インフォメーション

うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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2008年10月の記事は以下のとおりです。

T-091

うさ子は今空中浮遊中です。風船を両手に持ちながらフワフワ進みます。
 
ふと前を見ると、海が広がっていました。サメも見えます。
 
うさ子の小さい頃からの夢の一つは、サメの背に乗って海を走ることでした。
 
レッツチャレンジ☆!
 
手始めに、サメの歯を生やしてみました。ちょう鋭いよ。
 
この歯を使えば、ちょう新鮮なフカヒレも楽々手に入るでしょう。
 
というわけで、うさ子はサメにかぶりついてみようと、襲い掛かりました。
 
スタッ。見事、サメの上に立ちました。風船のお陰です。うさ子は感謝の気持ちを
 
表わすために、風船を丁重にサメの口の中に押し込みます。
 
調子が出てきたうさ子、そのままさらに風船をふくらませてみました。
 
パアン、と音を立て、サメが割れました?
 
辺り一面、ガッツリ、フカヒレの海。当初の目的より最新の目的を達することが重要です。
 
うさ子はフカヒレを集め始めました。しかし、フカヒレを狙っていたのはうさ子だけではなく…。
 
サメがいっぱいスタンバってました。彼らの辞書に共食いという言葉はありません。
 
さすがに多勢に無勢。焦ったうさ子の脳裏によぎったのは、「そういえば私、草食じゃなかったっけ?」
 
うさ子は考え込んでしまいました。「え?フカヒレって何の種類の植物?!」
 
「フカ…フカ?フカフカしてるヒレ?…ワラかしら…」宇宙人で草食のうさ子、頭はあんまり良くないです。
 
「サメと戦ってまで手に入れるべき?でもワラがあれば、ワラジが作れるかもしれないわ。
 
もしかしたらそれを進化させてワラジ虫にすることもできるかも…私は神?!」妄想が暴走です。
 
そんな事を言っている間にも、うさ子はどんどんサメに食われています。
 
「ふふふ、愚かなサメたち…。私は神なのよ。食われているのはどっちなのか、よくご覧」
 
よく見ても食われてるのはうさ子です。満足気なうさ子ですが、耳しか残ってません。もはや「耳」です。
 
耳は、かろうじて跳び上がり、サメ地獄から抜け出しました。
 
耳しかないのでは、耳かきすらできません。できないと思うと、余計にかゆくなってきます。
 
勇気を出して、サメに耳かきをしてくれるよう頼み込みました。
 
しかし口も無いのでジェスチャーでは通じません。
 
せめて、せめてボンテン付耳かきがあれば、通じたかもしれないのに。悔しくてやりきれません。
 
と、そのとき!サメ軍の長がズイッと前に出てボンテン付耳かきを出してくれました…!通じたのでしょうか…!
 
その刹那、長は耳にボンテン付耳かきをザックリ刺しました。ちほうでしょうか。
 
しかし今のうさ子は、以前のうさ子とは違います。かつてなら脳を貫通していたでしょうが、ゼロ出血です。
 
「耳でよかった…!!」うさ子(耳)は耳であることを誇りに思いました。
 
しかしボンテン付耳かきは武器として使われたことを心外に思いました。
 
「奴らに、このボンテンのふわふわさ加減を、何としてでも思い知らせてやりたい」
 
と、そのとき、うさ子(耳)がボンテン部分に触れました。
 
「フカフカだ!」うさ子のパーツが飛んできて集まり、叫びました。この奇跡も風船のお陰。よかったね!

T-090

ある夜のこと、うさ子は不穏な空気を感じ、目を覚ましました。
 
暗闇の中、目を凝らすとそこにはなんと…!
 
大量の枝豆がはじけていました。
 
リーダーと思しき一粒の枝豆は、凛とした目でうさ子をキッとにらむと
 
自分の頭部をちぎり取って「僕の顔を食べなさい!」と半ば強引に勧めてきました。
 
拒否したら角が立つだろうとうさ子は意を決し、その顔を冷凍保存しました。
 
お陰でリーダーを欠いた枝豆たちは意気消沈、心の拠り所をなくしつつありました。
 
枝豆たちが出て行こうとしたとき、うさ子が「待って!!!」
 
と言わんばかりのポーズをキメた写メールを送りましたが、あいにく枝豆の携帯はまだ液晶がモノクロです。
 
枝豆たちは、「なんだ?
 
