- 2008/11/06
- テキスト
T-097
ここはとあるダンスパーティー会場。うさ子が中央で斬新かつ激しいダンスを披露しています。
一緒にオア鳥魔性と
踊りたいな、と思ったうさ子。オア鳥とは魔界の鳥です。魔性の鳥と呼ばれています。
うさ子は斬新かつ激しいダンスを続けながら「ヘイ!ちょっと私と踊らな~い?」とキザに誘ってみました。
しかし、うさ子の目に入ったものは、
激しくマイムマイムをムーンウォークで踊る駒鳥真知子でした。
「なんて…素晴らしいダンスなの…っ!」うさ子の目は彼女のダンスに釘付けです。
駒鳥真知子のマイムマイムの激しさに負けじと、うさ子のダンスも激しさと艶かしさを増していきます。
そして盛り上がりが最高潮に達した時、ふたりの体が後光に包まれているのをオア鳥魔性は見ました。
光はだんだん弱まり
うさ子と駒鳥真知子は合体していました。
合体した2人は、華麗なステップでさらに踊り出しました。
ゴージャス・コマドリーナ・うさ子の誕生です。そして伝説の始まりです。
2人、いや、1人、…むしろ1個と呼んだ方がしっくりくるそいつは、魅惑の小踊りであたりの花を枯らしていきました。呪いじゃよ。
そしてゴージャス・コマドリーナ・うさ子は周りにある全てのものを吸収しはじめました。
ついに、周りにある全てのものが無くなりそうになった時です。
騒ぎを聞きつけた正義の味方B(19歳専門学校生)が花さかじいさんを連れてやってきました。「許さないぞ!」
といいつつ、花さかじいさんを投げつけました。
花さか爺さんの毛穴という毛穴から、かの有名な灰が噴出され、撒き散らされていきます。
灰が噴出されるとともにどんどんおじいさんはしおれていきます。
ついに、おじいさんは大量の灰を出し切り、皮だけになってしまいました。
正義の味方は気づきました。おじいさんは、灰で出来ていたということに…。
とりあえず正義の味方Aに報告する為に、基地に帰る事にしました。Aに怒られるのは目に見えていますが、仕方がありません。
すると正義の味方Aの前に、大魔王竹取の翁が正体を現しました。
だけど現しただけですぐに帰っていったので正義の味方Bは気にせず墓地に走って向かいました。
正義の味方Aは基地の前の日曜菜園で収穫の真っ最中。今年は花さかじいさんのおかげで奈良の大仏が大豊作なのです。
今まで忘れ去られていたゴージャス・コマドリーナ・うさ子が踊りながら奈良の大仏を収穫しています。
そして鎌倉の大仏を植えています。
しかしゴージャス・コマドリーナ・うさ子のステップは呪いのステップ。植えた端からトーテムポールに変形してしまいます。
トーテムポールが大魔王竹取の翁のしょうたいでした。
招待されたトーテムポール達は皆きらびやかな装いです。実はダンスパーティーは大魔王主催でした。
トーテムポール達は、くるくる回って見事な隊列を整えると
「すみれのハァナァ~さぁくぅころぉ~♪」と歌いながら踊り始めました。
のどがかれるまで歌い続けました。
トーテムポール達は、のどがかれてもあきらめません。
トーテムポール達は、遂にゴビ砂漠のようになってしまいました。
その素晴らしいパフォーマンスに会場にいる誰もが涙を流し、彼らが今いるだろう空(天国)に向かって惜しみない拍手を送りました。
それは正義の味方Aの作戦でした。
うさ子は正義の味方Aの作戦に気づき、いち早く正義の味方S(Aのボス、52歳独身)へ報告しました。
しかしうさ子はそれが終幕への全力疾走になる事をその時、知る余地もなかった…
報告が終わると、うさ子は意気揚々と家にかえりました。
大仏をたくさん連れて…。