- 2009/01/12
- テキスト
T-164
失われたオーブを探しにうさ子は旅に出ました。
オーブは全部で7つあり、全て集めると願いが以下略。
略されている部分は、実は誰も知らないので、「願いが叶えてもらえなくなります」かもしれません。
ひょっとしたら「だだもれになる」かもしれません。
いやいや「願いを見つけられる」かもしれません。
うさ子はポジティブに考える事にしました。いざ行かん冒険の旅へ!!
一人さみしく家のまわりをウロウロして、ザコ敵を探します。
ちょっとした段差ですぐ死ぬので、気をつけましょう。
足元だけでなく、頭をぶつけるだけでも死にますよ!
1mの段差から落ちるだけで死のかほりがプンプンなのです!!
勇者あらためゾンビうさ子は、死臭を放ち不死身を自覚しました。死に放題。
そこでうさ子はふと忘れ物に気づきました。
無限1アップを忘れてました。出来るステージには戻れません。
まあでも死なないんですけどね。死んでるし。死に放題。
あ"ーあ"ーと声を出しながら、元の姿に戻るという願いを叶えるべく、旅を続けちゃいます。
唐突にボスが現れました。
ガン逃げしましょう。死にながら敵の足元をくぐって、進路変更せず。
しかし遅すぎるのでヒッププレスをうけてしまいます。65,324ダメージ!!!
もちろん死にませんが、ダメージはあります。あらためて不死身の体を恨みます。
だんだん精神的にキツくなってきました。
「アタシ、なんで願いを叶えたいんだっけ…」
ボスの下敷きになっているうさ子に、そんな事を考える余力は
ありませんでした。そのまま走馬灯モードへ突入。
ああ、おかあさん、うさ子は悪いうさ子でした。
農家の10人兄妹の末っ子として生まれ、虐げられ、グレて、家を飛び出したのです。
そして9人の兄妹に復讐するために…「って、そうだ、そうだったのか!!」
オーブを探す前、つまりゾンビになる前の記憶が無くなっていたゾンビうさ子は、感動のあまり
1cmほど伸びました。
その1cmで届くものは多くありませんが、大事なものに届きます。
しかし、あと1mmで届くものが…!!悔しがるうさ子
は、その先にあるものがオーブの1つだということに気づきました。あと、上にボスがいたことを思い出しました。
うさ子はボスに甘くささやきました。
「おれんとこ、こないか」
残されたオーブは、あっという間に仲良しこよしになったうさ子とボスを見届けるのでした…。