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T-040

「あら、お久し振りね!」うさ子がテレビに笑顔を向けます。
 
テレビ画面の向こうには、ちょうど双子のおかまの1人がセレブの主婦のファッションを辛口チェックしているところでした。
 
しかしそのオカマの1人はうさ子を無視してしゃべり続けます。うさ子は腹を立ててリモコンをテレビに投げました。
 
なんと!リモコンはテレビにはね返ってうさ子に向かってくるではありませんか。うさ子は思わず
 
リモコンを抱きしめました。
 
「よぉし、この魔法のリモコンで、ミクロうさ子に変身よ!!」もちろんうさ子のひとりごとです。
 
ところがリモコンの電池が切れていたのでサクラうさ子に変身しました。「いやーん、『ク』しかあってないー。
 
…よぉ~し!こうなったらこの姿で街行く人を裁き歩いてやるぅ~!!」うさ子は半自棄気味にドアを蹴り破って街へ繰り出しました。
 
ところが、うさ子の蹴りがすごい強力だったので、街へ繰り出すどころか勢いあまって海に繰り出してしまいました。
 
「ジャッパァ~~ン!!」と叫んだのは、飛び込んだうさ子の横に浮かぶクラゲでした。
 
「んもうなぁにチョーサイアクー!」うさ子はクラゲを頭に乗せてこぎゃるを気どってみました。
 
クラゲはうさ子に自分の足を毛のように扱われ、ひどく憤慨しました。
 
クラゲがうさ子の目らしきものに自分の触手を突き刺しました。
 
なんと!実はうさ子の目らしきものは、実はうさ子の家の洗濯機につながっていたのです!!クラゲはそこに吸い込まれていきました。
 
クラゲは脱水漕に落っこち、脱水クラゲにされました。しかしクラゲは平気です。
 
なぜならクラゲはクラーゲン豊富なのでみずみずしさは天下一品なのです。
 
しかしその水っぽさが災いし、洗濯機は一変してホストクラブに変わってしまいました。お水うさ子がおしぼりを持ってきました。
 
「あら~ぁ、お客さん、初めて?」ホストクラブなのに、何故かお水うさ子はママさんちっくにクラゲに喋りかけました。
 
「やーね違うわよー。早くNo.1ホストの翔くんを出してぇ~♡」「あいよー翔くん一丁~」翔くんがお皿に盛られてやってきました。
 
「おいおい!聞いてないぜ!こんな可愛コちゃんがお客さんなんてYO!」口をパクパクさせながら翔君は言いました。
 
翔くんはクラゲさんに口説きモードAを発動しました。
 
クラゲさんの精神に20のダメージ!クラゲさんは、とうとう、水分を失い始めました。
 
ひからびていくクラゲさんはなにか言いたげです。「まさか、愛の告白?わっ私には幼い2人の夫とカッコイイ子供が…」
 
「私…まだ死にたくない…。どうか、塩分4%以上のお水を…」
 
すると、お水うさ子は2人に散々シカトされた影響で、クチらしきところから大量の食塩水を出しました。
 
その食塩水に乗って干しクラゲから復活したクラゲさんと寄り添っていた翔くんが流されていきました。
 
うさ子はそれを、幼い2人の夫とカッコイイ子供と共に眺めようと、夫探しの旅に出ました。オワリ。

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