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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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T-137

今日のうさ子は家の中をひたすら探し物で走り回っています。
 
ついさっき50メートル走自己新記録を出してしまいました。
 
52秒です。これでも2秒ちぢめたのです。
 
「行こうぜ、ピリオドの彼方へー!」走ることに生きがいを感じ始めました。
 
しかし相手は英語の小論文。ピリオドだらけで苦戦の模様。
 
まるで障害物競走です。実際家の中も汚いのでリアルです。
 
最初の障害は身分の差でした。
 
打ちひしがれるうさ子。ああうさ子、あなたはどうしてうさ子なの?
 
鏡に向かって嘆いていたら、後ろから忍び寄る影が1つ。
 
影そのものでした。うさ子にとりついて実体化しようとしています。
 
飛び掛ってくる影。うさ子は足もとの本を蹴飛ばしました。すると
 
本が壊れました。ショック。気に入ってたのに。
 
なんとかして直したいと思いますが、どうすればいいのか皆目見当がつきません。
 
「これ、ステンレス製だし…。インゴット精製からやるしかないのかしら」
 
そうこうしているうちに出来たのはかわら版。古風だね!
 
瓦のごとく硬いかわら版です。影を打ち返すまでの時間0.3秒!!
 
「お見事ねうさ子…でも残念だけど…そうね…
 
50メートル走が20秒を割らないと立派なうさ子にはなれないわ」
 
うさ子は速く走るために必要な技術を、専門のトレーナーから学び直すことにしました。
 
しかし、月謝が高すぎて払えません。月にうさ子3匹って何だよ…!!
 
逃げ回るうさ子を追いかけるうさ子。自然と足も速くなるってもんです。
 
気づけば追われる側になっていたうさ子。自然と足も速くなるってもんです。
 
よく見ると2人で並んで走っていたうさ子たち。自然と足も二人三脚状態に。
 
見えない紐で足を、いや心を繋ぐうさ子2人。
 
しかし片方のうさ子は「裏切り上等!」とばかりに紐を切断…ッ!!
 
見えないはずの紐を持って逃げるうさ子と追いかけるうさ子。夕陽へ向かっています。
 
ああこのまま2人のうさ子は赤い夕陽に焼かれてしまうのでしょうか。
 
焼かれてしまいました。その熱さでうさ子の家から探し物が出てきました。
 
買い置きしといたチョコレートの中に埋まっていたのは、
 
プロテインでした。おかげで50メートル走のタイムをさらに1秒ちぢめることができたのでした。

T-136

「そういえば知ってるー?どっかの国ではね、インスタント料理をマルチャンって言うらしいわよ」なんて1人でつぶやいて歩いているうさ子がいます。
 
そこの病院の患者さんです。
 
医者が「これは重症だね」と言いました。
 
「うさ子さん、お薬の時間ですよ」歩み寄る看護婦。
 
突き飛ばすうさ子。
 
それを見ていた医者はリズミカルな動きで
 
「きみも、ゆいしょ、ただしい、にんげんなら、私の言うことを、ききなさい」と言いました。
 
「そ、そ、そ、そ、そんなん、言われても、知らないゼ、私は私の生きる道を、進んでいく、だけなのサ」うさ子は答えます。
 
そんな二人を看護婦は、シラーっとした目で眺めています。突き飛ばされたまま。
 
「きっつ…」看護婦は吐き捨てるようにつぶやきました。
 
「私なんでこの病院に入ったんだっけ…」夕暮れの中、たたずむ看護婦の姿は、どこか
 
間違っているところがありました。
 
そこで看護婦は新しい病院を求めて街へ歩き出しました。
 
「私はもっともっともっともーっとすごい病院へ行くのよ」と、うさ子と医者はロケットの如く看護婦の後を追いかけました。
 
そして先行く看護婦は唐突に走り出します。当然、追いかけるうさ子と医者。
 
3人は、光の速さを超えました。
 
うさ子は、空へ。そらと書いて宇宙へ、旅立っていきました。
 
うさ子はまだしも、看護婦と医者の足には乳酸が溜まりきっていたので、これ以上走ることは出来ず、とうとう重力に負けてしまいました。
 
落ちていく看護婦と医者を見ながら、自分の俊足に酔いしれるうさ子でした。
 
そのままうさ子は走り続けて、ついにメロスのもとへ追いつきました。
 
「さあメロス、一緒にセリヌンティウスに殴られに行こうじゃないか」意気投合した2人は、いつの間にか城を越え、荒野へと走り去り、その後2人の消息を知るものはいませんでした。