なんだなんだ?どうしたんだ?」と慌てふためいています。写メールが見られないのです。
 
と、その時です。冷凍庫からかすかに「機種変しやがれ」という声が聞こえました。
 
うさ子と枝豆たちは、ついさっきの出来事を既に忘れていたので、「冷凍庫がしゃべった!」と慌てふためきました。
 
そしてときめきました。うさ子と枝豆達はもっと冷凍庫と交友を深めようと考えました。
 
枝豆達は、冷蔵庫に集団でアツイ想いを告白しました。振られました。
 
枝豆たちは、怒り狂ってポップコーンになろうと思いましたが、半分ぐらいポップコーンになったところで時間切れになってしまい、しなびてしまいました。
 
すると、うさ子は「まあ!おいしそうだわ!」と言い、ポップコーンを食べてしまいました。
 
しかし塩加減がうさ子にあいませんでした。「こんなのポップコーンではないわ!」とちゃぶ台をひっくり返しました。
 
うさ子がひっくり返したちゃぶ台は、偶然部屋にあった白黒テレビに気持ちよく命中しました。
 
ぽよん。と、ちゃぶ台と白黒テレビは激しいぶつかり音を立てました。
 
「うるさいアルよー!」激しいぶつかり音に腹を立てた
 
と思いきや、怒りを抑えてニコニコしています。 無理な我慢はストレスの元です。
 
ストレス解消のために、踊ってみることにしました。
 
まずはフラダンスを踊ることにしました
 
優雅です。華麗です。素敵です。でも踊っているのはパラパラです。
 
そんなちゃぶ台とテレビを眺めるうさ子。退屈なのであくびが止まりません。
 
あくびのしすぎであごが外れてしまいました。
 
ついでに骨(鎖骨等)も折れました。
 
ヤバイと思い病院に行きました。
 
しかし病院は今、巷で大流行のイモチ病患者で満員御礼です。今年は凶作の危機です。
 
あごがはずれているので声も出せません。しょうがないので生き残ってた足でテレビを見ていたちゃぶ台をひっくり返してみました。
 
「病院では静かにしてください」看護師にたしなめられました。
 
「すいません。百万円払うから許してください。」うさ子は誠意を込めて謝りました。
 
にっこり笑って許してくれた看護婦さんは、「それでは献血お願いします」と大きな注射器を持ってきました。
 
注射器の中身は、薬ではなくところてんが入っています。
 
うさ子は慌ててちゃぶだいを元に戻し、この一年間の中で最高に輝く笑顔でお腹を鳴らしました。
 
お腹の音のほかにも、爆発音や悲鳴も鳴り響いていました。
 
しかしそれらに構うことなく、うさ子はところてんをがむしゃらに食べ尽くしました。
 
そして、うさ子のおなかが破裂してしまいました。
 
「なんでだよ!」あまりに唐突だったのでうさ子はびっくりしました。しかしよく見たら破裂してませんでした。
 
その代りに体がところてんになっていました。
 
そのまま自分も食べ尽くしてしまった、「食い倒れうさ子」の伝説は今もなお語り継がれているようです。劇終。
 

T-089

今日はとてもいい天気。絶好の民事再生手続き日よりです。うさ子は破産する気まんまんです。「さあ、早く国のお世話にならなくちゃ!」
 
「やあ!絶好の破産日和だね!」鳩がうさ子に声をかけました。
 
うさ子と鳩は意気投合。色々話しているうちに、どうせ破産するなら贅沢の限りをつくそうという事になりました。
 
手始めに黄金糖を買い占め、どんぶりに山盛りに盛りました。
 
その上に、贅沢にも納豆と生卵までトッピングです!コレステロールまで高くてホント贅沢です!
 
こうして出来た“超贅沢丼”を片っ端から食べまくり、うさ子と鳩のピーコは数日でまんまる~に太ってしまいました。
 
近所の子供たちがうさ子へ寄ってきました。「あっコラ!何をするの!?」
 
子供たちがまんまるうさ子を転がし始めました。
 
転がるにつれて、うさ子とピーコから納豆と卵まみれの黄金糖がぽろぽろこぼれます。
 
「まあ、丸々太ったハトとウサギだねえ、喰っちまおうか!」それを見ていた近所のオバちゃんはうさ子たちを夕食にエントリーしました。
 
「やっべぇ!俺ら食われんの?!」「こっちよ、こっち!この鳩のがうまいわよ!私ってばまずくって…!」うさ子は鳩を大プッシュ!
 
うさ子の思惑どおり、おばちゃんは鳩をチョイスしました…が、さっきの納豆と卵まみれの黄金糖が邪魔して、うまく捕まえられません。
 
巧みなフォーメーションでおばちゃんの攻撃を阻む納豆と黄金糖。さらにはおばちゃんに向かって呪文を撃ち始めました。
 
卵が止めに入ります。「もうやめてッ!みんな仲良くできないの!?」
 
…と、割り込んできた卵が呪文に直撃!! ホッカホカのゆで卵になってしまいました。
 
しかもちょっと甘い味がします。「食ってんじゃねえよ鳩!」
 
「だってゆで卵はおふくろの味なんだもの」鳩は嘘臭さ満点の返事をしました。
 
「だからって自分の生んだ卵を食べることないでしょう!」おばちゃんは卵を弔いながら鳩を責めます。
 
そしておばちゃんはおもむろに鳩を食べました。
 
そしてうさ子はおばちゃんを食べようとしました。が、そこは機敏な動きのおばちゃん。見事な宙返りでひらりとかわしました。
 
…が、しかし。着地に失敗し、頭を強打してしまいました。
 
そのせいで、おばちゃんの頭の骨と華々しいサクセス・ストーリーが音を立てて崩れて行きました。
 
「どんな音だったの?」語られる話の途中で、少女が尋ねます。
 
「そうね、…こんな音よ」そう言うと少女の母親は本を閉じるなり、ビール瓶を叩き割りました。
 
ビール瓶では思った音が出なかったのか、今度はご近所の窓ガラスを根刮ぎ割り尽しました。
 
モロロ~ン…。 「ああっ、こんな音初めて…!」 それは語り継がれる話に感動したうさ子の、ちょっとほろ苦い贈り物と言われているそうです。
 
しかしてその音は…!!「へろ~ん…へろ~ん…」聞いてると力が抜けてくる音でした。
 
モロロ~ン、へろ~ん…。驚くほどの音に、母親と少女はぐったりしています。
 
「アハハ、ウフフ…。」ぐったりしながらも2人共笑顔で、通報されてもおかしくない挙動不審ぶりです。
 
案の定ご近所から通報されました。
 
「…以上、コレが有名なうさ子の変よ!テストに出るわよ!!」教師びんびんうさ子が、生徒たちにこの出来事を教えています。
 
そしてテスト当日。生徒の前に答案用紙が配られました!「合図するまで問題は見ちゃだめよ!」
 
…が、時既に遅し。皆問題とにらめっこしています。終いにゃぁ互いにカンニング!?
 
お陰で教師うさ子は職を失い、すっかりお金がなくなってしまいました。今日はとてもいい天気です…。

T-088

ここは北極。極寒の地でもうさ子は薄着です。
 
だって、今日は年に一度の敬老の日ですもの。服なんか着てられません。
 
「心頭滅却すれば火もまた涼し!!寒さだって…あ、眠い…」うさ子の目は虚ろです。
 
お花畑が見えてきました。
 
死んだはずのおばあちゃんが「おいでおいで」と手招きしています。
 
「否!おばあちゃんがおいで!!」うさ子は会心の笑顔で招きかえしました。
 
おばあちゃんは生き返りました。
 
しかしお忘れなく。ここは極寒の地ですよ。感動の再開もつかの間、2人してガタガタガタガタ…
 
そんなとき「助けてあげてもいいけど?」高飛車な態度で通りすがりのコタツが言いました。
 
そして間発入れず「シカトしてんじゃねえよ!!」とコタツが言いました。
 
すぐキレる現代ッ子なコタツにお灸をすえるべく、おばあちゃんは力をため始めました。
 
どうやら世界中のみんなに力を分けてもらっているようです。
 
しかしコタツのお灸に火をともすには、力が100ミリバールほど足りません。
 
「みんな!もう少しだけでいいんだ!オラに力を分けてくれ!!」必死に訴えるおばあちゃん。気合いが入り過ぎているのか口調まで変わっています。
 
それは、おばあちゃんがかつて若かった頃の自分を思い出している証拠だったのです。
 
やがておばあちゃんの身体にみなぎるエナジー。おばあちゃんは筋肉隆々のマッスルボディに変身!
 
