- 2009/04/21
- テキスト
T-181
今日はステキなうさ子町内1を決める日です。
町で唯一うさ子に飼われていたうさ子、うさ吉はこれに大層喜び、
飼い主と一緒にそこらへんで小躍りしました。やったね!
暫定1位の座を今日も更新したと安心しているのです。
しかし向上心を忘れたうさ吉はただのうさ子。
翌週には町内1の座をむさ子に奪われてしまいました。
うさ子ですらないむさ子に町内1の座を奪われたうさ吉は、
「下克上だぜー」と叫びながらむさ吉に突撃。
むさ吉はとんだとばっちりを受けました。地中に埋め込まれて涙目です。
「何をしたんだ僕が!君に!」ドゥバドゥバ号泣して、水分が
蒸発し雲となり、そしてむさ吉は海になりました。
これがいわゆる地中海です。
むさ子はたいそう驚きました。これがいわゆる死海です。
一種の尊敬を覚えたうさ子は、度数89.5%の酒をお供えしました。
死海はあたり一面赤ワインに変わりました。うさ子やむさ子は
何かしらで引火したワインによる大火事で焼死しました。なるほど、火の海です。
火の海は7日間、世界中を焼き尽くしました。
ロースト地球の完成です。
うさ子がぺろりとたいらげます。
地球はうさ子に乗っ取られました。なんというハイジャック!!
それを押し入れから見ていたジャックはハイな気持ちに
なりつつあるのを鎮めていました。「見つかったら、俺も食われる…!!」
ダンボールに身をひそめてドキドキしていました。
ゆっくりと近づいてくるうさ子。ダンボールまであと100光年ありますが。
宇宙六畳間は、100光年が一畳の一辺みたいな雰囲気でして。
うさ子は視力が1000.0あったことを嘆きました。近くが見えてません。
近くのジャンプにつまづき、うさ子は絶命しました。
安心したジャックはまた押し入れに戻りました。押し入れ生活も8ヶ月になります。
見知らぬ青だぬきともだんだん打ち解けてきました。
最近では和菓子をくれるようになりました。それにしてもあのポケットは何なんだろう。
寝ている間にこっそりしっぽを引っ張ってみちゃいました。
ねずみがかじっていると勘違いした青だぬきは、地球破壊爆弾を
こねくりまわしてうさ吉を復活させました。
うさ吉は道端で転びました。「あっ…」