- 2008/09/04
- テキスト
T-034
今日のうさ子はすっぴんです。OLのうさ子は久々のオフを満喫しようとたくわんでました。
お金もちょっと余裕あるし、エステにでも行こうかしら?」
そうと決まれば即行動。「こんにちはー。エステはありますか?」
「どのコースにいたしますか?松・竹・梅ございますが」受付が言いました。
「特上ツユだく、卵もね」うさ子は即座に答えました。「はーい特上いっちょー」
「ハーイ」店の奥から店員が現れました。「当店おすすめの牛丼エステ特上でございますね?
それではこちらにどうぞー」と、森の中へ誘導されるうさ子。
森の中には危険がいっぱいです、先程も木の枝がうさ子のお尻を触りました。セクハラです。
「なんですか!?このエッチな木の枝は!」「いや、これがエステ特上コースの前菜です。
そしてこちらがメインです」店員の指さす先には、巨大な牛丼が。
「こ、こん中でもみくちゃにされるのか…」青ざめたうさ子を
店員はどんぶりに放り込みました。と思ったら放り込まれたのは店員でした。
「ギャー!!牛肉イヤー!!」店員は叫びます。「イヤならなんでエステにすんのさ!」うさ子は
叫びました。店員は「だってたまねぎが好きなんだもん!」と。
「そうよねー、たまねぎLOVEよね。むしろKILL♡」とうさ子は悦に入りましたが、店員はそれどころではないようです。
そんな店員に、うさ子は牛肉を追加しました。特盛です。9・10日は安いです。
すっかりぐったりもっさりピッカリしている店員に、うさ子は優しく声をかけます。「まだあるけど、どう?」
「もう結構です。勘弁してください」店員は息切れ気味に答えましたが、
「そーだ、卵を忘れていたわ」うさ子はおもむろに巨大な卵をぶちこみました。
「あ、それは嬉しいし。フッカツ♡」店員は、キラキラ光りながら立ち上がり
くるくると回り始めました。周りもキラキラ輝いています。
あまりのキレイさに、うさ子もうっとりです。店員さんはこう言いました。「踊りませんか?」
「ええ喜んで♡」うさ子と店員は、どんぶりの上でチークダンスを踊りました。
しかしそこはどんぶり。踊っていてもズブズブと沈んでいきます。
「ギャー!!底なし沼はヌマっててイヤーーー!」ギャグもスベるほどテンパり中です。
生命の危険を感じ、うさ子は助けを求めます。「あんれ、おとっつぁん助けてけろー!」
「ん?なんだい?」店員が言います。そう、その人こそうさ子のおとっつぁん…!
「おとっつぁんーーッ!」そう言っている間にもうさ子は沈んでいきます。しかしおとっつぁんは
おろおろするだけです。ようやく我にかえった店員は、うさ子をどんぶりの外に放り出した後、1人どんぶりの中で
シンクロナイズドスイミングを始めました。でもどんどん沈んでいきます。
「うさ子ー!沈んでるけど、これはこれで楽しいぞー!」「ああっ、入りたいけど入れないジェラシー…!」
「ハハハハハゴボゴボグブ」おとっつぁんはすっかり沈みきってしまいましたが
その直前にうさ子は瞬間移動していたのでした。おとっつぁんの中に。
そして、うさ子パワーを手に入れたおとっつぁんは、どんぶり沼から
這い上がろうとしましたが、だめでした。「助けてーっ」
おしまひ。