- 2008/08/25
- テキスト
T-024
今日のうさ子はとってもハイです。ハイついでにウーロンハイを飲んでいます。
「かはぁーーッ、ウマイ!ウマイよー」叫ぶうさ子。しかし電車の乗客はイヤがっています。
神田さん(海山商事係長・48歳)は特にうさ子に対し嫌悪を感じていました。
神田さんは今日、会社の上司の接待でただでさえキレ気味でした。
「うさ子!昼間からウーロンハイとはけしからん!!ワシにも飲ませろー!!」キレついでに神田さんも仲間入り。
2人のプチ宴会がはじまりました。電車も仲間に入りたそうです。
「こーなったら一蓮托生よーっ!」うさ子ほか47名の酒もりがはじまりました。
しかしおつまみがありません。「つまみ出せー!!」数人つまみ出されて残り39名。
見るに見かねて運転手が「お客様の中でおつまみはいらっしゃいますか?」と言いました。「私です」とうさ子の隣の
島崎君(ファミレスバイト中の21歳さわやか青年)が挙手をしました。
不覚にも手を挙げてしまった島崎君は他の客のおつまみにされてしまいました。
「グッ!!テイストゥ♡」あまりのおいしさに客が2人彼方へ飛びました。残り37名!
しかし37人に島崎君1人は足りません。暴動が起きて16人放り出され、のこり21名。
ここで「ブラックジャアーック!!」と21という数字に反応してか神田さん大胆発言。が、普通に流されて神田氏号泣。
神田氏の号泣っぷりに7人が号泣しました。このままでは車内に涙のプールができます!
あわてた車掌は緊急扉を開けました。水が流れ出ると同時に、5名が退場。残り16名。
水びたしの車内の乗客の中で水ぶくれ(飲みすぎ)になった者が2名脱落。残り14名。
残された14名は口ぐちに言いました。「これはバトルロワイヤル!?」
「そう、最強の者のみが、運転手のイスを手に入れられるのよっ!」うさ子が叫びました。
「え、じゃあ今だれが運転してんのさ」と乗客の1人が言いました。ハッとする数人。
「実はア・タ・スィ」なんと、うさ子が念力で車両を動かしてるではありませんか!
「そうか!あのピンクの物体を倒せば、運転手の座を…!!」神田さんやる気満々です。
残り14名がいっせいに運転席へ殺到!先頭は神田です。
ドカーン!!14人の突撃で、運転席はとんでゆきました。
「…あらましょーがない。でもまだ車掌のイスがあるわっ!」「まだやるんかいっ!」
「やるわよ!やらいでか!わしゃ男に、本物の男になっちゃるけぇのー」うさ子は跳んだ。エレガントに。
その跳びっぷりは宇宙新を狙える程の見事な跳びっぷりでした。
「よし!わしも跳んでみせる!!」神田さんは残りの12人を土台にして跳びました。
ところがバスの天井に飛びうつった程度のジャンプでした。
神田さんは天井にはりつき、クモのようにすばやく移動しました。
のこりの12人もつられて跳んでみました。神田さんよりはるかに高いので神田さんはYou are shock!
さあ天井クモレースの始まりです。若干出遅れた感のある神田さん、まき返しなるか!?
神田さんは渾身の力をふりしぼり、命を燃やしました。ていうか燃えました。
結局うさ子の1人勝ちで、うさ子は残りの人生を車掌として歩んだのでした。