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うさ子といううさぎのような宇宙人がいた記録

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T-117

うさ子は息をひそめて物陰に隠れていました。
 
なぜなら、これからここを通る人に驚きと感動を与えようとしているからです。
 
しかしまだ何かが足りないのか、驚きと「恐怖」を与えてしまっているようです。
 
そのうちうさ子の中の恐怖がふくらんでいき、実体化してしまいました。
 
ジャーン!新しいうさ子の誕生です!恐怖のかたまりなのでとても怖い顔ですね!
 
「イヤーッ!!この顔、放送禁止ギリギリじゃないの!!セーフなのかアウトなのかTV局行って確かめるわヨ!」
 
「…アゥアゥ!」プロデュゥサァの鶴の一声でうさ子全否定。
 
顔どころかうさ子の人生まで否定されました。キレない訳にはいきません。
 
「…あの、別に問題ないと思うんですけど」リアルにキレました。
 
そうしている間に道行く人々はうさ子に気づいてしまいました。気まずいうさ子。
 
恐怖うさ子と即興で腹話術のものまねをしました。「あれ?声が…」「…あれ?…声が」
 
「「ハモっているよ」」腹話術の新境地です!…すでにやっている人がいましたね。残念。
 
ハモリを通りすがりの音楽プロデューサーが見ていました。「うぅん、おもしろい!
 
アイツと組ませれば『腹話術バンド』の結成も夢じゃない」プロデューサーの目は笑っています。
 
鼻は嘆いてしましたが耳は目に賛成だったので黙らせました。
 
口でしか息ができません。
 
「ヒッヒッフー」どこかで聞いたような呼吸のしかたです。
 
一週間前に練習していた口。それを見ていたうさ子の目はウインクの練習をします。片目ずつなので、合練しかできず、
 
諦めました。うさ子は口だけで驚きと感動、そして恐怖を与えようというのです。
 
そこで通行人にこの恐怖をおすそわけ!!「アタシ、どうよ!!」
 
「ボツ」むせび泣くうさ子。
 
この世にボツほど恐ろしいものはありません。恐怖だけをおすそ分けされました。
 
うさ子は恐ろしさのあまり「オビューン」と叫びます。
 
「ボツ。何かインパクトが足りない」いつの間にか皆が集まってレクチャーしています。
 
うさ子だけが集まって円陣を組んで話し合っています。間がどんどん詰まっていき…
 
ひとりの大きなうさ子になりました。驚きです。そして感動です。
 
LOVE AND PEACE。皆に感動を与えるモニュメント「うさ子」の完成です。
 
モニュメントを構成する成分の8割は
 
お金です。あれだけうさ子が集まったんだから人件費がものすごいのです。
 
それからうさ子は人件費の精算に追われ、ついには息をひそめて物陰に隠れる生活を送るハメになりましたとさ★

T-116

うさ子はうっかり準備運動を忘れてしまっていました。
 
とりあえず、深呼吸だけ覚えていたので、一応やっておきました。
 
「ヒッヒッフー」ラマーズ法ですか。息切れしてますヨ。
 
「ヒッヒッフー、は全て吐く息なのよ!」豆知識をひけらかすうさ子。
 
「健康には10分間息を吸い続けて10分間吐き続けるのがイイのよね」さらに知識公開。
 
ちょっと気に食わなかったので、うさ子をムチでたたいてみました。こうかは ばつぐんだ!
 
次の一撃が危ない!うさ子は自己再生を試みました。
 
すばやさが足りなくて間に合いませんでした。
 
ゲームオーバーです。リセットボタンを探すうさ子。
 
うっかりExitレバーを引いてしまい、カセットを抜いてしまいました。
 
うさ子は目の前がショッキングピンクになりました!!何故。
 
目の前にショッキングピンクうさ子がいたからです。
 
あまりのショッキングさに2人のうさ子は思わずショッピングを始めました。
 
「はい…じゃあこれね、高枝切りバサミ。29,800円よ。2本で」テンション低いです。
 
「つか、買いなさい。さもないとピーーーーーーーーよ!!」脅してます。
 
フエラムネで脅しています。
 
おや…?このソウルフルなリズムは…?そうです!ヴィジュアル系USA-KOの38枚目のシングル、その名も
 
「ピーーーーーーーーーー」です。
 
CEROが黙っちゃいませんでした。カナダ以外では放送禁止のようです。
 
「ジャア、ソノかなだヘ行クノヨ!!」行く気満々のうさ子。英語を話しているつもりみたいです。
 
早速行こうとしましたが、うさ子は地球の生き物じゃないので、パスポートが下りません。
 
ここはやはり偽造でしょう。「とりあえず、い草で紙を作るわ」うさ子はムチャが好きなのね。
 
うさ子は丹精込めて、い草で紙を作りました。匠の技が光るご自慢の一品です。
 
「敗訴」税関のまなこも匠です。
 
そんな税関を何気なく懐にしまいこんで、うさ子は先を急ぎます。
 
しかし、今さらながら準備運動をしていないことに気がつき、うさ子は…!
 
とりあえずラマーズ法深呼吸をやってみました。
 
「ヒッヒッフー」「ヒッヒッフー」息を吐きすぎて、縮みました。
 
いわゆる、老化です。
 
武将ヒゲをたくわえ、立派に老師を名乗れるほどになりました。
 
ヒゲを狙って、弟子もたくさん集まりました。
 
しかし時すでに遅し…。うさ子はご隠居さんになっていました。
 
ちゃんと印籠も用意しました。隠居にはつきものです。
 
「いぃっけぇーん、らくちゃぁーく!!」うさ子は今日もお決まりのセリフを嬉しそうに叫びます。
 
「カーッカッカッカッカーッ!!」今日もうさ子は高笑いをしながら星間粛清の旅に出るのでした。

T-115

おい、新入り!パン買ってこいよ!!
 
なに命令してんだよ!!俺の方が古参だろうが!ああ??!!
 
…と、ケンカ中の男2人を、道行くうさ子は目撃しました。
 
後日、ささくれ裁判所で開かれた刑事裁判で、その証言が決め手になって
 
見事、ベストジーニスト賞を獲得したうさ子は、海辺でたそがれてしました。
 
たそがれすぎていたので、そのまま海に飲み込まれてしまいました。
 
それをすべて目撃していたハルミは、事情聴取のためお菓子の国へ連れていかれ
 
そこの住人に「おい、新入り!パン買ってこいよ!!」と言われる毎日。
 
「ざけんな新入り!パン買(以下略)」「あら、おはよう~。パン買っ(以下略)」
 
そのうちパンを買うお金がなくなってしまい、ハルミは自分で作ることにしました。
 
JAMおじさん(36歳・テキサス在住)の元で修行を積むハルミ。
 
そしてハルミはいっぱしのパン使いになりました。そこへ忍び寄るうさ子の影が…!!
 
