- 2008/11/02
- テキスト
T-093
明日は遠足。うさ子は遠足のためのお菓子を買いに行く所です。
「やっぱお菓子と言ったらカレー風味の佐藤さんね!」うさ子ノリノリです。
カレー風味の佐藤さんを探しにまずはランマへ。
しかしカレー風味の佐藤さんは見つからず、かわりに
わさび風味の佐藤さんが、ごっそり見付かりました。
たまに、西山さん風味の佐藤さんも見つかりました。
しかしここでうさ子は、今はバイトの給料日前でお菓子を買っている余裕など無いことに気付きました。
仕方が無いので、ワゴンセールで安売りしていたアボガド風味の加藤さんで我慢することにしました。
しかし、ついつい食べてしまいました。
気がついたら、全部食べていました
「アボガド風味の加藤さんがないわ!」と、うさ子はなげきました。
なげいたあげく出した結果、今度は魚肉ソーセージ風味の伊藤さんを探す事にしました。
16分55.354秒間かけてやっと0.05%OFFの魚肉ソーセージ風味の伊藤さんを見つけました。
「なんて事…っ!」見つけた魚肉ソーセージ風味の伊藤さんは、超特大サイズでした。デカイです。
直径3M、長さ100Mです。どうやって店に入れたのでしょう。
否、それはよく見ると店に入りきっていません。それはまるで通天閣のように空高くそびえ立ち……
天辺には鯨の肉入りアイスクリーム風味の近藤さんが盛り付けられている始末です。
うさ子は鯨の肉入りアイスクリーム風味の近藤さんを食べてみたくなったので頑張って上に上ることにしました。
しかし同じ事を考える人は少なくなかったらしく、魚肉ソーセージ風味の伊藤さんの胴体にはすでにたくさんの人がしがみ付いています。
うさ子は頑張って登りました。他の人の事なんて気にせずに、ドンドン登ります。
それを遠目でみた人が叫びました。「む、虫がたかってる!!!」
「え?マジで!?」よく見ると、蝶が魚肉ソーセージ風味の伊藤さんにむさぼりついていました。
遠くの人たちは、たくさんの人と蝶を蚊取り線香で退治できないものかと会議を開きました。
それを見たうさ子は「どっせ~~~~~~いっ!!!」と叫びながら会議している人たちを踏み潰すように飛び降りました。
会議している人々は生命の危機を感じ、シールドを張り始めました。
「PKシール」ぐしゃっ!会議している人がシールドを唱える寸前にうさ子はその人たちを踏み潰しました。
うさ子は反動で10メートルぐらいに伸びました
しかし、太さはそのままだったので、妙にひょろ長いです。風が吹くとフラフラします。
「ハッ…今ならすぐに鯨の肉入りアイスクリーム風味の近藤さんの所まで登れるわ!」うさ子はおぼつかない足取りで魚肉ソーセージ風味の伊藤さんに歩み寄りました。
BGMはゴジラのテーマです。
ゴジラのテーマになったせいか、どこからともなくゴジラがやってきました。お目当てはもちろん鯨の肉入りアイスクリーム風味の近藤さんです。
「それはあたしのよ!」うさ子はゴジラにおそいかかりました。
「待て!本物のゴジラはこの俺だ!」突然、ゴジラ松井が現れました。今はシリーズ中なはずではないのでしょうか。
当然、別人です。うさ子にもゴジラにも存在を流された松井氏、自分の涙に流され海へと帰りました。
ゴジラは、その隙にソーセージにたかる虫を胎内にとりこみ、
ソーセージも取り込み、溶け、混ざり合い、新たな生命へと変貌を遂げていきます。
なにやら楽しそうなので、うさ子も混ぜてもらう事にしました。
綺麗に混ざり、そして、混ざり合ったものはみるみるうちに
ピンク色に変わっていきます。そして何故か、どんどん小さくなっていきます。
小さくなるとともに、どんどん増殖していきます。
その小さい増殖したピンク色のうさ子になった物を、うさ子は明日の遠足のおやつにすることにしました。
しかし、遠足前にすべて食べてしまいましたとさ