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T-045

うさ子は、何かを飛ばしていました。静電気です。
 
周囲55kmには静電気が飛びまくり、町はパニックです。
 
静電気が痛くて何も触れません。
 
町長は必死で町民を救おうとしました。選挙が近いのです。
 
「皆さん落ち着いてください!!私の名前は青島潮次。清き一票を!!」
 
その場にいた1人の町民が叫びます。「オラ、シュワちゃんにしか投票しないだ!」
 
そんなやり取りと関係なく、静電気は町を飲み込んでいきます。うさ子は満足げに
 
巨大化しました。頭だけ。
 
赤子のようにバランスの悪くなったうさ子。でも頭が大きいのでIQは億ほどに上がりました。
 
「この機会を利用して世界征服よ!」うさ子は叫びました。
 
その勢いで倒れるうさ子。町は半壊しました。
 
町民は11人しか生き残れませんでした。
 
町民11人は力を合わせて他の町民の仇を取ることにしました。
 
必死にうさ子によじ登る町民。うさ子はぴくりとも動きません。
 
町民の1人が、至上初のうさ子山頂に辿り着きました。やったあ。
 
とりあえず山頂に着いた町民は、うさ子の頭にふぐ毒を注射しました。10リットルほど。
 
どうやって10リットルを1人で運んだのかは秘密です。
 
秘密というより国家機密です。
 
ふぐ毒を注入されたうさ子の頭は、3ヶ月放ったらかしにしたジャガイモ色になってしまいました。
 
「首がこったわー。誰かもみほぐしていただけませんこと?」とうさ子は11人の町民に尋ねました。
 
町民は首をもみほぐすふりをして、首をもぎ取りました。うさ子の体は音もなく倒れ、
 
頭がにょっきり生えてきました。新しいいのちの誕生です。
 
でも大きさは8mmほどです。生まれたてですから。
 
「お水をかけないと育たないのよね」と言いながら頭にじょうろで水をかけました。
 
町民の頭に水をかけたため、町民だけ巨大化しました。
 
巨大化した町民たちは、うさ子を袋叩きにしました。
 
「一揆じゃあ!ワシらをいつまでも虐げられると思うなよ!」一揆を起こした町民たち。
 
「そんなもの屁でもないわ!」うさ子は叩かれながらも偉そうです。
 
あまりに叩かれたので、8mmほどあるうさ子は、ふくれあがりました。
 
大きく、大きくなっていくうさ子。しかし大きくなりすぎて破裂し、雷となり、町民は全滅しました。

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