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T-102

今日はたまの非番。商店街をブラブラ歩くうさ子はスーパーの店先で
 
お隣の風間さんに会いました。風間さんは一年間ご主人が帰ってきません。
 
ご主人はどこに行ったのでしょう?うさ子はマダムにたずねました。
 
「そんなこと知らん」名古屋弁丸出しでマダムは立ち去りました。うさ子は探してあげることにしました。もちろんご主人を。
 
ご主人の似顔絵を書いたビラをそこらへんにバラまきました。
 
すると犬が集まりました。
 
犬たちは主人の行方を知っているようでした。まるで「ついて来ないで」と言っているようです。
 
しかし風間さんはたまらず駆け出していました。とたんに犬たちはほうぼうに分かれて走っていきます。
 
その犬の中にご主人の姿が。四つん這いで走っていきます。
 
うさ子は叫びました。「お前が犯人だがや!!」気分はコナン+古畑×名古屋弁です。
 
ところがこの人が名探偵だったんですねこれが。犬たちがいっせいに襲いかかります。
 
風間さんは鍛え上げたご自慢の肉体で犬を毒牙にかけました。もちろん四つん這いで。
 
「なまめかしー!!」うさ子はあまりのショックに、キラキラした液体をぶちまけました。
 
するとみるみるうちに風間さんが小さくなっていきました。
 
小さくなった風間さんを目で追っていたうさ子が四つん這いになったとき、風間さんはうさ子に乗り移り、
 
うさ子は近くにいた犬に乗り移りました。
 
犬の耳はどんどん長くなっていきます。すくすく育ってとうとう立派なウサギの耳になりやがりました。
 
「とうとうやったわ!!」高笑いです。
 
「うさ子増殖計画大成功よ!!」しかしうさ子はほっといても増殖するのであまり意味がありません。
 
とりあえず研究レポートを提出する、風間さんのご主人。提出先は、ゆうめい大学です。
 
ゆうめい大学のものしり教授がおもしろレポートをさわやかに受け取ると、
 
風間さんの目の前で読まずに破り捨てました。教授の興味はうさ子の正体です。
 
うさ子の耳をつかみ、培養液につける教授。そしてうさ子を研究室へと運び込みました。
 
うさ子のハートとボディーと耳をガッチリGETです。教授は踊りだしました。その踊りは…
 
タンゴです。情熱的に…激しく…そして愛を込め踊ります。1人で。
 
そのタンゴに魅せられて、うさ子は増えずもっさり大きくなりました。これでうさ子も立派な成人です。
 
「感動が成長につながるのか…興味深いな」教授は次にフラダンスを踊ってみました。
 
うさ子は無視しました。
 
するとどこからともなくノリノリブラザーズが現れ、うさ子のまわりで盛り上がります。
 
「しょうがないわね。ひと肌ぬぎますか…」と言い、うさ子は本場のフラダンスを披露しました。
 
その踊りに、風間夫婦がどこからともなく登場しました。なんとコシミノを付けています。
 
うさ子はおもむろにそのコシミノへ火をつけました。
 
夫婦は、夜空に飛び、大きな花を咲かせました。「たーまやー」
 
その炎は消えることなくいつまでも燃え続け、『あなたの街のモエSPOT』第三位に輝いたのでした。たしか。
 

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