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T-083

今日は楽しい運動会。外は大雪です。
 
しかし、よく見るとそれは雪ではなくお米でした。
 
うさ子達のありとあらゆる部分にお米がつきまくっています。たまに粟も混じっています。
 
「これが濡れ手にあわってヤツね!」うさ子は博士帽についたフサフサをなでながら言いました。
 
「濡れ手にあわは『泡』ではなく『粟』なのでえす!!」白衣を着た1人の男が叫びました。
 
「そしてこの白衣は綿百%なのでえす。ちなみにぼくのメガネは素通しです!!ゴメンネ!!」
 
うさ子は「フーン」とつぶやきながら、彼のメガネを叩き割りました。『せいけんづき』で。
 
ドヅーン。男の小宇宙(コスモ)が爆発しました。ホント今日も平和っスよね。
 
「めがねがああ!!俺のめがねがああ!!」そう。メガネは男の中心体。心臓にあたる部分だったのです。
 
「ク…クォオオオ!!」男は変形していきます。「見せてやろう!俺さまの最終形態!!」
 
そうしたらば、なんか、男が2人に、2人が4人に、3人減って1人増えてみたり。
 
「で、結局何人なのよ!」「えーと…インド人?」
 
男はロシア人になってました。シベリアンハスキーを連れています。
 
「フフフ…これが私の真の姿なのですよ!」シベリアンハスキーが言いました。
 
「なまめかしいしぐさをしてるー!!(ハスキーが)」うさ子も負けじとセクシーポーズ。
 
「なまめかしいしぐさをしてるー!!(うさ子が)」ロシア人はびっくりして逃げていきました。
 
「逃げるなあ!!」うさ子は腰を振ってウインクしながら追いかけます。
 
ウインクから飛び出たハートがバイクにまたがり、ロシア人に追いつきました!!接戦です…!一位はどっちだ!?
 
抜きつ抜かれつのカーチェイスなのですが、米が積もっているので台無しです。
 
ニッチャネッチャと、いつの間にか炊けてた米の上を走る2人(?)。運動会ってスゴイ!
 
「米が邪魔でうまく走れないわ」うさ子のハートが米を食べ始めました。
 
その後ろから何食わぬ顔でうさ子が続きます!卑怯です!
 
んー、まぁ、なんだかんだあって、うさ子が競歩で優勝しました。やったー。
 
うれしさのあまり、空へ飛んでゆくうさ子。ポムンポムン。運動会終了を知らせる合図です。
 
表彰台へ上がるうさ子。優勝商品はコシヒカリ3年分です。
 
「ボンヨヨヨヨーン、ロシア人!2位!」うさ子のコシヒカリをパクっていきました。もっと卑怯でした。
 
「秘技!!ときめくメモリアル!」と言いながら、うさ子はロシア人の口唇を奪います。
 
そしてそのままじゅるるりーと吸い込んでしまいました。マジときめくよね。
 
身も心も一体となったうさ子とロシア人。うさ子は感動の涙を流し
 
あの曲を聴きながら天へと召されていきました。

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