T-135

「好きなように生きればいいじゃないか」そう高橋先生が言った先には、うさ子が1人。
 
うさ子が1人たたずんでいました。そう、高橋先生は帰らぬ人となっていたのです。
 
悲しみのあまりうさ子は、高橋先生に化けてみることにしました。
 
とりあえず、内面からモノマネしても意味が無いので外面からやってみることにしました。まずはチョンマゲ。
 
そして忘れてはならないのが武将ひげ。
 
そしてネグリジェ。
 
そして水玉の靴下を履いています。
 
「お客様、お客様。ずいぶん長いこと試着室に入っておられますが大丈夫ですか?」
 
「んー無理」
 
高橋先生に化けるのを諦めたうさ子は、自分が先生になることにしました。
 
とりあえず小学校の先生から始めてみることにしました。
 
「さあみんな席について」しかし誰もいませんでした。
 
休日に学校に来てしまったうさ子は、また物思いにふけってしまいました。
 
へっくしょん。

T-134

「ミンナガ カエッテクル」牢獄の中で1人体育座りでつぶやいたうさ子。
 
「オムカエニ キタワヨ」迎えに来た人々は、なんか半透明です。
 
「よっしゃ!いっちょやってみっか!」ステキな笑顔 with ウインクで昇天にレッツ☆チャレンジするうさ子。
 
でも、できたのは脱皮だけでした。
 
「ヨクキタナ、ウサコ。ライフヲ マンタンニシテアゲヨウ」コナミマンが来て皮を着せてあげました。
 
「剥いたのに何かぶせてんのよ!」二度手間をこうむるハメになりました。
 
一度は脱皮できたのに…なんということでしょう!脱皮ができません。
 
「マッテラレン。サラバ」迎えに来たコナミマンは帰ろうとしました。
 
半透明の人が乗り移ったまま。
 
飛び立つ直前、コナミマンは失速し陸に墜落。ぐったりしています。
 
「目がうつろですッ!」かけつけたレスキュー隊員はこれを重く見て、
 
目潰し攻撃をしました。-10ポインツです。
 
うさPがハリセン片手に割り込んできましたよ。
 
「お前たちはダメだ!!」レスキュー隊員にダメ出しです。「毎日毎日人助けばっかりか!!」
 
言いながらうさ子がレスキュー隊員の頭をハリセンではたいていきます。すると
 
キュンと赤い実が弾けたのに気づきました。お相手は隊長のゴリスン=シュブクロ。
 
ゴリスンはうさ子に救命道具一式を渡し、告白しました。
 
「コロシタイ☆ほど☆ラヴユー!!~ハリセンラプソディー~!!!」
 
しかしうさ子にはその気が無かったので、救命道具の中に入っていたばんそうこうを
 
ゴリスンの口に×の字で貼り付け、スタスタと歩いていきました。
 
ゴリスンたんへのイメチェンに成功したゴリスンは、イメージを確固たるものにするため、
 
修行を始めました。イメチェンの師、うさ子仙人はこう言いました。
 
「無理」
 
それを聞いてゴリスンは、「あ、ツンデレなんだな」と思いました。
 
うさ子仙人は「無理…無理…無理…」とつぶやきながら舞台のそでへと引っ込みました。
 
「ツン分が足りない…ツンツンツンツンツンソン…」Xmasシーズンはすぐそこに。
 
うさ子仙人は次第に溶けてゆきました。
 
デレデレと音をたてて溶けてゆきました。
 
そして山から川、川から海へと流れ、完全に気化したゴリスンは
 
世界を見守る自然界の風となって、今もどこかの森で吹き抜けています。-完-

T-133

「こんなメシが食えるかァーッ!!」今日も聞こえる怒鳴り声。ここは
 
ろうごく。キレている場合ではありません。ていうかキレる立場にありません。
 
「うるさいぞ!静かにしてろ!」「おじいちゃん!それはしびんじゃなくてペットボトル!」
 
ペットボトルをクシャクシャにして食べようとするおじいちゃん。止める娘。そして孫。
 
それを見てがっかりしたうさ子は涙を流しました。おじいちゃんは流れました。
 
「そんなろうごくに体験入獄してみませんか?」そんなCM。
 
その出来を見てスポンサーは大いにガッカリしました。
 
「もう少し、シックな方がいいな…」スポンサーの要求を取り入れた結果、おじいちゃんの
 
入れ歯装着が決定しました。しかも固定していないのでフガフガです。
 
「しょうがない!TAKE3608!スタートゥ!!」監督のこの一声でついにうさ子はキレました。
 
「こんなメシが食えるかァーッ!!」
 
「うるさいぞ!静かにしてろ!」「おじいちゃん!それはペットボトルじゃなくてしびん!」
 
フガフガにペットボトルしておじいちゃんを食べる。孫(そん)は止めるも娘ができたァー!
 
「ストーップ!!ストップストップ!!意味わかんないよ、何ソレ」監督キレ気味。
 
「今回のコンセプトは『もののけ』なんだからさァ~」監督もマジ意味わかりません。
 
「しょうがない!TAKE3609(タケミロレク)ゴール!!」収拾つきませんよ監督。
 
でもスポンサーはOK。むしろ泣いてます。
 
「コレ、キタ…。革命じゃん」スポンサーは混沌(カオス)がお好きっ☆
 
オンもオフも録画していたスポンサー。全て繋げると、なんと3分の巨大CM。枠が取れません。
 
仕方が無いので社内で流すことにしました。意味がありません。
 
スポンサーはギャランティーを払ってくれるのでしょうか?
 
…と不安に思っていた一同の所へ、スポンサーが現れて、酒ブタをどっさりくれました。
 
たとえスポンサーの会社の名産品をギャラとしてもらったとしても、新しい靴は買えません。
 
スポンサーは満面の笑みで「次もよろしく頼むよ~!」とのたまいました。
 
「えー?」うさ子は困りました。今回で終わりにしたいうさ子は
 
「だがこボっ」噛みました。
 
そのスキにスポンサーは得意の妖術で
 
現実から目をそらして本日18回目の日参サイト巡回。
 
「なんか面白いサイトねーかなー」次の体験サイトを検索。
 
タカシ君が5年に渡って行き続けたお気に入りサイトのお話でした。めでたしめでたし。

T-132

12月の初めの日曜日。嫉妬に狂ううさ子たちがファミレスで会議をしていました。
 
議題はもちろん、うさ子の増えすぎによる貧富の差についてです。『貧』側です。
 
それを『富』側のうさ子が品川プリンスホテルの屋上から見下していました。
 
出先の楽屋も8畳間に30人と個室に1人の差。不満も募るよね。
 
「ここで注目ー!!あたいは革新的な改正案を考えついたー!!」議長が叫びます。
 
議長は『ごはんですか?』を机に出しました。そう、ねちねち食用のりです。
 
糊なので原材料はご・は・ん♡「これとカレーを混ぜれば…!」
 
「ああ、うん…」場にいたうさ子たちのテンションの下がりっぷりは尋常ではありませんでした。
 
見かねて書記うさ子がご飯を食べたものの、「うわぁ…味の不渡り手形や」とやらかしたんだ。
 
場が一気に凍りつきました。味も何も感じない絶対零度にまで落ち込みます。
 
あまりの寒さに室内は凍り、吹雪が起こり、店内全員遭難しました。
 
そんな事件も『富』側のうさ子にもみ消されてしまいました。
 
結局『富』側に助けられた『貧』側のうさ子。むしろ借りができてしまう始末。
 
「不公平な世の中。心が満たされるには体が、腹がいっぱいじゃないとダメなのに…」悔しがる『貧』。
 
『貧』は『富』に感謝の意すら出さず、黙秘を続けました。
 
「ちょっと!何か喋りなさいよ!間が持たないじゃない!」『富』は核心を突きました。
 
「ハラへってんだよ!!」『貧』も核心を突きました。
 
そこで仕方なく富側が貧側にガムをおごってあげることにしました。
 
「もうガマンならねぇー!」差し出された手にむしゃぶりつく1人当たり5人のうさ子。
 
手をむしゃぶられているのを感じている富うさ子。手ごと噛みだす貧うさ子。サスペンス突入です。
 
それを遠くから撮っているキャメラマン。どうやらカラオケのプロモ映像にするようです。
 
歌はもちろん『うさ子の愛のテーマ』。発売と共にカラオケ配信スタートです。
 
すると週間カラオケランキングで『それが大事』を抜いて堂々1位になりました。
 
ネットでも購買活動がさかんになり、2ヶ月連続1位をキープ。
 
とんとん拍子でトップを飾る『うさ子の愛のテーマ』。しかし映像の中に規範を逸脱した部分があり、
 
幻の曲になってしまいました。これに激怒したファンは
 
ぞくぞくとネットの世界に飛び込みました。「これが世に言うネット社会か…」
 
しかし彼らを待っていたのはきらびやかでサイバーな世界ではなく、ウイルスに侵された世界でした。
 
「だめえええ!は、ハードディスクの中見えちゃうう!」この混乱にくさびを打つのは、
 
うさ子ソフト発売の新作OS「Uindous Bisketa」なのです。終わるのだー。

T-131

「うさ子の愛のテーマ」
 
(RAP)みんな赤い オレのメッセンジャー ありもしない アドレス・名前
 
   明日香 明石家 ATSUSHI 新(あらた)!!
 