それは、おばあちゃんがかつて若かった頃の自分を思い出している証拠だったのです。
 
思い出した勢いで、コタツを流氷に放り込みます。きれたコタツがみるみる冷たくなっていきます。
 
その時うさ子が言いました。「待っておばあちゃん!そのコタツは…コタツはァッ!!…
 
裏返すと雀卓になるのよぉッッ…!」
 
衝撃の事実に、突然ギックリ腰で動けなくなるおばあちゃん。手に持った氷を落としてしまいました。
 
氷はこなごなに割れてしまいました。その塊たちがあまりにも美しかったので、おばあちゃんとうさ子は思わず魅入ってしまいました。
 
キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ…キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ……。「キラキラうるさいわ!」マッチョ2人がツッコみます。もちろんうさ子もマッチョですマッチョ。
 
氷の輝きに混じって輝く2人のキン肉は、見ている人がポッとするくらいエロティックな躍動感がありました。
 
筋肉がムチンと動くたび、1人、また1人とポエロ感に包まれていきます。
 
「ポ・エ・ロ!」ムチン「ポ・エ・ロ!」ムチン!…スタンディングオベーションです。
 
「今日はうさ子のコンサートに来てくれてありがとーう!」うさ子は感動の涙をながしています。勘違いもはなはだしいです。
 
つい勢い付いて、彗星のごとく芸能界に現れてみました。
 
さらに勢いで衝撃のデビューシングル『ポエロ・DE・サンバ』をリリース!!
 
しかし売れ行きはさっぱりでした。
 
そんな隠れた名作路線を行くうさ子を見たおばあちゃんは万人ウケを狙うことにしました。
 
その名も「ポエロ旅情」完全に演歌です。
 
今までが嘘のように売れまくり、嬉しさのあまりおばあちゃんの口から魂が…再び昇天の予感!?
 
おばあちゃんの魂が、うさ子の口へめがけて一直線。どうやらうさ子の体内へ侵入したようです。
 
するとうさ子はバーチャルガムを食べ始めました。もごもごした口の動きはまさに年寄りそのもの。
 
「ぷはあっ!」うさ子は吐き出したバーチャルガムを鳩に変えてしまいました。
 
「うおおー!すげぇー!」「もっとなんか出せー!」いつの間にやら野次馬達が集まっていたようです。
 
「ありがとう、ありがとう」うさ子とおばあちゃんは大量の花束を持ち涙を流しています。ラストコンサートです。
 
「さぁーコンサートの締めくくりに何か一言!せーの…」
 
「こんな塩辛い味噌汁でアタシを早死にさせる気かい!」 劇終

T-087

今日も今日とてヒマなうさ子。あんまりヒマなので出かけることにしました。
 
「よお、ひさしぶり」見知らぬ外国の方に声をかけられました。
 
「ひさしぶりですって!?どこぞの馬の骨が何を言ってるの!?」うさ子は突然キレました。
 
「やべ、こいつ行っちゃってるわ、夢の国に」外国の方は母国を思い出しました。
 
そこには愛するジョディがいい顔で走っていました。
 
「アッハハハハ!!」「ウフフ!」「待ってくれよ、エリー!」人違いでした。
 
…と、なんとこちらをニヤみつけています。体当たりだ!
 
ポフン。勢いが相殺した2人は、気づいたら抱き合ってました。ラヴ!?
 
ちょーっと赤くなりましたが、我に返って次はキックを繰り出します。
 
そのキックは…。うさ子の頭上を…。スローモーションのように超えてどこまでもどこまでも…。
 
飛んでいきませんでした。その飛距離なんと30cm!キックじゃない!
 
「シュッ!シュッ!」口で音を言いながら、2人は暴れました。
 
ずーっと「シュッ!シュッ!」ばっかり言っているので、自分の国の言語を忘れてしまいました。
 
「シュッシュシュッシュシュ?(※これ食べていいよね)」「シュシュッシュ!!(※ウィームッシュ!!)」
 
「やめんか!」第三者がハリセンで止めました。その第三者とは…?
 
ハリーポッターでした。さすがハリーポッターです。
 
ハリセンにもネームが刻まれています。さすがハリーペッターですね。
 
「パチってる!!!」ジョディがいい顔で言いました。
 
その声で我に返った外国の方は、うさ子を連れて母国へと帰っていきました。

T-086

「うさ子戦隊!エリザベス!!」5人のうさ子が現れました!
 
「さあ今日は何から世界を守ろうかしら」とレッド。どうやら世界規模らしいです。
 
「オカマを崇拝するのヨ♪」ピンクが名乗り出ました。
 
でも他のメンバーはすでにそこにはいませんでした。取り残されたピンクは性転換手術を受けに行きました。
 
イエローはカレー屋さんに、グリーンは緑茶を飲みに。やつらはバラバラです。
 
ほっとかれたブルーは悲しみにくれ、海へと旅立ちました。
 
そのブルーにもほっとかれたマスコットのシルバー。危なく悪の道に足を踏み入れそうです。
 
その時!悪の道の方から腕が飛び出してシルバーを引き込んでしまいました。
 
しかしその腕はシルバーの体をするりと通り抜けました。そう、シルバーはすでにこの世にいなかったのです。ゾ~~…。
 
敵のブラウンはシルバーにとりつかれてしまいました。とても困りました。
 
悪の組織を占領したシルバーうさ子。解決そして完結。
 
そのおかげで、なんだかみんなのキモチが一つになりかけてきました。
 
今だ!合体だ!!「レェェェェッツ!コ・ン・バ・イィィィィィン!!!」
 
ところがどっこい、合体は中途半端に。その姿は…グロい!グロすぎるッ!!
 
もはやどっちが悪だかわからない!!どこからともなくモザイクがかかってきました!グロい方にね。
 
そして全世界にモザイクが。何が何だかわかりません。
 
何が何だかわかんないついでです。消火器とか撒き散らしてみました。悪です。
 
「こ、降参だ!もう止めてくれー!」途方に暮れるうさ子戦隊。
 
ナレーション:うさ子戦隊はこのまま負けてしまうのか!?がんばれ、うさ子戦隊エリザベス!!
 
「あームリムリ」「もういいっスよー」「オレなんてバイトだぜ?」口々に諦め事を言ううさ子たち。
 
世界は闇に飲まれました。
 
「このままでいいのかオレ達?」「いや、いいよ」「もう世界なんてどうでもいいよ」みんなの心もブラックです。
 
「カットカットカァット!!」止めに入ったのはなんと監督!?
 
「だめぢゃな~い、正義は最後に勝つものよ!?」なぜか監督はオカマでした。
 
「そうだよ!監督の言うとおりだよ!」泣きながら訴えたのは、なんと敵のブラウンうさ子!!
 
監督のピンクうさ子が洗脳していたのです!!
 
