- 2008/10/14
- テキスト
T-074
「あがぁっ!!」うさ子が目を押さえながらのたうち回っております!!
横には塩を大量に持った初老の外人が。
「出て行け疫病神!!」どうやらおじいさんがうさ子の目に塩をこすりつけたようです。
ついでに全身に塩をすりこみます。いっそ食おうという気です。
「あぁっ!!イタギモチイイ!!ワケナイダロ!!」ノリつっこみのようですが、
おじいさんはスルーしました。たんたんと塩をすりこみます。
そしてカメに入れて上からふたと石を乗せました。漬け物にする模様です。
うさ子は石に「どいておくれ」と言ってみました。
「いいよ」石はあっさりOKしました。そして、石は自らどき、うさ子の足に移動
したんです、と、女は初めて証言しました。うさ子殺人事件は大きな進展を見せました。
「死因はその石ですか?」警察官は女に尋ねます。
「ううん。塩だったみたい。塩分過多…成人病かしら」
女が曖昧に答えるので「しらばっくれんじゃないわよ!!」とキレました。うさ子が。
「生きてらっしゃる!!!」警察官が叫びました。そりゃそうです。
うさ子は塩をすり込まれることで、永遠の命を手に入れていたのです。
「これぞ塩もみ美容法!」腰に手をあて、えっへんといばるうさ子。
肌もつやつやです。セレブ臭が漂っています。
そのまま白金に家を建てました。シロガネーゼです。
家にはトイレが10個もあります。まさにシロガネーゼです。
お風呂も洗面台も10個あります。ほんとシロガネーゼです。
家を建てたついでに、友達を家に呼ぼうとしました。しかし、ほとんど友達は食われて
しまいました。これぞシロガネーゼです。
友達を食ったのは塩ぬりじいさんだと、昨日未明に記録しました。
もはやじいさんがシロガネーゼです。
「友達のかたきー!!」うさ子は塩ぬりじいさんに斬りかかり
寄りかかり、なしくずしにこう、なんていうか楽しくなりました。
ついには、うさ子とじいさんの同棲生活が始まりました。
そこでようやく家がヤバイことに気づきました。台所も窓も無かったのです。
それもそのはず。家が跡形もなくなっていました。原因は、じいさんのげっぷです。
家を失ったうさ子はもうシロガネーゼではありません。悲しみにくれたうさ子は、じ、じいさんを…!