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T-171

うさ子がナベでぐつぐつチョコを煮ています。
 
「おいしくなあれ♡」うさ子はくさい息を吐きながら微笑んでいます。
 
今日は材料も全てそろえてあるので、途中で外に出たりはしません。引きこもりクック!
 
しかし部屋の中に充満した自分のくさい息に耐えられず、
 
発火してしまいました。
 
「アツい!!アツいわ!!アタシの気持ちが伝わったのかしら!!」
 
火はやがてうさ子に燃え移り、うさ子は焼きうさ子になってしまいました。
 
別のうさ子がフライパンでジュージュー米を炒めています。
 
そこにひとくち大に切って下味をつけた焼きうさ子を入れます。
 
「うさ子チャーハンの完成よ!さあタケシ~!ごはんよ!おりてらっしゃい」
 
リサイタルの練習中だったタケシは、よだれをたらしながら
 
「オレ、カツ丼!」と叫びました。
 
「アタシ、イクラ丼!」決まり文句のように言い返す焼きうさ子。
 
「わしスパゲッティ!」副田首相も言いました。
 
「ボクはイカソーメン!」セイソ・カミュも言いました。
 
うさ子は最後の晩餐を振舞うのでした。
 
自分が振舞うはずだったお母さんは、ありったけのせっけんをうさ子に投げつけ、
 
すかさず泡立て、
 
狂おしいほどまろやかに
 
ホイップ仕立てにしました。うさ子の肌はつやつやになりました。
 
つやつやすぎて摩擦が無くなりました。
 
「これは売れるわ!!」一大ブームを感じたうさ子は店を開き、
 
すぐに閉めました。
 
いきなり店を締め出された副田首相は、腹心のセイソに耳打ちしました。
 
「うさ子・キゲン・取れ」
 
セイソはうさ子をなでくりまわしましたが、うさ子は不満げです。
 
逆ギレしたセイソはタケシを投げつけました。
 
「白刃取り!!」言うだけ言って顔面激突。いたい
 
ような気もしましたが、うさ子はケロリとしているんですよ。
 
総理。マジすよ。どうします?とセイソ。副田首相は苦い顔をしています。
 
苦肉の策としてガソリン税を上げ、その税収をあててしまうこととなりました。
 
怒った国民たちは首相を倒し、うさ子を新しい首相にしました。
 
意外と良い政治をしました。
 
意外と良い国になりました。おわり。

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