怒りのあまりブルーがピンクの耳をちぎると、星になる程遠くに投げてしまいました。
 
…そして地球一周してもとに戻りました。
 
カシーン!!戻ってきた耳。しかしピンクの元にではなくブルーに。ブルーの耳は4つになりました!
 
なんかよくわかんないけど今日も世界は平和でした。
 

T-085

今日のうさ子は、裏ルートのおかげでとてもリッチマンなのでした。
 
裏ルートというのは具体的に言うと、家の裏の細いケモノ道のことなのですけどね。
 
それを知ったアラブの大富ごうはたいそうふんがいなされました。
 
「うさ子を呼べ!」大富ごうは家来に命令しました。ところが…
 
家来が連れてきたのは豆腐でした。「オレを食えー!!」
 
「わしはネギが乗っていない豆腐など食わぬわ!うせろ!!」大富ごうはブチ切れ寸前です。
 
大富ごうの鉄拳が豆腐を粉砕!!!どろどろになった豆腐が大富ごうの屋敷をまばゆく包み込みました。
 
あまりのまぶしさに国中の虫が寄ってくる始末。
 
「殺虫部隊用意!」そう言って大富ごうが呼び寄せたのは…
 
かぶと虫の軍団でした。彼らは皆右手にキンチョールを構えてます。バカです!!
 
キンチョールを噴射したい所ですが、そうすると両軍とも天に召されそうでコワイです。
 
「天に召されるのが怖くてかぶと虫軍がつとまるかってんだ!」(ふるえながら)
 
そのふるえは世界を揺るがしました。かく命です!
 
地球がパックリ割れました。
 
と思いきや、割れ目から黄身がこぼれ落ち、宇宙へ飛び立っていきました。
 
その事をテレパシーで感じ取ったうさ子は、自家用ジェットで追いかけました。
 
あまりのスピードに自家用ジェットが溶けてバターになってしまいました。
 
モグモグ。「ウマーイ!」うさ子と虫はごまんえつ。
 
…あれ?大富ごうの方はどうしたの?
 
むしろ大富ごうが天に召されてたよ。
 
神サマはもうよくわかんなくなったので、とりあえず天界の人みんなを下に落としておきました。
 
天界の人を拾ったうさ子は交番に届けたのですが、結局落とし主が現れず、天界の人はうさ子のものに。
 
思いがけず天界を我が物にしたうさ子。マジごまんえつ。
 
…しかし使い方がわかりません。そしてうさ子は天界を…!
 
シルバニアファミリーに改造してみました。リカちゃんが紛れ込んでいました。
 
リカちゃんは恥ずかしくていてもたってもいられなくなり、すっかり茹で上がってしまいました。
 
そしたらリカちゃん、つるっとムケたよー!ゆでたまごみたいにつるっとムケたよー!!つるっ
 
おめでたいのでうさ子と一緒に踊り始めました。大富ごうの追悼式です。
 
するとその時、棺おけから声が!!「我に光を!」
 
「やだ」光に断られたよ。合掌。

T-084

今日のうさ子は池袋でインド服を着ています。サリーがうさ子を美しく見せます。
 
「どォ?私キレイ?」来る人来る人にうさ子は問います。
 
「いや、別に」訊ねる人訊ねる人、皆うさ子と目を合わせず冷徹に言い放ちます。
 
「チキショー!!」うさ子は横のサリーちゃんを殴りました。
 
「エエエエロイムエッサイムー!!」サリーちゃんはブチ切れました!!怒りすぎてセリフを間違えてます。
 
「おだまり!」うさ子は伝説の装備「釘バット」で更に殴ります。
 
サリーちゃんは血まみれです。もう見るカゲもありません。しかし、その血の池から……!!
 
変な髪型のおじさんがぬるりと這い出してきました!!怖い!!
 
「あなたが落としたのは金のヅラですか銀のヅラですか?」おじさんは両手にヅラを構えてうさ子に問いました。
 
「ソレ」と言ってうさ子が指した先は…な、なんとおじさん!?
 
「ちょっと待ったー!!」うさ子の後ろから飛び出した人影。ねるとん!?
 
「お年が知れるわよ。ホホホ」おじさんは笑いました。その声はまるで…サリー?
 
「ねるとんってなあに?」うさ子は普通に通行人に聞きました。途方にくれるサリー…。
 
挙句の果てにうさ子は鬼を呼び出し、祈りだしました。
 
しかし祈りは通じませんでした。途方にくれた鬼はうさ子をつかみ、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ!
 
ちぎっては投げられた鬼がぼたもちになってサリーの口に飛び込んでいきました。
 
モグモグ。「ウマーイ!」うさ子とサリーはごまんえつ。
 
お店で売り出すことにしました。新しいビジネスです!!商品名は『雪いちご』!!
 
売れそうで売れません。「今一歩…何かインパクトがなくては!」うさ子は考えました。
 
キャンペーンを行うことに!『ネットで応募!携帯ゲーム。うさ子インベーダーを当てよう!』
 
早速うさ子はインベーダーを狩りに行く事にしました。素手で。
 
無理でした。
 
うさ子はインベーダーにお土産を持っていきました。ワイロです。
 
しかし言葉が通じません。そこでうさ子はとっておきの策を…。
 
体だ!体を使うんだ!
 
うさ子は体のありとあらゆる所でゴマをすりはじめました。
 
あっという間にすりうさ子が出来上がりました。
 
あったかごはんにふりかけると、故郷のおふくろの味がします…。
 
うさ子はインベーダーと仲良くなった!
 
でも食べられた。

T-083

今日は楽しい運動会。外は大雪です。
 
しかし、よく見るとそれは雪ではなくお米でした。
 
うさ子達のありとあらゆる部分にお米がつきまくっています。たまに粟も混じっています。
 
「これが濡れ手にあわってヤツね!」うさ子は博士帽についたフサフサをなでながら言いました。
 
「濡れ手にあわは『泡』ではなく『粟』なのでえす!!」白衣を着た1人の男が叫びました。
 
「そしてこの白衣は綿百%なのでえす。ちなみにぼくのメガネは素通しです!!ゴメンネ!!」
 
うさ子は「フーン」とつぶやきながら、彼のメガネを叩き割りました。『せいけんづき』で。
 
ドヅーン。男の小宇宙(コスモ)が爆発しました。ホント今日も平和っスよね。
 
「めがねがああ!!俺のめがねがああ!!」そう。メガネは男の中心体。心臓にあたる部分だったのです。
 
「ク…クォオオオ!!」男は変形していきます。「見せてやろう!俺さまの最終形態!!」
 
そうしたらば、なんか、男が2人に、2人が4人に、3人減って1人増えてみたり。
 
「で、結局何人なのよ!」「えーと…インド人?」
 
男はロシア人になってました。シベリアンハスキーを連れています。
 
「フフフ…これが私の真の姿なのですよ!」シベリアンハスキーが言いました。
 
「なまめかしいしぐさをしてるー!!(ハスキーが)」うさ子も負けじとセクシーポーズ。
 
「なまめかしいしぐさをしてるー!!(うさ子が)」ロシア人はびっくりして逃げていきました。
 
「逃げるなあ!!」うさ子は腰を振ってウインクしながら追いかけます。
 
ウインクから飛び出たハートがバイクにまたがり、ロシア人に追いつきました!!接戦です…!一位はどっちだ!?
 
