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T-028

とあるダンジョンの最深部に、黄金色に光るランプがありました。
 
それを見つけたうさ子、まけじと自分も黄金色に光ります。
 
するとランプは「甘い!!それは黄金色ではなく金色だ!?」と叫び、
 
さらに発色しました。あまりのまぶしさに自分もタジタジです。
 
まぶしすぎるせいか、うさ子の目の中に星ができました。乙女うさ子の誕生です。
 
「オーホホホホ!!それでは全国大会には出られなくってよ!?」その上キャラ的にもアレです。
 
「どれだよ!」ランプはツッコみますが、乙女うさ子はスルリと聞き流します。
 
「そんな事はどうでもいいのよ。アナタ、私をここからお出し!」お蝶うさ子は言いました。
 
うさ子は実は鳥カゴの中にいたのです。ランプが『コレクションNo.1』と書いたカードを
 
自分につけ「アイムチャンピョーン」と宣言。しかしうさ子はスルリと聞き流します。
 
そしてスルリと鳥カゴから、さらにダンジョンから抜けました。ランプは
 
「まて!外はキケンだ!」と叫びました。が、その直後に落盤。ランプはゴミになりました。
 
うさ子は身を挺して助けてくれたその元ランプをかかえ、空
 
中を旋回しました。初めて空を飛んだランプは感激のあまり
 
嵐のような号泣を展開。その嵐は今では伊勢湾台風と呼ばれています。
 
しかしそれを襲名しようとする者が現れました。うさ子です。
 
「涙で私に勝てるものか!」うさ子は涙を大量に流しました。耳から。
 
耳から手へ、手から足へ。その光景はまるで水芸のようでした。
 
「Oh!!ブラボー!!」拍手かっさい。気づくとそこはステージの上
 
の何やら怪しいハコの中。「ハコの中身はなんでしょねー」「うーん、肉?」「ブッブー、正解は
 
5年後に!!」客席はブーイングの嵐。嵐と聞いてランプがよみがえりました。
 
「SoSoイイコトなんてなーい、方向オンチの」情熱LIVEの開催です。
 
「おだまり!!」はじまったばかりのライブに邪魔者が。もちろんうさ子さんです。
 
「歌ならあなたに任せなさい!!」まったく意味不明なうさ子。それもそのはず、うさ子は
 
水芸のやりすぎでひからびていたのです。当然、脳とかもです。
 
「大変だ!!審判、タイム!!」ラグビー部のマネージャーがヤカンを持ってかけつけました。
 
と思いきや、そのヤカンはなんとランプの生き別れた兄でした!!
 
「に、兄さん!!ひどいや兄さん!!」金属音を鳴らして抱き合う2人。
 
そんな2人をかかえ、今回の冒険を終えたうさ子は冒険者ギルドへ向かったのでした。

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