「む!殺気!!」ハルミは後方に向けてパンをけしかけました。
 
パンはおいしそうなかおりを放ち、うさ子をおそいます。
 
うさ子はそのかおりをかぐと、ちょっとうっとりしてしまいました。
 
思わず誘惑されそうになるうさ子。顔を振り振りパンを裁いていきます。「やるな…」
 
と言いつつ、ちゃっかりうさ子を誘惑するハルミ。
 
「ダメッ!誘惑に克つのよアタシ!」うさ子は自らを奮い立たせるために、
 
神に祈ってみました。ダメでした。
 
無宗教だったことを思い出して先ほどの行動を恥じました。
 
こうなったら自分が教祖になるしかない!というわけでお札を作り始めました。
 
そしてそのまわりにパン生地をつけます。
 
見事に綺麗な「はなまる札ーケット」のできあがり。御神体として奉ることにしました。
 
ところがとつぜん大火事が!!お札がピーンチ!!
 
近隣住人が懸命の消火活動にあたりましたが、隣に住んでいたおじいさんはとうとう
 
絶命しました。親身にしていたうさ子(65)はとても落ちこんでいたり、いなかったりしました。
 
最近はリビング葬がはやりらしいので、それにしました。
 
テレビの上に骨をならべます。
 
そしてテレビにおじいさんを映します。
 
そして、おじいさんをなぐるようにテレビの上の骨をトントン相撲で闘わせます。
 
「ちちち、ちくしょう!」怒ったじいさんは刑事さんに訴えます。
 
刑事は一言「敗訴」と首を斬る動作で迎えます。
 
うさ子はいたたまれなくなり、カモ川に身を投げました。川は嫌がりました。
 
嫌がる川にうさ子はこう言いました。「うるせえ新入り!パン買ってこいよ!!」

T-114

ふと窓の外を見ると、そこにはうさ子がいました。
 
うさ子は、もの欲しそうにこちらを見ています。なぜなら
 
するめいかをうさ子に見せびらかしながらモリモリたべていたからです。原因はこちらにあります。
 
お怒りを静めるために力の限り謝らなければいけません。
 
僕は力の限り冷静に、且つ親しみと話しの流れを止めないように、こう謝りました。「すまねーな。」
 
とりあえず申し訳ないという気持ちをするめいかに乗せてみました。するとどうでしょう。
 
見事裁判沙汰にならず、ジダンで留まりました。
 
「次からは…」するめいかに夢中なうさ子。言ってることが良く聞こえません。
 
なんて事、よくありますよね。そんな時に便利なのがこちらの商品です。名付けて、
 
あんぱん。
 
見た目はリアルなおっさんの顔なパンなので、どんなうさ子も黙らせることが出来るというスグレモノです。
 
もし口に入れた場合、面の皮がぶ厚過ぎるため、歯や顎に障害が出ることがありますので、口に入れるのはおやめください
 
その注意書きの表記が小さかったために気付かないまま、たかしくんは木っ端微塵になりました。
 
オーソーーレミーヨー… その音にハッとなる僕とうさ子。思わず顔を見合わせます。
 
うさ子はそれとなく桃色吐息をふきかけました。吐息はみるみるうちに台風になりました。
 
台風に…なりはしましたが規模が異様に小さく、愛着さえ湧いてしまいました。
 
なんと、うさ子はそのミニマム台風を僕にプレゼントしてくれたのです。
 
するとどうでしょう、ベランダから室内まで水びたしになったではありませんか。
 
僕はうさ子をミニマム台風に放り込みました。
 
ついでにミカンと醤油も放り込みました。
 
味ぽんが手元に無かったので、それでもって代用する他無かったのです。
 
そして待つこと3年。するとどうでしょう。うさ子おせちができあがりました。やったあ。
 
さあ食べましょう!と僕が振り返ると、そこにうさ子はいなくて。
 
物悲しく煮立つおせちを見つめる僕は無性におかしくも寂しい気持ちで。
 
溢れる涙をこらえて食べたうさ子は儚くも力強い味で。
 
つまるところのそれは、ガムだったわけで。
 
その桃色に青が混じるうさ子味のするガムを、優しくもしっかりと噛み締めながら
 
僕は…、僕は…ッ!
 
味が無くなるまでッ! 噛むのをやめないッ!!
 
■うさ子と僕 第一部 完■~次回の活躍をお楽しみに!

T-113

あるところに太郎君がいました。
 
太郎君はストリートファイトの達人でした。
 
でもそのストリートファイトは劇■四季が命がけで演じている激しいストリートファイトでした。
 
ところでストリートファイトって何だろう…と私は思いました。
 
そんなことを考える間もなく、777人目の挑戦者が!!
 
チワワです。
 
♪どうする~ ワッフル~♪
 
太郎君はたい焼きが食べたくなりました。
 
でもビフテキ(250g)を食べました。
 
久し振りのぜいたくです。一人暮らししてかれこれ4年、大事に味わって食べました。
 
放っておかれたチワワはおもむろにワッフルを取り出しました。
 
それをマッスルに差し出しました。
 
♪どうする~ マッスル~♪
 
太郎君は「中山きんたろう」という名にして、マッスルミュージカルに出ました。
 
会場にいる良い子のみんなと元気よくマッスル体操です。
 
「ハイハイッ!マッスル!ワンツーマッスル!一瞬に~してー♪ムキムキー♪」
 
皆マッスルでなくビューティフルになってしまいました。詐欺です。
 
しかし、チワワはムキムキになりました。マッスルチワワです。
 
そしてビューティフルです。ぜいたくね!
 
太郎はチワワの肉体美に、恋心のような嫉妬心を抱きました。
 
それは炎のように太郎の身を焦がし、ほんのりミディアムレア太郎の誕生です!
 
ミディアムレアVSビューティフルマッスル…さあ、勝つのはどっちでしょうね!?解説の田沼さん!?
 
「どっちが勝ってもイイんじゃないの?(ダラダラ)」解説者やる気ゼロ!!
 
「お願いだからちゃんとしてください」司会がちょっとキレ気味で田沼に言いました。
 
解説者は「オレ山野だよ」と言いました。そう、田沼はもう、いなかったのです…。
 
とにかく太郎とチワワは、手をつかみ合い、戦を始めました。
 
つかみ合った手と手の間から田沼の登場です。「スターーファイヤーーー!!!」
 
イリュージョンです!プリンセス天○もびっくりです。
 
しかし会場から300mばかり離れていたために、誰も見ていませんでした。
 
太郎は、叫びます。「たーぬまーが、うーまれーたぞーー!!!」
 
プリンセス天口さんが嬉しそうに駆けてきます。
 
その後からガチャピン・ムックも駆けてきます。
 
なんかよくわかんないけど、なんかそれっぽいものも駆けてきました。
 
「名古屋万博はもう終わったぞ!!」何かキャラを間違えているようです。
 
「もうさ、全部イリュージョンってことでさ、よくね?」すべてスッキリ収まりました。

T-112

うさ子は、その日いいお天気だったので、大量に洗濯物を干していました。
 
そう、大量のふんどしを…。
 
まるで風になびく鯉のぼりの様になびくふんどし。白や青、黒もあるのに赤がないので
 
うさ子は染料でふんどしをうさ子色に染めていました。どうやら赤色に染めることをうっかり忘れていたようです。
 
「やらかしたー!アahん、でもいいか」妥協は大事です。
 
大体、ふんどしはつけません。
 
でも、まわしはつけるヨ!
 
でも、まげは無いヨ!
 
でも、ちゃんこ鍋は作るヨ!
 
体からいい香りがするヨ!
 
