。
 
この土地はかつて不毛の地でしたが、1人の老人の手によって変わったということをうさ子は知っています。
 
老人がこの地をおとずれた時、人々の目は死んだ魚のようでした。
 
それもそのはず、地下に毒々モンスターが生息していたのです。
 
老人はその毒をすべて取り込むかたちで、土地の平和を取り戻したのでした。
 
ところが話しはここで終わらず…。毒をすべて取り込んだ老人はついに
 
ねんがんのうさ子アドバイザー3級を取得しました。
 
その献身をたたえ、うさ子は老人に師事することに決めました。
 
どこへ行くにも老人の肩にぴっとり貼りついて離れないうさ子。
 
さらにその状態を見た別のうさ子が、何か楽しいイベントと勘違いして、どんどんひっつきます。
 
うさ子アドバイザー3級を持っていても、うさ子遣いの資格は持っていない老人。うさ子が桜を食い散らかすのを
 
黙って見ていることにしました。むしろ花びらを差し出されて
 
頭につける始末。それを見かねた通りすがりのうさ子遣い、ペーターは
 
巧みにうさ子をしずめ、もともといた1匹以外をどこかへ追いやりました。
 
感動した老人は、ペーターの召し使いになることにしました。
 
どこへ行くにもペーターの肩にぴっとりと貼りついて離れない老人。
 
ペーターは老人のあしらいかたを知りません。途方にくれてしまいます。
 
途方にくれてやりました。うさ子はレベルアップ!!
 
さらにその状態を見た別の老人が、何か楽しいイベントと勘違いして、どんどん
 
茶飲み相手になりました。
 
そして恋仲になりました。
 
するとどうでしょ!!カップルが成立した老人はペーターから離れていきます。まるであいのりです。
 
いえ、わるのりです。
 
どさくさにまぎれてうさ子に抱きつくペーター。うさ子は驚き
 
恥ずかしがり、恋する乙女のようにふるまいます。
 
ペーターにとっては鬱陶しいので、その辺のうさ子にけしかけました。
 
失敗しました。ひとり寂しく日本に帰るその辺のうさ子。
 
そうこうしているうちに、ペーターを軸に老人とうさ子の層が出来ました。
 
これがいわゆる惑星誕生の瞬間であると、研究者は言います。
 
それをテレビで見、鼻で笑ううさ子。まだ何か裏が…?
 
裏にはマッチとタバコが。うさ子は煙をくゆらせながら
 
「わかんねえ…」とつぶやきました。雰囲気を出してみたかっただけのようです。やっぱりね。
 
無駄にタバコを吸ったので、みんなにけむたがられました。
 
けむたがられ、外に追い出されたうさ子は、こうつぶやいたのでした。「キレイな桜…」

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