インフォメーション

うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

エントリー

2008年10月の記事は以下のとおりです。

T-071

今日はステキなうさ子町内1を決める日です。
 
「アタシが一番になるわよ!」うさ子はいっそう輝きを増しています。
 
あまりの輝きに、うさ子自身もビックリです。ついつい輝きを皆さんにお・す・そ・分・け♡
 
輝きを画一化された町内。逆に目立った輝きがなくなってしまいました。
 
そんな時、真っ黒に汚れたうさ子が現れました。キラキラ輝く中でひときわ目立つ汚点…。
 
黒の神秘に目を奪われた町民たちは、自分を黒くしようと…
 
悪そうなことをいっぱい考えてみました。腹から黒くするつもりです。
 
「うーん、親を殺すと見せかけて巨大ロボを作る…」でもあまり黒くありません。
 
「町民すべてを抹殺…。そうよ、そうすれば町内1に!」
 
町民が、バトルロワイヤルを始めようとしたその時です。「待てぇーい!!」
 
黒くもなく、輝いてもいないノリヒコが間に入って町民同士を止めようとしました。
 
そのあまりの普通っぷりに、その場の全員ノリヒコに目を奪われてしまいました。
 
皆は普通の人になるべく、社会に疲れたサラリーマンに扮しました。
 
しかしノリヒコはスーツを持っていなかったため、パジャマで代用しました。
 
でも、パジャマなんですっげー眠くなってしまったので、ノリヒコは25分ほど寝てしまいました。
 
目覚めたときには、微笑みながら手を拭いているうさ子と、おびただしい数の町民の死体が…
 
転がってるように見えてました。幻覚です。
 
「な、なんだ今のイメージ!?オレ、疲れてんのかな…」そんなノリヒコにうさ子は
 
「じゃあこれでもお飲みよ」と、うさ子印のナゾドリンクを無理矢理飲ませました。
 
するとどうでしょう。普通すぎたカレの体から、光り輝くうさ子があふれ出しました。
 
そして1人につき1つおさまるほど増えました。「各自に渡りましたか?」
 
「はーい」なんだか顔の色が土気色になってる町民が、うさ子を半分ほど食べているようです。
 
「さあ、このうさ子を使ってコンテストを始めるわよ!」
 
「はーい!!」町民たちはうれしそうに叫びました。うさ子を酒のツマミにしながら。
 
しかし、全員に浸透したうさ子は町民の体を食い破り、外へと出て、完全な輝きを手に入れました。
 
輝くうさ子たちは集っていき、1つの輝く物体へと合体していきました。
 
完全なる生物の誕生です。
 
とは言っても、うさ子としてはイマイチです。さらに高みを目指そうと、うさ子は
 
飛んでみました。あの空の彼方へ…!!
 