てか、後光がさしてるよ!!(ふんどしに)
 
うさ子は乾いたふんどしをキレイに畳み、闇市で売りさばきました。売れませんでした。
 
「Damn!何がいけないのかしら」五臓六腑が煮えくり返る思いでふんどしを睨みつけるうさ子。
 
でも、まわしは売れたヨ!
 
まげカツラも売れたヨ!?
 
でも、ちゃんこ鍋は作らなかったヨ!!
 
体から、美味しい香りがするヨ!?
 
てか、後光がさしてるよ!!(売り上げ金に)
 
チャリチャリ売り上げ金を鳴らしながら、うさ子は夕陽をバックに寂しく帰路につきます。
 
「ただいま…」うさ子がさびしくドアを開けると(手動ドア)、子ふんどしがうさ子の帰りを待っていました。
 
「もう!パパのと私のを一緒に洗濯しないでって、言ったじゃない!」子ふんどしはうさ子に怒髪衝天です。
 
うさ子は「うるせえなあ」と思いました。
 
思ったので、だまらせました。
 
無理にだまらされた子ふんどしは、一気に老け込んでばばふんどしになりました。
 
「ばばさま!ばばさまー!」うさ子はばばふんどしに駆け寄りました。
 
「ばばさま、風が止まったよ!」うさ子の住まいは風の谷にあるのです。
 
「みんな、ばばにしっかりつかまっておいで」すっかり役に入っているばばふんどし。
 
ばばふんどしは、電話にしがみついていました。
 
吹き飛ばされるばばあ、息絶える子供たち。
 
うさ子も息絶えました。
 
めでたしめでたし?
 
いや、めでたくないって!
 
ああ、もうスペースがぁぁ…。
 
続きは7月32日発売の「うさことふんどしと私」で堂々完結されるよ☆お楽しみに☆

T-111

うさ子が尺八を吹いています。
 
ぶおー、ぶおー。と、村中に響き渡ります。
 
その音色はまるで春の夜の夢の如し。
 
それを聞きつけた隣国の女王が音色を聞きにきました。
 
「おぬしの音色で毒ヘビが死滅したというが、本当か?」
 
「惜しい、死んだのは毒マムシ三太夫です、女王」
 
「そうか…。是非私にその独そう的な音色を聞かせてくれ」
 
「無料とは言わないよな?女王ともあろうものが…」うさ子はゆさぶりをかけます。
 
「ならば世界に一つしかないと言われる、ミミズのツメを与えよう」
 
「物は要らない。お金しか信じていないから!」
 
うさ子は守銭奴。そして女王も守銭奴。今ここで激しい銭バトルが…!!!
 
「ゼ・ニ・キン!!ゼ・ニ・キン!!」ゼニキンコールが巻き起こります。
 
つまり、2人ともびんぼうです。
 
「ダツゼイ・アオーン!」女王が貧乏なのは脱税をするヒトが多いからです。
 
かわいそうな女王。その話を大臣から聞いたうさ子は同情しませんでした。
 
うさ子が貧しいのは、うさ子自身がニートだからです。物々交換は大嫌い。
 
「わしゃぁなぁ!莫大な借金をかかえとんじゃい!金よこせぇ!!」
 
「お前が税金払わないからだー!」女王は自国民に言いました。
 
「税金が高いんじゃわれー!!」国民は女王を袋にしました。女王の命はあと少しで切れそうです。
 
うさ子はあっさり命の糸をぷっつり切ってしまいました。
 
「女王ー!!!」うさ子は叫びます。
 
じょおう に うさこ の こえは もう とどかない。
 
うさ子は自分のしでかしたことを後悔していました。いいえ、後で悔やんでいました。
 
もしかしたら巻き上げられたかもしれない金について悔やんでいました。
 
うさ子は後悔のあまり寝込んでしまいました。
 
「あの収入があれば、何人のうさ子がやしなえるのだろう…」うさ子はうさ子国の女王なのです。
 
でも、チャランポランな国政をしていたので、追放されてしまっていました。
 
今では、すてき王が統治していて、すばらしく平和になっています。
 
そう、もううさ子に帰る場所は無いのです。
 
道端のキャベツで渇きを潤し、さらに憩う術なし。無法の荒野を往くうさ子。
 
うさ子が行き着いた先は、「ガン『タ』ーラ」。そう、愛の国です。
 
愛することは罪となる国です。町行く人々は皆、そっけなく、前以外を見ていません。
 
うさ子はこの国を独裁することに決めました。
 
そしてたくさん税金を取るのでした。

T-110

「く…クルシイ…」うさ子はがけっぷちです。手を離すと谷へまっさかさまです。
 
「あーれー、お助けー!」うさ子の心の叫びが届いたのは、8時間後のことでした。
 
なので、とっくにうさ子は谷へ落ちていたのです。
 
でもうさ子は平気でした。これも毎日ゴーヤーをチャンプルーして食べていたおかげです。
 
まあ、ゴーヤっつっても本当はゴーヤじゃなくてモーヤなんですけどね。
 
モーヤってなに
 
それは置いといて…。うさ子の助けを聞いたおっさんがうさ子のもとへ駆け寄ると…
 
目から血を流しながら楽しそうにリズムを取るうさ子がおっさんを見つめていました。
 
おっさんは、そんなうさ子を見て腹立たしくなりました。どうしてかしら。
 
結局「生理的にダメ」という結論が出ました。「ゴメンとしか言えない!」と返し、むせび泣くうさ子。
 
くやしかったので、うさ子はおっさんを殴ってみました。
 
するとおっさんから重い右アッパーが飛んできました。つうか鉄アレイでした。
 
くやしいので、鉄分を飛ばしました。Feです。
 
うさ子はまたたくまにかたくなりました。
 
おっさんは、鉄うさ子を溶かして刀を作りました。
 
妖刀「村正うさ子」の誕生です。斬られたい衝動にかられるのです。その刀を持ったおっさんは…
 
ビールのお供にもう1品お手製料理を作ってみました。
 
刻みすぎたネギのせいで、村全体が日本のハーブことネギのかほりに包まれました。
 
いい虫よけになります。
 
でもうさ子自身の発する「もっさりフェロモン」に虫(セミ限定)が寄ってきました。
 
あっというまに、近寄りがたくなってしまいました。
 
おさらいすると、村正うさ子という刀からはネギともっさりフェロモンの香りが漂っているわけです。
 
すばらしいので特許を申請してみました。
 
誰も使わないだろうということで却下されてしまいました。それならばとギネス協会に申請。
 
するとあっさりOKが出ました。やったあ☆
 
「な…なんだってェー!!!」顔の穴という穴を開けてそのしらせに驚く林田。
 
ところで、林田って誰なんだよ!?
 
彼は「ギネスにつまらない…いえすばらしい記録を申請したいヤロウ」略して「丸はげ」です。
 
「おまえ…いいなァ!!」本当にうらやましげです。笑顔とせつなさが乱れています。
 
いとしさと切なさと心づよさが丸はげに突き刺さりまくります。
 
そんな複雑な想いが丸はげを最強モンスターにしました。
 
そこで小国の王様は最狂丸はげの討ばつ隊を募りました。勇者には村正うさ子が進呈されます。
 
うさ子は勇者をとなりのオバちゃんに丸投げし、パチンコでボロもうけしました。
 
「…殿!!もう蛮族がそこまで!!」殿は話を読んだ所にしおりを挿し、戦に赴いたのでした。

T-109

うさ子はノリにノッています。
 
サングラスにアフロかぶって80年代のディスコ風にノッてるうさ子です。
 
うさ子のごきげんな表情にアフロもノリノリです。リズムに合わせて大きくなります。
 
どんどん大きくなって、アフロに巣作りする鳥も現れました。
 
すでに、木と呼んだ方が正しいかもしれません。
 
うさ子はマジです。CO2を水と一緒に光合成して大人の落ち着きを取り戻しつつありました。
 
そこへ、放火するやつが!
 