抜きつ抜かれつのカーチェイスなのですが、米が積もっているので台無しです。
 
ニッチャネッチャと、いつの間にか炊けてた米の上を走る2人(?)。運動会ってスゴイ!
 
「米が邪魔でうまく走れないわ」うさ子のハートが米を食べ始めました。
 
その後ろから何食わぬ顔でうさ子が続きます!卑怯です!
 
んー、まぁ、なんだかんだあって、うさ子が競歩で優勝しました。やったー。
 
うれしさのあまり、空へ飛んでゆくうさ子。ポムンポムン。運動会終了を知らせる合図です。
 
表彰台へ上がるうさ子。優勝商品はコシヒカリ3年分です。
 
「ボンヨヨヨヨーン、ロシア人!2位!」うさ子のコシヒカリをパクっていきました。もっと卑怯でした。
 
「秘技!!ときめくメモリアル!」と言いながら、うさ子はロシア人の口唇を奪います。
 
そしてそのままじゅるるりーと吸い込んでしまいました。マジときめくよね。
 
身も心も一体となったうさ子とロシア人。うさ子は感動の涙を流し
 
あの曲を聴きながら天へと召されていきました。

T-082

うさ子は人恋しくなったのでピザを注文しました。
 
電話で注文すると余計人恋しくなるので、直接ご来店してみました。
 
追い出されました。
 
「マジでかコノヤロー」お店の前で「マジでマジで」を連発しはじめました。
 
すると店長が出てきて、できたてのピザをそっと手渡し、
 
「あちらのお客様から…」とつぶやきました。うさ子は、店長の手の指す方を見ました。
 
そこには『食用蛙』と書かれた看板が。うさ子はピンと、そしてポンと来ました。
 
その看板は、最初は無地でしたが、転んだ拍子に『食用蛙』が貼り付いてしまったのです。
 
そこで燃やしてみました。
 
でっかくなっちゃいました。店長が。
 
そしてピザ屋もでっかくなっちゃいました。いよいよ宇宙一号店も開店します。
 
なんとうさ子もでっかくなっちゃいました。宇宙一号店をぶっつぶしに行きました。
 
「キエエー!!!」と店長が叫びます。無理にでもテンションを上げるつもりです。
 
店長のゲージがMAXに達した時、うさ子は粗茶を彼に投げつけました。
 
しかし粗茶は空(くう)を切り、どこかへ飛んでいってしまいました。だって、そう、ここは宇宙。
 
今度は粗茶のかわりに祖母を持ってきました。そぼろが食べたくなりました。
 
それはそうと、祖母を投げました。
 
しかし、祖母も空(くう)を切ってしまいました。むしろ祖母は宇宙(そら)を斬りました。
 
ずんばらり。
 
「オラのおばあを返せぇ~」孫が走ってきましたが、ムカつくのでへこましました。
 
へこんだ孫はその腹いせに、店長をへこませようとジャンプキックを
 
かましましたが、うっかりうさ子にジャストゥミートゥーしてしまいました。
 
ズギューン。うさ子のハートに直撃・モキュン♡うさ子は目をスペード型にして
 
祖母の後を追っていきました。
 
「おーばーあーちゃーんー」叫ぶうさ子。眠くなる店長。
 
店長が河の向こう側に辿り着き、永遠の眠りについた時、全てが止まりました。
 
こうして、ピザ屋の野望は打ち砕かれたのでした。あ、うさ子は何とか動いてます。
 
ブーメラン効果で粗茶が戻ってきました。茶柱が立っててなごんだよ。
 
そこにペ・ヨンジュンが来ました。
 
うさ子はペを長時間はがいじめにし、うさ子の人恋しさはそこはかとなく癒されたとさ。

T-081

うさ子のマイブームは幽体離脱です。
 
この前も、そこらへんを小旅行してきましたよ。
 
そこらへんと言っても、隣の星とかそういうレベルです。
 
今日は隣の星のかじわらさんまで離脱旅行です。
 
「おや、うさ子さん」「うへァ!!」これぞ旅行の挨拶です!
 
「ポヘァ!モヘァ!」「パヘァ!」2人は旅行用語で会話をします。
 
そうこうしているうちに、1ヶ月が過ぎました。
 
そんな2人も、すっかりおじいさん。ステキなヒゲ付きです。
 
「これぞ旅モヘアじゃな」「やあね、それはファーよ」
 
2人はお互いのヒゲをカラーリングしました。色は情熱の赤色です。
 
よく見たら…なんと!燃えてます!むしろ萌えてます!
 
キャラレリーノマレルーノアーピャ!すてきな音です。
 
するとどうでしょう。2人のヒゲが1つにつながりました。
 
友情のあかしです!