「生物は向上心を忘れてはいけないのです」池田さんの講演は、そこで止められたままです。そう今も…。

T-070

うさ子は今、授業を受けています。教科書の人物写真には、はみ出すほどのヒゲが描きこまれています。
 
隣で授業を受けている友人のテル子がそれを見て驚きました。
 
「ロンゲだー!!」
 
「そこ、うるさいぞ!!」教師がブチ切れました。そしてチョークを
 
投げずに、頭に刺しながら、丈の短い剣道着を着始めました。
 
教師の生着替えを食い入るように見るかと思いきや、テル子とうさ子は
 
『保健室の先生と生徒ごっこ』を始めました。
 
「あぁ、これはいけませんね、手術しましょう、手術」2人のごっこ遊びは程度が低いようです。
 
「メス」「無い」「ポッキー」「はい」ポリポリ。2人の遊びは限りがありません。
 
ということで集中治療室にやってきました。薬物が沢山です。
 
テル子はとりあえず『メホホブルササンX』というラベルのビール缶を手に取りました。
 
「とりあえず一杯」「お、すまないわねえ」酒盛りを始めました。
 
酒が喉にひっかかりました。魚の骨も喉にひっかかりました。
 
医者の不養生状態に陥ったうさ子とテル子。医者を廃業して、救急車を呼びます。
 
しかし到着したのはタクシーでした。
 
タクシーが到着したのです。
 
うさ子とテル子は命に危険を感じつつもタクシーの運ちゃんに「西友に行ってください」と。
 
「はいよー!!酉友一丁!!」「喜んでー!!!」「間違ってるが、よし!!」
 
しかし着いた先は、回転寿司屋でした。えび、タコ、たまご、そして酉友が回ってました。
 
「メニューにある品、全部持ってきて!」強気に大人買いするうさ子。
 
しかし実際は、酉友もけいしか出てきませんでした。
 
「んまー!!この店ってば、とんだパチもん野郎ね!!即打ち壊してやらぁー!!!」
 
両手にちくわを持って、がんばって壊してみました。
 
ぽよんぽよんいいながら、店は壊れていきました。
 
そのショックでとうとう2人はお亡くなりに。
 
場所は変わって、ここは天国。
 
色とりどりの花が咲いています。
 
テル子とうさ子は適当に走ったり、歩いたり、悩んだり、楽しそうです。
 
2人ともお花畑の向こうにある川を泳いでみました。
 
でもカナヅチでした。ブクブク。
 

T-069

「はー、今日もいい天気ねー♡」無数のつららに刺されながら天をあおぐうさ子がいました。
 
およそ1tあまり血を出した後、うさ子は半死気味で踊りだしました。
 
「ほほほほーっ」と踊りながらくるくる回り、空へ飛んでいきました。
 
そして戻ってきました。
 
そして再び空へ飛んでいきました。まるでトランポリン状態です。
 
その間にもどんどん血は失われて、うさ子の残りの血は1割を切りました。
 
そして完全に血が失われたとき、うさ子の体に異変が…!「ハ…ハァアアアァア!!!」
 
なんと!うさ子が光速の速さでコマネチをしているではありませんか!!
 
「コマネチッコマネチッ……」エンドレスなコマネチ。
 
「コマネチしている場合じゃねぇ!」男はうさ子に言いました。
 
男のことをよく知らないうさ子は、相変わらずコマネチフィーバーです。
 
「ノー!!コマネチ」男はうさ子の腕をガシッとつかみました。
 
光速で動いていた腕を一気に止めたせいで、その男の五指はほとんどはじけ飛んでしまいました。
 
「あああ!!指が…指が飛んだせいでぇえ…!!」「キャーン!!」男は女へと変化しました。
 
「こ…これは…生命のシンピ!!」男へと変わった女はスキップしながら明後日の方向へ
 
スキップと全速力の中間くらいの速さで消えてゆきました。
 
うさ子はすっかり素に戻ってました。「コマネチも飽きたわネ…」
 
コマネチに飽きたうさ子は「変なおじさん」のふりつけをしました。
 
「変なおじさん」のふりつけを続けていると、同じ変なおじさんが近づいてきました。
 
「違う!!そーじゃない!こうだべ!!」うさ子のふりつけを厳しくチェックするおじさん。
 
「ああッッ!!天下の変なおじさんからご指導を受けるなんて恐縮であります!」うさ子は
 
ビシィッと効果音を自分で入れつつ敬礼をキメました。
 
しかしそれはオージービーフのポーズでした。
 
「見事だ!うさ子」おじさんは感動に打ちひしがれています。
 
おじさんは感動のあまり、あらゆる液体を流すので、うさ子と同じく干からびてきました。
 
こうして2人は干物になってしまいました。タイミングよくアジの干物の大群が走ってきました。
 
ひからびた2人は「ハイ、20ペソね」どうやら見物料を取っているようです。
 
アジ'sは20ペソもの大金は持っていないので、特技を見せて干物うさ子を
 
魅了しようとしましたが、どっちにしろペソ通貨はここにはありません。
 
そこで、まずうさ子は名前だけ売るために干物キャラバンを開設して、世界中を回ったそうな。回らなかったそうな。
 
おわり

T-068

うさ子がお庭でブラジル体操をしています。
 
右手には、コーヒー豆を作り続けて50年の日系2世、田中さんの入れたコーヒーを持ちながら
 
優雅にブレイクタイムを楽しんでいるケムシがいます。うさ子はケムシにそっと
 
「邪魔」とつぶやきました。そして プチッ と。さらにコーヒーを奪います。
 
「アンタには分不相応よ、このコーヒーは。虫ふぜいが飲んでいいシロモノじゃないわ」悪態をつくうさ子。
 
そしてコーヒーを一気飲みします。「トレビア~ン♪」
 
3オクターブ高い声でケムシは叫びました「あああ~よくも~。くらえ!虫の呪い!!」
 
ケムシは白い糸を吐きました。白い糸がうさ子の肢体に襲い掛かります。
 
うさ子も負けじと赤い糸を吐きました。2人の小指に絡みつく赤い糸。
 
しかしそこはそのテのベテランであるうさ子、赤い糸が付着した程度では心動かされません。
 
でもケムシはうさ子にフォーリンラブです。
 
「オラのよめさなってけろ」ケムシは泣いてます。ケムシに訪れた初めての本気の恋…。
 
うさ子は、あっさりお断りしました。「定員オーバーです。
 
ていうかアンタいっぱいいすぎよ」とうとう白い糸に話しかけるほどまで堕ちたうさ子。
 
そのまま世の中の不平不満をぶちまけます。
 
「赤い糸で結ばれたくらいでいい気になってんじゃないわよ!」うさ子の言葉にケムシはブレイクハート。
 
「ならば…一緒に死んでくれぇえ!!」ケムシはやばい方向に話を持って行きました!!
 
