- 2008/11/30
- テキスト
T-121
今日は久し振りのバイトの日。うさ子は友達に電話をしました。サボる気です。
「ハローとし子。どっか久し振りに旅行しましょうよ。…北へ!!」
「アンタ今月何回目のサボリよ!?前回はおばあちゃんの3回忌だったのよね」
「ちがうわ!!おばっ…おじ…えーっと…」言い訳失敗です。
とし子は相当キレました。キレすぎてまわりにも当たりちらしています。
でもうさ子は電話をしているだけなので、とばっちりを受けません。ちょっと得した気分のうさ子。
「あんたもうすでに減給リストの筆頭よ!かまい切れないわ!」とし子はヒートアップ!!
「あ、じゃあ辞めます」あっさり引き下がるうさ子。というのも、人手不足の穴埋めで始めたので、シーズンオフの今はヒマなのです。
NEETになったうさ子。仕事を見つけないとおまんまが食えないため、バイト探し、始めましたよ。
でもうまいこと検索に自分の気に入ったバイトが見つからなかったので即行断念しました。
「いいよもう働かなくて。親が喰わせてくれるし?」疑問系です。
その時です。親が失業しました。
ついでに逃げられました。そう、うさ子はこれから自給自足の生活を強いられるのです!
とりあえず、近所の商店街に自分を売りに行くうさ子。目と口と眉毛だけになりました。
本体がなくなってしまったので、売り上げでフィギューアを買いました。乗り移ります。
「うわーい。ピンクのうさ耳のうさ子のようなフィギューアだー…ってアタシの本体じゃないのよ!!」逆ギレです。
うさ子本体を売っていた「珍品堂」店主堂島は後にこうコメントしています。
「安く買い取って高く売るなんてこの業界の常識じゃないですか~。
でなんか~、キレられましたけど~、こっちも商売ですから~。ね?結局カネなわけですよ~。ウフン」
怒り心頭のうさ子にうさ耳バンドを渡して黙らせる店主。どうやら口止め料のようです。
とっとと投げ捨てて話に戻るうさ子。寂しん坊なのです。店主は呆れてます。
聞いてくれない店主にショックを受けたうさ子は、珍品堂の看板の「品」の上に「本」を貼り、いやらしい笑顔で店主を見つめます。
このことがマスコミ業界で微妙な話題を呼び、うさ子は時の人となりました。ちょっと嬉しそうなうさ子。
「スターの星の下にうまれてるから宿命とはいえツライわね」
ところがフライデーの襲来に悩まされる日々が続きました。
襲われては金品を持っていかれます。抵抗しても、集団でやってきます。
仕方が無いので残りの金品をすべてパチンコ玉に換え、応戦するうさ子。
指弾でパチンコの玉を飛ばし本社ビルを攻撃。ダメージは1しか与えられない!!
その1ダメージでビルは崩れ、跡地には建設バイトを募集する貼り紙が貼られました。
貼り紙の前に立つ1体のピンクうさ子が「ココに決めたっ!!」と言いながら目を輝かせるのでした。