   おぎくぼあたりに住んでいる(二丁目あたり?)
 
   にしおぎくぼとかだったかもしれないね Ah…
 
1.古くなったフリース ぞうきんにしたけど 水吸わないね
 
 それでも窓拭かなきゃ 僕らの旅路だよね 新聞紙 経済面 汚れる手
 
 片付けしなきゃね部屋の中… 歩く隙間もありゃしねえ!!
 
「苦しくても…うさ子…負けない!! んじゃ、そろそろ歌うわよー!!
 
 さっきも歌ってたけどね!」(oi!!)愛の~ドットコム~
 
 ボ ボンボンボンボン シュビドゥバシュビドゥバ パッパヤ
 
 テレレッテレー
 
…(間奏15秒)…
 
2.「あれ?ていうかこの歌、セリフ多くない?多くない?ちょっと!!」
 
 ドゥン ドゥントゥク トゥクトゥクトゥン デュクシ デュクシ
 
 デュ デュクドン スッピョブオッおえっ おブッううううんんッッはー はーあぶね うわー
 
 あ  お  お  ー  っ  !
 
 Yeah! Ah! Come on Everybody!! Say Yo! (Yo!) Ho! (Ho!)
 
「この歌は人生のうらみつらみをぶちまける魂の歌であーる」
 
「うるせえー!!」愛の~エヌイードットジェイピ~
 
3.ボ ボンボンボンボン アクセスアクセス しーろよ
 
 CMの「検索」って演出の検索ワード乗っ取り 乗っ取られた心 オヤジの下請けKO-JO
 
 眠い目こすって徹夜の仕事 たまったストレスドラム缶にぶつけるYO
 
 とどーけ アタシの想ーいー(だが断る)ムネのトキメキをあなたにー(だが断る)
 
 KO・TO・WA・RI・KA・E・SU!!! AI!アイ!あい・愛♡
 
 アイ・ラブ・ビーフ!!ストロ!!ガーノーフー!!あとカレー等~を
 
 捕らえたーい 誉(ほま)れなーい
 
 京子ー!京子ー!キョーコー!! あの愛を今一度ー!! Hey!
 
 アタシもそれ買うから それ とっといて!! そうよアレよ!アレ!!
 
「愛の…ウサコ ドット ティーワイピー ドット シーシー…。サンキュー」

T-130

あの日 あの場所 あのキッチンで あれを入れなければ…。
 
うさ子は頭を抱えてうずくまっています。今日のメニューに重大な間違いを見つけたからです。
 
大好物のカレーにシチューの素をうっかり入れてしまったのです。
 
しかもすかさずカレールーまで入れてしまったため、こってりしていたのです。
 
なんか、ぬっちゃぬっちゃになってしまいました。これは何なのだろう。
 
とにかく水を足して薄めよう。その場しのぎの一手がなんと
 
レインボーカラーの三ツ星ルーに早変わり。「ねるねるねるねに匹敵するわね」うさ子も感心。
 
もっと練ると色が変わって、煎じて食べると…「まずい!!」
 
そのせいでキッチンまですごい色になっていきます。ぐんにゃり。
 
しかしそのキッチンを食べると…「うまい!!!」
 
テレレッテレー
 
味覚レベルが1段上がるSEと共に、舌が一回り大きくなるうさ子。口からはみ出ます。
 
そこへちょうど勇者がうさ子の家のタンスから物を取ろうと入ってきました。
 
うさ子は思わずおそいかかります。『タンスはタンスまじんだった!』
 
テレレッテレー
 
描写が一切無く倒されたタンスまじんと蘇我氏。うさ子はモノの代わりに台所をふるまうよ。
 
テレッテッテー!キッチンを手に入れた!重量が300kg増えた!身動きが取れない!
 
「さっ、アホは放っといてお夕飯の食材的なものを入手しに行くわよ!!」うさ子は、
 
死にました。幽体離脱して、頭を抱えてうずくまります。そして現在に至るわけです。
 
が、うさ子は死んだことを後悔していませんでした。
 
「ひらくとイタい扉をふまえて、今のワタシが在るのね…」死んだことにさえ割と前向きです。
 
幽体にしか食べられない食材があることを聞いていたうさ子は、本体を残して地中へと
 
もぐっていたらあっさり見つけました。カニカンです。やったー!!
 
やったーよー!!オーーーオオオ♪「はじめてーのー幽!!
 
きみと幽!!アイニーフンフーンフーンラーブ!!なみだーが
 
もらえトゥナーイ きみーときざーみたいフンフフントゥナーフーン」
 
浮かれまくるうさ子。聞こえない歌声、心に響くうさ子。
 
そのレクイエムは天国の皆に届きました。ボツをくらいまくりました。
 
しょうがないのでカニカンを食べました。「うまい!!!!!!」
 
そしてカニカンを食べつつうさ子は思うのでした。「そもそも、シチューが間違っていたんだね」と…。

T-129

今日も仕事のうさ子。突然の思いつきでサボって銭湯に行こうと決めました。
 
カエルのオケと手ぬぐいを持って、いつものところへ光の速さでダッシュです。
 
行きすぎました。
 
行きすぎて、秘湯にたどり着いてしまいました。
 
フジオカH探検隊のロケにぶつかり、伝説の野人扱いされてしまいました。
 
あいさつ代わりに手足を伸ばしてみせるうさ子。泉のふちをぐるっと囲います。
 
そこで我々はとんでもない物体を発見したのです!!
 
フジオカHの頭からピンクの耳がニョキニョキと…!!!!!?
 