「やっぱりお断りよ。むしろアタシと一緒に踊りましょうよ!!2人でマイムマイムを!」
 
~♪~怪しげな曲が流れてきます。荒城の月みたいです。
 
悩ましげに、苦悶の表情で踊り続ける2人。
 
いつしか時を忘れたまま踊っていたうさ子が正気に戻ってケムシに…
 
そのままパンチ!ケムシはふっとびました。
 
「ひどいじゃないか!折角ダンスで2人の心が1つになりかけていたのに…」
 
「あはっいやだわ、本気になられても困るわよー」
 
そんなやりとりを見て悔しがる田中さん。どうやら痴話げんかと勘違いしたようです。
 
しっと魂が燃え上がる田中さん。そのまま燃えつきてしまいました。
 
田中さんの燃え尽きた後の灰で、うさ子はコーヒー栽培を始めることにしました。
 
「まずはコーヒー豆を3kgほど煮込んで」うさ子は間違えて料理本を見ています。
 
「そのまま一晩鍋を寝かせるわよ」と火を止めました。
 
そしてその鍋は永遠に開かれることはありませんでした。そう、永遠に…。

T-067

大きなのっぽのうさ子さん。おじいさんのペットです。今年で100歳になります。
 
おじいさんの生まれた朝に玄関にやって来たペットです。
 
100年前と寸分違わぬうさ子。今日もおじいさんに一緒に遊ぶようせがみます。
 
「おじーさんと一緒にチクタクチクタクさせてー!!」
 
「しょうがないなあ…ぁ…うっ!!」おじいさんが持病の癪です。おじいさんピーンチ!
 
