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T-009

いつも元気なうさ子。ところが今日のうさ子は何故か様子が違います。
 
それもそのはず。うさ子はいつものピンク色から空色に変わっていたのです。
 
「うーむ、昨日寝る前に食べた、賞味期限の切れたお菓子がまずかったのか…」
 
「ああっ!!何だかそんなこと考えてたら急にお腹が…
 
ドーナツ型に!」なんと、うさ子のお腹には穴が開いてしまいました。向こうまでバッチリ見えます。
 
おおこれは珍しい、と、うさ子はお腹をみんなに見せびらかしに出かけました。
 
その頃、うさ子の友だち兼ヒモのサトナカさん(ホスト)はのんびり睡眠をとってました。夜の仕事に備えての昼寝です。
 
「ハ~ロ~!!サトナカ~!!」うさ子が元気に入ってきました。「いきなり登場か~ぃ!!」サトナカは飛び起きました。
 
「んで、どうしたんだ?その腹?」「賞味期限過ぎたお菓子食べてこうなったの。サトナカもどう?レッツ・ドーナツ!!」
 
サトナカは迷った挙句、ねじりドーナツ(別名みつあみドーナツ)にすることにしました。レッツ・ドーナツ!!
 
サトナカはねじりドーナツだけでは足りないと思い、大量の砂糖をお腹にかけました。
 
そうするとあら不思議、サトナカ(ホスト)はしめ縄になってしまいました。うさ子は何だかサトナカが気に食いません。
 
なので、口で食ってみました。「あら、なかなかよさげ…」「食うなーーー!」サトナカは必死で暴れます。
 
サトナカは近くにあった漫画の雑誌でうさ子をひっぱたきました。ちなみに「少年マガジン」です。
 
するとどうでしょう。みるみるうちにうさ子は雑誌の表紙のグラビアアイドルになってしまいました。でも体はピンク色です。
 
しかも口からは半分サトナカが出ています。でも、うさ子は庶民派アイドル系美人です。サトナカはちょっと見惚れてしまいました。
 
しかしそのとき風でページがめくれ、サトナカはトップアイドルの具志堅ヱツ子さんのないすばでーに釘づけになりました。
 
「うーん、ぷぷっぴどぉ?」うさ子は尋ねました。するとヱツ子さんは満面の笑みを浮かべました。どうやらお迎えが来たようです。
 
『たか~さご~や~~』謎のBGMが流れてきます。「たかさごや…?買わず飛びこむ水野ォと…誰?」うさ子は混乱しています。
 
「お、おらの名前を呼んだのは君なの、だな?」そこへ水野くん(30歳・自営業)がやってきました。
 
「あ!そそそれは!いただき!」水野くんは少年マガジンを奪い、爆音と共に空高く飛んでいきました。「地球は…青かったり」
 
「うおー!ヱツ子さんを返せー!!」サトナカも半狂乱となって水野くんを追いかけました。
 
「そんな…私のために争うのはやめて…」ヱツ子さんはうれしそうです。うさ子は蚊帳の外です。
 
蚊帳の外ついでに蚊に血を吸わせてみました。
 
その蚊は水野君とサトナカの血を吸うかと思いきや、まっすぐにうさ子に向かって飛んできました
 
「あら、蚊じゃないの」うさ子は蚊を叩き潰そうとしますがなかなかつぶせません。
 
なぜならその蚊は体長2メートルもあり、うさ子よりもでかいのです。
 
ドーナツがまだ残っていたのでうさ子はとりあえず食べました。
 
そしたら、なんと不思議。うさ子が体長10mの巨大うさ子に早変わり。
 
と思いきや、うさ子はあっという間に10ミクロンに縮みました。蚊は無常にもおろおろしてるうさ子を踏み潰しました。ぎゃふん。
 
しかし踏み潰した所から、閃光とともにうさ子が現れました。「私はよみがえる、不死鳥のやうに」
 
『パラリロララ~~♪』どこからかBGMが聞こえてきます。オリーブの首飾りです。「ち、違う!手品じゃない!!」うさ子は慌てています。
 
その光景をサトナカ君と水野君は血の涙を流して感動に打ちひしがれています!!(ヱツ子さんは…?)
 
「出でよ、我等が眷族…」怪しい連中が出てきたので、うさ子はど突き倒しました。
 
連中はボケツッコミでいうところのボケだったのです。「うがー、お前の皿吸わせー」「血ぃでしょーがっ!!」
 
言い争っているすきに、蚊は全員の血を吸いました。
 
蚊は何気にご満悦です。それに比べ、吸われたヒト(?)たちはしなびています。
 
人々は叫びます。「あーうー、血を吸われて力が出ないよー。助けてアンパンマーン!」
 
飛んできたアンパンマンは、早くも血を吸われちゃっていました。
 
「くっ…このままでは皆死んでしまうわ…」うさ子は悩んだ挙句突然こう叫びました。「皆、オラに元気を分けてくれ!!」
 
しかしサトナカは拒みます。「だめだ!お前にはやれない!」「どーして」「まだ給料日前なんだぁー!」「それは現金だぁ!キャッシュだあ!」
 
「あぁもう!こうなったら…奥の手よ!」うさ子は空に向かって叫びました。「いでよ!!
 
…献血バンクのスタッフ!!」突如呼び出されてボー然としています。
 
しかし目の前に巨大な蚊がいるのを見て叫びました。「今日中にA型の血液が50人分必要です。献血してください!」
 
うさ子は全ての血を、てゆーかうさ子そのものを献血しました。その時です!!うさ子の血で命が救われた人が、
 
全員うさ子の姿になってしまいました。そして…地球のあちこちに飛んでいきました。今世界でうさ子が確認されているのはそういうことだったのです。

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