そう、それこそ幻の『フジオカフジオカ』でした。フジオカよりもフジオカです。
 
「これはいかん!」H^2そっちのけで突然落ちてきたタランチュラの対応に忙しいヒロシの方。
 
「どこ!?どこ!?どこ持てばいいの??ねえ!ねえ!!」焦りまくるHIROSHI。
 
あまりのくだらなさにうさ子は合掌しました。合掌、うさ子。
 
その場の全員が合掌しますが、フジオカフジオカだけは耳を合わせています。
 
「これぞ必殺!フジオカ・フジオカ・フジオカー!!!」完全にキメ顔です。
 
H^2のスタンドプレーに隊員一同激怒。隊員の1人がH^2に詰め寄ります。
 
「この番組の趣旨をお忘れですか!!もっと重要なアレが待っているのですよ」隊員A。
 
しかしOAでは今までのシーンは全てカットされました。
 
OAを見ているうさ子。仕事中のシーンから次にどうやって繋いだのか気になっています。
 
すると…な、なんと!今までの流れとは一切関係なく『フジオカフジオカのフジオカコーナー』が!!
 
内容は日本の文化を大切にしようと訴える、マジメなものでした。
 
マジメすぎて視聴率ランキング最低記録を更新。TV局側も呆れています。
 
そのことを悲しむうさ子。悲しみをぬぐうために銭湯に行きました。
 
男湯、女湯、お湯の3つに分かれているので、うさ子は当然
 
ロッカーに収まりました。
 
そのロッカーは坂本たかしくん(9)のロッカーで、若々しいエキスに満ちておったそうな…。
 
エキスを吸収し続けるうさ子。ふいに開けられたロッカー。たたずむ子供。泣きそうな顔。
 
「サーーーーー!!」うさ子は子供を元気づけようと叫びました。グーで殴られました。
 
そして「ぶぅわあるぉお」エキスが吹き出ます。「あ、やべ、ここ男湯?」
 
いいえ、お湯でした。お湯は、ただのお湯ではなくエキスが沸騰したものだったのです。
 
「『ぐつぐつ…』あら、この子ったらもう寝ちゃったのね…。明日はどんなお話を聞かせてあげようかしら」

T-128

続いては恒例のあいうえお作文です。ではうさ子師匠から。「うさ子」の「う」!
 
「こんにちは、アタシうさ子」
 
空気を読まないうさ子がつぶやきました。ご町内からボコボコにされました。
 
「改めましてあいうえお作文を始めてい…」淡々と続けようとする司会を叩き潰すうさ子。会場ジャックして
 
家でゴロゴロするよう皆にすすめました。
 
すると、世界が平和になりました。みんなが笑顔になりました。
 
そんな中「うにどんを」と勝手に始めるうさ子が出ました。
 
「ちょっ…ちゃんとあいうえお作文やってよ!」司会の言葉に耳を貸さないうさ子。
 
観客が次々に席を立ち始めました。うさ子と司会はデットヒート!!
 
ネット上で匿名なのを良いことに。
 
みるみるブログは荒れて行きます。
 
ところでブログってなに
 
「サクッとおいしいシリアルスナック!」うさ子がさらっとウソをつくと、
 
「>>13 スマソ 元ネタわからん。(゚∀゚=゚∀゚)元ネタ希望」とキーボードを打つヲタA。
 
「たかし…ごはん、ここに置いとくね…」「っせえ!ババア!」ヲタAは今年で30歳です。
 
でも出されたゴハンは食べます。
 
ぺロッとたいらげます。お皿もお盆もラップまでも。
 
ヲタAは次のブログを見ました。「あいうえお作文かよ!オレ大得意!」
 
「う…う…う?う、る、せ、え、バ、バ、ア…っと」Enterキーを押すヲタA。
 
待てど暮らせどたかしが部屋から出ないので、見かねた母ちゃんは
 
見たことないような生き物をけしかけました。
 
「キシャアー!!」ヲタAは生き物をペロリとたいらげました。母ごと。
 
えもいわれぬそうしつかんにおそわれたヲタAはシャバに出ることを決意しました。
 
ヲタAは10年間開けなかった扉のノブに手をかけ、深呼吸をしました。そして扉を開けたとき…。
 
は、肺ガンが治った!10年分の腐った空気を一掃し、
 
完全な無香、無菌空間の完成です。サワヤカ!
 
キラメキ!トキメキ!ドキドキ!マコトシヤカ!
 
「うっふん。ようやく悟ったわね…」ヲタAの目の前にうさ子が仁王立ちしていました。
 
光り輝く世界の中心でうさ子の仁王立ちを目の当たりにして、ヲタAはこう言いました。
 
…ここだけが欠けていて読むことができない。この先はキミの目で確かめよう!─編集部

T-127

「碁石って超美味!」黒の碁石の食感を味わいながら道を歩いていると、
 
道の傍らにあけた穴から宇宙検事・碁盤が盤面を覗かせて言いました。
 
「王手!」
 
そこへまじめそうなお姉さんが時計を持って通りがかりました。
 
「…10秒…20秒…30秒、これより石黒五段、園長に入ります」
 
「…50秒…60秒…70秒、そういえば石黒五段、園長ってなんでしたっけ?
 
それはアタシのことよ!」そういいながら、うさ子が何故かお立ち台に誇らしげに仁王立ちしていました。
 
それを呆然と見ていた石黒は、時間切れでピラニアに食べられてしまいました。
 
「ウギャア お姉さーん!」絶叫、ナチ黒。
 
うさ子はピラニアごと石黒を食べました。
 
おしゃれにソテーかなんかにして。
 
残されたのは、宇宙検事とお姉さん。うさ子、そして碁石を食べていた
 
パリジェンヌ。
 
を気取った着物美人でした。
 
すると宇宙検事はいきなり「こ、コレは密室殺人だ!!」と叫びました。
 
「重力にとらわれた密室…それが地球」と、広い意味での解釈をうさ子はしてしまいました。
 
「そしてここは四方を50mの巨石で囲まれた、文字通りの密室」と冷静に現状を把握し、
 
「ま、ぶっちゃけ美味だったワ」うさ子はあっさり自白しました。雰囲気ぶちこわしです。
 
宇宙検事はうさ子に手錠をかけました。しかしうさ子は
 
検事に500円を渡して、釈放されました。検事は思いの外お金に弱かったのです。
 
「これで病気のおとっつぁんに薬のうまい棒納豆味が買えるゥ」安堵のあまり検事は
 
身体中の空気を吐き切りました。すると、検事は蛇腹チューブの様にしぼみながら壁に向かって歩き、
 
空に還ってゆきました。病気のおとっつぁんをあっさり残して。
 
「めでたしめでたし」うさ子は検事のおとっつぁんを食べ、検事と同じところへ
 
行くように着物美人を説得しました。意図はわかりません。しかし、彼女は泣きました。どうやら
 
着物が対空仕様ではないらしく、飛べないようです。
 
そこで、うさ子は着物の中に入って何かごそごそやり始めました。美人は微動だにしません。
 
小一時間すると美人の意思とは違う動きをし始めました。そうです!二人羽織なのです!
 
