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T-077

うさ子はロボの動きをしています。よく見ると後ろのカートリッジに『ロボ』と書かれています。
 
それを見たうさ子の友達、鈴カステラは、カートリッジの文字を『ウニ』に変えました。
 
うさ子はウニが大嫌いなので、鈴カステラをこっぴどく叱りました。
 
「大体アンタは、どうして本気と書いてマジって読むのかおわかり!?」
 
「わかんないわよ!理由と書いてワケと読むのもわかんないわよ!」
 
「じゃあ『キモい』の『キモ』はなんでカタカナなのよー!!」
 
「知るかー!!ていうかそれアタシのペットYOー!!」
 
「え、どれ?」
 
「あなたの背中にくっついてるカートリッジYOー!!」
 
うさ子がふと後ろを見ると、その背中には『ウニ』ではなく『キモ』と書かれた
 
はんぺんが乗っかっていました。
 
「『キモ』は1日10回牛乳を飲ませないと…。飲ませないと、ひどく泣くのYOー!!」
 
鈴カステラは自らの乳を『キモ』に分け与え、愛でました。
 
キモは本気で嫌がりました。素で目を逸らす感じよ。そう。
 
これが『幼児虐待』の言葉の成り立ちです。
 
しかし、キモは実は40代で自立しています。妻子持ちです。
 
うさ子の背中から降りたらもうマイホームパパのカオになるのです。
 
無理矢理授乳をさせられたキモは人生に嫌気を感じ、自殺を図りました。
 
「アンタ!!」うさ子はキモを説得にかかりました。
 
失敗しました。
 
「パパ!!」キモの1人娘が説得にかかりました。
 
やっぱり失敗しました。
 
「アナター♡」キモの奥さんも説得に加わりました。
 
それでも失敗しました。キモの決心は固いようです。
 
いよいよ、キモが意を決してシルバニアハウスの2階から飛び降りたその時、
 
マイホームパパのカオになりました。
 
そしてキモは還らぬ人となりました。
 
「キモー!!カームバーック!!」うさ子は、叫ぶ娘を尻目に他のうさ子と食事を
 
とっているキモの奥さんを、ひどく軽蔑したまなざしで見ました。
 
しかし1年後、うさ子とキモの奥さんは大親友になりました。人生ってばファンタスティック☆
 

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