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T-032

行列のできるお店に並んでいるうさ子。でもそれが何のお店かうさ子は知りません。
 
うさ子は聞いてみました。「ここは何のお店なの?」「それを聞くために並んでいるんじゃないか」
 
「へ??じゃあ店じゃない可能性もあるの?」「さぁ、どーかな??」相手は薄笑いしながら答えます。
 
すると、前のほうから整理券を配るおっちゃんがやって来ました。
 
そして通りすぎ、天へと召されました。「なんなの?」うさ子はイラついています。
 
「だから、ここはまずどこなのよ?!」
 
「はっ、ひょっとしたらここはうわさに聞くデパ地下?」
 
よく見ると単2とかマンガンなどの電池が売られています。単3も品数豊富です。
 
「まあ、エナジーが沢山!」さっそくそこらにいる子供に食べさせてみました。
 
一瞬力が光となって子供を包みましたが、すぐにもとに戻りました。
 
そして子供はしおしおとしぼんでいきました。
 
あわてたうさ子は、子供をふところにしまいこみました。
 
ふところにしまいこまれた子供は、もごもごと何か言っていましたが、うさ子はシカトです。
 
「キミ、事務所に来てくれないか?」うさ子は、店員に万引きされたと思われたようです。
 
うさ子は「知らないワ!」と弁解しましたが、口から無数の電池が出てきました。ワサワサと。
 
「こ、これは何だ!」「え?えーと…。タマゴ?」「うそつけ!」「ウソじゃないわよ!」すると電池から
 
子供がツブ大の大きさであふれ出てきました。子供はあっというまに店員を覆い尽くしました。
 
「しめた!今だ」とうさ子は店から出ようとしました。が、前を立ち防ぐものが…
 
電池(殻)で武装した店員マーク2スーパーアルファ2000です!!
 
「うわははは!ここを通りたければ、俺を超えるがよい!」
 
「よっしゃー!」うさ子は渾身の力で飛びあがりました。20センチほど。
 
「ダメじゃん!!」あまりのうさ子のダメッぷりに店員マーク2はうさ子に同情を売りました。
 
「200円です」「どうも」
 
「さ、金も受け取ったから出ようか」「そうはいかんよ、そうは」「Oh!No!」うさ子は嘆き、
 
泣き崩れました。「仕方なかったんだぁ!!うちの父っつぁん病気で…金なくて…うっうっ」
 
目薬を目に入れて泣きマネをするつもりが、間違えてオロナインを目に。
 
「痛いっ、痛くて目が開けられないっ、貴様なかなかやるな…」
 
戦力ダウンのうさ子に店員Mk2はトドメを刺してきました。「就業規則パーんちっ!!」
 
「うぅっ…やられない」うさ子は雑草魂でその場を耐えました。
 
「アタシは…負けるワケにはいかないのよ!!」逆ギレです。万引きの上に逆ギレです。
 
「人間としての道徳に欠けているな、連行します」サッちゃんが現れました。
 
うさ子の手首に手錠がかけられました。「お前には黙秘権がある…」サッちゃんは警察です。
 
「いや、てゆーかアタシむしろ子供を強化したんだから感謝してほしいわ」
 
ふふん、と髪をかきあげる手つきです。髪ないのに。
 
うさ子逮捕のニュースは世界に広まり、歴史の教科書に載り、受験生を悩ませたということです。

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