T-080

あるところに、うさ子という名のうさぎのような宇宙人がいましたが
 
それは昔のお話。今はネオうさ子が世界を牛耳ろうと
 
手始めに、すずめ子ども会の会長の娘を誘拐してみました。
 
しかし、すずめ達は不良活動の真っ最中。言うことすら聞きません。
 
「コラー!あたしの話を聞きなさーい!」ネオうさ子はグーで殴り
 
すずめはチョキで返しました。負けてます。
 
本気でブチ切れたネオうさ子は、怒りのあまり古うさ子に戻ってしまいました。
 
古いので、ところどころつぎはぎだらけです。
 
ボロボロの古うさ子を、すずめ達は袋叩きにしました。
 
そしていい感じの袋として完成させました。商品化への
 
第一歩を踏み出したのです。すずめ達は、うれしくて袋をぶつけ
 
ました。すると中から恐ろしいうなり声が聞こえてきました。
 
「レーミオー路面トレイーン…」古うさ子の声です。
 
すると、すずめ達はびくりとしました。それというのも
 
古うさ子が袋から再び現れたのです。しかも2体。
 
と思ったら1つはすずめに擬態していました。何のために。
 
そう、すずめの女房になるためです!しかし、すずめ達にバレてしまい
 
うさ子はダッシュで逃げました。光よりも速く。
 
そして遥か未来へとタイムスリップしたのでした。さよならうさ子。

T-079

うさ子の『う』の字は宇宙の『れ』。それはさておき、今日は一日夜の日です。
 
お日様大好きなうさ子は、ちょっぴり憂鬱。
 
気を紛らそうと、睡眠薬を取り出しました。
 
その睡眠薬を、隣に住んでるマイケルに飲ませてみました。
 
致死量ギリギリで。
 
その様子をマイケルの御家族に目撃されてしまいました。
 
驚いたマイケルの家族は、パニックを起こしてマイケルに睡眠薬を
 
しこたま飲ませました。取り返しのつかなくなるほどに…。
 
マイケルはとうとう、眠れない体になってしまいました。
 
心に傷を負ったマイケルが家族と顔を合わせることはありませんでした。ずっと。そうずっと。
 
というのも、マイケルはうさ子からのプレゼント(睡眠薬)がとっても嬉しかったからです。
 
マイケルは一日三食すべて睡眠薬で過ごしていました。
 
心配した家族が勝手に隠したため、うさ子にお願いしていたのです。
 
そんなマイケルに、うさ子は条件つきで薬を渡していました。その条件とは
 
「毎日寿司飯をバケツに詰めてマンホールに放り込む」というものでした。
 
なんて非生産的な作業なんでしょう。
 
要するに軽いイジメだったわけです。しかし睡眠薬は簡単には手に入らないため
 
3ヶ月間待たせました。マイケル大激怒です。
 
「まあ、それくらいガマンできるなら大丈夫よ」白衣を着たうさ子がヒゲをなでつつ言いました。
 
「えっ!?もしかしてうさ子さん、おいらを薬中毒から回復させるために…」
 
「アハハ!そんなワケないジャン☆」白衣を脱ぎ、ネイルアートをしながらうさ子は笑います。
 
「まったまたー、謙遜しちゃってぇー」マイケルは勝手にうさ子を崇めます。
 
「ウルセエ。それ以上言うと斬るぞ」うさ子は低い低い声で静かに言いました。
 
「あっ、うさ子さんて意外とハスキーボイスだったんですね。かっこいいー」マイケルは褒め続けます。
 
「…」これ以上何を言っても無駄だと思ったうさ子は、シカトすることにしました。
 
シカトされて寂しかったのか、マイケルはうさ子の耳を引っ張ってみました。10mくらい。
 
声が聞きたかったのに、10mも離れてしまったマイケル。後悔しました。
 
その後、口を引っ張ったり、水を100l飲ませたりしましたが、うさ子は相手にしてくれませんでした。
 
というか、今月の夜の日が終わったため、寝てました。
 
うさ子が目を覚ますと辺りは洪水状態。それは一晩流したマイケルの涙でした…。
 
ジ・エンド

T-078

真夜中の事でした。うさ子が悪夢にうなされています。
 
皆殺しをしたりされたりする夢みたいです。
 
むらむらするうさ子。どうやら何者かに寝首をかかれているようです。
 
目覚めるうさ子。うさ子は夢と現実の区別がつかずに戸惑っている様子。
 
もはや命は空前のともしびってやつです。
 
やっこさんが、うさ子のともしびを甘い吐息で消そうとしています。
 
ゆっくりと生気が抜けていくうさ子。
 
容赦ない風に、生気の抜け干からびたうさ子は飛ばされそうになりました。
 
らんらんとしているやっこさんは、そろそろとどめを刺そうと、やっきです。
 
リズムに乗りながら踊るやっこさん。うさ子の首に手をかけます。
 
ルービックキューブが頭上から降ってきたことにも気づきません。
 
れんこんもついでに降ってきました。やっこさんはやっと事の次第に気づきました。
 
ロケットダッシュで逃げるやっこさん。しかし逃げ切れませんでした。
 
判りきったことですが、ようやく目の覚めたうさ子が実力を出すことに成功したのです。
 
エナジー(えなりの)を吸収し、どんどん巨大化していくうさ子。
 
ビッグうさ子の誕生です。
 
しょぼんとするやっこさん。勝てないと察したのです。
 
でも、やるしかない、と思い、ありったけの力をかき集め、うさ子に襲い掛かりました。
 
一番の必殺技ムーンサルトでやっこさんは攻撃しました。
 
えもいわれぬ香りと共に、一面が雪景色に。
 
地元一面雪景色になったので、うさ子は化学反応して白く
 
炎上しました。燃え上がるうさ子。凍えるやっこさん。
 
あきれかえる人々。飢えに苦しむ子供達。歌を忘れたカナリア。
 
自由は平等に与えられてはいないのです。それに気づいたうさ子は
 
決意をしました。やっこさんを永遠に愛すと…。
 
ええ、もちろんウソです。
 
エラを張りながら、やっこさんは驚きつつ、しかし少し恥らいつつOK。
 
「えー!?OKなの?」うさ子は嫌がりながらも頬を赤らめています。
 
お互いに頬を赤く染めあいます。なんかペンキとかで。
 
ピンクの空になったその頃、1組の新しいカップルが誕生したのでした。
 
ややめでたし。

T-077

うさ子はロボの動きをしています。よく見ると後ろのカートリッジに『ロボ』と書かれています。
 
それを見たうさ子の友達、鈴カステラは、カートリッジの文字を『ウニ』に変えました。
 
うさ子はウニが大嫌いなので、鈴カステラをこっぴどく叱りました。
 
「大体アンタは、どうして本気と書いてマジって読むのかおわかり!?」
 
「わかんないわよ!理由と書いてワケと読むのもわかんないわよ!」
 