さっそく麺類を食べ始めました。「ちゃんとしのすけ!」
 
ニョッキリ顔出し笑顔のうさ子。しかしキレた着物美人は前にあったビーフンをうさ子にぶつけました。
 
常々テーブルを汚さないように食事をしろと母親から言われていたうさ子にはとてもショックでした。
 
尋常でないスピードでテーブルを片付け始めるうさ子。着物美人は煙草をふかしながらうさ子を鼻で笑います。
 
それに腹を立てたうさ子は鼻息で美人を吹き飛ばしました。鼻が無いにもかかわらず。
 
「王手!」うさ子二段は高らかに勝利宣言をするのでした。

T-126

「キレイな桜…」うさ子は満開の桜を愛でながらつぶやきました。
 
桜はちょっと嫌そうです。
 
何故なら「キレイっていうより美味しそう…」とうさ子がつぶやいたからです。
 
つぶやきつつもすでにつまんでいたせいもありました。
 
「うーん、ちょっとイマイチねー」といいながらマヨネーズをこんもりかけるうさ子。そこへ
 
セレブなマダム『三浦うさ子』がうさ子のもとを訪ねてきました。
 
三浦はうさ子によってマヨまみれにされた桜を見て、ショックのあまり気絶してしまいました。
 
地位を手に入れたうさ子は、早速世界中で有名なマダムとしてさまざまなメディアに引っ張りだこの様子。
 
今日も一日中、ライブキャメラで世界中の人々からやんわりと視姦されるうさ子は憂いて、
 
一肌脱いでみることにしました。
 
一肌脱ぐといっても何をして良いのか思いつかなかったうさ子はとりあえず近所の公園に桜を植樹してみました。
 
実はその桜は、花びらがうさ子の形になっているという、うさ子が作った超☆珍種の桜なのです。
 
人生をかけて作ってしまったので、うさ子の寿命は残りわずかです。
 
「あぁ、あの桜の花びらが全て散ってしまったらアタシの寿命も尽きてしまうのね…」何だかどこかで聞いたことのある台詞をつぶやくうさ子。
 
とか言ってる間に夏がやってきました。
 
あの桜の木はどうなったかというと…、なんと、花びらが増えています!それもそのはず。
 
1年が経過していたからです。ホント月日の経つのは早いわねえ、とは僕の祖母の弁。
 
うさ子はどうなっているのでしょうか?ちょっと見てみましょう。どこにいるかなー?
 
見つけました!うさ子は土に還って第2の人生をエンジョイしています。
 
どんな人生なのかな?覗いてみよう☆
 
「キレイな梅…」うさ子は満開の梅を愛でながらつぶやきました。
 
つぶやきついでに辞世の句を詠んでいたら、その句につられてDJがやってきました。
 
もちろんDJとはデスメタルじいさんの略です。ドクロの指輪とえくぼがチャームポイントです。
 
じいさんの首から下がるチョーカーには呪いの干し首。ラッキー☆アイテムっ!
 
干し首の口に入れ歯発見!レアに昇格!市場価格で5万は下らないぜ!!
 
うさ子は迷わず入れ歯をネットオークションで売り飛ばしました。198ウォンで売れました。
 
「やしィー!」安いコールが巻き起こります。ここは…舞台の上?
 
「エブリバディセイ安いー!!」『安いー!!』「安い安い!!」『安い安い!!』「安い高い!!」『安いどっち?!』「うまい!!」『うまい!!?』
 
「これが…DJの、魔力!」今、桜の名所はなんともバチ当たりなRockに。
 
しかし、場のテンションは最高潮!さながらライブ会場のような熱気に。桜は放置です。
 
桜は俺に存在感をと言わんばかりに花びらを散らせまくりました。これがちらしずしの語源です。
 
ちらちら 舞う 花びら。そして 一緒に 舞う うさ子。
 
そこにとってもガマンができなかった三郎が現れ「すし太郎!!」と絶叫。すべてまるく収まったのでした。よかったね。鮭茶漬け。

T-125

ここは新商品開発部。たくさんのうさ子たちが会議をしています。
 
しかし机もイスもないので全員空気イスです。みんな一生懸命こらえています。
 
そんな中、車イスに座った社長が部屋に入ってきました。
 
「なんだねキミたち。またパントマイム会議かね」社長がぼやきます。
 
それを聞いた新入社員がひらめきました。
 
「社長!!ごはん無し牛丼というのはいかがでしょうか!!」
 
「なんだねキミ。また本末転倒ごはんシリーズかね」社長のダメ出しです。
 
「もう聞き飽きたんだよ!!ボイルおさしみだの、ほっかほかコーラだの、うんざりだ!!」社長はなおもキレ続け、
 
今までの本末転倒ごはんアイディアを全て叫びました。「炭酸抜きソーダ」や「インスタント水」などなど。この記憶力こそが社長たるゆえんです。
 
それを聞いた新入社員が「社長は、ちょっとうざいな」と思いました。
 
思い立ったが吉日です。レッツ下克上☆
 
まずは社長の前に立ち、おもむろにライターで着火しました。
 
燃え尽きる車イス。社長はなんと空気イスでこらえているではありませんか!
 
そして社長はそのままおしりを突き出した状態で「地獄で待ってるぜ!!!」と絶叫すると、
 
そのままお昼寝タイムに入られました。ぐうぐうすやすや。
 
うさ子たちは社長を手厚く弔い、大きな墓を建てました。
 
10年後お昼寝から目覚めた社長。会社はすっかり他人のものとなっていました。
 
あわてて元社長が社長室に行くと、そこはなんと、本屋になっているではありませんか。
 
とりあえず元社長は本棚の前に立ち、1冊だけ赤い本を引っ張ってみました。
 
すると、横で見ていたうさ子が「危険なデンジャラス!!!」と叫びました。そして帰りました。
 
元社長は引っ張り出しかけた本を元に戻しました。すると
 
HPとMPが回復しました。
 
思わず「安全なセーフティ!」と、元社長ニコニコ。現社長スタコラ。
 
現社長がいなくなったので、レジに誰もいなくなってしまいました。
 
レジに並ぶ客が元社長を見つめます。元社長はいたたまれなくなり
 
「おなかが…!!」とわかりやすいウソをつき、トイレに逃げました。
 
トイレでは新商品開発部の連中が空気トイレ
 
の検証を行っていました。要は空気イスですが、フタを開ける動作が入っています。
 
元社長は「シモはいかんよシモは。売れやしねえ」と割り込みます。
 
そんなゲームを開発中。

T-124

一面青空の日曜日。ほったて小屋の前で洗車中のうさ子B。ホースで遊んでます。
 
そしてお約束、ホースが暴走して通りかかったうさ子Aに命中。
 
スネがやたらと腫れあがってしまいました。
 
暴れん坊ホースをなんとかしたいのですが、スネが邪魔でやる気が出ません。
 
「やる気ー出ろー」「出して!出せ!出せよッ!」胸ぐらをつかんで迫ります。
 
スネはどんどん腫れあがるばかりです。
 
すでにスネはうさ子の大きさを超えています。
 
そして分裂。スネは球体となって飛んでいきます。「ああ!!スネがとんでいく~!」
 
ホースがスネを蹴り飛ばしました!…あれ?馬……?
 
