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T-123

「走って!走って!最後まで走り抜けて!」受験シーズンに応援歌を歌ううさ子は大忙し。
 
でもかなり邪魔です。
 
そりゃそうです。試験中です。
 
でもって残り5分です。皆ここまで約45分間耐えてきたのです。
 
しかし、試験はわからないものです。5分で内容ごとひっくり返ることもあります。
 
なんと、途中から問題用紙の文がさかさまになっているではありませんか。
 
受験生の9割が泣きそうになっているのを尻目に、うさ子は気付かず歌い続けています。
 
こんな時、受験生の運命は3つ。1.ハンサムな受験生は神がかり的な力でアイデアがひらめく。
 
2.男勝りな受験生はこぶしの力でアイデアがひらめく。
 
3.バカは、カンニング。
 
この3つに当てはまらない者は即退場!!そう、試験は試験であり試練でもあるのです。
 
試験監督が目を光らせる中、バカ者たちが水面下…もとい机の下で動き始めました。
 
タップダンスでモールス信号を打っています。そんなこと覚えるなら勉強をすればいいのに!
 
うさ子は自分よりもタップダンスが上手いことに嫉妬しました。負けじとタップダンスを踊りましたよ。
 
ジェラシーは良い演技の邪魔。嫉妬に身を任せたうさ子のそれはイマイチでした。
 
不合格です。どうしましょう。もう後がないのに。
 
でも、しょうがないので、働くことにしました。人生あきらめが肝心です。
 
そもそもうさ子は宇宙人なので関係ありませんでした。しかしまだ諦めていないご様子。
 
勝手に合格者リストに名前を書くうさ子。しかも夜中に。すると帰りがけにばったり
 
宇宙刑事さんに出くわしました。「パトロールごくろう!」笑顔に癒され、反省したうさ子は
 
次の受験生に応援メッセージを送ることにしました。
 
「全員口内炎とかなれ!」『死ね』という表現は規制されそうだったのでマイルドにしました。
 
「全員知覚過敏で冷たいものが歯にしみればいいのに!」マイルドな中にシャープさを足しました。
 
そのフレーズを誰かの歯のアップ写真に添えて、ポスターを作って貼りだしました。
 
それを見て、会場は一気にヒートアップ!
 
試験中も全員目が血走る始末。試験監督も血走っています。そこへ放送が入りました。
 
「ザザー…ピ…ガガー…ガガガ…ザーッ」雑音です。試験の邪魔です。
 
「このままではいけないっ!えいっ!!」うさ子は、うすーく伸びて防音壁になりました。そして…
 
うさ子の身を挺した防衛に心うたれる一同。うさ子の鼓膜は破れましたが、辛くはありません。だって、
 
問35 この時のうさ子はどんな気持ちでしたか?100字以内で書きなさい。

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