メラメラー!!
 
燃えるオカマ「町田としおっ子(20才独身)」です。彼は手に愛用の100円ライターを持ってうさ子の
 
サングラスに放火したのです。うさ子の目もとは真っ黒コゲてパンダうさ子…いやうさパンダ子に!
 
略してパン粉です。そんなことはどうでもいいです。としおっ子はうさ子を見て誇らしげです。
 
「ま…前が見えにゃい…」うさ子はさまよっています。
 
そのまま、卵まみれになり、健康エコナに入り、カラッとなりました。
 
おじいちゃんの病気が治ったよ!
 
そして、おじいちゃんが美味しく食べたよ!(うさ子を)
 
そしておじいちゃんを、としおっ子が食べたよ!
 
満腹になったとしおっ子はとりあえず自宅に帰って昼寝でもしようと歩き出しました。下へ向かって。
 
としおっ子のお腹の中。おじいちゃんは無性に踊りたい衝動にかられていました。
 
それにあわせてうさ子はリズミカルに木魚でビートを刻みます。Poku×2…★
 
ジルバを踊るおじいさん。
 
ロデオに乗るおじいさん。
 
まじなう卑弥呼。
 
おじいさんは卑弥呼をけとばした!
 
としおっ子はトイレに駆け込みました。
 
「も…もうダメーー!!」としおっ子は目から涙を流しながらついでにじいさんも出していました。
 
じいちゃんを半分出しながらとしおっ子も日の丸扇子片手にわけのわからない踊りを踊っています。
 
踊り疲れたとしおっ子はじいちゃんを出した後、永遠の眠りに就きました。
 
じいちゃんはとしおっ子の墓を作ってあげました。
 
としおっ子の墓を作ってあげた所で、おじいちゃんにも限界が来ました。
 
「未練って、意外と無いネ!」とフランクに昇天するグランパ。おじいさんの体は、
 
そのままとしおっ子の墓の中へ入っていきました。
 
残されたのはヒミコ(8)でした。
 
「アタシは強く生きよう」そう心に決めたヒミコは東の大陸を目指し旅立ちました。
 
それが後の世に残る義経=チンギス=ハンの起源と言われていますが知る者は少ないのです。

T-108

今日は村のカラオケ大会。うさ子はスポットライトを絶えることなく揺らしています。
 
邪魔です。
 
うさ子は村会会議の立候補でバイトの『カラオケ大会裏方スタッフ』にいそしんでいるのです。
 
突然スポットライトを消して村民を驚かせて楽しんでいます。
 
「真っ暗じゃあー!!」村民の1人がご乱心です。
 
「イヤー暗いのこわいーアタシ暗闇恐怖症なのー!!」うさ子もご乱心です。
 
「ワシ秘蔵☆ピチピチギャル・ピンナップもこんなに暗い中、店員の目を盗んで買ったのう」長老・RANSHIN。
 
村民・OTSUKARESAMA。
 
うさ子はRANSHINのしすぎで、自ら光を発しました。蚊取り線香ほどの光ですが、うさ子は満足です。
 
うさ子☆MANZOKUアンドBOUSOUZOKU!
 
PARAPARA Pa!Pa!Pa! PARAPARA…うさ子はラッパを吹きながら自転車で走っています。
 
「へいへいへい!そこのうさ子、ちょっと待ちな!」後ろからうさ子を追う自転車がいます。
 
村一番のワルこと、もろぼし☆翔です。
 
翔はコンマ3秒でうさ子においつき、そしてコンマ1秒で追い抜いてしまいました…。
 
「ゲエエーッ!ズボンが股から裂けてるゥ!」足の素早い回転で、翔のジーパンはボッコボコのギッタギタ。
 
さらに摩擦で炎上。火だるま☆翔です。
 
「こうなったら…死なばもろとも!!」翔はうさ子にタックル☆ザ・捨て身(105円)です。
 
うさ子☆翔の、で・き・あ・が・り☆
 
ローラーブレードで滑り行くうさ子☆翔。壁も滝も物ともせずただ直進するばかり。
 
がつっ。変な音がしました。うさ子が岩につまづいたのです。
 
つまづいた先には、なにかとがったものがっ!!
 
