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T-037

ある日、森の中。うさ子は熊さんに出会いました。
 
熊さんはうさ子に「お礼に歌いましょう」といって歌い始めました。
 
うさ子は「何のお礼だよ!」とさま~ず三村ばりのつっこみをしつつも、まんざらではない様子です。
 
「なんだぁ?そのツッコミは!」と、熊さんはうさ子のツッコミが甘かったことに大変腹を立ててうさ子に怒鳴りつけました。
 
うさ子は怒鳴られた瞬間、バック転を華麗に決めカマキリのポーズをビューティフォゥに決めました。
 
熊は「ほぉ~やるっちゅうんかい、相手したるがな!」と叫び4足モードに移行しました。突進するようです。
 
「見せてやらあ!これが熊流、最強のツッコミだ!!」文字通り突っ込む熊。しかしうさ子は
 
なんと熊に巴投げを食らわせたのです!
 
「くるくる~!みんなシノラ~のこと好き~??」熊はともえ繋がりの物まねをしてみました。
 
「ええいこうなったら!
 
私の最大奥義『チョップ・デ☆ゴジャルナバ』を登美夫(仮)にお見舞いしてやる!」うさ子はいつのまにか勝手に熊の名前を登美夫にしていました。
 
「時間差ツッコミ!『今さらシノラーかよ!!』食らえ!」登美夫(熊)は奥義に奥義で対抗しました。そして…重なる拳。
 
激しくぶつかる2人のこぶしから火花が飛び、登美夫の目がくらみました。「むっ、太陽拳!?」
 
「俺のこの手が火花を散らし、轟き叫べと激しく唸るぅ!」うさ子と熊は声を揃えて同じセリフを叫んでいます。
 
そして…今のシンクロのせいか2人には友情が芽生えていました。
 
すると、うさ子は急にガタガタと震えだしました。しかもかなり激しく。
 
「どうした!お前…茶色くなってるぞ!」登美夫はうさ子の肩を掴み、前後に揺らしました。
 
しかしうさ子は「は・は・ハッスルしてるおむすび山……」とトランスしているようで、ちょっと怖い感じです。
 
熊はうさ子のトランスぶりに少し引きましたが、「起きろ!寝たら死ぬぞ!!」とうさ子を張り倒しました。
 
「むにゃあ、もうちょっと寝かせて…」そのままうさ子は惰眠をむさぼりはじめました。
 
「おっ起きろー!」 登美夫はそう言いながらうさ子の顔を殴りつけました。
 
しかし何故かうさ子は無傷です。
 
登美夫は起こすのを諦め、起きないうさ子の横で「私のぽえむ」を書き始めました。
 
そして登美夫は、あろうことか白いギターを取り出して曲も作り始めました。
 
そして数分後、登美夫は自作のポエムを歌い始めました。激しく音を外しながら。
 
「…?なにかしら、このステキな歌は…」うさ子は登美夫の歌声で目を覚ましました。
 
「お目覚めかい、ジョンジョルフィーヌ」登美夫は目に星を映しながら微笑みました。
 
「あら…私眠っていたのね…あなたは…ミハイロフ侯爵?」うさ子は側で歌っている登美夫を優しく見つめました。
 
「そうだよ。このボクの素晴らしいポエ(ン)ム。気に入ってくれたようだね」登美夫の目に今度はうさ子が映ってます。たくさん。
 
うさ子は登美夫に感動して増殖していたのです。あたり一帯うさ子だらけです。一部バッタ物もまじってます。
 
バッタ物が好物の登美夫さん。熊らしい体勢でバッタうさ子に近づいて行きます。
 
「やめて!近づかないで!…って言ってんだろゴルァ!!」
 
バッタうさ子はそういうと周りにいたうさ子全員と合体して超合金うさ子になりました。
 
「また合体かよ!」久し振りにツッコめた登美夫はなんだか幸せそうです。
 
突っ込まれた合体うさ子は衝撃で分解し、うさ子に戻りました。バッタものに。
 
その後登美夫は、その無数のうさ子達を資本にうさ子マーケティングを展開し、ゲイツと並ぶ世界のトップになったそうです。(おしまい)

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