- 2008/12/05
- テキスト
T-126
「キレイな桜…」うさ子は満開の桜を愛でながらつぶやきました。
桜はちょっと嫌そうです。
何故なら「キレイっていうより美味しそう…」とうさ子がつぶやいたからです。
つぶやきつつもすでにつまんでいたせいもありました。
「うーん、ちょっとイマイチねー」といいながらマヨネーズをこんもりかけるうさ子。そこへ
セレブなマダム『三浦うさ子』がうさ子のもとを訪ねてきました。
三浦はうさ子によってマヨまみれにされた桜を見て、ショックのあまり気絶してしまいました。
地位を手に入れたうさ子は、早速世界中で有名なマダムとしてさまざまなメディアに引っ張りだこの様子。
今日も一日中、ライブキャメラで世界中の人々からやんわりと視姦されるうさ子は憂いて、
一肌脱いでみることにしました。
一肌脱ぐといっても何をして良いのか思いつかなかったうさ子はとりあえず近所の公園に桜を植樹してみました。
実はその桜は、花びらがうさ子の形になっているという、うさ子が作った超☆珍種の桜なのです。
人生をかけて作ってしまったので、うさ子の寿命は残りわずかです。
「あぁ、あの桜の花びらが全て散ってしまったらアタシの寿命も尽きてしまうのね…」何だかどこかで聞いたことのある台詞をつぶやくうさ子。
とか言ってる間に夏がやってきました。
あの桜の木はどうなったかというと…、なんと、花びらが増えています!それもそのはず。
1年が経過していたからです。ホント月日の経つのは早いわねえ、とは僕の祖母の弁。
うさ子はどうなっているのでしょうか?ちょっと見てみましょう。どこにいるかなー?
見つけました!うさ子は土に還って第2の人生をエンジョイしています。
どんな人生なのかな?覗いてみよう☆
「キレイな梅…」うさ子は満開の梅を愛でながらつぶやきました。
つぶやきついでに辞世の句を詠んでいたら、その句につられてDJがやってきました。
もちろんDJとはデスメタルじいさんの略です。ドクロの指輪とえくぼがチャームポイントです。
じいさんの首から下がるチョーカーには呪いの干し首。ラッキー☆アイテムっ!
干し首の口に入れ歯発見!レアに昇格!市場価格で5万は下らないぜ!!
うさ子は迷わず入れ歯をネットオークションで売り飛ばしました。198ウォンで売れました。
「やしィー!」安いコールが巻き起こります。ここは…舞台の上?
「エブリバディセイ安いー!!」『安いー!!』「安い安い!!」『安い安い!!』「安い高い!!」『安いどっち?!』「うまい!!」『うまい!!?』
「これが…DJの、魔力!」今、桜の名所はなんともバチ当たりなRockに。
しかし、場のテンションは最高潮!さながらライブ会場のような熱気に。桜は放置です。
桜は俺に存在感をと言わんばかりに花びらを散らせまくりました。これがちらしずしの語源です。
ちらちら 舞う 花びら。そして 一緒に 舞う うさ子。
そこにとってもガマンができなかった三郎が現れ「すし太郎!!」と絶叫。すべてまるく収まったのでした。よかったね。鮭茶漬け。