その場にうずくまるおじいさん。それでもうさ子はおじいさんの胸倉をつかんで離しません。
 
「ヒーラーイーケーンー!!」がくがく揺さぶられながら叫ぶおじいさん。一命をとりとめました。
 
おじいさんはもう100歳なので、そろそろ寿命のようです。あと1回チクタクしたら逝ってしまう勢いです。
 
うさ子はふとつかんでいるおじいさんに力が無くなったことに気づきました。
 
ふるふると力なくふるえ、そしておじいさんが目を見開きました!「ウォーッチマン!!」どうやら妖怪に…。
 
「信じる者は得をするのね!!」おじいさんの復活にうさ子は大喜びです。
 
妖怪になったとはいえ、所詮じじいはじじい。少し延命しただけです。
 
その「少し」は1000年程度です。それはさておき、喜ぶうさ子をじじいは睨みつけます。
 
「お前のせいでわしは死んだんじゃぞお!!」じじいの怒りがマックスに達しました。
 
「でも、アタシがいなかったらこうして延命することもなかったじゃないの!」うさ子の反論は半ばゴリ押しです。
 
「えっ…そう…なの?」じじいは弱気です。
 
「そーよ。あなたはアタシを崇めるべきなのよ」うさ子のゴリ押しは続きます。
 
人を従えることに味をしめたうさ子。ここにうさ子が開祖となったうさ教が発足しました。
 
と思ったらなくなりました。
 
でもおじいさんは弱気のままで、延命1000年の半分をうさ子にあげることにしました。
 
しかし、うさ子にとっての500年はあまりに短すぎます。なぜならうさ子の寿命は一万歳と膨大に長いからです。
 
「ていうか別にいらないしー」うさ子は枝毛を探しながらけだるそうに言います。
 
「ぬぁに!!わしの命を何だと思っとんのじゃい!」じじいはあまりの怒りに血管が切れてしまいました。
 
折角延びた命が台無し。じじいに再びお迎えが。
 
キラキラ輝く天の光。しかしそれはレーザービームでした。あらUFO。
 
「じいさん、家族がお迎えに来たよ」うさ子はじじいに暖かいまなざしを送ります。
 
そのまなざしを背中に受け止め、じじいはUFOの中へ音も立てずに入って行きました。
 
「じいさんは宇宙人だったんだね…気づかなかった。アタシ成長したよ」うさ子は目に涙を浮かべます。
 
じじいを乗せたUFOは、ぐんぐんと空高く舞い、お星様になりました。
 
天国へのぼるおじいさん、うさ子ともお別れ…かと思いきや、執念深いじじいはうさ子も道連れに。
 
劇終。

T-066

ある朝のことです。うさ子は駅のホームで体操をしていました。
 
「はッ、ふんッ、それッ!」腰のキレと手の回転が何よりも大事だとうさ子は思っているので、それはもうキレてます。
 
車掌は、うさ子の体操を毎日見るのが日課です。そのうさ子のキレ気味さに、うっとりしています。
 
うさ子はそんな車掌にブチキレました。
 
「コソコソと物陰からいっつもジロジロと、アンタ、オレオレ詐欺師!?」あらぬ罪を着せられた車掌は
 
「いかにも!」うっかり即答してしまいました。
 
うさ子が通報しようとした刹那、背後から悲鳴が。「キャー!この人、チカンよー!」
 
いつもの人寂しさから痴漢をする、近所に住む林さんの犯行でした。
 
「なんですって!?」車掌よりも、そして音速よりも早く、うさ子は悲鳴のところに駆けつけます。
 
具体的に言うと、地球を3周してから辿り着いたわけです。
 
うさ子が地球を3周する間、林さんの右腕はずっと女性に握り締められたままなので壊死しそうです。
 
「ケ…ケテタス…」どうやら、彼の最後のコトバのようです。うさ子は
 
「え?聞こえなかった。もっかい言って」と無理難題をふっかけます。
 
「よ、よせ!林さん、それ以上喋ったら、喋ったら…!」近くにいた若い男性が、死にかけの林さんの側にかけよりました。
 
林さんがうさ子に喋ったその時!林さんは俊敏な腰つきで激しいダンスを踊りました。
 
さっきうさ子がやっていた体操の真似です。
 
瀕死だったというのに、そのキレは先ほどの本家であるうさ子の体操に勝るとも劣らぬ素晴らしいキレでした。
 
「く…くやしい!アタイ、負けない!」そのキレを見たうさ子も、一心不乱に肢体を動かしました。
 
それを見た、痴漢にあっていた男性(!)は、目を潤ませながら電車に乗って去ってゆきました。
 
それからうさ子と林さんがホームを舞台にして体操し続けていると、いつしか周りには感化されて動き出した聴衆が。
 
拍手喝采する聴衆の中に、もりのどうぶつたちもちらほらいます。『ブラボー!』
 
もりのどうぶつたちが拍手をしながら駅に入ってきます。それを車掌が水鉄砲で撃ってさ。
 
そう、煮ても焼いてもそれでも喰えない男車掌もまた寂しかったのです。
 
もりのどうぶつたちは、車掌の蛮行にひどく憤慨し、車掌をタコ殴りにしました。
 
車掌はタコになりました。
 
しかしここは陸上、タコになった車掌の体はどんどん干上がっていきます。
 
カラカラなタコ状態になった車掌を、うさ子がすかさず物干しに干しました。洗濯日和です。
 
しかしうさ子は実はタコが嫌いでしたので、物干し竿ごと線路に投げ捨てました。
 
タコ車掌は必死にホーム上に上がろうとしましたが、物干し竿が線路にひっかかって上手く上がれません。
 
その時、汽笛が!
 
「ポメニョンジョキョレララドレレモノーーーーーーーフ」「それが汽笛かよ!」うさ子は的確にツッコみます。
 
無情にも、タコ車掌は電車に轢かれて肉片を辺りに爆散させました。
 
そのとき、肉片がリズミカルに動き次々と形になっていきます。車掌…?違います、あれはうさ子です!!
 
「ヤッター!やっとアタシの体操が報われたわ!」うさ子は車掌をうさ子にするために毎朝体操をしていたのです!
 
肉片に寄生した小さいうさ子は、その分布を広め、その辺の動物たちに無節操に繁殖し出しました。
 
こうしてその駅は、うさ子の駅として有名スポットになりました。人気の駅弁は、中にうさ子がもっさり詰まっています。
 
ごちそうさま。

T-065

「うーん、これでもない…」うさ子が何かごそごそとやっています。
 
「おかしいわね、先月通販で買ったアレが無いわ」と押し入れの中にしまった、
 
アフロヘヤーセット一式を必死に探しています。
 
今日のディスコでフィーバーするために、どうしても必要なのです。
 
「フィーバー出来ないんじゃ、忌々しいあのオトコをギャフンと言わせられないわ…!」うさ子は天を仰ぎ怒りに震えています
 
あのオトコとは、ふんわりメレンゲアフロヘヤーでディスコを沸かせた過去を持つ、マロールというフランス人です。
 
ちなみに65歳の現役ホストです。
 
どうしてもフィーバーに妥協を許せないうさ子は、見つからないアフロヘヤーセットの代わりを探すことにしました。
 
「えーっと…あ、あった!」笑顔で取り出したのは、硬くなったわたパチでした。
 
「こーやってわたパチを上につけて…って、取れねェ!!」時間も無いという焦りからノリツッコミもイマイチです。
 
必死こいて頭のわたパチをセットしなおそうとするのですが、その必死さとは裏腹にわたパチはうさ子の腕や手に引っ付くばかりです。
 
あらゆる所に触れば触るほど、わらわら増えるわたパチ。よく見たら少しずつ姿を変えていっているようです。
 
「はっ…コレはアタシ!?」よく見るとわたパチがちっさいうさ子になり、もっさりと絡みついているではありませんか。
 
「お困りのようね、そんなアンタの悩みを無用にするのがアタシ達よ!」
 
ちっさいうさ子達の声。「いや、アタシが困ってるその理由がアンタ達なんだけど」うさ子は冷たく返します。
 
「まあ、ぶっちゃけそうなんだけどね」ちっさいうさ子の1人がぶっちゃけながらうさ子の上でタバコをふかしました。
 
そのタバコの火がまだうさ子になっていない部分のわたパチに燃え広がってさあ大変。
 
どじょうが出てきて「こんにちは。坊ちゃん一緒に遊びま」「やかましい!」
 
胸と体が火事なうさ子は、どじょうを思いっきりぶちました。ん?どじょうが持っているものをよく見ると、何とアフロヘヤーセット一式が!
 
