- 2008/08/09
- テキスト
T-008
今日のうさ子はごきげんです。なぜなら…
わくわくどうぶつえんに行く日だからです。
いそいそとしたくをして待ち合わせ場所に行
くと、そこにはもう1人のうさ子が待っていました。よく見ると微妙に白いです。
しかもちょっとラメまじりです。「こ…小林うさ子ッ!?」
「よく来たわね、林屋うさ子!!」どうやら演歌の女帝ですがおかまのようです。
うさ子対決が始まるかと思いきや、2人はわくわくどうぶつえんに向かいました。
まず2人は、キリンのぼりをしました。キリンは迷惑げな顔です。
「キ、キリン!?」キリンが鳴きました!(注:キリンに声帯はありません)
そして暴れだし、2人を振り落としました。「こなくそ!(ハモルン)」2人は必死でしがみつき
ませんでした。むしろキリンがしがみついたようす。一体何が起こったのか…!?
実は小林うさ子は「しがみつきフェロモン」が脇から出ていたらいいな
と思っていたのですが、出ていたのは林屋うさ子の足からでした。
そのフェロモンをキリンが鼻から吸って耳から出していたために…
小林うさ子はカバにメロメロになってしまいました。
それに嫉妬したキリンと林屋うさ子はオリを飛び出しました。
すぱぽよーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!(破裂音)プチ。
なんと今ので高層ビルが音を立てて崩れました(しょぼっ!!)
あとなんかこう、ペロっとした丸いモノが、静かに消えてゆきました。
「グッナイ…林屋うさ子…」小林うさ子はその場に残されました。
とりあえず小林うさ子はカバの性別をたずねてみました。
「カバ、カババ?」うさ子はカバ語を巧みに使いました。するとカバは「64さいです」と答え、
うさ子は「なんだ、うさ語、通じるんじゃん」と言いました。
それから2人は、いろいろ語らいました。政治のこと、お母さんのこと…
海水パンツのヒモのこと…そして、うしろ髪ひかれ隊のこと。
いろいろ語ったらなんだかスッキリしました。小林うさ子が。林屋うさ子は切なげに
「もういいから…。あなたも私もうさ子はうさ子。ほら、一緒になりましょう…」
小林うさ子は全てを悟ったような顔をして、林屋うさ子に飲みこむように飲みこまれ、消えました。
それを見ていたアメリカのジョンさんの証言では、うさ子が発光して飛びまわり、歌ったそうです。
昔々のお話じゃて…。