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T-079

うさ子の『う』の字は宇宙の『れ』。それはさておき、今日は一日夜の日です。
 
お日様大好きなうさ子は、ちょっぴり憂鬱。
 
気を紛らそうと、睡眠薬を取り出しました。
 
その睡眠薬を、隣に住んでるマイケルに飲ませてみました。
 
致死量ギリギリで。
 
その様子をマイケルの御家族に目撃されてしまいました。
 
驚いたマイケルの家族は、パニックを起こしてマイケルに睡眠薬を
 
しこたま飲ませました。取り返しのつかなくなるほどに…。
 
マイケルはとうとう、眠れない体になってしまいました。
 
心に傷を負ったマイケルが家族と顔を合わせることはありませんでした。ずっと。そうずっと。
 
というのも、マイケルはうさ子からのプレゼント(睡眠薬)がとっても嬉しかったからです。
 
マイケルは一日三食すべて睡眠薬で過ごしていました。
 
心配した家族が勝手に隠したため、うさ子にお願いしていたのです。
 
そんなマイケルに、うさ子は条件つきで薬を渡していました。その条件とは
 
「毎日寿司飯をバケツに詰めてマンホールに放り込む」というものでした。
 
なんて非生産的な作業なんでしょう。
 
要するに軽いイジメだったわけです。しかし睡眠薬は簡単には手に入らないため
 
3ヶ月間待たせました。マイケル大激怒です。
 
「まあ、それくらいガマンできるなら大丈夫よ」白衣を着たうさ子がヒゲをなでつつ言いました。
 
「えっ!?もしかしてうさ子さん、おいらを薬中毒から回復させるために…」
 
「アハハ!そんなワケないジャン☆」白衣を脱ぎ、ネイルアートをしながらうさ子は笑います。
 
「まったまたー、謙遜しちゃってぇー」マイケルは勝手にうさ子を崇めます。
 
「ウルセエ。それ以上言うと斬るぞ」うさ子は低い低い声で静かに言いました。
 
「あっ、うさ子さんて意外とハスキーボイスだったんですね。かっこいいー」マイケルは褒め続けます。
 
「…」これ以上何を言っても無駄だと思ったうさ子は、シカトすることにしました。
 
シカトされて寂しかったのか、マイケルはうさ子の耳を引っ張ってみました。10mくらい。
 
声が聞きたかったのに、10mも離れてしまったマイケル。後悔しました。
 
その後、口を引っ張ったり、水を100l飲ませたりしましたが、うさ子は相手にしてくれませんでした。
 
というか、今月の夜の日が終わったため、寝てました。
 
うさ子が目を覚ますと辺りは洪水状態。それは一晩流したマイケルの涙でした…。
 
ジ・エンド

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