「ヌヲーーーーザ・分離!!」うさ子は翔のみを切り離し、ついでに雀を取り込んで飛び去りました。
 
一方、邪馬台国では女王卑弥呼が魏に遣いを送っていました。
 
しかし、遣いからの返事は、とうとう返ってはきませんでした。
 
それもそのはず。遣いはうさ子に…
 
切り離された翔を狩ってしまっていたのです。
 
飛び去ったうさ子はその後邪馬台国上空2000mの空の上を遊覧中。邪馬台国の騒々しさに降りる事にしたうさ子は
 
即座に邪馬台国の人たちによって捕まえられてしまいました。
 
うさ子をいけにえに使おうとしているようです。
 
超ハンドパワーでうさ子に魏への遣いを殺されたと勘違いした卑弥呼は火あぶりの刑に…。
 
「ファッキンジャップ!ファッキン!」自らの持てるボキャブラリーのすべてを駆使してニポンジンをバトーするうさ子天皇。
 
卑弥呼はなんとなく感ずるところがあったらしく、自ら薪をくべました。
 
20分後、うさ子はこんがりレアになり、魏の人々にふるまわれ、彼らの中に…。
 
それが今の日本で肉を食べる事になった由来でないことは言うまでもありません。

T-107

うさ子はストローを取り出しました。
 
しかし、もう手遅れでした。ツトムくんの容態は悪化するばかりです。
 
でもうさ子は、あきらめずストローをツトムくんの額にブッ刺しました。
 
するとすると!ツトム君に刺したストローから緑の液体が吹き出し、ツトム君の顔色が良くなっていきます。
 
緑色の液体は1つになり、そしてもう1人のうさ子の形になりました。
 
「おめでとう!玉のようなうさ子ですよ!!」ツトムくんの主治医は号泣しながら
 
はげしく、はげしくそしてソフトにランバダを踊っています。
 
皆はそれを静かに見守っていました。
 
むしろ、どっぴきでした。哀れんだ目に気づいた主治医は、ツトムくんを
 
人生の汚点と考え、胸の奥にかたく秘めることを決意しました。それはさておき、緑のうさ子は
 
主治医にすり寄っていきました。どうやら主治医を自分の親と認識したようです。
 
あわてる主治医とストローを刺したまま寝てるツトム君。うさ子は交互に見比べてそして…
 
「あとはよろしくね!」と、主治医に微笑んで、さわやかに去っていきました。
 
去ってはみたものの、うさ子はどこへ行こうか何も考えていません。どうしましょう。
 
「とりあえず夏はブーメランね!!」ということで一気にオーストラリアへ飛ぶうさ子。
 
オーストラリアにはコアラが死ぬ程いました。
 
いっぱい死んでました。
 
オーストラリア領域に疫病の嵐が吹き荒れる中、うさ子はやって来てしまったのですとも。
 
うさ子もとりあえず疫病にかかってみました。
 
そうすることでコアラとコミュニケーションを取ってみようと思ったのです。しかし苦しいだけです。
 
うさ子は隣にいたコアラに助けを求めてみました。
 
「ごめん、ムリ」コアラは言いました。内股にならずにいられない疫病は止まりません。
 
うさ子は内股で歩きながら、とりあえずブーメランを作りにアボリジニーの所へ
 
ブーメランに乗っていきました。
 
「あるじゃん!」コアラは目を飛び出させてビビりました。そうこうしている間にも内股は体を蝕みます。
 
ヒザが本来曲がらない方に曲がりきったコアラの足は折れ、コアラは絶命しましたが、うさ子はまだ大丈夫です。
 
だってうさ子には骨がないんですもの。どんなにヒザが曲がっても平気なのです。
 
両手足をくるんくるん回しながら、コアラ放置のままうさ子は脱出を企て、体を浮かせましたが、
 
浮いても浮いても、空しかありません。どんどん上へ上へ飛んでいきます。
 
「こうなったら…飛ぶしかないわね…『高み』へッツ!!」うさ子は内股になったまま
 
そして足をプロペラのように回したまま『ウルトラマンがかえっていくポーズ(自作)』で上へ上へと
 
耳だけ伸ばし、「これはゆかいですね」と自己満足し、その耳を
 
小さい小箱にしまいました。そこには達筆で「へそのお」と書かれています。
 
「母がいるから私がいる、タンカーがあるから石油がくるんだなあ」と真理を悟ったうさ子がおったそうな。

T-106

今日からゴールデンウィーク。うさ子は旅行に行くことになりました。
 
遠出をしたいと思っていたので、まずはスーツケースを買うことにしました。
 
イイスーツケースを見つけたものの、所持金がわずかに5円足りませんでした。
 
「たかが5円に踊らされるのか」とうさ子はなげいてまわりました。
 
貧乏は知恵でカバーできる!スーツケースの代わりにスーパーのビニール袋を使うことにしました。
 
すると死ぬほどお金が残りました。
 
そのお金をスーパーの袋につめまして、旅行スタイル完成です!
 
「まだ誰も足を踏み入れたことのない場所へ行こう!」と思いました。
 
しかし、他にあてのないうさ子。そうこうしているうちにお金がなくなりました。
 
しかたないのでシャベルを片手に地下大国探索ツアーを一人で決行です。
 
着きました。「夢と魔法の地下大国へようこそ☆」でっかい看板がおでむかえです。
 
しかし、看板の後ろは間違いなく廃墟です。
 
「わア~ステキ☆」うさ子は虚ろな目でつぶやきました。
 
喜び狂いながら駆けて行くと、地面にあった小石に蹴つまづいて転びました。
 
「痛ェなコラ!」誰が叫んだかと思えば…小石!?
 
ウソです。小石じゃなくて小岩さんでした。45歳です。
 
小岩しげる(こいわしげる)、45歳、職業庭師、趣味は囲碁、座右の銘は生涯現役。
 
好きな花はコスモス、孫は1人、車はスポーツカー、昨日はハイキング。
 
今日はピクニック、明日はマーチングの予定です。
 
「こんなところで何してるんですか!?」とりあえずうさ子は訊きました。
 
「それはこっちの台詞でぃ!!」どうやら江戸ッ子のご様子。
 
しかし江戸ッ子きどりすぎて逆に東北くさいです。
 
「あ、そちらの出身でしたか!?」
 
「いいえ」そこは否定しました。あくまで江戸ッ子です。
 
「てやんでぇべらんめきしょーめ」まるで外国の言葉のようです。すごいね。
 
うさ子もなんだか悔しくなったので、すごい言葉で見返してやろうと思いました。
 
「アイネクライネナハトムジーク!」意味はわからないけどとりあえずすごそうな言葉を叫んでまた旅に出ました。
 

T-105

続いてのニュースです。
 
と、うさ子の家で飼ってるインコが喋りました。3ヶ月教え込んだ甲斐があったってもんです。
 
そんなインコも、今では立派なヒヨコになりました。
 
きっと明日にはタマゴになっていることでしょう!
 
しかし、ハマゴになっていました。
 
ハマゴってなに
 
え、ハマゴ知らないの?
 
そんなものはない
 
ないので、無かった事になりました。インコはなおも「続いてのニュースです」とつぶやいています。
 
するとニュース沙汰の事件が3つ隣の星で起こりました。
 
インコ出動です。
 
しかしインコはカゴの中の鳥。寂しそうです。
 
そこでうさ子は、ハマゴを連れて出動しました。
 
なーんだ、ハマゴってインコの名前だったのネ!
 