「坊ちゃんが欲しいんはコレやろ?な、オジちゃんとエエコトせえへん?な。」うさ子の欲しいモノを知ってるからこそのいやらし発言です。
 
「お断る!」うさ子はわたパチに燃え広がった炎を使ってフィーバーしようと企んでいたのです。
 
その神々しいダンスと炎で、どじょうだけではなく、ちっさいうさ子やあの男、マロールをも魅了しました。
 
うさ子の情熱に押されて、惰性に満ちていた生活に喝を入れなおしたマロール、情熱をただひたむきに出し、踊り続けました。
 
うさ子は逆に燃え尽きていました。文字通り。
 
しばらくすると燃え尽きたうさ子から、小さなうさ子が芽生えました。
 
「なんと、なんと端麗かつ見事な焼畑じゃ…!!」マロールは踊りも忘れるほどにうさ子の焼畑を見てつぶやきました。
 
そうして、放心したマロールの周りを二種類の小さいうさ子達は、フィーバーしながら回り続けるのでした。めでたしめでたし。

T-064

あるところに、うさぎがいました。そのうさぎとは全く関係ないところに、うさ子がいました。うさ子は白のパンダを集めていました。
「んー、こんなもんかしらね」
ふう、と一息ため息をつき、20匹のパンダをまとめて持ち上げます。
 
20匹のパンダを自分の目の前で持ち上げたうさ子は、そのまま次のパンダを探して一歩一歩前に歩いて行きました。そして視界が遮られたまま歩いていたうさ子は、何かでつまづき転んでしまいました。それは道端でうずくまる只野(ただの)うさぎでした。
 
「アイテー!」
うさ子は転んでしまったせいで折角集めたパンダをブチまけてしまいました。
「あーんもう、サイッテーよ!」
つまづいたうさぎには目もくれず必死にうさ子はバラバラになってしまったパンダたちを集め始めました。
 
そこはかとなく寂しそうな只野うさぎは何とかしてうさ子にかまってもらおうと、さりげなくランバダを完璧に歌いながら必死にマイムマイムのダンスを踊り始めました。
 
その踊りはパンダ達を魅了しました。パンダはその白い肢体をあずき色に染め、ふらふらと只野ウサギに向かって歩いてゆきます。容赦なく踏み潰されているうさ子。ついカッとなってしまいます。
「オンドーリャ!マ、ターンカ、イ!」
何語でしょうか。
 
ところがあずき色のパンダたちは、容赦なくうさ子を踏みつけます。先ほどのうさ子のセリフは、実はうさ語で、パンダには通じない言語です。うさ子の間では、超公用語になっています。怒ったうさ子は仕方なくパンダ語で怒りをぶちまけようとしたのですが、
 
間違えてカリフラワー語をしゃべってしまいました。もちろん、パンダには通じません。
「カリフラワー語はわたしの第ニ母国語なのよねぇ~」
「え?あなたカリフラワー語がわかるの!?」
と、只野うさ子が反応を示しました。只野うさ子はカリフラワー語検定の第1人者のようです。
 
お互いの共通点が見つかった2人には、何処か友達意識が芽生えてきました。うさ子は言います。
「アタイ、アンタのこと好きになれそうだわ!」
2人はお互いの手を握り締めました。すると2人の手には、
 
うさ子、友情の証である「朝食りんごカレー」がのっていました。この友情の証はそう簡単には出てくれません。例えて言うなら「駄菓子のヨーグル側面についているヨーグルかすをひとつ残らず取る」位です。レアです。隠しアイテムです。うさ子はこの現象にマッスルハッスル驚き、思わず「うさ子伝統芸:生贄召喚」の儀式をし始めました。
 
すると、あずき色のパンダ達が止めに入りました。
「アアン!何すんのよう!!儀式は中断すると大変なことになるのよ!」
あわてたうさ子はうっかり儀式を中断してしまいました。すると、爆発音を轟かせ、うさ子は破裂しました。
「うさ子さん…!」
只野ウサギは呆然としてします。しかし、破裂したうさ子の中から、新しい
 
うさ子と一緒に、神遣いうさぎが金うさ子を首ねっこ鷲掴みにして出てきました。神遣いうさぎが只野うさぎに問い掛けます。
「今破裂したうさ子は、1.うさ子、2.金うさ子、さぁどっち?」
すると
 
「3.○×◎☆□◎」
と、選択肢にない答え(放送禁止用語)を言いました。
「え!?そ、そんな!○×◎☆□◎だなんて…は、は、恥ずかすぃ~★」
神遣いうさ子は、頬を赤らめ、もんどりうっています。
「で、答えはなんなんです?」
只野うさ子は冷静に問いかけました。
 
「正解は36番の『桃栗三年、隣の田村は5年で禿げた。』よ」
神遣いうさ子は先ほどの放送禁止用語が相当ショックだったらしく、魅惑的なフラダンスをマッハ6の速さで踊りながら大変流暢な青森方言で答えました。
 