「じゃあ『キモい』の『キモ』はなんでカタカナなのよー!!」
 
「知るかー!!ていうかそれアタシのペットYOー!!」
 
「え、どれ?」
 
「あなたの背中にくっついてるカートリッジYOー!!」
 
うさ子がふと後ろを見ると、その背中には『ウニ』ではなく『キモ』と書かれた
 
はんぺんが乗っかっていました。
 
「『キモ』は1日10回牛乳を飲ませないと…。飲ませないと、ひどく泣くのYOー!!」
 
鈴カステラは自らの乳を『キモ』に分け与え、愛でました。
 
キモは本気で嫌がりました。素で目を逸らす感じよ。そう。
 
これが『幼児虐待』の言葉の成り立ちです。
 
しかし、キモは実は40代で自立しています。妻子持ちです。
 
うさ子の背中から降りたらもうマイホームパパのカオになるのです。
 
無理矢理授乳をさせられたキモは人生に嫌気を感じ、自殺を図りました。
 
「アンタ!!」うさ子はキモを説得にかかりました。
 
失敗しました。
 
「パパ!!」キモの1人娘が説得にかかりました。
 
やっぱり失敗しました。
 
「アナター♡」キモの奥さんも説得に加わりました。
 
それでも失敗しました。キモの決心は固いようです。
 
いよいよ、キモが意を決してシルバニアハウスの2階から飛び降りたその時、
 
マイホームパパのカオになりました。
 
そしてキモは還らぬ人となりました。
 
「キモー!!カームバーック!!」うさ子は、叫ぶ娘を尻目に他のうさ子と食事を
 
とっているキモの奥さんを、ひどく軽蔑したまなざしで見ました。
 
しかし1年後、うさ子とキモの奥さんは大親友になりました。人生ってばファンタスティック☆
 

T-076

「ポップコーンフィーバーアルファ!!」うさ子が叫び声と共に窓から飛び出しました。
 
春の季節はうさ子の発情期なのです。
 
恋人を探し求め、スキップするうさ子に、1匹のメスうさ子が近づいてきました。
 
そしてどこかのオスうさ子とラヴラヴオーラを発し始めました。イラつくうさ子。
 
うさ子はうさ子カップルに、ありったけのトマトをぶつけました。
 
トマトで真っ赤になった2人のうさ子。2人はお互いの体についたトマトを舐め始めました。
 
するとトマトは化学反応で青くなりはじめました。
 
「キャー!!うさ子青トマトだーいすき!!」うさ子は青トマトをむさぼり始めました。
 
「私のダーリンに触らないで!!」メスうさ子がうさ子に10文キックを決めました。
 
うさ子は…うさ子は…キラリと光る涙を見せました。
 
その涙で、青いトマトは臭いにほひを放ちました。もっさ臭いです。
 
あまりの臭さに耐え切れず、3人は川に飛び込みました。
 
川はすっかり干上がっており、3人はまとめて地面にゲキトツ☆
 
地面は大きなハート型の穴が開きました。ハートブレイクです。
 
3人は小1時間気を失っていました。そして5時間後…
 
ラブラブでくるくる回る3人がそこに。
 
「ラブラーブ♡」3人はとても楽しげです。「せーんめつ!!せーんめつ!!」
 
しかし、この仲の良さは表面上のもので、実は…
 
3人とも、川の水をせき止めている、滝の上の岩をどかそうと企んでいました。
 
「せーんめつ!!」岩をどかしました。うさ子は頑張りました。…無理でした。
 
「どかせなければ食えばいいじゃない」うさ子たちは岩を3秒で食らいました。
 
ザバーーーー。川の水が全部、3人のうさ子にかかりました。
 
「なんの!!妙技、暗算!!」
 
オスうさ子が、川の水の体積を計算しました。無意味です。
 
とりあえずメスうさ子が水を全て飲みました。相変わらず川は干上がったままです。
 
せっかくなので、3人のうさ子は住居をかまえることにしました。愛の巣です。
 
巣をかまえてから10年の月日が経ちました。
 
そこにはとんがりコーン畑ができていました。しかし3人の姿は…
 
変わりません。おや?待ってください!3人の頭にはとんがりコーンが生えていました!!
 
これが後に270年国を統治した、とんがり族の誕生の瞬間でした。

T-075

ある晴れた昼下がり、市場へ続く道にうさ子が寝そべっていました。
 
「いたい…」寝そべっていたら、荷馬車にひかれてしまいました。
 
うしにもついでにひかれたりひかれなかったりしました。怒ったうさ子は
 
えびを牛にぺちぺち投げつけました。足と触覚がちくちく当たります。
 
おばあさんもつられてえびを投げつけました。
 
かけつけた会社員も、えびを牛に投げつけました。アタックしながら。
 
きらきらと光る、会社員とえびと牛とおばあさん。みんなの汗がすごいよ。
 
くるしい毎日にストレスを溜めていた会社員吉沢さんは、とくにハッスルしています。
 
けられても、踏まれても、おかまいなしです。
 
これでもかというほど、ザブザブと汗を流しています。
 
さけぶ牛。それを見て笑う吉沢さん。
 
しっ笑です。うさ子はその失笑を見て、こちらも吉沢さんに失笑しました。忍法です。
 
「すてきなサムシングエロス!」続けて忍法オヤジギャグを放ちます。
 
せびろ姿が寒さを引き立たせています。
 
その寒さで、牛は肉をこわばらせました。吉沢さんはおいしそうにながめました。
 
「たれをかけたいなあ」じゅるりとよだれをたらす吉沢さん。
 
「ちりソースもつけてね☆」うさ子がつけたしました。
 
「つーか、ソースないから買ってきて」吉沢さんは、実はうさ子ブリーダーだったのです。
 
「ていうかーそんなのないんだけどォー」吉沢さんに反抗するうさ子。
 
とうとう吉沢さんはキレました。うさ子を殴る吉沢さん。
 
なかなか吉沢さんも結構な腕です。うさ子をタコ殴りです。
 
にげ腰のうさ子にトドメを刺そうと、吉沢さんはうさ子をタコで殴ります。
 
ぬめぬめした吸盤がうさ子を襲います。
 
「ねえ、お願い、やめて」と上目遣いでお願いするうさ子。かわいこぶらないでください。
 
のら猫にそう言われたうさ子は、鬼のような形相で吉沢さんに凄みます。
 
「はあはあ…」興奮する吉沢さん。
 
「ひいひい…」興奮のまなざしに弱いうさ子は、少々溶け気味のようです。
 
ふわっと吹いてきた風に流されかける、溶けうさ子。吉沢さんはドキッとしました。
 
へんな気分になった2人は、そのまま夜の街歌舞伎町へと向かいました。
 
ほるもんの街、歌舞伎町で2人はしっぽりと結ばれたのでした。蝶々結びで。

T-074

「あがぁっ!!」うさ子が目を押さえながらのたうち回っております!!
 
