- 2010/11/14
- テキスト
T-203
宇宙を旅するスペースうさ子。ついに地球を見つけました。
「まずは写メだ」そう思ってケータイを取り出しました。
空き容量が足りないので、いらないデータを消すことにしました。
一夜限りの関係を結んだ友達との変顔写真を皮切りに、様々な黒歴史が
モリモリ飛び出してきては、うさ子のセンサイなハートをチクチクいためつけますが自業自得。
そのままウニのような心で写メを
30枚ほど連射し、パラパラ漫画にするうさ子。「これは…儲かる?」
意外と儲かりました。
その儲けでイースター島を買収したうさ子は、モアイをやたら増やしました。
これがナウなヤングにバカウケ。アスレチックコースとして繁盛しています。
「うさ子、アタシやるじゃん!」自分で自分を褒めて満足したうさ子は
自己満足のための遊びをやめ、いよいよ地球征服に取り掛かることにしました。
手始めにネットワーク関係を手中におさめました。意外に本気です。
手に入れた情報を全てキャシー(仮)に詰め込みました。ドライバーを持ち
地球を一度開け、キャシー(笑)を中に入れます。
そのついでにキャシー(株)をインドと命名しました。
インド(有)の力は五大陸に及び、残るは海底だけとなりました。
海底の中の人にうさ子はさっそく土下座交渉を始めました。
意外とうまくいきました。
まんまと地球も征服したうさ子。はっきり言ってものたりません。
実はけっこう前に宇宙も征服していたので、仕方なくうさ子は
海に毒を流し始めました。
しかしその毒は、アサリだけには薬でした。
悟り始めるアサリ。全てをおさめたうさ子はそれが許せません。
アサリを倒そうとしたうさ子。アサリたちはうさ子に詰め寄り「東京都に帰れ!」と叫びます。
地球を後にしたうさ子。結局地球はアサリたちのものになりました。
ハンカチをかみしめながら再び宇宙をただよい始めます。
そこでうさ子は火星を地球にぶつけようともくろみました。
作戦はこうです。(1)火星を地球にぶつける。
(2)飛んでいった地球と6番のボールがポケットに入る。
(3)桶屋が儲かる。
(4)うさ子の周りでスタンディングオベーションの嵐が巻き起こる!
(5)鳴り止まない拍手。止まらない涙。さめやらぬ興奮。
(6)一晩たって1人になったときの喪失感。
イメトレ3回目で満足したうさ子は、次の星目指してただようのでした。