「くっ、そっちだったか…!」
只野うさぎはうちひしがれました。その姿を見て憐れに思った神遣いうさ子は、只野うさぎにラストチャンスを与えることにしました。
「さあ、おいでなさい。あなたは今日からうさ子になれるのですよ」
 
只野うさ子は、恍惚とした表情で神遣いうさ子に近寄ってきました。
「これでうさ子になれるワ…!」
只野うさ子はすがるような眼をして神遣いうさ子にさわりました。
「さわるんじゃないわよ!」
神遣いうさ子は、只野うさ子を地面に叩き落しました。
 
只野うさ子は地面にベチーン。そしてトランポリンの要領で空へ。
「あいつ…神を超えようというの?」
神遣いうさ子は困惑した面持ちです。
 
一方空へ飛んだ只野うさ子は。
「え…?うそ!アタイ飛んでる!むしろ翔んでる!!」
そうなのです。翔ぶこと、それがうさ子の証なのです。只野うさ子は街の人間などを見下ろしてほくそえみました。
 
しかし神遣いうさ子に召喚され、只野うさ子は遣われる一生を送ることになるのですが、それはまた、別のお話。

T-063

桃色:桃色うさ子でございます。
 
純白:純白うさ子でございます。
 
桃色:2人あわせて
 
純白:チョレギシスターズでーす!!
 
桃色:そんな名前だったかしら
 
純白:やぁねぇ。30年前からこの名前だったじゃない。
 
桃色:あらっ、アタシ昨日生まれたばっかりなのよ?
 
純白:ウフリ。
過去にはこだわらないってのが、うさ道なのよ…。
 
桃色:そ、そうなの…?アタシ生まれたてだから判らないわ
 
純白:まぁ、ぶっちゃけ、アタシもついさっき生まれたんだけどねっ。
 
桃色:直後!?
 
純白:うん。
 
桃色:それなのにもう白髪なの!?
 
純白:やーね、コレはウィッグよぅ★
 
桃色:ウィッグって何?ウィッキーさんと何か関係あるの?
 
純白:別に。
あ、ゴメン、ウィッグってウソ。地毛。ゴメンね。
ウソついてたわ。…ホント…。マジゴメン…。
 
桃色:地毛ー?
えー?
今さら素で謝られてもねぇ?
んんー?
 
純白:本当はね、アタシ、ヅラにあこがれてて…。
 
桃色:どうして?
 
純白:それは、アタシが生まれた頃…。
丁度数時間前だったわ。
 
桃色:ふんふん
 
純白:卵の殻を破り捨て、セケンデビューを飾ろうとしたその時よ。
 
桃色:うん
 
純白:アタシの最初の目に映ったのは…。
 
桃色:何?
 
純白:お昼の番組でニカニカ笑ってるタモレさんだった…。
 
桃色:まあ!
それでなんでヅラに?
 
純白:あのヅラ、タダのヅラじゃないわ!
まるで地毛のような質感!
アタシはそのギラギラポマードをたぎらせたヅラにホレたのよ!
 
桃色:地毛よね。
 
純白:え?そうなの?
騙されたー!!騙されタワー!!
 
桃色:いや、地毛に見えるんだったらどうしてヅラだと思ったの?
 
純白:それは、そう…さらにさかのぼること数時間前…
アタシはまだ卵の殻の中にいたわ…。
 
桃色:うん
 
純白:アタシたちの卵の殻の中って、いろいろと外界情報がかかれているわよね。
 
桃色:そうね。常識とか、あらゆるものの基礎知識が描いてあるわね。
アタシ読んでないけど。
 
純白:アタシの卵の殻の中には、この文がびっちり書き込まれていたの。
「タモレ、ヅラか!?」
ってね。
びっちりと。
 
桃色:…びっちりと。
 
純白:そう、そうなのね。
アタシはその言葉に躍らされたってワケね…。
 
桃色:アンタの親、何色うさ子だったかしら
 
純白:アタシの親は、緑とピンクのストライプだったわ。
 
桃色:…そう……
 
純白:ちょっと見づらいけどね。
 
桃色:アナタの親ね…
 
純白:何よ。
 
桃色:いや、やめとくわ。

 
純白:何よ!ここまで言ったんだから、最後まで言いなさいよ!
 
桃色:わ、わかったわよ
気を悪くしないでよ?
 
純白:え、ええ…。
 
桃色:アナタの親ね、いくら頼んでもタモレにヅラを使ってもらえなかった、ヅラ職人…
 
純白:!!!
 
桃色:の、使ってたカツラの素材になっていたのよ…!
 
純白:そ、そんな…
 
桃色:アタシ、聞いちゃったの
「そんな色のヅラ、オレがヅラじゃなくても使えねえだろ」って。
 
純白:だ、だからその腹いせにアタシにウソ情報流したっての!?
 
桃色:…ハッキリとしたことは判らないけど……
そうじゃないともいえないわ。
 
純白:どっちなのよ!!
 