そしてホースは「これで、よかったのさ…」と言うと遠くへ走り去っていきました。
 
空を見上げればスネがキラキラとまたたいています。
 
夏の大三角形の頂点の一つ、デネブから三倍進んだ所で。
 
それを黄色いうさ子がパティンコで見事打ち落とし、いそいそと別荘に持って
 
行こうとしたのに、忘れてきてしまいました。アアン☆うっかり♡
 
ふと後ろを見るとその星が歩いてきていました。寂しそうな目で見上げる星。
 
しかし他人に厳しいうさ子はあえて無視を決行。
 
しかも、1回後ろを振り返って「あれ?何か声がした気が…」と言う始末。
 
そのまま恐怖にかられ、手に持っていた金属バットで後ろをなぎ払いました。
 
世界が闇に包まれました。
 
というのも、夜が来たからです。ねむいです。
 
うさ子はその場で寝てしまいました。目を開ければ一面の星空。感動しているうさ子。
 
そしてよくよく見てみると、星々の中にスネの星座が!!!!!
 
しかも毛がモッサリ!!!セクシャル!!!
 
しかも網タイツ!!!セクシャル!!!
 
しかも絶対領域!!!セクシャル!!!
 
全身セクシュアルハラスメントに身を包んだうさ子は、グラビアアイドルの道を
 
断念しました。
 
グラビアアイドルを諦めたうさ子はバラドルの道へ。
 
しかしあまりの可能性の低さにまたもや断念…。
 
でも、そこで気がつきました。自分に足りないものが。そう、スネです。
 
「私にスネをください!!」流れスネにお祈りしました。
 
「カンチガイしてる。」流れフトモモが横から口を出します。
 
しょんみりしたうさ子は、崖からダーイヴしました。着地成功!!
 
それを見ていたアニマル長崎に勧誘され、うさ子は体操選手として人生を送りました。

T-123

「走って!走って!最後まで走り抜けて!」受験シーズンに応援歌を歌ううさ子は大忙し。
 
でもかなり邪魔です。
 
そりゃそうです。試験中です。
 
でもって残り5分です。皆ここまで約45分間耐えてきたのです。
 
しかし、試験はわからないものです。5分で内容ごとひっくり返ることもあります。
 
なんと、途中から問題用紙の文がさかさまになっているではありませんか。
 
受験生の9割が泣きそうになっているのを尻目に、うさ子は気付かず歌い続けています。
 
こんな時、受験生の運命は3つ。1.ハンサムな受験生は神がかり的な力でアイデアがひらめく。
 
2.男勝りな受験生はこぶしの力でアイデアがひらめく。
 
3.バカは、カンニング。
 
この3つに当てはまらない者は即退場!!そう、試験は試験であり試練でもあるのです。
 
試験監督が目を光らせる中、バカ者たちが水面下…もとい机の下で動き始めました。
 
タップダンスでモールス信号を打っています。そんなこと覚えるなら勉強をすればいいのに!
 
うさ子は自分よりもタップダンスが上手いことに嫉妬しました。負けじとタップダンスを踊りましたよ。
 
ジェラシーは良い演技の邪魔。嫉妬に身を任せたうさ子のそれはイマイチでした。
 
不合格です。どうしましょう。もう後がないのに。
 
でも、しょうがないので、働くことにしました。人生あきらめが肝心です。
 
そもそもうさ子は宇宙人なので関係ありませんでした。しかしまだ諦めていないご様子。
 
勝手に合格者リストに名前を書くうさ子。しかも夜中に。すると帰りがけにばったり
 
宇宙刑事さんに出くわしました。「パトロールごくろう!」笑顔に癒され、反省したうさ子は
 
次の受験生に応援メッセージを送ることにしました。
 
「全員口内炎とかなれ!」『死ね』という表現は規制されそうだったのでマイルドにしました。
 
「全員知覚過敏で冷たいものが歯にしみればいいのに!」マイルドな中にシャープさを足しました。
 
そのフレーズを誰かの歯のアップ写真に添えて、ポスターを作って貼りだしました。
 
それを見て、会場は一気にヒートアップ!
 
試験中も全員目が血走る始末。試験監督も血走っています。そこへ放送が入りました。
 
「ザザー…ピ…ガガー…ガガガ…ザーッ」雑音です。試験の邪魔です。
 
「このままではいけないっ!えいっ!!」うさ子は、うすーく伸びて防音壁になりました。そして…
 
うさ子の身を挺した防衛に心うたれる一同。うさ子の鼓膜は破れましたが、辛くはありません。だって、
 
問35 この時のうさ子はどんな気持ちでしたか?100字以内で書きなさい。

T-122

うさ子は、今日はごきげんななめです。すげープリプリ怒ってます。
 
般若のような顔で烈火の如く悪態をつきまくっています。
 
むしろイライラしたお母さんのような顔で「魔王」を歌っています。
 
「おかあさん、おかあさん!魔王が来る~」きもちがわるいです。目もつりあがってます。
 
気がついたらうさ子は子供をかかえながら荒野を馬で疾走していました。
 
目の前にせまる緑色の使い魔。うさ子は巧みに手綱をあやつってかわしていきます。
 
ザッ!バシュッ!激しい音とともに、使い魔は消えたりしています。ザッ!ポム!ポム!プリン!
 
子供はあまりの空腹のため、うさ子を食っています。「まずい」
 
ついに子供は絶命しました。したり顔のうさ子。「やったぁ♡」
 
そんな事ばっかりやっているので、うさ子は呪いの対象になってしまいました。
 
死神がすっごいこっち見てます。めちゃくちゃ見てます。あと魔王も見てます。
 
「やだ…そんなに見つめないで。テレるわ♡」うさ子はどうやら勘違いをしているようです。
 
疾走する馬の上で恥らううさ子。「うさ子ー!前!前!」観客席から声が。
 
「うっせえ!」幻聴を振り払い、さらに走ります。「…なんで走ってんだっけ?
 