うさ子は、そう思う事で現実から目をそらしたのでした。
 
そのとき、3つ隣の星では事件が治まっていました。
 
これでは面白くありません。うさ子はNASAでギャーギャー騒ぎました。
 
「マシュマロー!!わたがしー!!キャーラメルー!!」エレキギターでシャウトです。
 
するとNASAで開発された『自動おかしあげマシン』が起動し、うさ子に無理矢理
 
丘の仕上げを任せ、自分は逃げました。「なんでアタシが丘を作らなきゃいけないのよ!」
 
と抗議しましたが、『自動しらばっくれマシン』が「何でしたっけ」の一点張りでなかなか話を聞きません。
 
そもそもうさ子がいるところも『自動NASAマシン』の中だったりします。
 
このままではらちがあかないと感じたうさ子は、しぶしぶ丘を作り始めました。
 
「仕上げだけでいいのに」マシンがいやな笑顔を見せます。
 
しかし「うるせー!!!」うさ子はシャウトすると、魔法で砂丘に変えました。
 
サララーリ
 
みるみるおかしあげマシンも風化していきます。
 
そしてマシンが全て砂と化したことで、ニュースが1本できあがりまして。
 
それを『自動ニュースをはしょって読み上げマシン』が読み上げました。「砂が、すげえよ」
 
インコがダメ出しをします。しかし「続いてのニュースです」しか喋れません。
 
「続いてのニュースです」「砂が、すげえよ」意味がわかりません。
 
うさ子はもう見るのも聞くのもうんざりしました。
 
その横で『自動うんざりマシン』が見事にうなだれていました。
 
なんでもかんでもマシン頼りのこの星が嫌になったうさ子。よく見るとインコもマシンです。
 
そこでうさ子はマシンの無い星へと移りました。そしてハマゴと楽しく暮らしましたが、結局ハマゴって何。
 

T-104

明日はついに全国大会です。
 
皆、己の『うさぢから』を試すため、ハリキッております。「『うさぢから』って何?」
 
全員わからないので、とりあえず会場に行ってから受付で聞いてみる事にしました。
 
「すいません」「何ですか?」「あの、うさぢからって…」と言うなり、受付の人の表情が一変しました。
 
「アナタ達がそれを口にするなんて、ひゃーくまんねん早くてよ!!」本末転倒です。
 
うさ子達は逆上して、あらゆる音楽家を口にしようと、ナイフとフォークを持って世界中に散りました。
 
そう、今ここに全国大会の火ぶたが切って落とされたのです。
 
「ヨーイ、ドン!」ただのかけっこでした。
 
走る音楽家たち。「さあ、はったはった!」うさ子達はギャンブルに走りました。
 
まずは競馬です。たくさんの名馬が軒を連ねる中、うさ子達は我先にと馬に乗り込みます。
 
…1人残らず振り落とされてしまいました。しかしうさ子達も負けてはいられません。
 
馬を背に乗せダッシュです。四方八方に走ります。
 
そんな状況を見て、競馬ファンは怒り狂いました。レースにならないからです。
 
ファン達は馬にムチを持たせました。馬は手に持ったムチでうさ子らを調教します。
 
そんなゲームをやっているプレイヤーうさ子。コントローラを投げ捨てます。「ダビスタ!!」
 
しかしそれだけでは治まらないうさ子。ゲーム機まで投げ捨てます。「プレステ!!」
 
そして母親に投げ捨てられるうさ子。「モノをそまつにしちゃいけません!」
 
そまつに投げ捨てながら、そう叫んだのでした。
 
そのままうさ子はゴミ収集場所に着地。実際、そまつになりました。
 
たまたま通りかかった1人の男がそのうさ子を引き取りました。
 
そまつなパンと交換するために沼地の村へ行こうかなと思いましたが、
 
「やめようぜ」とうさ子が言いました。
 
「嫌だ!」1人名乗り出たうさ子がいました。独立です!!
 
失敗です!
 
でも、よくがんばりました。
 
おしまい…にする訳にもいかないので、一致団結してストライキすることにしました。
 
失敗しましたよ?
 
ということで、何も成功しないうさ子は一旦実家に帰る事にしました。
 
家にはカギがかかっていたので、それぞれこじあけることにしました。
 
失敗したように見えましたが、なんとか家には入る事が出来たうさ子達。
 
これでくつろぐ事が出来ます。本当は他人の家ですがおかまいなしです。
 
「んなわけないじゃろ!!」キレたおばあちゃんがちゃぶ台を…!!
 