横には塩を大量に持った初老の外人が。
 
「出て行け疫病神!!」どうやらおじいさんがうさ子の目に塩をこすりつけたようです。
 
ついでに全身に塩をすりこみます。いっそ食おうという気です。
 
「あぁっ!!イタギモチイイ!!ワケナイダロ!!」ノリつっこみのようですが、
 
おじいさんはスルーしました。たんたんと塩をすりこみます。
 
そしてカメに入れて上からふたと石を乗せました。漬け物にする模様です。
 
うさ子は石に「どいておくれ」と言ってみました。
 
「いいよ」石はあっさりOKしました。そして、石は自らどき、うさ子の足に移動
 
したんです、と、女は初めて証言しました。うさ子殺人事件は大きな進展を見せました。
 
「死因はその石ですか?」警察官は女に尋ねます。
 
「ううん。塩だったみたい。塩分過多…成人病かしら」
 
女が曖昧に答えるので「しらばっくれんじゃないわよ!!」とキレました。うさ子が。
 
「生きてらっしゃる!!!」警察官が叫びました。そりゃそうです。
 
うさ子は塩をすり込まれることで、永遠の命を手に入れていたのです。
 
「これぞ塩もみ美容法!」腰に手をあて、えっへんといばるうさ子。
 
肌もつやつやです。セレブ臭が漂っています。
 
そのまま白金に家を建てました。シロガネーゼです。
 
家にはトイレが10個もあります。まさにシロガネーゼです。
 
お風呂も洗面台も10個あります。ほんとシロガネーゼです。
 
家を建てたついでに、友達を家に呼ぼうとしました。しかし、ほとんど友達は食われて
 
しまいました。これぞシロガネーゼです。
 
友達を食ったのは塩ぬりじいさんだと、昨日未明に記録しました。
 
もはやじいさんがシロガネーゼです。
 
「友達のかたきー!!」うさ子は塩ぬりじいさんに斬りかかり
 
寄りかかり、なしくずしにこう、なんていうか楽しくなりました。
 
ついには、うさ子とじいさんの同棲生活が始まりました。
 
そこでようやく家がヤバイことに気づきました。台所も窓も無かったのです。
 
それもそのはず。家が跡形もなくなっていました。原因は、じいさんのげっぷです。
 
家を失ったうさ子はもうシロガネーゼではありません。悲しみにくれたうさ子は、じ、じいさんを…!

T-073

失われたオーブを探しにうさ子は旅に出ました。
 
1人じゃ心もとないので、仲間を連れて行くことにしました。
 
うさ子の茶飲み友達の梅子です。勤続48年のOLです。
 
お局様と呼ばれる梅子がいれば、モンスター・天変地異・飢饉が来ようが安心です。
 
うさ子は早速梅子を迎えに行こうとしましたが、梅子は隣町に住んでます
 
ので、タクシーで迎えに行きました。
 
無事梅子の家に着いたうさ子。ドアを2・1・2回ノックしました。何かの暗号のようです。
 
しかし暗号は違ったらしく、ドアは開きません。うさ子は力いっぱいドアを引きちぎりました。
 
それは罠で、ドアノブから10万Aの電流が流れて、うさ子は大変傷つきました。
 
「そんな傷ついた心を癒してくれるアタシのオーブ…しょうがない、1人で行こう」
 
ということで静岡に着きました。
 
オーブは浜名湖に沈んでいるのです。
 
「さ、もぐるわよ!」うさ子のうなじには無数の小さなエラがあるので安心です。
 
水面下に潜ると、そこに住んでいたウナギが、うさ子に帯電した電気のせいで全滅しました
 
ように見えましたが、電気を吸い取って電気ウナギに進化していました。
 
ウナギは気合いを入れると、電気をあたりに放電しました。
 
その電気はオーブにも感電して…
 
まばゆい光を放ちました。光の色はショッキングピンクです!
 
「これが…ピンクオーブね…!」うさ子は感極まってピンクの涙を流してピンクの電話を呼びました。
 
ピンクの電話はオーブを奪い去りました。追いかけろ!
 
しかしピンクの電話の太ってる方がオーブを飲み込んでしまいました。
 
腹の中でオーブが光ります。まるで海の妖精クリオネのようです。
 
「フーン」うさ子は興味がありません。仕方なく別のオーブを探すことに。
 
「ダメだそんなんじゃー!!」一部始終を勝手に撮影していた監督が激怒しました。
 
「だってアタシにはホームランなんて打てないわよ!」うさ子は涙ながらに訴えます。
 
その涙を見た監督は「これだ!この涙が欲しかったんだよ!!」と絶叫。
 
「アタイの涙は商売道具じゃなかとー!!」うさ子は海上へ泳ぎ去りました。
 
泳ぎ去っていたら、何かにぶつかりました。それを見てビックリ!!なんと
 
オレンジの中に星が見える宝石が!うさ子はそれを
 
場外ホームランで宇宙の果てまでふっ飛ばしました。これで酉友はバーゲンだ!

T-072

朝、目が覚めて窓の外を見ると、そこはインドでした。
 
その証拠に、川にはカレーが流れています。
 
雄大なガンジス川…その流れは、赤ん坊のゆりかごから死人の棺おけまで優しく包み込みます。
 
うさ子は体を川で洗っています。すみからすみまですみずみと。
 
ついでにちょうど持っていた1ヶ月分の洗濯物を洗うことにしました。
 
すると上流から大きな桃が流れてきました。
 
桃を見てうさ子は「おもしろいなあ」と言いました。
 
その桃のどこが面白いかは私たちには推し量れません。そう、私たちには…
 
どう見てもあきらかに尻に見えるのです!!むしろ尻です!
 
よく見るとふんどし姿の少女が、川に体ごとつっこんでカレーをむさぼり食ってます。
 
うさ子は少女を気の毒に思い、洗濯物のスカートを貸してあげました。
 
すると少女はそのスカートでカレーを包めるだけ包むと、そのまま
 
「キャリーアウト!キャリー・ザ・アウト!」と叫びながら拳を振り上げて雄たけびをあげました。
 
「むッ!!フードバトル、開始ね!?」3度のメシよりバトルが好きな
 
いっこく堂ファンのマダム・アダムが乱入。場内騒然。
 
「マダムは引っ込んでなさい!」マダムアダム、早速退場。
 
そしてうさ子も退場しました。
 
会場の外で鉢合わせたマダムとうさ子。ホントは仲良しなので、一緒に
 
お茶をすることに。しかし、うさ子が作ったのはお茶ではなく
 
さしみでした。
 
付け合わせに、クッキーを焼きました。
 
マダムは「まあ、おいしそうなクッキーね!」と言うと、さしみを捨てました。
 
マダムが食べたクッキーは腐敗が進んでいたというのに、さしみは健全な状態でした。
 
さばかれたさしみの魂(ソウル)がまだ生きていたのです!
 
プルプルとうごめくさしみ。マダムはトラウマを思い出しました。
 
それは、えびの踊り食いをした時、えびが胃の中でサンバを踊ったというものでした。
 
「アタシは、アタシはこのトラウマを克服するのよー!!!」そう叫ぶとマダムはさしみを手に取り
 
体の穴という穴に詰め込みました。
 
さしみは、うさ子の心に溶け込み、見事な
 
うさ子のさしみが料亭に並びました。

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