そう…そこに道があるから!!」いい感じでうさ子はシメたつもりですが、残念。もうちょっと話は続きます。
 
動悸、息切れがしたのでうさ子は立ち止まり、絶命酒を飲むことにしました。「ちょっ、これ養命…?
 
ぐふ。」うさ子は悪役の死に方で絶命しました。
 
死神がすっごいこっち来てます。めちゃくちゃ来てます。あと魔王は帰りました。
 
死神に気に入られたうさ子。今にも連れ去られそう!
 
大鎌に首を刈られる瞬間!うさ子は首を引っこ抜きました。すかる鎌。うなだれる死神。
 
絶命するうさ子。
 
「うさ子は絶命するとどこに行くの?(よしおくん/9つ)」この質問にバッチリお答えするうさ子。それはね…。
 
「ついて来ればわかるのよォー!!!」よしおくんを抱きかかえ、死神と共に飛び去ります。
 
よしおくんは、くつを片っぽだけ落としたので悲しくなりました。
 
なので、よしおくんをちゃんと返してあげることにしました。死神が。
 
「そんなお前は天国行きだーッ!!」死神は1人で叫んでいます。悲しい。
 
よしおくんは片足が裸足のまま、うさ子に抱かれてワープ!!死神置いてきぼり。しょんぼり。
 
よしおくんはうさ子専用天国地獄に連れてこられました。「あれ?今までのところと変わらないんだね」
 
「そうよ。これからここでアタシとあなたの第二の人生がスタートするのよ…」
 
後の武蔵である。

T-121

今日は久し振りのバイトの日。うさ子は友達に電話をしました。サボる気です。
 
「ハローとし子。どっか久し振りに旅行しましょうよ。…北へ!!」
 
「アンタ今月何回目のサボリよ!?前回はおばあちゃんの3回忌だったのよね」
 
「ちがうわ!!おばっ…おじ…えーっと…」言い訳失敗です。
 
とし子は相当キレました。キレすぎてまわりにも当たりちらしています。
 
でもうさ子は電話をしているだけなので、とばっちりを受けません。ちょっと得した気分のうさ子。
 
「あんたもうすでに減給リストの筆頭よ!かまい切れないわ!」とし子はヒートアップ!!
 
「あ、じゃあ辞めます」あっさり引き下がるうさ子。というのも、人手不足の穴埋めで始めたので、シーズンオフの今はヒマなのです。
 
NEETになったうさ子。仕事を見つけないとおまんまが食えないため、バイト探し、始めましたよ。
 
でもうまいこと検索に自分の気に入ったバイトが見つからなかったので即行断念しました。
 
「いいよもう働かなくて。親が喰わせてくれるし?」疑問系です。
 
その時です。親が失業しました。
 
ついでに逃げられました。そう、うさ子はこれから自給自足の生活を強いられるのです!
 
とりあえず、近所の商店街に自分を売りに行くうさ子。目と口と眉毛だけになりました。
 
本体がなくなってしまったので、売り上げでフィギューアを買いました。乗り移ります。
 
「うわーい。ピンクのうさ耳のうさ子のようなフィギューアだー…ってアタシの本体じゃないのよ!!」逆ギレです。
 
うさ子本体を売っていた「珍品堂」店主堂島は後にこうコメントしています。
 
「安く買い取って高く売るなんてこの業界の常識じゃないですか~。
 
でなんか~、キレられましたけど~、こっちも商売ですから~。ね?結局カネなわけですよ~。ウフン」
 
怒り心頭のうさ子にうさ耳バンドを渡して黙らせる店主。どうやら口止め料のようです。
 
とっとと投げ捨てて話に戻るうさ子。寂しん坊なのです。店主は呆れてます。
 
聞いてくれない店主にショックを受けたうさ子は、珍品堂の看板の「品」の上に「本」を貼り、いやらしい笑顔で店主を見つめます。
 
このことがマスコミ業界で微妙な話題を呼び、うさ子は時の人となりました。ちょっと嬉しそうなうさ子。
 
「スターの星の下にうまれてるから宿命とはいえツライわね」
 
ところがフライデーの襲来に悩まされる日々が続きました。
 
襲われては金品を持っていかれます。抵抗しても、集団でやってきます。
 
仕方が無いので残りの金品をすべてパチンコ玉に換え、応戦するうさ子。
 
指弾でパチンコの玉を飛ばし本社ビルを攻撃。ダメージは1しか与えられない!!
 
その1ダメージでビルは崩れ、跡地には建設バイトを募集する貼り紙が貼られました。
 
貼り紙の前に立つ1体のピンクうさ子が「ココに決めたっ!!」と言いながら目を輝かせるのでした。

T-120

地下室に監禁され中のうさ子。真っ暗闇の中で目覚めました。
 
「ううーん、よく寝た…」ムニャムニャと眠そうにあくびと伸びを繰り出します。
 
あまりにも伸びすぎたために、体が地下を突き抜けちゃいました。てへ♡
 
地上は土砂降りで、うさ子の上半身は瞬く間にしっぽり濡れそぼりました。
 
そんなかわいそうなうさ子に、傘を差し出す一人のトシオが。
 
しかし、トシオはそのまま帰らぬ人となってしまいました。なぜなら、
 
うさ子が塩を握っていたからです!!そう、トシオはナメ○ジなのでした。
 
徐々に体を小さくするトシオ。ナメ○ジなくせに伸縮自在の変態生物です。
 
まあ、ナメ○ジっつっても、べつにナメクジじゃなくてナメオージ、つまりナメ王子なんですけどネ☆
 
トシオは王子という権力を使って、なんかこう、悪いことをやっていたらしいので、小さくなって大丈夫です。
 
「穴があったら入りたい」なるほど、まさしくうさ子が開けた穴がうってつけでした。
 
でも残念ながら数十メートルにわたってうさ子が詰まっているので、小さいトシオでは引き抜けません。
 
そこで、隙間にイースト菌を入れてフタをしてみました。
 
するとみるみるうちにうさ子が膨張!ついには地下室からはみ出てしまいます。
 
しかしよく見ると、ところどころに穴や隙間が。トシオはうさ子迷路の旅に出ることにしました。
 
いきなり行き止まりです。あっさりうさ子迷路に消化されてしまいました。
 
「はーあ、監禁されるのも飽きたし、そろそろシャバに出るかしら」直径5cmの球体になったうさ子は
 
牢獄のドアの隙間から抜け出しました。ズカズカ進み、地上は目と鼻の先です。
 
でもサイコロの目が多く出すぎて5マス戻ってしまいました。
 
しかも、ゴールの直前に「ふりだしに戻る」と書いてあります。
 
うまく避けたいところでしたが、そう上手くいくはずもなく…。
 
両足ついて最後の1マスに着地するうさ子。するとマスが2つに割れ、奈落の底へ。
 
そこは牢屋の中でした。床には「3回休み」と書いてあります。
 
「ええーっ、またかよー!!」しょんぼりしたうさ子。「また誰かここに落ちたようじゃな…」
 
「ト…トシオ!!」「へへ…待たせたな」アメコミヒーローばりの登場をしたトシオにうさ子は怒髪衝天。
 
本当はウルトラマンのように登場してほしかったのです。
 
そんなうさ子の心を察知してか、トシオはいきなり体に赤い線を引き始めました。
 
3回休みの1回目を過ごしているうさ子はその心意気に感動し
 
光を放ちます。心の光が具現化したのです。トシオもつられて発光しています。そして
 
まぶしさに目を閉じたうさ子が、しばらくして目を開けると、そこにはサイコロの「6」が、6マス先にはゴールがあったのです…!!