食べさせたー!!「どうですか解説のうさ子さん」「これはですね、うさぢから80%というところですね」
 
「ついにやりました!新記録です!!」こうして今年の全国大会は幕を閉じたのでした…。
 

T-103

うさ子は銀行の金庫に入っている大量のお金を盗む計画を立てました。
 
完璧な計画を立てたら、さっそくシミュレーションです。うさ子はすさまじい形相で素振りをしました。
 
右手におたま、左手におなべのふた。ドラク○の初期装備のようです。
 
その時です。矢文で王様からお城へ呼びつけられました。金庫かお城かどちらに行こうか迷います。
 
折衷案として、お城の宝物庫に立ち寄ることに決め、ひとまず王様の前に。
 
王様はうさ子に言いました。「うさ子、おぬし金庫を盗もうとしているだろう?」なぜかバレてます。
 
「なっ!?」明らかにバレているので、うさ子はどこからバレたか必死に思い返しています。
 
…そして、「あー昨日王様に言ったわ」の「わ」の所で手錠をかけられました。
 
うさ子はしょっぴかれました。シャバとはしばらくおさらばです。
 
ろうやでの生活が始まったうさ子。早速、脱走の計画に取りかかりました。
 
ですがこの生活、思ったよりも心地良く、いつの間にか日々が過ぎ去りました。
 
「あれから300年か…」ナチュラルに嘘をつくうさ子。鼻が伸びましたよ。
 
いまやうさ子は刑務所のボスです。今日も新米の看守を姑のごとくイジメまくります。ノリノリです。
 
「うさ子、出ろ。看守長が呼んでる」うさ子はとりあえず出牢しました。
 
そこで初めて看守長が「お、お前、鼻が長いな!!!」と言いました。
 
それもそのはず、うさ子の鼻は看守長に刺さっていました。
 
看守長に鼻を刺したまま、うさ子は王様の所へ行きました。
 
「刺すぞ」王様を脅しました。迫力満点です。
 
王様はびっくりして、うさ子の鼻を切り落としました。グラム100円で売る寸法ですな。
 
「それは高いよ王様!!」うさ子は誇らしく言いました。「グラム30円だわ!!」
 
いつのまにか放っとかれている看守長。刺されたままいじけます。
 
「…帰りますね」看守長は何か長い物をぶら下げたまま、スクーターで帰りました。
 
「さてと…」うさ子はおもむろにティーセットを取り出しました。
 
「王様、お砂糖は入れます?」
 
と聞きながらも、うさ子はマイペースに自分のティーカップに砂糖山盛り。糖分取り過ぎです。
 
鼻を切ったあとから砂糖がサラサラこぼれます。
 
「あらごめんなさい、王様は糖尿病だったわね」すでにカップは砂糖まみれです。謝った意味がありませんでした。
 
「で、何をどうするんじゃ、うさ子」王様もうさ子もまったりしすぎて目的を忘れています。
 
仕方が無いので王様に砂糖を飲ませました。
 
「うぐふあっ…おいすー!!」王様はトリップしました。心ここにあらずです。
 
すっかり甘味処になったお城。宝物庫の宝石ももはやグミです。
 
「今日の発注品と量を教えてくれーい!」王様が叫ぶ、いつもどおりの昼下がり。
 
「本日は…」と執事が言うと、すでに砂糖で出来ていた城が一気に崩れました。そして王様は静かに息を引き取ったのでした。
 

T-102

今日はたまの非番。商店街をブラブラ歩くうさ子はスーパーの店先で
 
お隣の風間さんに会いました。風間さんは一年間ご主人が帰ってきません。
 
ご主人はどこに行ったのでしょう?うさ子はマダムにたずねました。
 
「そんなこと知らん」名古屋弁丸出しでマダムは立ち去りました。うさ子は探してあげることにしました。もちろんご主人を。
 
ご主人の似顔絵を書いたビラをそこらへんにバラまきました。
 
すると犬が集まりました。
 
犬たちは主人の行方を知っているようでした。まるで「ついて来ないで」と言っているようです。
 
しかし風間さんはたまらず駆け出していました。とたんに犬たちはほうぼうに分かれて走っていきます。
 
その犬の中にご主人の姿が。四つん這いで走っていきます。
 
うさ子は叫びました。「お前が犯人だがや!!」気分はコナン+古畑×名古屋弁です。
 
ところがこの人が名探偵だったんですねこれが。犬たちがいっせいに襲いかかります。
 
風間さんは鍛え上げたご自慢の肉体で犬を毒牙にかけました。もちろん四つん這いで。
 
「なまめかしー!!」うさ子はあまりのショックに、キラキラした液体をぶちまけました。
 
するとみるみるうちに風間さんが小さくなっていきました。
 
小さくなった風間さんを目で追っていたうさ子が四つん這いになったとき、風間さんはうさ子に乗り移り、
 
うさ子は近くにいた犬に乗り移りました。
 
犬の耳はどんどん長くなっていきます。すくすく育ってとうとう立派なウサギの耳になりやがりました。
 
「とうとうやったわ!!」高笑いです。
 
「うさ子増殖計画大成功よ!!」しかしうさ子はほっといても増殖するのであまり意味がありません。
 
とりあえず研究レポートを提出する、風間さんのご主人。提出先は、ゆうめい大学です。
 
ゆうめい大学のものしり教授がおもしろレポートをさわやかに受け取ると、
 
風間さんの目の前で読まずに破り捨てました。教授の興味はうさ子の正体です。
 
うさ子の耳をつかみ、培養液につける教授。そしてうさ子を研究室へと運び込みました。
 
うさ子のハートとボディーと耳をガッチリGETです。教授は踊りだしました。その踊りは…
 
タンゴです。情熱的に…激しく…そして愛を込め踊ります。1人で。
 
そのタンゴに魅せられて、うさ子は増えずもっさり大きくなりました。これでうさ子も立派な成人です。
 
「感動が成長につながるのか…興味深いな」教授は次にフラダンスを踊ってみました。
 
うさ子は無視しました。
 
するとどこからともなくノリノリブラザーズが現れ、うさ子のまわりで盛り上がります。
 
「しょうがないわね。ひと肌ぬぎますか…」と言い、うさ子は本場のフラダンスを披露しました。
 
その踊りに、風間夫婦がどこからともなく登場しました。なんとコシミノを付けています。
 
うさ子はおもむろにそのコシミノへ火をつけました。
 
夫婦は、夜空に飛び、大きな花を咲かせました。「たーまやー」
 
その炎は消えることなくいつまでも燃え続け、『あなたの街のモエSPOT』第三位に輝いたのでした。たしか。
 

T-101

スキー場でうさ子が雪だるまを作っています。今日で5000個目です。
 
雪だるまは皆同じ表情でうさ子にメンチを切っています。
 
するとそのうち、雪だるま達が一斉に転がり始め、どこかへ行こうとしています。
 
どうやらスキー場の管理人の所へ行こうとしているようです。うさ子がスキー場にいることが不服なようです。
 
すると、うさ子はどこからともなく火炎放射器を取り出しました。以前ドラ○もんからカツアゲした四次元ポケットからでした。
 
「動くな!」その時、背後にまで雪だるま達が取り囲んでおりました。動けなくなったのはうさ子だったのです!
 
「フフッ…負けたわ。アタシの負けよ」両手をあげてニヒルに微笑むマダムうさ子。煙草をふかします。
 
そのたばこを雪だるまのひたいにグリグリと押し付けました。
 
なんということでしょう。たばこが消え、そこに一輪の花が咲きました。
 
しかも本物の花ではありません。造花です。
 
うさ子は自分の作り出したラフレシアにすっかり心奪われてしまいました。
 
奪われすぎて魂が抜けてしまいました。ヘブン一直線です。
 
天からの迎えの光があたりを照らしました。まぶしすぎてサングラスを探して四苦八苦のうさ子。
 
やっと見つけたそれは四次元ポケットでした。うさ子は四次元にダイビング!
 
「のび太のくせに…」ポケットの先はのび家でした。ドラえも○ワールドへようこそ!
 
とりあえず押し入れに住んでみることにしました。役所の手続きもカンペキです。
 
そこへドラ○もんが帰ってきました。とりあえずうさ子はあいさつします。
 
「お前、座れ」完全にキレています。
 
「貴様こそ座りやがれ」負けじと応戦。ヤル気は3000%くらいかもしれません。
 
しかし長くは続かないヤル気。ついには0%になり出ていく事に決めました。
 
唐草模様の風呂敷を木の枝の先にくくり、草をくわえ、田舎道を行きます。
 
「その風呂敷よこせよ」たけし登場です。
 
風呂敷はよこさず、おフロをプレゼントしました。
 
「おフロだけもらってもよー」と言いつつたけしはフロおけをかぶってトボトボと
 
海の底に沈んでいきました。
 
するとどうでしょう。海から所ジョージが現れました。「お前が捨てたのはこのたけしか?」
 
「いや捨ててないし」うさ子はツッコミます。
 
そのままたけしも海に捨てようとうさ子はジャンプしたものの、自ら海に沈んでしまいました。キャー。
 
ドブーン。そこは火の海でした。「燃える!!燃えるわー!!ギャー!!」溺れるうさ子。
 
とうとう火の海の底に着きました。「息ができない、誰かタスケ…」するとそこに…
 
木下課長が救いの手を差し伸べました。課長の腕は伸縮自在なのでうさ子のハートもガッチリつかめます。
 
ハートだけしっかりと握りしめ、木下課長とその腕は上へ昇っていきます。
 
「アア、アタイの心が、アイツのトリコに…!」泣き叫ぶうさ子。おかまいなしの課長。見守る専務。
 
このままでは一生平社員窓ぎわ族の仲間入りです。うさ子はもがきます。「アタイは…!!」
 

T-100

うさ子は3日ほど前から梅干の種と乱闘を繰り広げていました。種の中のテンジン様の顔を、どうしても拝みたかったのです。
 
梅干しの種は身体が小さいのを最大限に活用し、うさ子の攻撃をヒラリヒラリと避けています。「種のくせに!!」
 
そんな種もだんだんと疲れの色が見え始めました。うさ子はそれを逃がしません。
 
「今だ!必殺、ボンジョビジョビジョビ丸・参上!!!」なにやら必殺技を繰り出しました。
 
種はぱっくり割れましたが、中にテンジン様の姿はありませんでした。
 
あまりのショックに、うさ子は目からポロポロと色々流しました。
 
涙の内の一粒が種の中に染み込むと突然!
 
テンジン様ではなく天使様が姿を現しました。「お前の願いを一つだけ…
 
かなえるつもりだったけど、頭痛がひどいので帰ります。」というと天使様は右手を残して消えてしまいました。
 
さらにショックを受けたうさ子は、耳や口からもポロポロと色々流しました。
 
えんどう豆やそら豆…さらには枝豆まで!ビーンズカーニバルの始まりです!!
 
カーニバルなだけに、豆たちは恐ろしく濃いメイクで、腰にはダチョウのごとく羽根をつけていました。
 
「うひょおおおぉう!」「きゃっほおおぉおう!」奇声を上げ始めました。
 
そして腰の羽をブチーとむしりとると、そのままゴミ箱に捨てる豆たち。
 
うさ子はもったいないなと思いましたが、見てみぬふりを決め込むことにしました。
 
するとその時、ゴミ箱から声が…!「あなたが落としたものは金の羽ですか、それとも銀の羽ですか?」
 
なんとそのゴミ箱から小汚いおばあさんが両手に金と銀の羽を持ち頭に普通の羽を乗せて現れました。
 
「両方です。」うさ子は明らかに嘘をついていますってな表情で答えました。
 
おばあさんはうさ子の両の耳にそれぞれ羽をブッ刺し、満足げな顔で天へと召されていきました。
 
羽はうさ子の耳から栄養を吸い取って、すくすく元気に育っていきました。
 
そのうちその羽にうさ子の顔が移植されていき、そして羽は歌います。
 
一体のうさ子と分裂した二体の羽うさ子。たった3人での大合唱です。
 
その歌声に心打たれたサラリーマンはそっと箱を置いていきました。暮れの元気なご挨拶…お歳暮です。
 
中身は羽毛布団でした。
 
うさ子たちは布団をひきちぎり、羽毛をキレイに自分の腕に貼りつけました。ナウいオシャレを研究しているのです。
 
「うぅん。ナウでヤングな若者になるにはあと一歩。何かが足りないわね。」
 
そうです!!うさ子たちに足りなかったのは「男気」だったのです!!うさ子たちは2秒でひらめきました。
 
思い立ったが吉日。うさ子たちは男気を探しに行く事にしました。
 
最高の男気を求めて海とか山とかを越え、そこらの宝箱も開けまくりましたが、どうもしっくり来る男気は見つかりませんでした。
 
…と思ったら、足下に落ちていました。そしてついに、うさ子は男気溢れる若者に…!
 
