- 2010/02/05
- テキスト
T-190
「なんでこんなことに…」部屋の中にできた血だまりを見て、呆然とするうさ子。
その血だまりに手をやり、体中に塗りたくるうさ子。これぞ真紅のうさ子也!
なんてことをしているうちに、警察がやってきました。
いちもくさんに逃げ出すポリスメン。これは…毒ガス?
歯にびっしり正露丸を詰めたまさおでした。
「たすけ…」と言葉を残し、土間に倒れるまさお。それを見てうさ子は一言
「どうして水を飲まないのかしら…」と分析しました。
分析した結果、まさおは極度の水嫌いということが判明。怒ったうさ子は
まさおを蹴りました。
そのショックで口からぽろぽろ正露丸をこぼすまさお。臭さ120%超。
びっくりして転んだうさ子の体は、正露丸まみれになりました。
うさ子は、臭みをコーラをかぶって揉み消しました。ねりわさび臭が漂ううさ子。
血、正露丸、ねりわさび…この3種類の臭いが混ざって出来る臭いは、
すれ違う者全ての鼻を捻じ曲げ、逆に虜にしてしまいました。
なんてことをしているうちに、警察がやってきました。
警察すら虜にしたうさ子。どうやらある事件の犯人と警察を一度に集めてしまったようです。
「犯人は、この中にいる!」警察を除けば、容疑者は2人。1人は
うさ子、もう1人はうさ子!!「やっべえ犯人アタシしかいないじゃん!!」とうさ子。
仕方なく自首しました。
てじょう☆がちゃり
しかも腹に。
2人のうさ子が手錠で繋がりました。手錠で生まれる愛。
「アタシ…お嫁に行きそびれたら、アンタのとこにでも行こうかしら」とうさ子A。
「アタシンチ…イツデモ、コイYO…★」片言で答えるうさ子B。
この5日後に、うさ子Aはどこかの富豪にお嫁に行くことになりました。
ああ、現実って、ざん☆こく
うさ子Bは泣いて泣いて笑い続けました。
その富豪が経営している会社の、すべての株を買い占め、ひそかに仕返しをしました。
愛に生きたうさ子は、金と権力に堕ちました。
きょがくのとみと、めいよとけんりょくにおぼれまくったうさ子達は、
すべてをグランドラインの向こうに置いてきました。
「これで…良かった…んだよね」夕日にそう言ううさ子は、AかBかわかりません。
けれど、そんなことはどうでもいいのです。AかBかなんてことは、問題ではありません。
なぜなら、そのうさ子は、Cだから。