- 2008/09/20
- テキスト
T-050
うさ子は髪をなびかせて走り出しました。
しかし髪は岩山の下敷きになっていたため、びーーんと引っ張ることに。
「根性でやれば、毛ものびーる!!」うさ子はド根性を発揮しだしました。が、
逆にうさ子の頭皮が伸びました。
それでもがんばるうさ子。するとついに岩山を動かすことに成功しました。
「こいつは…!」と思ったうさ子は、早速超人大集合に出場することにしました。
会場の超人ドーム愛称ポピーは、超人で満員御礼状態です。
「ウフフ、アナタ、その程度ではこの超人大集合では勝ち残れないわよ」と
司会がうさ子にアドバイスしました。そこへ前大会優勝者の花目黒・マギー・よしのりが挨拶に来ました。
「あ!センパイ!」マギーはうさ子をセンパイのマギー・ブイヨンと勘違いして
「この前貸した2千円…まだ返してもらってませんよね?」とサラ金請求をしました。
うさ子はあっさり2千円を渡しました。「どうぞ」
「どうも」マギーは2千円を受け取りました。「…ん?これ1枚だけど、ニセ札じゃないんですか?」
「何よ、細かい所に目が行くコねぇ…!その良い目で私の毛穴なんか覗いちゃってんじゃないの!?」うさ子はキレ気味です。
「それではうさ子さん、スタンバイお願いします」ADがうさ子を呼びにきました。
「OK!!私の相手はどなたかしら!?前後左右上・中・下どっからでもかかってKOI!!」
すると異空間からモリモリガッツ・秀彦登場!!「ブールドーザー」叫ぶ秀彦。
「無~駄ムダムダムダムダムダァ!」秀彦とうさ子の猛烈な戦い。
「あまーい!!」前大会優勝者のマギーが2人の間に割り込みました。
「だまってろー」2人がマギーをふっとばしました。
「ピッピッピカリ米ー」マギー最後の詩は「米をたたえる詩」でした。
詩は会場中を号泣の嵐に巻き込みました。
会場からは「2千円札!!2千円札!!」と、2千円札コールが。それを「ニセ札」と
勘違いしたうさ子は「ホラ、さっきあげたお札があるじゃない!出しなさいよ!」と、ふっとばしたマギーに言いました。
しかし、マギーは虫の息です。うさ子はお札を秀彦にせびりました。
「ねぇ、ニセ札持ってたら貸してくれない?今きらしちゃってんのよ~」すると秀彦は
本物しか持っていず、嘆き悲しみ、苦しみ、歌い、踊り、戦うことで
うさ子のエーゲ海程度の広いような狭いような慈悲心にまかせることにしました。
「でも、やっぱり貸さない♡」
ぬか喜びのぬかに自ら浸かるうさ子。観客の物欲は、うさ子のぬかづけによって、無事満たされたそうな…。