 これまでの話、「うさ子の男気伝説」は出版化され、250か国で翻訳され大ベストセラーになりました。お近くの書店で好評発売中です。
 

T-099

カレーの国があることを知ったうさ子。行ってみることにしました。
 
すごい!海がカレーだ…。泳ぐぞー!!
 
勢い勇んで飛び込んだのですが、ステキな珊瑚礁もカレーのせいで見れません。
 
というかこのカレーの海、なんと10辛!!うさ子はたちまち飛び出しました!
 
「うわー!おめめが真っ赤だー!」2人のうさ子は顔を見合わせました。
 
「目薬!目薬!」目薬もカレーでした。
 
もうやけくそです。目を赤く腫らしながら、2人で浜辺でカレーのなすり合いを始めました。
 
そうです、この国には真っ赤なうさ子しか存在しないのです。腐腐腐…!
 
「もうたくさんだ!カレーはたくさんだ!」うさ子はカレーの国脱出をこころみます。
 
でも大好物のカレーです。少しくらいタッパーにつめてからでも遅くはないでしょう。
 
やりすぎました。タッパーが大き過ぎ、詰め込み過ぎ…うさ子は脱出に手間取りました。
 
しょうがないのでタッパーの蓋に載ってカレーサーフィンをして遊ぼうと考えました。
 
ちょうどいい事に、10年に2~3度のビッグウェーブが現れました。
 
あっさり飲まれました。うさ子の体はまたしても真っ赤に…!!
 
赤うさ子は、気づきました。「この辛さをモノにすれば…アタイ、強くなれる!?」
 
うさ子は来る日も来る日もウェーブに立ち向かいました。色はもう赤ではなくなりつつあります。
 
そしてうさ子は、輝くピンク色のボディを手に入れました。うさ子の謎がまた一つ明らかに!
 
しかしよく見たら茶色でした。カレーだからね。
 
とたんに周囲と一体化してしまい、誰もうさ子を確認できなくなってしまいました。
 
「この国の中ならば何をしてもバレないわね!」保護色の体を持ったうさ子はウハウハです。
 
おかに上がると、そこは福神漬けの町でした。赤いです。
 
赤い中の茶色は非常に目立ちませんでした。道行く人にどんどんぶつかられます。
 
「ムキーッ!」怒ったうさ子は道行く人に足払いを始めました。
 
スパーン!スパーン!ズシャア!ズシャア!足払い100人斬りまであとわずかです。
 
99人まで斬ったところで道行く人がきれました。この町の人口はとても少なかったのです。
 
仕方が無いので自分で転びました。とってもサビしくなってきました。
 
サビしいついでにワサビをつまんでみました。
 
うさ子は鼻をツンツンさせながら泣きました。気が済むまで泣きました。
 
道行く人は感動し、うさ子に福神漬けを投げ入れました。
 
ドーン!!福神漬け山盛りうさ子のできあがり。
 
「師しょう!食べてみてください!」弟子は師しょうに味見を申し出ました。
 
「この茶色イのは何じゃあぁアァァ…!」師しょうは憤慨します。
 
「自分の子供…です。自分と師しょうのおォォッ!!」泣き叫ぶ弟子。
 
「そ…そんな!!!」師しょうはショックで立毛筋が総立ちしました。
 
突如、カレーの海が全てを飲み込みました。あーあ。
 

T-098

洗濯物を干し終わったうさ子。「さて、今からどーしよっかな」
 
ピンポーン!誰かがやってきたようです。「誰だろう?」おそるおそるドアスコープを覗きます。
 
するとそこにはドアスコープが。でかいドアスコープが立っていました。
 
そのままドアスコープはうさ子を食べてしまいました。
 
ところがそのうさ子はヤバイうさ子だったらしく、気分もだんだんヤバくなってきました。
 
「め、め、目薬!!目薬!!」ドアスコープは混乱して全く意味ない薬を探し始めました。
 
それは痔の薬でした。和がらしのような黄色い薬をドバドバ目(スコープ)に注入します。
 
「あッ、スッキリ!」うさ子がスッキリしました。
 
黄色く染まったうさ子は何だか気分もイエローになってきました。イエロー???
 
はたして気分は本当にイエローで良いのだろうか?うさ子は真剣に悩み始めました。
 
イエローと言えばカレーです。ちょっとカレーを食べて落ち着こうとうさ子は思いました。
 
ナベを用意したうさ子はとりあえずニンジン、ジャガイモ、ルーを放り込みます。「あとは肉か…!!」
 
さっき薬を注入したスコープの切り身を投入しようと考えましたが、スコープは逃げた後でした。
 
うさ子は手をのばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーして追跡を始めました。
 
スコープは汗をキラキラしたたらせ、涙もたらたら流しながら、必死こいて逃げました。
 
振り向いてはいけない…いけないけれど…!…振り向いてしまったスコープ、直後にせまるうさ子(ハンド)。
 
「キャアアアアアッッ!!?」…振り向いたスコープにうさ子が手をさしのべます。「おとしものだよ」
 
「あらうさ子さん、ありがとう。お礼に歌いましょう」2人は踊り始めました。
 
しんさいんが『0てん』と言いました。どうしましょう。
 
しんさいんは黙らせておく事にしました。
 
納得のいかないしんさいんはうさ子の前に出ます。「我々が見本を見せてやろう!」
 
「マイナス100万点!」2人は仕返しをしました。
 
「即答かよ!まだお立ち台に立ってすらいねェよ!!」しんさいんは唸ります。
 
「そこにあんたが立ってる時点でマイナス100万点なのよ!!」2人の心はどこまでも冷たいのです。
 
泣きながら逃げるしんさいん達。のちにこのしんさいんがダンス界のスターになろうとは、誰が予測できたでしょう…。
 
いやできない(反語)。しんさいんズという名前になることすら知りません。
 
何だかんだで今日も平和でした…とでも思ったかい?いいや思わない(反語)。
 
「みんなの期待に応えなくっちゃ!」うさ子はとびきり派手な衣装で平和をおびやかします。
 
魔王うさ子誕生の瞬間でした。「ククク…しんさいんどもを根絶やしにしてくれる」
 
と思ったらうさ子が根絶やしされそうになりました。うさ子は逃げました。
 
今度はしんさいん達がキャッチャーハンドでうさ子を追跡しだしました。
 
あまりに必死に逃げたので、うさ子はいつのまにか世界一のランナーをこころざしはじめました。
 
「アナタ、今度はランナー?前はダンサーって言ってたじゃない。そんなにコロコロ夢を変えるなんて…」お母さんが呆れます。
 
「アンタ誰よ!アタシお母さんなんて…いないわよ!」うさ子はぶち切れます。
 
なんて言ってる間に地球一周し、戻って来たうさ子はあっけなく捕まりました。あっはっは。
 

ユーティリティ

うさ子ログ新着

T-225
2014/09/24
T-224
2014/09/24
T-223
2012/05/31
T-222
2012/05/30
T-221
2012/05/29