桃色:わかんないわよ!
だから言うのやめようとしたんじゃない!
 
純白:そんな…。
 
桃色:…悪かったわよ
 
純白:ううん、アタイも、悪かった。
 
桃色:そうだ!
 
純白:何
 
桃色:今から、タモレさんに聞きにいきましょうよ!
「アナタ、ナヤミムヨウ?」って
 
純白:イイトモー!
 
桃色:イイトモー!
…フフッ…
 
純白:どうしたの、何笑ってるのよ、アンタ!?
 
桃色:ううん、アナタがアナタでよかったって…それだけ
 
純白:ありがと、桃色うさ子…。
 
桃色:ユーア、ウェルカム、純白うさ子。

T-062

「いけなーい!もうこんな時間!」新妻のひさ子は夕方になってまだ買い物に行ってないことに気付きました。
 
「まあいっか、たしか蔵に保存うさ子があったハズ」ひさ子は新妻ながら慣れたヨウスで蔵に向かいます。
 
スキップしながら。
 
蔵に入ってうさ子の在庫を確認するひさ子。「えーっと、うさ子、うさ子…あ、いっけなーい、コレで最後だわ、今度継ぎ足しておかなきゃ!」
 
しかし最後のうさ子だと思ったものは、実はうさ子ではありませんでした。
 
なんと、うさ子のニセモノ、憂さ子なのです。
 
「ダメじゃー…、それは、ワシが熟成させてとっておいた憂さ子じゃー…」「お義父さん!?」いつの間にかひさ子の義理の父、基夫が立っていました。
 
「あの、それが無いと今夜の夕飯が…」恐る恐る交渉をするひさ子。しかし義父は
 
「断るー!」と叫びました。どうやら聞く耳を持っていないようです。
 
義父に困り果てたひさ子はふと天を仰ぎました。するとそこには
 
大量のうさ子が。
 
もっさりと くんずほぐれつ ひしめきあっていました。どうりで空が暗いわけです。
 
「キャアアー!!」と恐怖するひさ子、しかしコレを利用しない手は無いと考え、
 
巧みなジャンプでうさ子をキャッチし、そのまま義父にスマッシュヒット!連投!連投!
 
「イタ、イタタタタ!」義父は意外に打たれ弱かったようです。それもそのはず。義父は
 
貧弱の化身、ヒン・ジャック・ガリバーの生まれかわりだったのです!
 
と思ったらハッタリでした!
 
「やったかしら…?」ひさ子は虫の息になった義父をのぞきこみました。すると、どうしたことでしょう!!義父はみるみるうちにうさ子の姿に。
 
「随分へっぴり腰になったものね、ひさ子!!」右手の人差し指を一直線に向けてくるそのうさ子は、全身に産毛を生やしていました。
 
「まだ毛も生え揃ってないうさ子がエラそうに!」ひさ子は生きうさ子を見ると狩る気が満々になるのです。
 
ひさ子は楽しそうに素振りをしています。しかし、楽しそうな動きとは裏腹に、表情は般若のようです。
 
「ちょ、何よひさ子、高校ん時じゃアタシに頭が上がらなかったってのに、その態度は…!?」うさ子は友人の変貌ぶりに驚きが隠せません
 
光ったと同時に、うさ子に変化が起きていました。なんと!うさ子のうぶ毛が
 
えもいわれぬ柔らかな感触を持つしなやかな毛へと変化を遂げたのです
 
「…伝説のやわらかい毛…!」ひさ子は無意識につぶやきます。
 
「そうよ、間違いないわ!だって、ほら、手触りが違う!」その毛を触りながら、ひさ子は新たな感情が芽生えてきました。
 
「何よ!人を伝説呼ばわりして!伝説伝説って、アタシゃ平凡な暮らしが良いのよ!ホントいちいち勘に触る子ね!!」うさ子が怒髪天を突いたその時
 
天が割れました。
 
ぱっくりと。
 
その割れ目からなんと現れたのは、金色の光り輝く
 
うさ子でした。
 
「悟りなさい…」金色うさ子はこの世の全てを知ったかぶっている口調で言いました。
 
「こ、今度は伝説にも曖昧にしか記されていない、うさ子界のお釈迦様!」余りに感激しすぎたひさ子は思わず、
 
その場から逃げ出したい衝動にかられました。何を言ってもうさ子にツッコまれる気がしたのです。
 
ひさ子は力の限り逃げました。シヴヤの裏通りを抜け、アサクサデラの人形焼きに化け、スガーモの煙を浴び、とにかく必至にいろいろな所ヘと逃げ回りました。
 
「ココまで来ればもう大丈夫ね…!」安心したひさ子が腰を落ち着けた所は、なんと…!
 
