- 2009/06/06
- テキスト
T-183
「いらっしゃいませー」うさ子を出迎えるウエイトレス。ここは
戦争の最前線に建てられた、兵士の安らぎスポットです。なぜうさ子がそんなところにいるのかというと、
「うほっ、イイ兵士…」と、いかがわしい目的があるわけないじゃないですか。
開店早々、2m30cmはありそうな老兵が入ってきました。
ウエイトレスのバイトを始めることにしたうさ子にとって、初めてのお客様です。
まずは注文を取りましょう!
「たこ焼きライスにポール肉ライス膳」わけのわからない注文にうさ子タジタジ。
作るのは自分ではないので、無責任にキッチンへ言われたままの注文を伝えてみました。
10分後、たこ焼きおにぎりに肉を乗せた皿と、ごはん、みそしる、つけものが出てきました。
ちゃんとあるメニューだったようで、おじいさんは黙って食べ始めました。
…突如、眠ってしまうおじいさん。うさ子に一杯食わされたようです。
眠っているのを確認したうさ子は、おじいさんの頭を坊主にしてみようと思いつきました。
バリカンを持ってしのび足でおじいさんに近寄るうさ子。そーっと、そーっと、近づきます。
おじいさんの頭に手をかけようとしたその時!!後ろから誰かに肩を叩かれました。
「やらないか?」どうやら罠にはまっていたのはうさ子のようでした。
何とかしようと、辺りを見回すと、最前線らしく色々な武器があります。
うさ子がチョイスしたのは、ガトリングガン。さあぶっぱなせ!!!
二日後…。うさ子の銃乱射によって最前線が決壊し、戦争は終わってしまいました。
早期に戦争を終わらせたうさ子はたたえられ、
みんなに銅を塗られ、銅像にされました。
銅像生活40年。戦場はすっかり復興し、和のロサンゼルスと呼ばれるようになりました。
銅像うさ子は、もはや人々の記憶からも消えようとしていました。
維持費もバカにならないということで、とうとう取り壊しが決まってしまいました。
「このままでは…殺られる!!」危機を感じ取ったうさ子は、銅像の体を捨て、
金箔を体中に貼り付けてみました。
すると和のロサンゼルス市民は驚きました。「知らないうちにゴージャスになってる!!」
予算も無いはずなのにと、役所への不信感をあらわにしています。
そのうち、市民の不満は爆発。ついにはフランス革命が起きてしまいました。
と思いきや、ラフランス革命でした。命名は、市民代表ラフランス氏です。
突然うさ子像の前で洋ナシにかぶりつく市民。目が完全にいってます。
困ったうさ子は、とりあえず洋ナシをかぶってみました。
市民は、いきなり現れた巨大洋ナシに驚き、ひれ伏し、「甘そう!!!」と叫び、
銅を塗り、銅像にし、ふたたび平和の象徴とするのでした。