T-119

今日は第29回天下一カラテ大会の日です。今日一番の注目選手はご存知USA-KO!
 
一回戦の相手は秋田より出場の尾山田健吾君です。初出場です。
 
そんな緊張感をごまかすべく、尾山田君はスマイルゼロ円体操を始めます。
 
USA-KO!も負けじとスマイル2億円体操を始めました。体操はもちろんパクリです。
 
やり慣れない体操を急にしたせいで、うさ子のアキレス腱は断裂しました。両方。
 
そんな状態にも関わらず体操を続けるうさ子。会場は全員スタンディングオベーションです。
 
…いや!違います!よく見ると怒り気味です!あっ、ポップコーンを!ポップコーンを!!
 
食べて体力回復!!見る見るうちにアキレス腱が治っていきます!!観客騒然!!!!
 
健吾君、なかば唖然気味に見守ります。審判も動きようがありません。
 
今、会場はあふれんばかりのポップコーンにまみれています。
 
ポップコーンが会場にもれだしたので、カラオケ大会は中止になりました。がっかりですね!
 
カラテ大会は続行しているので、それはまた別の、お話。
 
尾山田君はむしろカラオケ大会に集中しはじめていたのに。がっかりですね!
 
手品大会も続行しているので、それはまた、別の、おファマシ。
 
どうやら話が銀河の果てにまで反れてしまったよう。どこまで話したっけ?
 
宇宙空間に放り出されたうさ子。無の境地です。1人たたずんでいます。
 
そこへ神様がやってきたのが地球の始まり…ってなところまでさかのぼってどうする!?
 
「髪切った?神様?それってエクステじゃない!」うさ子は神様と井戸端会議をしています。
 
一方、カラオケ大会にご執心だった尾山田君は情熱のやり場に困り果てていました。
 
定期的に情熱を逃がさないと爆発して宇宙は滅びてしまうのに。
 
そんな時、1人の男がカラオケ大会を開催すべく立ち上がって、座りました。
 
そしておもむろにスルメを取り出し噛み切る男。どうやらとんちに気づいて欲しいようです。
 
会場一同、完全無視!すごすごと退場する男。その頃、うさ子は…
 
歌いながら手品をしつつ瓦を割っていました。ひとり大会です!
 
とうぜん優勝です。「やったわ!でも嬉しくない!1人だし!!
 
東京は雨。雨なのにどうして?この乾いたキモチ…。東京砂漠って、こういうコト?」一筋の涙が頬を伝います。
 
涙はぽろぽろとこぼれおちて雨にまざってしまいました。これといって普通です。
 
でも、リトマス試験紙はいい色に染まっています。
 
なのでうさ子はトロフィーを片手に1人…
 
雨の中、天に向かって完全勝利を宣言し、新大統領の座を不動のものにしたのです。完!!

T-118

今日はなんともない日です。なんともない日なので、特に何も考えてません。
 
…と、うさ子は激走しながらつぶやいていました。
 
すると、同じ速度で併走する輩が。しかし、うさ子は風の音で気づいていません。
 
シカトされて悔しい輩。負けじとシャウトします。「ソウル!ソウルソウルペキン!!」
 
なんということでしょう。そのシャウトのせいでうさ子の体はペキンと折れました。
 
「ヒャッ!アァ…」驚いたものの、別に痛くはなかったので手で下半身を押さえながら走りました。
 
押さえて走ったつもりが、何か違うものを押さえていました。
 
今にも崩れてきそうな岩です。下には一輪の花が!
 
支えてあげたいのですが体が折れているので力が入りません。そこでうさ子は…
 
上半身と下半身それぞれを柱にして岩の下へ回り込むことにしました。そして見事に玉砕。
 
しかし!花が、つぶれたうさ子より高く伸び(20cm)、岩を支えたのです!!
 
「お花さん…ありがとう…」うさ子はありったけの夢と感謝を込めて花に塩をかけました。
 
うさ子は塩と強力粉を間違えたので、お花にとろみがつきました。
 
そのままサックリと油で揚げました。サックリトロトロです。
 
しかし、油断していたスキにマチャアキがパクついてしまいました。
 
「サックリサクサク歯ごたえがあってとってもジューシィ!」ご満悦のマチャアキ。
 
「この商品が今回は2ダースついて、たったの50銭!!送料はパジャメットが負担します」と言う男が。
 
しかし、油断していたスキにソフトバンプが買い占めてしまいました。
 
「うさ子、負けない!」ソフトバンプを買い占めようと企むうさ子。負けました。あっさりと。
 
カブで負けたうさ子。人生も負け、恋にも負け、負け負け負け負け負け負け負け…
 
負けて負けて負け抜きました。全てにおいて負けているので、負けに負けた気もしてきました。
 
負けに負けている事に負けた上に負けても負けてもまだ負けて、なんか逆に勝った気もします。
 
そう、負けに負けに負けに負けに負けに負け、ついにうさ子は「勝ち」を見ることができたのです!
 
その経験を忘れないために、手記にするうさ子。今日もホテルに缶詰めです。
 
「ダレニモ、カタナイ、トイウ、ショウブナラ、カテル」何故かカタカナ表記です。
 
この理論を発表した手記は、同人誌として発表され、同人会で話題になりました。
 
『ねこのやま』ショップに委託販売を展開するうさ子の頭の中は
 
カタカナの書きすぎでドロドロに溶けていました。
 
そしてそのまま大地に流れ、養分となり、とてもきれいな一輪の花を咲かせました。
 
その花は地球に息づくすべての生命の源となったのでした。めでたしめでたし。

ユーティリティ

うさ子ログ新着

T-225
2014/09/24
T-224
2014/09/24
T-223
2012/05/31
T-222
2012/05/30
T-221
2012/05/29