うさ釈迦の耳の上でした。
 
「しまったッツ!逃げ切れてないわッツ!!」ひさ子は途方に暮れました。
 
そんなひさ子にうさ釈迦は穏やかに、母のような愛情を持って語りかけます。「貴女もココで、悟りを開くのです…」
 
「断るー!」ひさ子は逃げました。
 
ふたりのやりとりを見てうさ子は憤慨しました。それもそのはず。
 
うさ子は『貴方の悟りをゆりかごから墓場までご提供する、【うさ子サトリグループ】』の総帥だったのです。
 
やっぱりハッタリでした。「いいかげんにしてください、パパうさ子!」「お、お前、やっと…パパうさ子と…呼んでくれたのか」
 
「もう現実へ帰ってらっしゃいよ!そして、家に帰りましょう。ダーリンが家でまっているワ!」ひさ子はうさ子を諭しました。
 
「…、アタシ、真っ当に生きるわ、誰より自分のために!」うなだれていた顔を上げ、すっかり青くなった空を見上げながらうさ子は言いました。
 
いっぱいいたうさ子はひさ子がちゃっかり蔵に保存してました。「そうね!」ひさ子はうさ子の手を引いて、家に帰りました。おしまい。

T-061

うさ子は今お昼ごはんを食べています。おかずがないので納豆ごはんです。
 
「納豆だって立派なおかずじゃないか!世の中には本をおかずにする人だっているんだ!」どこからか声が。
 
声の主は、その本でした。「オレを見ろー!!
 
穴のあくほど見つめるのだー!!」「お望みどおり、穴あけてやるワ!」うさ子の目からビームが。
 
本はメラメラと燃え始めました。「あ!そうだわ、せっかくだから焼きイモやろう!!おかず!おかず!」うさ子は畑へと走りました。
 
しかし着いた先は砂漠でした。「アァン!バンカーだわ!」
 
うさ子はオアシスを目指しました。「水のあるところにイモはある!!」うさ子は走り出しました!!「ヤキイモ!ヤキイモ!」
 
「タロイモ!タロイモ!」「ヤマイモ!ヤマイモ!」あらゆるイモのコールが聞こえてきました。
 
「ヤマモト!ヤマモト!」微妙に変わってきました。「ハッ私は何を探しに…?!」うさ子はすっかり混乱しています。
 
「ヤマ…ブシ?ヤマブシ?山伏を探すの?そして食うの?」畑の中で立ち止まるうさ子。
 
と、そのとき、偶然山伏とバッタリ出くわしました。「見つけたワー!!」うさ子の目はギラリと光りました。
 
しかし光りすぎてうさ子自身も眩しさに目がくらむ始末。「イヤーン!!」
 
うさ子は心の目で山伏のようすをうかがいました。彼も目を閉じています。彼もまた心の声でうさ子を見つめていたのです。
 
心の目で見つめ合う2人。恋の炎が燃え始めているようです。
 
しかしうさ子はおなかが減っているのも事実。恋人としての山伏を取るか食糧としての山伏を取るか究極の洗濯です!
 
「さあ…3つのうちからどれを選ぶ!?」「え、3つ目は何!?」「両方見逃すのさ」
 
「だめよ、どんな形にせよ必ず手に入れる。みすみす見逃してたまりますか!…ごはん」うさ子にとっては食糧としての見方が強いようです。
 
「ごッごはんって言うな!」「じゃあメシ!」「なおさら悪いわー!!」言い争いながらの追いかけっこ。
 
「珍味ヤマブシ!珍味ヤマブシ!!」うさ子の正気もあと35秒くらいしかもちません。山伏はここぞとばかりに
 
保存食の納豆を懐から取り出しました。「こ、これでどうだ…!!」うさ子は納豆をまじまじと見つめます。
 
「な…!納豆…!!納豆だわ!!」うさ子は納豆に夢中です。「味付けが欲しいわね」山伏をじろじろ眺めながら言いました。
 
「だ…だしでもとろうというのか!?ワシで!」山伏は怯えます。
 
「それならヤマブシよりカツオブシのがうってつけだぞ!」山伏はかつおぶしをうさ子に渡しました。
 
「違うわ!アタシはアンタの頭に乗ってるキノコを入れようと思って!」しかしそんなものはありません。
 
しかたがないので、たまたま持ってたマイタケをあげることにしました。
 
「やったあ!これでヒロミゴーも大喜びね!」うさ子はマイタケと納豆を手に畑を出ました。
 
きざんだマイタケを納豆に入れ、ホカホカごはんにのせました!食べます!
 
「いただきます!」食べてます!「ごちそうさま!」食べ終わりました!タイムは!?「0.01秒!?」
 
「ふぅ…」……。「もうちょっと…なんか…」…「デザートとかねぇ…」……「さっきの山伏、まだいるかな…」
 
ざっと探してみましたが、見当たりません。「もしや…」そう、そのもしやです。山伏はうさ子の腹の中で一生を過ごすことになったのでした。
 
おしまし。おしまし?

ユーティリティ

うさ子ログ新着

T-225
2014/09/24
T-224
2014/09/24
T-223
2012/05/31
T-222
2012/05/30
T-221
2012/05/29